バルセロナの観光スポットとしては欠かせない、サン・ジュセップ市場(Mercat de Sant Josep)、通称ボケリア(Boqueria)。ひと昔前は、羽がついたままの鳥類や皮を剥いだウサギなどが平気でぶら下がっていましたが、近年はグロテスクなディスプレーは影を潜め、すっかりきれいにモダンになりました。早朝は地元レストランのシェフ達で、昼間は主婦や観光で訪れる買い物客で一日中賑わっています。
野菜、果物、肉、生ハム、腸詰類、チーズ、魚、シーフード、スパイス、スイーツ、フレッシュジュース・・・。色彩豊かな食材たちとそのディスプレーは見るだけで楽しくなります。
そのボケリアをぶら歩きしてみました。
果物のバリエーションはとても豊富。スペイン産だけではなく世界中から集まっています。
ロンガン、ランブータンはタイ産。マンゴーはブラジル産。原産地表示が義務付けられているようです。
画像中央は地中海シチリア産サボテンの実(Figue de Cactus)。
どうやって食べるんだろう?
食べ方についてのサイトがありました。味はさっぱりした甘さが特徴とか。
http://wahei.blog-niigata.net/a_tavola/2008/08/post-c674.html
ラズベリー、ブルーベリー、ブラックべりー、グーズベリー・・・黄色いのは?
ちなみに、夏になるとスペインの野原のいたるところで、甘い野生のブラックべリー(Mora)が採れます。
イチゴ(Fresas)はスペイン産。1キロ2.99ユーロ。
スペインの価格表示は常に1Kg単位です。
果物が豊富とあれば、100%フレッシュ・ジュースの販売も盛ん。
市場の正面入り口のすぐ左手にあるこの店の一杯のお値段は2.5ユーロ。
果物屋さん兼業の別の店は正面入口からちょっと遠い右手。
「2杯買うと一杯あたり2ユーロになる」という意味?
なるほど、競争が激しいのかな。
ちょっと野菜を覗いてみましょう。
手前が丸い赤ピーマン(Pimiento Rojo)。奥が細長い青ピーマン(Pimiento Verde)。日本のものに比べると、大きくて肉厚で甘いです。
ジャンボ・アスパラ(Esparragos Gigantes)!
野生のグリーンアスパラも出ています。
太陽の恵みがぎっしり詰まった地中海産トマト(Tomate)。
種類ごとに味が違うのに、どれを食べても「これがホントのトマトだ!」と実感できてしまうのは不思議。
値段は1キロあたり、1.99ユーロから2.29ユーロ。
地元カタルーニャ産の乾燥キノコ。
ピレネー山麓でたくさんの種類のキノコ(Hongo-Fungi)が採れます。
スペインのパセリ(Perejil)、バジル(Albahaca)、フェンネル(Hinojo)などの香草類。
スペイン料理に欠かせない脇役たち。
メキシコ産唐辛子ハラペーニョ(Jalapen〜o)、ハバネロ(Habanero)。
辛そう!でも、とてもカラフル!
世界のスパイス。
胡椒(Pimienta)だけでも赤、緑、ジャマイカ産とたくさん種類があります。
左から、ニンニク(Ajo)、ニョラ(N〜ora)、トウモロコシ(Maiz)、赤唐辛子(Guindilla)。とてもスペイン的なディスプレー。
ニョラは赤ピーマンの一種で、南スペインのムルシア、アリカンテの特産。やはり、この地方の料理には欠かせない脇役です。
スペイン的ディスプレーもここまでくると、圧巻!
さてここらで、正面入り口すぐ右手にある市場内バル・ピノッチョ(Pinotxo Bar)でひと休み。
カタルーニャ名物のスパークリング・ワイン、カヴァ(Cava)をグラスで注文。店員さんとても親切。言葉が通じなくても心が通います。
一息入れたあとは魚屋さんへ。
ドラーダ(Dorada)はフエフキダイの親戚かな。値段不明。安くはないと思います。高級レストラン用。
カツオ(Bonito)。
1キロ5ユーロ。
切り身をグリルで食べるのが一般的ですが、最近のスペインのモダンなレストランでは、"Tataki de Bonito" とメニューに表示されてたりします。
サバ(Caballa)はスペインでも大衆魚。
1キロ3ユーロ。
不思議なことに、安いレストランでもメニューとしては見かけませんね。塩焼きとか味噌煮とか美味しいのに・・・。
アジ(Jurel)ももちろん大衆魚。同じく1キロ3ユーロ。
まちがいなく家庭の食卓用。
ココーチャス(Cocotxas)はメルルーサ(Merluzaタラの一種)のエラの部分。バスク料理の高級食材です。
1キロ38ユーロ。
高い!
マテ貝(Navajas)。スペイン語ではナイフの意味。殻ごとフライパンにのせ、ニンニクとオリーブオイルで半生程度にグリルします。
砂が抜けていれば最高のタパス。
砂が残っていれば最低のタパス。
文字どおり「両刃の剣」になる食材です。
高級食材ペルセベス(Percebes)。月桂樹の香りがついた塩茹でバージョンが定番。
日本ではカメノテと呼ばれるそうで、
「石灰質の殻をもつ岩礁海岸の固着動物。潮間帯岩礁の割れ目に群生し、波によって運ばれてくる餌を蔓脚(まんきゃく)を広げて捕食する。」とウイキペディアに書いてあります(初めて知った)。スペインでも波が荒いところでの捕獲には危険が伴うとかで、かなリの高値です。
生きたオマール海老(Bogavante)。
スペインでも高級食材。
グリル(A la Plancha)、おじや(Arroz Caldoso)、サラダ(Ensalada)などでいただきます。
手前、巻貝(Caracola)、1キロ6.90ユーロ。
奥、ムール貝(Mejillones)、1キロ2.99ユーロ。
美味しそうなシーフードを見ていたら、ビールでタパスをつまんでみたくなりました。
そこで、やはり市場内の奥にあるバルセントラル・ラ・ボケリア(Barcentral La Boqueria)で、またひと休み。ここにはシーフード・タパスのメニューがたくさんあります。
茹でたランゴスティース(Langostinos)でビールを一杯。
ただし、これは一人前ではなくてカウンターのディプレイです、誤解のないように。
海老はやはりシンプルに鉄板焼きか塩茹でが一番!
さて、次は肉(Carne)屋さんへ。
牛の骨付きあばら肉、特価1キロ3.5ユーロ。
カルビの焼肉・・・(ゴクン)。
ご存知イベリコ豚の生ハム(Jamon Iberico)。
生育期間の仕上げ3ヶ月ぐらいの間、放牧されてどんぐりを食べた豚が最も美味しいと言われます。
ちなみに、生ハムの最高級ブランドは、右から4番目のハブーゴ5J(Jabugo 5J)。
1キロ149ユーロ!
でも、一度にそんなに食べられないのでご安心を。
100gとか200g単位の真空パックでお持ち帰りできます。
ごめん!この仔豚ちゃんはお持ち帰りできません。
これはタコ?
いえ、いわゆる牛の内臓(Tripa)ですね。
カージョス(Callos)と言われるモツ煮込み料理がスペイン各地にあって、マドリード風(Callos a la Madrilen〜a)は有名。
さて、肉屋さんを後にして、チーズ(Queso)屋さんへ。
スペインのチーズは牛、羊、山羊の3種類があり、硬さにもさまざまなタイプがあります。個人的にはクセのない山羊の柔らかいチーズが好き。
乾燥イチジク(Higo)とデーツ(Datil)は中近東産。
干し柿に似た天然の甘みがあります。食物繊維とミネラルも豊富なのだとか。
最後にスイーツ・バージョン。
山と積まれたチョコレート(Chocolate)は量り売りで。
フルーツを包んだホワイトチョコ・ボンボン。
大小さまざま、形いろいろ、色とりどりのグミ(Gominolas)。
ぜ〜んぶグミ!
そしてチュッパチャプスもびっくり、巨大棒つきキャンディ。
そういえばチュッパチャプス(chupa chups)はバルセロナのブランドでした。
バルセロナのバルサ・オリジナルのキャンディはバルセロナのボケリアのオリジナルで・・・。
食材の小迷宮、ボケリアのぶら歩きでした。
- タグ:
- ボケリア ゴシック地区 現地ツアー 現地オプショナルツアー