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- 世界遺産「ラリベラ」 (エチオピア)ラリベラ→ガシェナ→ウォルディア
-
エリア:
- アフリカ>エチオピア>ラリベラ
- アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
- テーマ:鉄道・乗り物 世界遺産
- 投稿日:2000/12/21 17:46
「我々は時間と戦っている」
ナイジェリアビザの有効期限の関係で、そういう事になっている。
早朝6:30、世界に名だたるラリベラの世界遺産の教会群へくり出す。
ラッキーだったのは、丁度この日、聖マイケル教会という教会で何やらセレモニーが行われているとのこと。早朝から、岩地を地下にくり掘って作られた教会と、岩盤に掘られた道は、巡礼の人々で溢れかえっている。
くつを脱いで教会の中に入ると、皆、司教様に独特の形の大きな十字架で体をなでてもらっている。司教様は外国人の我々を見付けると、にこやかにサービス。我々2人の体中を、握った十字架でなで回してくれる。
別の教会の内部では、楽隊が大鼓や民族楽器を奏で、歌い、その回りで拝みまくる信者が溢れかえる光景も。
そしてラリベラのハイライト、岩盤を地下に向かって見事に美しい十字架の形に掘り築いた聖ジョージ教会へ。
さすがは世界遺産、実際目にしたそれは、見事という他ない。
聖ジョージ教会は閉まっている事が多くなかなか中に入れないと聞いていたが、ラッキーにも我々が訪れた時教会の扉は開いており、司教様に、この教会に代々受け継がれたと言う独特の形の十字架などを見せてもらうことが出来た。
掘り下げられた下から見上げるその姿も美しくおごそかでもあり、見事。これを人の手で掘ったのかと思うと唖然ともさせられる。
時間と戦っている我々は、朝10:00前には一通り教会を見終えると、ウォルディア方面の道脇にバックパックを置いて座り込む。
一日一便しかないウォルディア行のバスは、早朝とっくに出てしまっている。しかし昨日ウォルディアからラリベラにバスで来る途中、何台もの車とすれ違った。
バスにこだわらなければ、「車は必ずある」。
明日のバスを待ってはいられないと、ヒッチハイクを決め込んだのだ。
まずはガシュナという所までのトラックのヒッチに成功。
地元の人の話では、ガシュナはウォルディアからの道がラリベラとゴンダールへの2本に別れる分岐点。そこでウォルディア行の車を待てば、分岐点ゆえチャンスも多いという訳だ。
例によってトラックの荷台で砂ぼこりまみれになり、ガシュナへ。バスもある所をトラックで砂まみれになりながら先を急ぐ。これが時間と戦う我々の姿だ。
ガシュナでは、運良くヒッチした小型トラックの助手席が空いており、そこでフロントガラス越しにゆっくり道中の景色を楽しむ。
昨日の暑苦しいウォルディア迄のバスの中じゃとても景色を楽しむ余裕はなかった。今回のヒッチした小型トラック、4×4で快速!!窓を開けて外の空気も吸える。昨日のノロノロバスとは大違い。
こうなってくると運次第ではあるが、エチオピアに限って言えば、狭く暑苦しいバスとヒッチハイクどちらが良いかと言ったら、ヒッチの方が良いかも知れない。
なだらかに拡がる高原地帯を、細い一本道がゆったりと右に左にくねくねと続き、白い布をまとった民族衣装の男女が道を行き交う。
女性の多くは、髪を細かく編み込んだ独特のヘアースタイルで、素焼きの壺を背負って高原を横断する人も多い。
ロバを引く者、ヤギや牛を追う者、やせた土地を牛で耕す者、馬に乗る者。家畜のフンを固め、ワラをふいた屋根の集落が散在し、そこにはどう見ても水道も電気もない。
道には車が走り、店にはコーラも売っているだろうが、古く昔と変わらないだろう風景がそこにある。
ここを飛行機で飛んでしまうのはもったいない。かといって、エチオピアのバスは狭苦しくて景色を楽しめない。
今回、幸運にもいい車のフロントシートをゲットできた我々だが、せっかくのエチオピアの旅、少々奮発しても車をチャーターしてゆっくり景色を楽しむのも悪くないんじゃないか。車のチャーター代はそう高くない筈だ。
そんなことを思いながら、ウォルディアのバスターミナルに夕方到着。バスターミナルで次の目的地、マカレ行のバスについて尋ねると、マカレ行はバスターミナルからではなく、1kmほど離れた町の中心地、ピアッツァから出ると言う。
「ピアッツァまではこれで行けるよ。」
と道端の若者が止めてくれたのは、木で作られた貧相な客車を引く馬一頭。「ガリ」と呼ばれる幌馬車だ。
1kmは歩いてもすぐだが、幾度となくバスの車窓から、田舎町でロバや馬が引くこの幌馬車のタクシーを目にしていて、一度は乗ってみたいと思っていたので、これは丁度良いとJunkoと2人で幌に乗り込む。
「ホイッ」ドライバーのおじさんが掛け声とともに手綱を引くと、我々を乗せた幌馬車タクシー「ガリ」は1馬力で走り出す。
「カパッカ、パッカ、パッカ」楽しみにわざわざ乗り込んだ幌馬車タクシーだが、客車の前方で馬が蹴り上げる砂ぼこりが、客車の我々を直撃して目が痛い。
「ゲホッゲホッ」見た目程優雅じゃないんだな。
今日は午前中もトラックの荷台で砂をかぶっているから、これで2度目の砂かぶり。
ウォルディアのピアッツァで泊まった安宿にシャワーはなかった。
【食事】
朝:パン
昼:スパゲティ
夜:アボガド、オレンジジュース、バナナ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・ラリベラ入場料100/1人(効率よく回る為に子供ガイドを道案内に雇う)15B・・・公式ガイドは50Bだそうだが公式でもいい加減なガイドも多いので、安い道案内ガイドで充分。又、道はわかりにくいが、時間があれば1人でも充分回れる。教会は狭いエリアに集中している。
・ラリベラ→ガシェナ(トラックをヒッチ)15B/1人 1.5時間
・ガシェナ→ウォルディア(小型トラックをヒッチ20B/1人2時間 結局ラリベラ→ウォルディア35B/1人荷物代込みのバス料金と同額。バスより早くて景色も楽しめた。
・バスターミナル→ピアッサ(ウォルディアの幌馬車タクシー)1B/1人とバックパック1つ2B/2人
【宿】(ウォルディア)宿名不明 6B/W一室
ナイジェリアビザの有効期限の関係で、そういう事になっている。
早朝6:30、世界に名だたるラリベラの世界遺産の教会群へくり出す。
ラッキーだったのは、丁度この日、聖マイケル教会という教会で何やらセレモニーが行われているとのこと。早朝から、岩地を地下にくり掘って作られた教会と、岩盤に掘られた道は、巡礼の人々で溢れかえっている。
くつを脱いで教会の中に入ると、皆、司教様に独特の形の大きな十字架で体をなでてもらっている。司教様は外国人の我々を見付けると、にこやかにサービス。我々2人の体中を、握った十字架でなで回してくれる。
別の教会の内部では、楽隊が大鼓や民族楽器を奏で、歌い、その回りで拝みまくる信者が溢れかえる光景も。
そしてラリベラのハイライト、岩盤を地下に向かって見事に美しい十字架の形に掘り築いた聖ジョージ教会へ。
さすがは世界遺産、実際目にしたそれは、見事という他ない。
聖ジョージ教会は閉まっている事が多くなかなか中に入れないと聞いていたが、ラッキーにも我々が訪れた時教会の扉は開いており、司教様に、この教会に代々受け継がれたと言う独特の形の十字架などを見せてもらうことが出来た。
掘り下げられた下から見上げるその姿も美しくおごそかでもあり、見事。これを人の手で掘ったのかと思うと唖然ともさせられる。
時間と戦っている我々は、朝10:00前には一通り教会を見終えると、ウォルディア方面の道脇にバックパックを置いて座り込む。
一日一便しかないウォルディア行のバスは、早朝とっくに出てしまっている。しかし昨日ウォルディアからラリベラにバスで来る途中、何台もの車とすれ違った。
バスにこだわらなければ、「車は必ずある」。
明日のバスを待ってはいられないと、ヒッチハイクを決め込んだのだ。
まずはガシュナという所までのトラックのヒッチに成功。
地元の人の話では、ガシュナはウォルディアからの道がラリベラとゴンダールへの2本に別れる分岐点。そこでウォルディア行の車を待てば、分岐点ゆえチャンスも多いという訳だ。
例によってトラックの荷台で砂ぼこりまみれになり、ガシュナへ。バスもある所をトラックで砂まみれになりながら先を急ぐ。これが時間と戦う我々の姿だ。
ガシュナでは、運良くヒッチした小型トラックの助手席が空いており、そこでフロントガラス越しにゆっくり道中の景色を楽しむ。
昨日の暑苦しいウォルディア迄のバスの中じゃとても景色を楽しむ余裕はなかった。今回のヒッチした小型トラック、4×4で快速!!窓を開けて外の空気も吸える。昨日のノロノロバスとは大違い。
こうなってくると運次第ではあるが、エチオピアに限って言えば、狭く暑苦しいバスとヒッチハイクどちらが良いかと言ったら、ヒッチの方が良いかも知れない。
なだらかに拡がる高原地帯を、細い一本道がゆったりと右に左にくねくねと続き、白い布をまとった民族衣装の男女が道を行き交う。
女性の多くは、髪を細かく編み込んだ独特のヘアースタイルで、素焼きの壺を背負って高原を横断する人も多い。
ロバを引く者、ヤギや牛を追う者、やせた土地を牛で耕す者、馬に乗る者。家畜のフンを固め、ワラをふいた屋根の集落が散在し、そこにはどう見ても水道も電気もない。
道には車が走り、店にはコーラも売っているだろうが、古く昔と変わらないだろう風景がそこにある。
ここを飛行機で飛んでしまうのはもったいない。かといって、エチオピアのバスは狭苦しくて景色を楽しめない。
今回、幸運にもいい車のフロントシートをゲットできた我々だが、せっかくのエチオピアの旅、少々奮発しても車をチャーターしてゆっくり景色を楽しむのも悪くないんじゃないか。車のチャーター代はそう高くない筈だ。
そんなことを思いながら、ウォルディアのバスターミナルに夕方到着。バスターミナルで次の目的地、マカレ行のバスについて尋ねると、マカレ行はバスターミナルからではなく、1kmほど離れた町の中心地、ピアッツァから出ると言う。
「ピアッツァまではこれで行けるよ。」
と道端の若者が止めてくれたのは、木で作られた貧相な客車を引く馬一頭。「ガリ」と呼ばれる幌馬車だ。
1kmは歩いてもすぐだが、幾度となくバスの車窓から、田舎町でロバや馬が引くこの幌馬車のタクシーを目にしていて、一度は乗ってみたいと思っていたので、これは丁度良いとJunkoと2人で幌に乗り込む。
「ホイッ」ドライバーのおじさんが掛け声とともに手綱を引くと、我々を乗せた幌馬車タクシー「ガリ」は1馬力で走り出す。
「カパッカ、パッカ、パッカ」楽しみにわざわざ乗り込んだ幌馬車タクシーだが、客車の前方で馬が蹴り上げる砂ぼこりが、客車の我々を直撃して目が痛い。
「ゲホッゲホッ」見た目程優雅じゃないんだな。
今日は午前中もトラックの荷台で砂をかぶっているから、これで2度目の砂かぶり。
ウォルディアのピアッツァで泊まった安宿にシャワーはなかった。
【食事】
朝:パン
昼:スパゲティ
夜:アボガド、オレンジジュース、バナナ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・ラリベラ入場料100/1人(効率よく回る為に子供ガイドを道案内に雇う)15B・・・公式ガイドは50Bだそうだが公式でもいい加減なガイドも多いので、安い道案内ガイドで充分。又、道はわかりにくいが、時間があれば1人でも充分回れる。教会は狭いエリアに集中している。
・ラリベラ→ガシェナ(トラックをヒッチ)15B/1人 1.5時間
・ガシェナ→ウォルディア(小型トラックをヒッチ20B/1人2時間 結局ラリベラ→ウォルディア35B/1人荷物代込みのバス料金と同額。バスより早くて景色も楽しめた。
・バスターミナル→ピアッサ(ウォルディアの幌馬車タクシー)1B/1人とバックパック1つ2B/2人
【宿】(ウォルディア)宿名不明 6B/W一室
- エチオピア バスの旅珍道中 ? (エチオピア)デシ→ウォルディア→ラリベラ
-
エリア:
- アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
- アフリカ>エチオピア>ラリベラ
- テーマ:鉄道・乗り物
- 投稿日:2000/12/20 17:41
我々を乗せたアジス発デシ経由のバスは、ウォルディアのバスターミナルに朝10時過ぎに到着。すると、アジスやデシからのバス到着を待って、ラリベラ行のバスが待機しているではありませんか。
エチオピアのバスは大抵早朝出発と聞いていたので、これは意外。これは幸先良しと、すぐにラリベラ行のバスに飛び乗る。
ところがこのバス物凄くのろい。時に停まりそうな程。歩いた方が早い程。上りも下りものろのろのろのろ。
途中タイヤを交換しだすオマケ付き。乗客は皆、狭く暑苦しい車内でひたすら耐える。
加えて、自分の隣には汚れた布をはおったお兄さん。見ると、布には何やら小さく黒い虫の死がいが幾つかからみついている。
「何か」に引っ越されたのか、足首のあたりがムズムズする。
日暮れ過ぎ、ラリベラに到着。ラリベラの世界遺産は明日におあずけだ。
【食事】
朝:パン
昼:パン、グアバ
夜:スパゲティ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・ウォルディア→ラリベラ25B/1人+10B/荷物1つ約8時間
【宿】(ラリベラ)Megenagna Hotel 15B/W1室
・南京虫等のリスクが低いスチールベッド(木のベッドは危ないらしい)、共用シャワーありでまずまず。
エチオピアのバスは大抵早朝出発と聞いていたので、これは意外。これは幸先良しと、すぐにラリベラ行のバスに飛び乗る。
ところがこのバス物凄くのろい。時に停まりそうな程。歩いた方が早い程。上りも下りものろのろのろのろ。
途中タイヤを交換しだすオマケ付き。乗客は皆、狭く暑苦しい車内でひたすら耐える。
加えて、自分の隣には汚れた布をはおったお兄さん。見ると、布には何やら小さく黒い虫の死がいが幾つかからみついている。
「何か」に引っ越されたのか、足首のあたりがムズムズする。
日暮れ過ぎ、ラリベラに到着。ラリベラの世界遺産は明日におあずけだ。
【食事】
朝:パン
昼:パン、グアバ
夜:スパゲティ
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・ウォルディア→ラリベラ25B/1人+10B/荷物1つ約8時間
【宿】(ラリベラ)Megenagna Hotel 15B/W1室
・南京虫等のリスクが低いスチールベッド(木のベッドは危ないらしい)、共用シャワーありでまずまず。
- エチオピア バスの旅珍道中 ? (エチオピア)アジスアベ→デシ
-
エリア:
- アフリカ>エチオピア>アジスアベバ
- アフリカ>エチオピア>エチオピアその他の都市
- テーマ:鉄道・乗り物
- 投稿日:2000/12/19 17:33
エチオピアのバスは手強い。
ほとんどの長距離バスは決まって、朝6時前には乗客はバスの前に集合しなくてはならない。
乗客はバスの前で整列させられ、日の出前の寒い中(アジスの標高は2400mの高地)1〜2時間は待たされる。
バスの乗車が始まると、乗客はこぞって席取り合戦。
皆せっかく整列していたのに、席取り合戦をあおってるのが、整列せず、事前に乗車して席に座ることが許される特別扱いの存在。お年寄りや障害者、バス乗務員の知り合い、外国人などがこの特別扱いだ。
そのお陰で、外国人の我々は、席取り合戦に参加せずに済んだのだが、事前乗車が許されたお年寄りの多くが、実はダミー。自分は本当はバスに乗らないのだが、家族の為に席を取るためだけに身代わりをしているのだ。
更に列の中には、バイトで身代わりに朝誰よりも早く並んでいる者もおり、彼ら代理人が座った席と、本物との座席交換時に発生する他の乗客とがもみ合い、狭い車内でバスを降りようとする代理人と乗り込もうとする乗客とがハチ合わせになり、バスの中は押し合いへし合いの、もみくちゃの大混雑状態。
でもご安心。エチオピアのバスは客を定員以上乗せないので、場所さえこだわらなければ全員座れるのだ。
しかしこれは、エチオピアのバスは小さいので、逆に言えば、自分が乗る前にバスが満員になってしまうと、翌日の便まで待たなければならない事を意味する。これも席取り合戦をあおっている一因だ。
バスが出発すると、車内の温度はグングン上昇する。 それもその筈、
「エチオピアのバスは普通じゃない。」
エチオピアの人はどんなに車内が暑苦しくてもバスの窓を開けないのだ。
何でも外の冷たい風が入ってくると悪魔が体に入ってくるとか病気になるとか言う迷信があるとかで、車内では我々も他のエチオピア人の乗客も全員グッタリ、温室ハウス状態で日射しに暖められた車内で汗をにじます。
「エチオピアのバスは時間が掛かる。」
エチオピアのバスに夜行はない。それ所か、一日でいけそうな距離でも無理せず途中で一泊する。
今日我々が利用したウォルディア行のバスも「後2〜3時間走ればウォルディアに着くだろう!?」って言う午後6時頃、途中のデシという街に停車、乗客はそれぞれ宿を取る。
通常、バスの屋根に上げられた荷物はこの時降ろしてもらえないので、歯磨きやタオルなどは事前に手元に用意しておく必要がある。
・・・と言う訳で今日はデシという街で一泊。明日デシを再出発するバスの集合時間は朝6時とまた早い。さっさと寝る事にしよう。
【食事】
朝:パン
昼:スパゲティ
夜:ケーキ、クッキー、シュークリーム、アボガドジュース
【トラベルメモ】
1US$ = 8B(エチオピア・ブル)
・アジスアベバ→ウォルディア(バス)41.65B/1人+4.5B/荷物1つ 朝6時集合 7時頃出発
※途中デシで一泊、ウォルディアには翌10:00頃着
【宿】 (デシ)宿名不明10B/W1室
ほとんどの長距離バスは決まって、朝6時前には乗客はバスの前に集合しなくてはならない。
乗客はバスの前で整列させられ、日の出前の寒い中(アジスの標高は2400mの高地)1〜2時間は待たされる。
バスの乗車が始まると、乗客はこぞって席取り合戦。
皆せっかく整列していたのに、席取り合戦をあおってるのが、整列せず、事前に乗車して席に座ることが許される特別扱いの存在。お年寄りや障害者、バス乗務員の知り合い、外国人などがこの特別扱いだ。
そのお陰で、外国人の我々は、席取り合戦に参加せずに済んだのだが、事前乗車が許されたお年寄りの多くが、実はダミー。自分は本当はバスに乗らないのだが、家族の為に席を取るためだけに身代わりをしているのだ。
更に列の中には、バイトで身代わりに朝誰よりも早く並んでいる者もおり、彼ら代理人が座った席と、本物との座席交換時に発生する他の乗客とがもみ合い、狭い車内でバスを降りようとする代理人と乗り込もうとする乗客とがハチ合わせになり、バスの中は押し合いへし合いの、もみくちゃの大混雑状態。
でもご安心。エチオピアのバスは客を定員以上乗せないので、場所さえこだわらなければ全員座れるのだ。
しかしこれは、エチオピアのバスは小さいので、逆に言えば、自分が乗る前にバスが満員になってしまうと、翌日の便まで待たなければならない事を意味する。これも席取り合戦をあおっている一因だ。
バスが出発すると、車内の温度はグングン上昇する。 それもその筈、
「エチオピアのバスは普通じゃない。」
エチオピアの人はどんなに車内が暑苦しくてもバスの窓を開けないのだ。
何でも外の冷たい風が入ってくると悪魔が体に入ってくるとか病気になるとか言う迷信があるとかで、車内では我々も他のエチオピア人の乗客も全員グッタリ、温室ハウス状態で日射しに暖められた車内で汗をにじます。
「エチオピアのバスは時間が掛かる。」
エチオピアのバスに夜行はない。それ所か、一日でいけそうな距離でも無理せず途中で一泊する。
今日我々が利用したウォルディア行のバスも「後2〜3時間走ればウォルディアに着くだろう!?」って言う午後6時頃、途中のデシという街に停車、乗客はそれぞれ宿を取る。
通常、バスの屋根に上げられた荷物はこの時降ろしてもらえないので、歯磨きやタオルなどは事前に手元に用意しておく必要がある。
・・・と言う訳で今日はデシという街で一泊。明日デシを再出発するバスの集合時間は朝6時とまた早い。さっさと寝る事にしよう。
【食事】
朝:パン
昼:スパゲティ
夜:ケーキ、クッキー、シュークリーム、アボガドジュース
【トラベルメモ】
1US$ = 8B(エチオピア・ブル)
・アジスアベバ→ウォルディア(バス)41.65B/1人+4.5B/荷物1つ 朝6時集合 7時頃出発
※途中デシで一泊、ウォルディアには翌10:00頃着
【宿】 (デシ)宿名不明10B/W1室
- アジスの晩餐 (エチオピア)アジスアベバ
-
エリア:
- アフリカ>エチオピア>アジスアベバ
- テーマ:旅行準備 グルメ
- 投稿日:2000/12/18 17:26
朝、スーダン大使館にて無事に、思っていたよりあっけなくスーダンビザを受け取ると、アジスアベバでの仕事は全て完了。すっかり親しんでしまったアジスでの滞在も今日が最後。
さあ今日は豪遊だ!!
まずはブレックファースト。アジスの真ん中、ピアッツァにあるその名もCentral Pastryのオープンカフェでカフェラテ(ワタツ=ホットミルクとブンナ=コーヒーのハーフハーフ、甘いがカップに並々と注がれ、泡立っていてとてもおいしい)にデニッシュとクッキー。二人前でこれで100円もしない。
ランチはPizzeriaのテーブルで、ラージサイズのツナピザ。イタリアの薄い生地ともパン生地とも違うナンをもっとカリッと焼き上げたような生地の上にトロ〜リチーズ、トマトペースト、オニオン、ガーリック、ツナ。サクサクッとした食感としつこくないチーズのトロみが旨い。
もう一枚と「インディアン・ピザ」を頼む。すっかりターメリック風味のピザが出てくるものと期待していたのだが、焼き上がって出てきたのはネギがのっかったトマトペーストのピザ。
「ネギ=アジア風だからインディアン?」
「それとも野菜のみの具=ベジタリアン≒インディアンてこと?」
これには失笑させられるが味はまずまずで、ご愛嬌。一枚100円程度、二枚で200円。
お腹いっぱいだが、デザートにアボガドの生ジュースも。大きなグラスに1杯40円程度。
そしてディナーはお待ちかね、ノブさん、イヌエさんファミリーとドロ・ワットパーティーだ。
ノブさん、イヌエさんファミリーには、アジス滞在中すっかりお世話になりっぱなしだったので、今日はほんの気持ちと、スーパーでチキンを丸一匹買って差し入れしたのだ。
ドロ・ワットとはチキン作る具をインジェラにのせる料理で、牛や羊、ヤギで作るものより高価で格式が高いとされ、こちらでは特別な祝い事のような時でしか出されないそうだ。レストランのメニューにのっている事も少なく、料理にも手間が掛かるのだそうだ。
そういう訳で、夕方からは、イヌエさん、イヌエさんの妹のタイチさん、そして見習いにJunkoも交えてドロ・ワット作りが始まる。
申し訳なかったのは、ドロ・ワットの料理には手間だけでなく、材料も調味料もトリ肉以外にいろいろ必要で、それらはイヌエさん達が用意してくれてしまった事。トリも一匹じゃ足りないと、もう一匹追加してくれたのだ。返ってお金を使わせてしまいました。かたじけない。
そして、またまた来ましたイガクリ頭の見慣れた顔。
「ようっ!!ホント、アンタラとは縁があるっていうか、これで何度目かな?」
とジローさんと一緒にイヌエさんちに入ってきたのは奥平さん。
「ハラレでしょ、マラウィ湖、ダルエス、ウガンダのカバレ、ナイロビ。」
と指折り数えると
「これで6度目ですね。」
何の申し合わせも約束もしていないのに、しかも我々2人は明日、ここアジスを発つという日の夕刻に、バッタリ顔を合わせるとは。
しかも今夜はドロ・ワッパーパーティーの日。エチオピアに入ってわずかしか過ごしてないのにいきなりエチオピアで一番おいしく格式の高いディナーを家庭料理で味わえるなんて、奥平さんも運がいい。
やはり料理にはかなり手間が掛かるらしく、出来上がったのは、夜の10時過ぎ。みんなお腹ペコペコで食らいつく。
大きなお皿にインジェラが敷かれ、その真ん中には煮込まれたトマト色のいい香りのドロ・ワット。それを皆で囲み、インジェラを手でちぎってドロ・ワットを巻いて、つけて、口に運ぶ。
旨い。何とも言えないコクと味わい。鳥の皮の食感もインジェラと合う。ドロワットソースで煮込まれた、味がしみたゆで玉子に、鳥肉も格別だ。
「これは旨い!」
自分もJunkoもジローさんもノブさんも奥平さんも口をそろえる。
「ワシがエチオピアで食べた中で、もちろんこれが一番だ。」
とラッキーな奥平さん。
文句なし、この旅で美味しかったモノNO.1。このドロワット調理中、見習いのJunkoはレシピを取ったので日本に帰ったら挑戦して、インジェラは無理でも、パスタやご飯に掛けてもいけるだろう。
今まで長い移動などでお腹が空いた時、ひもじい時、思い出すのは決まって大好物のお寿司だったが、この日以来このドロ・ワットが仲間入りした。
【食事】
朝:ワタツ、デニッシュ、クッキー、ケーキ
昼:ツナピザ、インディアン・ピザ、アボガドジュース
夜:インジェラ、ドロ・ワット
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・アジスでいくつかインターネットをあたりましたが、どこもダウンしてるとの事でインターネットは出来ませんでした。出来る場合は1分1Bだそうです。
・スーダンVISA 60US$ 1ヶ月内入国有効、入国後1ヶ月滞在可 3営業日後受取 要日本大使館のレター(添え状)
【宿】 (アジスアベバのビアッサ)Park Hotel 20B/W1室
さあ今日は豪遊だ!!
まずはブレックファースト。アジスの真ん中、ピアッツァにあるその名もCentral Pastryのオープンカフェでカフェラテ(ワタツ=ホットミルクとブンナ=コーヒーのハーフハーフ、甘いがカップに並々と注がれ、泡立っていてとてもおいしい)にデニッシュとクッキー。二人前でこれで100円もしない。
ランチはPizzeriaのテーブルで、ラージサイズのツナピザ。イタリアの薄い生地ともパン生地とも違うナンをもっとカリッと焼き上げたような生地の上にトロ〜リチーズ、トマトペースト、オニオン、ガーリック、ツナ。サクサクッとした食感としつこくないチーズのトロみが旨い。
もう一枚と「インディアン・ピザ」を頼む。すっかりターメリック風味のピザが出てくるものと期待していたのだが、焼き上がって出てきたのはネギがのっかったトマトペーストのピザ。
「ネギ=アジア風だからインディアン?」
「それとも野菜のみの具=ベジタリアン≒インディアンてこと?」
これには失笑させられるが味はまずまずで、ご愛嬌。一枚100円程度、二枚で200円。
お腹いっぱいだが、デザートにアボガドの生ジュースも。大きなグラスに1杯40円程度。
そしてディナーはお待ちかね、ノブさん、イヌエさんファミリーとドロ・ワットパーティーだ。
ノブさん、イヌエさんファミリーには、アジス滞在中すっかりお世話になりっぱなしだったので、今日はほんの気持ちと、スーパーでチキンを丸一匹買って差し入れしたのだ。
ドロ・ワットとはチキン作る具をインジェラにのせる料理で、牛や羊、ヤギで作るものより高価で格式が高いとされ、こちらでは特別な祝い事のような時でしか出されないそうだ。レストランのメニューにのっている事も少なく、料理にも手間が掛かるのだそうだ。
そういう訳で、夕方からは、イヌエさん、イヌエさんの妹のタイチさん、そして見習いにJunkoも交えてドロ・ワット作りが始まる。
申し訳なかったのは、ドロ・ワットの料理には手間だけでなく、材料も調味料もトリ肉以外にいろいろ必要で、それらはイヌエさん達が用意してくれてしまった事。トリも一匹じゃ足りないと、もう一匹追加してくれたのだ。返ってお金を使わせてしまいました。かたじけない。
そして、またまた来ましたイガクリ頭の見慣れた顔。
「ようっ!!ホント、アンタラとは縁があるっていうか、これで何度目かな?」
とジローさんと一緒にイヌエさんちに入ってきたのは奥平さん。
「ハラレでしょ、マラウィ湖、ダルエス、ウガンダのカバレ、ナイロビ。」
と指折り数えると
「これで6度目ですね。」
何の申し合わせも約束もしていないのに、しかも我々2人は明日、ここアジスを発つという日の夕刻に、バッタリ顔を合わせるとは。
しかも今夜はドロ・ワッパーパーティーの日。エチオピアに入ってわずかしか過ごしてないのにいきなりエチオピアで一番おいしく格式の高いディナーを家庭料理で味わえるなんて、奥平さんも運がいい。
やはり料理にはかなり手間が掛かるらしく、出来上がったのは、夜の10時過ぎ。みんなお腹ペコペコで食らいつく。
大きなお皿にインジェラが敷かれ、その真ん中には煮込まれたトマト色のいい香りのドロ・ワット。それを皆で囲み、インジェラを手でちぎってドロ・ワットを巻いて、つけて、口に運ぶ。
旨い。何とも言えないコクと味わい。鳥の皮の食感もインジェラと合う。ドロワットソースで煮込まれた、味がしみたゆで玉子に、鳥肉も格別だ。
「これは旨い!」
自分もJunkoもジローさんもノブさんも奥平さんも口をそろえる。
「ワシがエチオピアで食べた中で、もちろんこれが一番だ。」
とラッキーな奥平さん。
文句なし、この旅で美味しかったモノNO.1。このドロワット調理中、見習いのJunkoはレシピを取ったので日本に帰ったら挑戦して、インジェラは無理でも、パスタやご飯に掛けてもいけるだろう。
今まで長い移動などでお腹が空いた時、ひもじい時、思い出すのは決まって大好物のお寿司だったが、この日以来このドロ・ワットが仲間入りした。
【食事】
朝:ワタツ、デニッシュ、クッキー、ケーキ
昼:ツナピザ、インディアン・ピザ、アボガドジュース
夜:インジェラ、ドロ・ワット
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
・アジスでいくつかインターネットをあたりましたが、どこもダウンしてるとの事でインターネットは出来ませんでした。出来る場合は1分1Bだそうです。
・スーダンVISA 60US$ 1ヶ月内入国有効、入国後1ヶ月滞在可 3営業日後受取 要日本大使館のレター(添え状)
【宿】 (アジスアベバのビアッサ)Park Hotel 20B/W1室
- 高地アジスアベバ (エチオピア)アジスアベバ
-
エリア:
- アフリカ>エチオピア>アジスアベバ
- テーマ:街中・建物・景色 ホテル・宿泊 グルメ
- 投稿日:2000/12/17 17:18
エチオピアの首都、アジスアベバの標高は2400m。ボリビアのラパス、メキシコシティに次ぐ世界で三番目に高い所にあるキャピタル・シティ(首都)だ。
特に暑かったハラルから戻った我々には、アジスのそよ風は肌に涼しい。それは、時に心地よく過ごし易く、時に肌寒い程。
今泊まっている安宿は、ホットシャワーはなく水シャワーのみ。夜、日が暮れてから浴びるととても寒く、風邪をひきそうになってしまう。
そこで、今日もイヌエさんちで遅い昼食を頂くと、「そろそろ」と日なたぼっこ兼散歩に出る。日なたを選び、坂の多いアジスの街をふらふらし、程良く汗をかいた頃宿に戻って、体が温かいうちに夜をまたずにシャワーを浴びるのだ。
こうしてさっぱりしてから、夕方再びアジスの街に夕食に繰り出す。
すっかり思い出深い所となったここアジスでの滞在もあとわずか。
今日はディナーでも楽しもうか?イタリア領有時代の名残で、アジスには目移りする程おいしいものがたくさんあるのだ。
スパゲティ? PIZZARIAでピザ? それともPASTRYで甘くないアボガドのフルーツジュースにデニッシュで軽く済まそうか?
どれを選んでも二人で100円もしないのだから。
【食事】
朝:コーヒー入ワタリ(カフェラテ)とデニッシュ、ケーキ
昼:インジェラ
夜:ピザ(本文では二人で100円もしないと書いたが大きなベジタブルピザ一枚約100円を二人で分けて食べた所、あまりにおいしくておなかをふくらましながらももう一枚ツナピザを食べてしまい、結局二人で200円も、かなりぜいたくなディナーを頂いてしまいました)
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
【宿】
・アジスアベバPark Hotel 20B/W1室
特に暑かったハラルから戻った我々には、アジスのそよ風は肌に涼しい。それは、時に心地よく過ごし易く、時に肌寒い程。
今泊まっている安宿は、ホットシャワーはなく水シャワーのみ。夜、日が暮れてから浴びるととても寒く、風邪をひきそうになってしまう。
そこで、今日もイヌエさんちで遅い昼食を頂くと、「そろそろ」と日なたぼっこ兼散歩に出る。日なたを選び、坂の多いアジスの街をふらふらし、程良く汗をかいた頃宿に戻って、体が温かいうちに夜をまたずにシャワーを浴びるのだ。
こうしてさっぱりしてから、夕方再びアジスの街に夕食に繰り出す。
すっかり思い出深い所となったここアジスでの滞在もあとわずか。
今日はディナーでも楽しもうか?イタリア領有時代の名残で、アジスには目移りする程おいしいものがたくさんあるのだ。
スパゲティ? PIZZARIAでピザ? それともPASTRYで甘くないアボガドのフルーツジュースにデニッシュで軽く済まそうか?
どれを選んでも二人で100円もしないのだから。
【食事】
朝:コーヒー入ワタリ(カフェラテ)とデニッシュ、ケーキ
昼:インジェラ
夜:ピザ(本文では二人で100円もしないと書いたが大きなベジタブルピザ一枚約100円を二人で分けて食べた所、あまりにおいしくておなかをふくらましながらももう一枚ツナピザを食べてしまい、結局二人で200円も、かなりぜいたくなディナーを頂いてしまいました)
【トラベルメモ】
1US$ ≒ 8B(エチオピア・ブル)
【宿】
・アジスアベバPark Hotel 20B/W1室
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