世界遺産への旅

ヨーロッパの世界遺産

イタリア

  • 文化遺産

ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂

「永遠の都」の圧倒的な栄華繁栄ぶり

ローマ帝国の遺産が数多く残るローマ。世界遺産への登録は1980年。1990年にはアウグストゥスの霊廟、ハドリアヌス帝の霊廟などが拡張登録された。コロッセオ、フォロ・ロマーノ、カラカラ浴場、ドムス・アウレア、パンテオン、アウグストゥス帝霊廟など、すべて見きれないほど。

見どころ

ローマ古代遺跡のハイライト「コロッセオ」は夜景スポットとしても人気。ライトに照らされた様子には儚さかが漂う。

  • 文化遺産

バチカン市国

最高傑作の数々が集まる、カトリックの総本山

ローマの一角にある世界最小国家。国全体が1984年世界遺産に登録された。サンピエトロ寺院と広場にはルネサンス期の巨匠ミケランジェロ、ラファエロ、ブラマンテらの作品が結集している。バチカン博物館は膨大なコレクションを誇り、ミケランジェロの傑作「システィーナ礼拝堂」は必見。

見どころ

サンピエトロ大聖堂のクーポラ(ドーム)からは美しい楕円形を描くサンピエトロ広場とローマの街並みの絶景を堪能できる。

  • 文化遺産

フィレンツェ歴史地区

街全体がひとつの美術館

歴史的な町並みが残るフィレンツェは1982年世界遺産に登録。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(花の聖母教会)やサンタ・クローチェ教会、ウッフィッツィ美術館、ピッティ宮殿、またジオット、ブルネッレスキ、ボッティチェッリ、ミケランジェロといった大芸術家達の貴重な名作の数々が今なお息づいている。

見どころ

ルネッサンス期を支えた、メディチ家。そのコレクションが集められたウッフィッツィ美術館ではルネッサンス芸術の変遷をみることができる。

  • 文化遺産

ベネチアとその潟

118もの小島から成る「水の都」

中心街にある建築物以外にも、ベネチアン・グラスで有名なムラーノ島、レース編みで有名なブラーノ島、島全体が墓所となっているサン・ミケーレ島も世界遺産として登録。ドゥカーレ宮殿やサン・マルコ大聖堂、大運河沿いに連なる貴族の館はもとより、小さな建物に至るまでベネチア全体が建築的な大傑作ともいうべき美しさ。

見どころ

街中の移動手段は船か徒歩だけで、迷路のような小道や運河が情緒をいっそうかもしだしている。

  • 文化遺産

ピサのドゥオモ広場

800年傾き続ける、ピサの斜塔

斜塔で有名なピサは、ガリレオやピサーノを生んだ町で、ドゥオモも世界遺産に登録されている。ピサの斜塔は、回教美術の影響を強く受けたピサ・ロマネスク様式の大理石の塔。ドゥオモの鐘楼として1173年に着工された。建設中に地盤沈下のため傾いたが、そのまま建設が進められ、54メートルの塔が完成した。

見どころ

ドゥオモはイタリア最古の伽藍。68本の石柱が会堂を支えている。ジョバンニ・ピサーノの説教壇とガリレオのランプは必見。

  • 文化遺産

アルベロベッロのトゥルッリ

とんがり屋根の家(トゥルッリ)が立ち並ぶ町

1996年に世界遺産に登録。トゥルッリとは白い漆喰塗りの壁に円錐形のとんがり屋根が特徴的な、この地方独特の建物。モルタルなど接合剤を使わない先史時代から伝わる建築方法で造られた建物が現在も生活に使用されている。旧市街にはトゥルッリの家々が密集し、おとぎの国のような雰囲気に満ちている。

見どころ

トゥルッリのどんがり屋根には、魔よけなどの意味が込められた鳥や魚の模様が描かれ、一軒一軒、微妙に異なる絵柄を楽しめる。

イギリス

  • 文化遺産

ウェストミンスター宮殿・寺院、ロンドン塔

ロンドンを象徴する風景

現在は国会議事堂となっているウエストミンスター宮殿、ビッグベンの愛称で有名な時計塔、イギリス中世の大規模なゴシック建築であるウエストミンスター寺院はテムズ川湖畔の美しい景観としてイギリス・ロンドンを代表するもの。川の東には数奇な運命を辿ったロンドン塔があり、こちらも世界遺産に登録されている。

見どころ

ウエストミンスター寺院ではウイリアム王子とキャサリン妃の結婚式も執り行われた。バッキンガム宮殿まで2人のパレードルートを巡るのも◎

  • 文化遺産

エジンバラの旧市街と新市街

中世の雰囲気を今に伝える美しい街並み

スコットランドの首都のランドマークはエディンバラ城。城の内部にはスコットランド王戴冠式の宝玉や有名な「運命の石」も展示されており、スコットランドの歴史を垣間見ることができる。街は徒歩で十分回れる大きさ。ロイヤル・マイルと呼ばれるエディンバラ城からホーリールード宮殿までの散策を楽しもう。

見どころ

古い石畳の道が続く旧市街と優美なネオクラシック様式の建物が立ち並ぶジョージアン・スタイルの新市街。2つの対照的な街並みが見られる。

フランス

  • 文化遺産

パリのセーヌ河岸

花の都を彩る風景

パリ市内を横断するセーヌ川のシュリ橋からイエナ橋までの河岸が世界遺産に登録されている。河畔にはノートル・ダム、サントシャペルの二大聖堂やコンシェルジュリー、カルチェ・ラタンと呼ばれる学生街やアンヴァリッド、エッフェル塔、ルーブル美術館、コンコルド広場などパリの象徴が集まっている。

見どころ

世界遺産の美しい景色を楽しみながら、人気観光スポットにも効率良くアクセスできる水上バスクルーズがおすすめ。

  • 文化遺産

モンサンミッシェル

“海に浮かぶ” 孤島の修道院

フランス北西部ノルマンディー地方にある、海岸線から1キロほど沖に突き出た岩山にある修道院。満潮時には驚くべき速さで潮が満ち、以前は島全体が水に囲まれていたため、海に浮かぶ小島として有名に。800年にわたってベネディクト派の聖地として巡礼者をひきつけてきた。

見どころ

ぜひ1泊して、潮の満ち引き、夕暮れから夜のライトアップ、朝陽に照らされた様子など、モンサンミッシェルの様々な表情を楽しんで。

  • 文化遺産

ヴェルサイユの宮殿と庭園

ブルボン王朝最盛期を物語る、富と権力の象徴

太陽王とよばれたルイ14世が造らせたヨーロッパ最大級の宮殿。豪華絢爛な宮殿、2つの離宮、美しく整えられた庭園を合わせ、総面積800万平方メートルという広大なもの。マリー・アントワネットが贅沢な生活を送り、フランス革命の舞台となったのもここ。ブルボン王朝の歴史を今に伝える。

見どころ

「鏡の間」はヴェルサイユ宮殿最大の見どころ。長さ73m、幅10.5mという広さに贅を尽くした装飾が施されている。庭園散歩も楽しもう。

ベルギー

  • 文化遺産

ブリュッセルのグランプラス

世界で最も美しい広場のひとつ

17世紀の絢爛豪華な建物が並ぶグランプラス広場は、ブリュッセルの中心にあり、現在も市民の憩いの場として愛されている。かつてヴィクトル・ユゴーが「素晴らしく大きい広場」と呼び、ジャン・コクトーが「絢爛たる劇場」と称えたことでも知られる。現在は毎日花市が立ち、いつも人々で賑わっている。

見どころ

2年に1度開催される「フラワーカーペット」はグランプラス最大のイベント。広場一面に花が敷き詰められ、巨大なタピストリーが出現する。

スペイン

  • 文化遺産

アントニ・ガウディの作品群

天才建築家が生んだモデルニスモの傑作

スペインの生んだ天才建築家アントニ・ガウディの7作品が世界遺産に登録されている。最も有名なサグラダファミリアは、バルセロナの真ん中でひときわ目立つ。その他、カサ・ミラ、グエル公園、カサバトリョなど、曲線と細部の装飾を多用した独創的なデザインは見る者を虜にする強烈な個性を放っている。

見どころ

個性的な見た目で有名なサグラダファミリアは、内部も圧倒的な美しさ。ガウディ作品はとにかく見どころが多いので見学時間には余裕を持って。

  • 文化遺産

カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院

ガウディと並ぶ天才建築家の傑作

ガウディと同時期に活躍し、最大のライバルとも言われる、もうひとりの天才建築家ドメネク・モンタネール。繊細で気品ある作風が特徴。サンパウ病院は彼の没後、息子の指揮により、1902年から30年近い歳月をかけて完成した。カタルーニャ音楽堂はモンタネール、ひいてはモデルニスモの最高傑作とも言われる。

見どころ

カタルーニャ音楽堂は現在もコンサートホールとして利用されており、タイミングが合えば、ぜひ音楽鑑賞に訪れたい。

  • 文化遺産

アルハンブラ宮殿、アルバシン地区

イスラム王朝の遺産を今に伝える、最後の都

イベリア半島に何世紀にもわたって花開いたイスラム文化が遺した、イスラム建築の最高傑作。アルハンブラ宮殿は異なる時代に建てられた様々な建築物の複合体であり、建てられた時代によって異なる、様々な建築様式を見ることができる。宮殿内に敷き詰められたタイルは当時の職人によって一枚一枚作られたもの。

見どころ

外観も美しいアルハンブラ宮殿。アルバシン地区のサンニコラス広場から全景を望むことができる。アルバシンの趣深い街並みと一緒に楽しんで。

ポルトガル

  • 文化遺産

ジェロニモス修道院とベレンの塔

大航海時代の栄華を伝える

ジェロニモス修道院は、大航海時代のエンリケ航海王子とバスコ・ダ・ガマの偉業をたたえるため、16世紀初頭に建造された。ベレンの塔は、バスコ・ダ・ガマのインド航路発見の偉業をたたえて建てられた石造りの塔。テージョ河の河口にあり、リスボン港に出入りする船を監視する要塞としての役割も果たしていた。

見どころ

ポルトガル独自の建築様式の集大成。イスラム、キリスト建築の融合や植物、貝などのモチーフを盛り込んだマヌエル様式を楽しめる。

ギリシャ

  • 文化遺産

アテネのアクロポリス

古代ギリシャ文明の英知の結晶

「高い丘の上の都市」を意味するアクロポリス。ミケーネ時代には王宮がそびえ、ポリス(都市国家)時代には神域となり、ギリシャ芸術、建築の傑作の多くがここで生まれた。中でも名高いパルテノン神殿は、フィディアスとイクティノスによるアテナ女神のための壮麗なドーリス式の神殿で、古代ギリシャ建築の最高峰。

見どころ

展望台から望むアテネ市街の眺めは必見。また神殿を飾る彫刻作品のオリジナルが多く収蔵されているアクロポリス博物館もあわせて訪れたい。

  • 複合遺産

メテオラ

「宙に浮かんだ」修道院

ギリシャ語で「宙に浮く」を意味する「メテオロス」という言葉に由来しているメテオラ。奇岩群の中に多くの修道院が建てられ、現在も6つが活動を続けている。ビザンチン時代後期およびトルコ時代には迫害を受けたキリスト教修道僧たちの聖域となり、ビザンチン芸術の中心ともなった。

見どころ

教会内部の壁や天井には美しいフレスコ画が描かれている。麓から見上げる、修道院と奇岩群が織りなす幻想的な景観も魅力。

オーストリア

  • 文化遺産

ウィーン歴史地区

ハプスブルク朝で花開いた宮廷文化の中心地

オーストリアの首都ウィーンの中心、直径1km程度の旧市街地全体が世界遺産に登録されている。ハプスブルク王朝の都として繁栄を極めたウィーンには、建築・美術・音楽・文学的遺産が数多く残されている。特にモーツァルトやベートーベン、シューベルトなど偉大な音楽家ゆかりの地が多い。

見どころ

ウィーン歴史地区の中心は、歴代のハプスブルク皇帝が住んだ王宮(ホーフブルク)。当時の様子がそのまま残されている旧王宮内部は必見。

  • 文化遺産

シェーンブルン宮殿

数々の歴史を目撃したハプスブルク家、夏の離宮

現在も国母と慕われる女帝マリア・テレジアが完成させた、テレジアイエローと言われる黄色の外観が印象的な宮殿。歴代当主が夏を過ごした離宮。悲劇の王妃マリー・アントワネットも滞在したことがあり、モーツァルトが初めての御前演奏を行ったのもここだった。

見どころ

ウィーン会議が行われた大広間、マリア・テレジアの前でモーツァルトが演奏した鏡の間、マリー・アントワネットの部屋など見どころたくさん。

チェコ

  • 文化遺産

プラハ歴史地区

中世の建築物が残る「世界で最も美しい街」のひとつ

プラハはバロック、ロマネスク、ルネッサンスなど様々な建築様式を見ることができる世界でも珍しい街で、歴史地区である市全体が世界遺産として登録されている。教会や大聖堂、塔や橋など、多く残る重厚な建築物が街の主役。ヴルタヴァ川の水面に映し出されてきたこの街は「ヨーロッパの魔法の都」と称される。

見どころ

ヴルタヴァ川沿いに建つプラハ城は街のシンボル。時代ごとの建築様式が混在する稀有な存在。カレル橋からの眺め、夜のライトアップも美しい。

ハンガリー

  • 文化遺産

ブダペスト ドナウ河岸、ブダ城地区

ドナウ川のほとり、千年の歴史を誇る街

ドナウ川沿いに位置するハンガリーの首都ブダペスト。ドナウ川の左側はブダ地区で歴史的建造物が群在。右側は近代的なペスト地区。ブダとペストの両地区はくさり橋を渡って行き来できる。国会議事堂、中心街、英雄広場はブダペストの最も美しい景色。今でも中世の趣が残る街の多くが世界遺産に登録されている。

見どころ

ブダ側最大の見どころは要塞に囲まれた王宮の丘。ペスト側では賑やかなヴァーツィ通りでのショッピングやカフェタイムを楽しみたい。

クロアチア

  • 文化遺産

ドゥブロヴニク旧市街

アドリア海に面した美しい城塞都市

オレンジの屋根が続く美しい街並みは「アドリア海の真珠」と呼ばれ、最も美しい地中海都市のひとつとされている。1979年に世界遺産に登録されたが、20世紀末の内戦で街は壊滅状態に陥り、危機遺産リスト入り。1995年以降、市民たちの手によって再建され、1998年ついに危機遺産リストから除外された。

見どころ

歴史的建造物が残る旧市街が観光のハイライト。街歩きの始まりは城壁ウォークで。遊歩道が整備されて歩きやすく、街全体を見渡せる。

ロシア

  • 文化遺産

サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群

ロマノフ朝の夢の跡、ロシアで最も美しい街

1703年ピョートル大帝によって築かれたネヴァ河畔、バルチック海に臨む都市。200年間にわたりロシア帝国の首都であり、10月革命後、レーニン率いるソビエト政府が誕生した場所でもあった。 「北のベニス」とも呼ばれるこの都市は、至るところに運河が流れ、白夜の季節にはその美しさがいっそう輝きを増す。

見どころ

世界屈指のコレクションを誇るエルミタージュ美術館はロマノフ王朝の栄華の結晶。ロシア皇帝が暮らした宮殿であった建物自体も見どころ。

最終更新日:2015年12月15日