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- 独立記念日の慶州史跡めぐり (韓国)慶州
-
エリア:
- アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
- テーマ:世界遺産 その他
- 投稿日:2001/08/15 14:56
今日8月15日は日本では終戦記念日、鳴り響くサイレンの下静まる、球児と観衆達の甲子園が、テレビ画面に映し出されていることだろう。
それは、我々戦争を知らない世代には普段の生活の中にはその記憶すらない第二次世界大戦を、遠くない過去のことだったと教えてくれる、一年に一度の唯一のセレモニー。戦争世代には、毎年心の刻印を締めつける忘れらないその時の記憶。
そしてここ韓国では、同日同じ出来事は、「独立記念日」の祝日として暦にそして人々の心に刻まれているのだ。
ここのとことろ雨がちだった天気も、祝日の今日は晴れ。
古都慶州の史跡巡りに出ると、韓国の国旗をかかげた家が目立つ。
特に街外れの郷校一帯の木造の古い家並の一角に立入ると、そよ風になびく旗の数は増す。
長きに渡った日本の植民地支配から独立を果たしたと言う、韓国にとって一年で一番記念すべき日。韓国が今韓国であり得るゆえんの独立記念日、さぞ粛々とした空気に溢れているのかと思っていたら、郊外に散在する史跡はどこも、ワイワイと韓国の家族連れでにぎわい、休日の行楽ムードいっぱいだ。
のどかな郊外に朴突と散らばる悠久の新羅の遺跡群を歩いていると、以前日本の飛鳥を巡った時の気分を思い出した。
ただ、ここの所テレビでは、ほぼ毎日の様に今日の独立記念日に向けた特集番組が流れ、戦争中の日本の横暴ぶりや、今日の日本の脅威論から、日本の素晴らしさ問題点、日本で頑張る在日韓国人等々が報道されているのも現実。
「お帰り!今日はどこ行った?」と、宿でむかえてくれる老齢の宿のご主人とおかみさんの流暢な日本語は、もちろん日本の植民地時代の形見だろう。
史跡巡りの途中でもおばあさんに日本語で話しかけられた。
夜のテレビの天気予報。画面いっぱいに映し出された天気図には、大陸からちょこんと海に突起した朝鮮半島の鼻先に、沖縄から北海道まで南西から北東に弧を描いて、朝鮮半島を海上封鎖するかのように横たわる日本列島。後方の大陸側には北朝鮮と大国中国。
日本は小さな小さな国だと思っていたが、こうやって韓国から見てみると、随分大きく不気味に見える。
韓国の人々は、これを毎日天気予報のたびに見ているのだ。
【食事】
朝:ピーナッツクリームサンド
昼:エビセン、アイス
夜:韓国料理のビュッフェ(食べ放題)
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
・ 本日まわった慶州見所、史跡群・・・
・ 五陸:ここら辺でよく見られる丘のような古墳、500W
・ 郷校:古い家並は中々の見応え、日本人の知名度は低いが、一見一歩きの価値アリ。慶州の隠れた名所。オススメ
・ 鶏林:入場は有料だが、外から見れば充分。
・ 半月城/石氷庫:無料、石造りの氷の貯蔵庫は飛鳥遺跡を思い起こされる。
・ 皇南洞古墳群:丘のような古墳群。外から見るのみ
・ せん星台:入場は有料だが、外からでも見れる。1500年前の石造りの天文台は、史跡群の中のシンボル的存在。形状に味わいがある。
・ 大陸苑:よく整備された巨大な古墳。復元された墓内、天馬塚が公開されている。1500W
・ 国立慶州博物館:400W 館内の展示物も中々だが、野外展示物がいい。特にエミレの鐘とその音色は必見、必聴。鐘に描かれた飛天像は見事。この鐘を作る際、神告に従って銅とともにいけにえとなって、るつぼに投げられ溶かされた幼女の悲声がのりうつったと言われる鐘の音には、その悲しくも理不尽な物語を説かれた者は耳を傾けざるおえない。(鐘を打つ事はできないので、流されるテープの音色を聞くことになる)
・ 芬皇寺 1000W 石塔は中々。
※上記全て、慶州中心街より歩って巡る。
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
それは、我々戦争を知らない世代には普段の生活の中にはその記憶すらない第二次世界大戦を、遠くない過去のことだったと教えてくれる、一年に一度の唯一のセレモニー。戦争世代には、毎年心の刻印を締めつける忘れらないその時の記憶。
そしてここ韓国では、同日同じ出来事は、「独立記念日」の祝日として暦にそして人々の心に刻まれているのだ。
ここのとことろ雨がちだった天気も、祝日の今日は晴れ。
古都慶州の史跡巡りに出ると、韓国の国旗をかかげた家が目立つ。
特に街外れの郷校一帯の木造の古い家並の一角に立入ると、そよ風になびく旗の数は増す。
長きに渡った日本の植民地支配から独立を果たしたと言う、韓国にとって一年で一番記念すべき日。韓国が今韓国であり得るゆえんの独立記念日、さぞ粛々とした空気に溢れているのかと思っていたら、郊外に散在する史跡はどこも、ワイワイと韓国の家族連れでにぎわい、休日の行楽ムードいっぱいだ。
のどかな郊外に朴突と散らばる悠久の新羅の遺跡群を歩いていると、以前日本の飛鳥を巡った時の気分を思い出した。
ただ、ここの所テレビでは、ほぼ毎日の様に今日の独立記念日に向けた特集番組が流れ、戦争中の日本の横暴ぶりや、今日の日本の脅威論から、日本の素晴らしさ問題点、日本で頑張る在日韓国人等々が報道されているのも現実。
「お帰り!今日はどこ行った?」と、宿でむかえてくれる老齢の宿のご主人とおかみさんの流暢な日本語は、もちろん日本の植民地時代の形見だろう。
史跡巡りの途中でもおばあさんに日本語で話しかけられた。
夜のテレビの天気予報。画面いっぱいに映し出された天気図には、大陸からちょこんと海に突起した朝鮮半島の鼻先に、沖縄から北海道まで南西から北東に弧を描いて、朝鮮半島を海上封鎖するかのように横たわる日本列島。後方の大陸側には北朝鮮と大国中国。
日本は小さな小さな国だと思っていたが、こうやって韓国から見てみると、随分大きく不気味に見える。
韓国の人々は、これを毎日天気予報のたびに見ているのだ。
【食事】
朝:ピーナッツクリームサンド
昼:エビセン、アイス
夜:韓国料理のビュッフェ(食べ放題)
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
・ 本日まわった慶州見所、史跡群・・・
・ 五陸:ここら辺でよく見られる丘のような古墳、500W
・ 郷校:古い家並は中々の見応え、日本人の知名度は低いが、一見一歩きの価値アリ。慶州の隠れた名所。オススメ
・ 鶏林:入場は有料だが、外から見れば充分。
・ 半月城/石氷庫:無料、石造りの氷の貯蔵庫は飛鳥遺跡を思い起こされる。
・ 皇南洞古墳群:丘のような古墳群。外から見るのみ
・ せん星台:入場は有料だが、外からでも見れる。1500年前の石造りの天文台は、史跡群の中のシンボル的存在。形状に味わいがある。
・ 大陸苑:よく整備された巨大な古墳。復元された墓内、天馬塚が公開されている。1500W
・ 国立慶州博物館:400W 館内の展示物も中々だが、野外展示物がいい。特にエミレの鐘とその音色は必見、必聴。鐘に描かれた飛天像は見事。この鐘を作る際、神告に従って銅とともにいけにえとなって、るつぼに投げられ溶かされた幼女の悲声がのりうつったと言われる鐘の音には、その悲しくも理不尽な物語を説かれた者は耳を傾けざるおえない。(鐘を打つ事はできないので、流されるテープの音色を聞くことになる)
・ 芬皇寺 1000W 石塔は中々。
※上記全て、慶州中心街より歩って巡る。
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
- 庶民の味わい?・韓国B級グルメ (韓国)慶州
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エリア:
- アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
- テーマ:グルメ
- 投稿日:2001/08/14 14:49
カルビ、プルコギ、チヂミ、チゲナベ・・・。我々日本人が垂涎する韓国料理。
だが実は、そんな韓国料理屋より、韓国の繁華街の目抜き通りには、うどん、トンカツ、お寿司などなど、日本食レストランばかりが目立ち、値段もリーズナブル。地元の若者でにぎわっているのだ。夏でありながら、おでんの屋台もあちこちにある。
そんな日本食レストランに混じって、賑わっているのが韓国ならではの軽食屋。
ファーストフード風の店内の客層は比較的若く、ビビンパや麺類、そしてキンパブと呼ばれるのり巻きなどを食べている。
日本人観光客が多い韓国では、小さい質素な店でも日本語のメニューを用意しているところも少なくない。
今日も雨の降る慶州の繁華街で、お昼に我々が入ったそんな韓国ファーストフード店。
冷麺とラッポギを頼む。
梨の薄切りがのせられたさっぱりとした冷麺は残暑にぴったりの食べ物、冷麺ならではのコシの強い麺の歯ざわりよりもよい。
ラッポギとは、コチジャン・タレでラーメンとおもちを、ギョーザや油揚げなどの具と一緒に煮込んだ韓国の若い人に人気のメニュー。この甘辛さがクセになる。
細長いだんご風のおもちだけを煮込んだトッポギもこちらではポピュラーで、韓国中どこへ行っても屋台のトッポギ屋を見ない事はない。
元は日本から伝わったのり巻きだが、おいしい韓国のりで巻き上げたのがキンパブ。トッポギと並ぶポピュラーメニューで、こちらの屋台もあちこちある。
トッポギ、ラッポギ、キンパブ・・・。庶民的な雰囲気がいい。安くて案外クセになるウマさ。
ビビンパや冷麺にも勝るとも劣らない、オススメの韓国のB級グルメである。
【食事】
朝:パン
昼:冷麺、ラッポギ、黄南パン
夜:パン、エビセン
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
だが実は、そんな韓国料理屋より、韓国の繁華街の目抜き通りには、うどん、トンカツ、お寿司などなど、日本食レストランばかりが目立ち、値段もリーズナブル。地元の若者でにぎわっているのだ。夏でありながら、おでんの屋台もあちこちにある。
そんな日本食レストランに混じって、賑わっているのが韓国ならではの軽食屋。
ファーストフード風の店内の客層は比較的若く、ビビンパや麺類、そしてキンパブと呼ばれるのり巻きなどを食べている。
日本人観光客が多い韓国では、小さい質素な店でも日本語のメニューを用意しているところも少なくない。
今日も雨の降る慶州の繁華街で、お昼に我々が入ったそんな韓国ファーストフード店。
冷麺とラッポギを頼む。
梨の薄切りがのせられたさっぱりとした冷麺は残暑にぴったりの食べ物、冷麺ならではのコシの強い麺の歯ざわりよりもよい。
ラッポギとは、コチジャン・タレでラーメンとおもちを、ギョーザや油揚げなどの具と一緒に煮込んだ韓国の若い人に人気のメニュー。この甘辛さがクセになる。
細長いだんご風のおもちだけを煮込んだトッポギもこちらではポピュラーで、韓国中どこへ行っても屋台のトッポギ屋を見ない事はない。
元は日本から伝わったのり巻きだが、おいしい韓国のりで巻き上げたのがキンパブ。トッポギと並ぶポピュラーメニューで、こちらの屋台もあちこちある。
トッポギ、ラッポギ、キンパブ・・・。庶民的な雰囲気がいい。安くて案外クセになるウマさ。
ビビンパや冷麺にも勝るとも劣らない、オススメの韓国のB級グルメである。
【食事】
朝:パン
昼:冷麺、ラッポギ、黄南パン
夜:パン、エビセン
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
- 庶民の味わい?・デジカルビ (韓国)慶州
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エリア:
- アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
- テーマ:街中・建物・景色 グルメ
- 投稿日:2001/08/13 14:38
今年の夏、韓国は雨の当たり年で、我々が中国から船で韓国に入る前の数週間、韓国各地では大雨による災害が相次ぎ、ソウルの街中でも水害との戦いの残骸の積まれた土のうの姿を見かけた。
我々が韓国に入ってからはそれ程の大雨には見舞われてはいないが、晴れの日はあっても続かず、雨がちの日が断続的に続いている。
水害の事は連日テレビのニュース報道で知った。
今日の天気もあいにくの雨まじり。
日本の残暑に優るとも劣らないこちら韓国の8月の蒸し暑さ。そんな中、雨は涼を呼び、居心地の良さを与えてくれるのだが、市街から郊外にまで点在する慶州の旧所名所を歩き回るのは、やはりお天気に恵まれた日にとっておきたい。
そんな訳で、今日は部屋でテレビを付けながらウダウダしたり、市街の商店街や地元農協が経営するスーパーマーケットを見学したりして時間を潰す。
こう書くと何だか退屈な日を過ごしている様だが、
テレビでは言葉が分からずとも楽しめるこちらのコメディードラマや、スマップばりのこちらの少年アイドルや女性グループが歌いダンスする番組を見たり、
繁華街では立並ぶショップと売り買いする人々を見ながら、
「あんなファッションが流行ってるんだ、結構オシャレでセンスがいいな。」とか、
子供から大人まで携帯電話でメールやインターネットに興じているのを見て、
「折りたたみ式の携帯電話は日本より小さく、デザインもいいな。サムソン製が多いみたいだ。」と思ってみたり。
スーパーではコチジャン、韓国のり、健康飲料、インスタントラーメン、そして本場のロッテのお菓子にアイス等々お土産物ではない、庶民の食卓用の韓国食材が並び、見ているだけでも楽しい。竹塩入り歯みがき粉も積まれている。
もちろん街外れには、韓国ならではの活気溢れる大きな市場も健在だ。
今日は街にくり出す始動が遅かったので、そうこうしている内にあっという間に夕刻がせまる。
そして、街外れの宿に戻る途中にあるウィンドウに、大きく「2000W」と貼られている、真新しいレストランの前でJunkoと自分、そしてもう一人同宿の奈良から来たと言う日本人女性旅行者3人で立ち止まる。
当然ハングル語で書かれた貼り紙、2000W以外はまったく読む事はできない。店は一見焼肉屋のように見える。
「一体何が2000Wなんだろうね?」
「2000Wって言ったら200円でしょ。まさか200円で焼肉?付合わせのキムチかスープの事なんじゃないの。」
ウィンドウ越しに店内を覗くと、若者達、カップル、ビジネスマン、家族連れ・・・地元の人達でかなりにぎわっている。
そして、物おじする事なくずかずかと店内へ。気になったら突進だ。旅人の好奇心はこの一年間、日本を目の前にした韓国に来ても劣ろえる事を知らない。
「2000Wはなんですか?」と、指を2本立て、貼紙を差し示し、日本語で尋ねる。
ウエイトレスのお姉さんは日本語が少々分かったのか、それとも察したのか、質問に一言で答える。
「オーッ。デジ・カルビ」
「カルビ?」まさかカルビ焼肉が200円で・・・。いくら日本よりは物価が安いからって、先進国韓国でそんなに安い訳がない。
実は「デジ・カルビ」とは豚肉カルビの事。
日本ではカルビと言えば、牛肉の焼肉の事と決まっているが、こちら本場韓国ではカルビと言っても色々あるのだ。
牛焼肉カルビはカルビグイ、鶏肉ならタッカルビ。そして庶民の一番人気は値段もお手頃な豚肉のデジカルビなのだ。
それでも、いくら豚肉だからって、一人前200円は安い。
クツを脱いで座敷にあがり、テーブルを囲んで座る。3人でデジカルビ3人前を注文する。
3人前でもトータル600円しかしない。どんなものが出てくるのか。
デジ・カルビ肉が出てくる前にテーブルに並べられたのは、小皿にのかったキムチや副菜たち。もちろんこれはサービス。安いからと言ってぬかりはない。
そして間もなく出て来たのはお皿に盛られたデジ・カルビ肉。テーブルの真中の網で焼く。
「どうせ牛肉のカルビじゃなくて、豚肉だから。」
と口に放り込み、奥歯で歯ざわりを確かめると、柔らかい。よくヤンニョム(タレ)が染みた味も、正にカルビ。日本の安っぽい牛肉カルビよりもずっと旨い。食べる前に豚肉だと知らなかったら、牛カルビだと間違えてしまいそうだ。
豚焼肉と言うと固いイメージがあるが、この柔らかさと味わいは、肉質のせいもあるのかもしれないが、きっとよくタレにつけこまれた結果だろう。
これで200円!これぞ韓国庶民の味、下町の味わいだ。
「お帰り、今日はどこに行った?明日は晴れるよ。」
宿に戻るとハルモニ(おばあさん)が向かえてくれた。
「ただいま!!」
【食事】
朝:パン
昼:パン
夜:デジカルビ
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
我々が韓国に入ってからはそれ程の大雨には見舞われてはいないが、晴れの日はあっても続かず、雨がちの日が断続的に続いている。
水害の事は連日テレビのニュース報道で知った。
今日の天気もあいにくの雨まじり。
日本の残暑に優るとも劣らないこちら韓国の8月の蒸し暑さ。そんな中、雨は涼を呼び、居心地の良さを与えてくれるのだが、市街から郊外にまで点在する慶州の旧所名所を歩き回るのは、やはりお天気に恵まれた日にとっておきたい。
そんな訳で、今日は部屋でテレビを付けながらウダウダしたり、市街の商店街や地元農協が経営するスーパーマーケットを見学したりして時間を潰す。
こう書くと何だか退屈な日を過ごしている様だが、
テレビでは言葉が分からずとも楽しめるこちらのコメディードラマや、スマップばりのこちらの少年アイドルや女性グループが歌いダンスする番組を見たり、
繁華街では立並ぶショップと売り買いする人々を見ながら、
「あんなファッションが流行ってるんだ、結構オシャレでセンスがいいな。」とか、
子供から大人まで携帯電話でメールやインターネットに興じているのを見て、
「折りたたみ式の携帯電話は日本より小さく、デザインもいいな。サムソン製が多いみたいだ。」と思ってみたり。
スーパーではコチジャン、韓国のり、健康飲料、インスタントラーメン、そして本場のロッテのお菓子にアイス等々お土産物ではない、庶民の食卓用の韓国食材が並び、見ているだけでも楽しい。竹塩入り歯みがき粉も積まれている。
もちろん街外れには、韓国ならではの活気溢れる大きな市場も健在だ。
今日は街にくり出す始動が遅かったので、そうこうしている内にあっという間に夕刻がせまる。
そして、街外れの宿に戻る途中にあるウィンドウに、大きく「2000W」と貼られている、真新しいレストランの前でJunkoと自分、そしてもう一人同宿の奈良から来たと言う日本人女性旅行者3人で立ち止まる。
当然ハングル語で書かれた貼り紙、2000W以外はまったく読む事はできない。店は一見焼肉屋のように見える。
「一体何が2000Wなんだろうね?」
「2000Wって言ったら200円でしょ。まさか200円で焼肉?付合わせのキムチかスープの事なんじゃないの。」
ウィンドウ越しに店内を覗くと、若者達、カップル、ビジネスマン、家族連れ・・・地元の人達でかなりにぎわっている。
そして、物おじする事なくずかずかと店内へ。気になったら突進だ。旅人の好奇心はこの一年間、日本を目の前にした韓国に来ても劣ろえる事を知らない。
「2000Wはなんですか?」と、指を2本立て、貼紙を差し示し、日本語で尋ねる。
ウエイトレスのお姉さんは日本語が少々分かったのか、それとも察したのか、質問に一言で答える。
「オーッ。デジ・カルビ」
「カルビ?」まさかカルビ焼肉が200円で・・・。いくら日本よりは物価が安いからって、先進国韓国でそんなに安い訳がない。
実は「デジ・カルビ」とは豚肉カルビの事。
日本ではカルビと言えば、牛肉の焼肉の事と決まっているが、こちら本場韓国ではカルビと言っても色々あるのだ。
牛焼肉カルビはカルビグイ、鶏肉ならタッカルビ。そして庶民の一番人気は値段もお手頃な豚肉のデジカルビなのだ。
それでも、いくら豚肉だからって、一人前200円は安い。
クツを脱いで座敷にあがり、テーブルを囲んで座る。3人でデジカルビ3人前を注文する。
3人前でもトータル600円しかしない。どんなものが出てくるのか。
デジ・カルビ肉が出てくる前にテーブルに並べられたのは、小皿にのかったキムチや副菜たち。もちろんこれはサービス。安いからと言ってぬかりはない。
そして間もなく出て来たのはお皿に盛られたデジ・カルビ肉。テーブルの真中の網で焼く。
「どうせ牛肉のカルビじゃなくて、豚肉だから。」
と口に放り込み、奥歯で歯ざわりを確かめると、柔らかい。よくヤンニョム(タレ)が染みた味も、正にカルビ。日本の安っぽい牛肉カルビよりもずっと旨い。食べる前に豚肉だと知らなかったら、牛カルビだと間違えてしまいそうだ。
豚焼肉と言うと固いイメージがあるが、この柔らかさと味わいは、肉質のせいもあるのかもしれないが、きっとよくタレにつけこまれた結果だろう。
これで200円!これぞ韓国庶民の味、下町の味わいだ。
「お帰り、今日はどこに行った?明日は晴れるよ。」
宿に戻るとハルモニ(おばあさん)が向かえてくれた。
「ただいま!!」
【食事】
朝:パン
昼:パン
夜:デジカルビ
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
- 仏国寺と石窟庵 (韓国)慶州
-
エリア:
- アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
- テーマ:世界遺産
- 投稿日:2001/08/12 14:20
慶州に来てここに行かなければ、奈良に行って法隆寺に行かない様なもの。 もちろん世界遺産、その名も仏国寺(プルグクサ)。
反り返る瓦屋根、雲形の柱台、そして朴突な石の仏塔。そのどれもが日本人の旅人の心を柔和にさせる。
「こんにちは。怪しい者ではありません。」
と、声をかけてきたのは、流暢な日本語を話すおじいさん。
「お金はいりません。この人らにガイドのやり方を教えているんです。案内させて下さい。」
と、若手を二人を従えている。
見たところ悪い人達じゃなさそうだし、ただでガイドしてもらえるのはありがたいが、
「ゆっくり見てまわりたいんで…」
と、口にすると、
「大丈夫。ゆっくりで大丈夫ですよ。」
「それならお願いします。」
「私たちが今立っているこの場所は、昔はハスが植えてあった池だったんですよ。」
「石垣を見て下さい。下の方の石は不ぞろいですが、上の方の石はキレイに揃っています。あれは下の方は下界、上の方はおしゃか様に近い上界を現しているのです。」
「さあ、こっちこっち、ここに立ってみて下さい。石垣の上の柱台の石が雲の形になっているのが見えますか、あそこが雲上の世界、極楽浄土です。」
石垣の上に構えているのは、全長90m、まるでびょうぶの絵の様に横に広がって下界を抱き、見守る仏国寺の伽藍だ。
「さあ、今度はこっちです。」
と、おじいさんはそそくさと脇の石階段を昇り始める。
「ちょっと待って下さい。下から写真を撮っておきたいので撮ってきます。」
「そ、そうですか。」
Junkoと2人でその場を離れて写真を撮って戻ってくると、おじいさんの姿はない。
「どこ行っちゃったんだろう?」
「きっと待ちきれなかったんじゃない。」
ガイドをお願いした時はゆっくりでいいと言っていたボランティアガイドのおじいさんだが、そのそそくさとした仕草、まくしたてるようなガイドぶりから察するに、かなりセッカチな方とお見受けした。
見学時間の限られたツアー等の観光客ならニーズとマッチするんだろうが、時間がたっぷりあるのんびり派の我々とはペースが合わなかった様だ。
「ちょっと写真撮ってただけで、待ち切れずにいなくなっちゃうとは。ゆっくりでいいって言ったのにね。」
そして慶州でこれを見なければ奈良に行って大仏様を素通りするようなもの。それは石窟庵(ソックラム)の如来像。
奈良の大仏様よりは小さいが、こちらも大仏様。石造りで、その柔和な表情とたたずまいはもう我々日本人が知る仏様そのもの。気のせいだろうか、唇のあたりがほんのりあからんでるように見えたのだが。。。
小高い山の中腹にある石窟庵の仏様が見下ろす、日本海(韓国では東海と呼ぶ)。
まだ影も形もみえないが、その海原の先は我々の故郷、日本だ。
【食事】
朝:パン
昼:パン
夜:カップメン
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
・ 仏国寺3000W 慶州市街よりバスで1000W
・ 石窟庵3000W 仏国寺よりバスで1000W
・ 本日、夜普門リゾートの屋外演芸場で行われた伝統芸能を鑑賞しました。無料で毎日開催されていた(直近の情報については事前に観光案内所等で確認されたし)。
本日の演目は、カラフルな民族衣装で長い紐の付いた帽子を破った男達が舞う農楽、綱渡りなど。演者は本格的な伝統芸グループで、韓国人の観客で溢れ返った会場は大盛り上がりもちろん我々も大興奮だった。
普門リゾートへは慶州中心街、仏国寺よりバスで1000W。ただしこの日は大盛り上がりのお陰で、閉演が予定時刻をオーバーした為、帰途が夜遅くなってしまい、他の日本人、韓国人達とタクシーをシェアして、宿のある慶州の市街まで戻った。(一台5000Wを5人でシェアし、一人1000W)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
反り返る瓦屋根、雲形の柱台、そして朴突な石の仏塔。そのどれもが日本人の旅人の心を柔和にさせる。
「こんにちは。怪しい者ではありません。」
と、声をかけてきたのは、流暢な日本語を話すおじいさん。
「お金はいりません。この人らにガイドのやり方を教えているんです。案内させて下さい。」
と、若手を二人を従えている。
見たところ悪い人達じゃなさそうだし、ただでガイドしてもらえるのはありがたいが、
「ゆっくり見てまわりたいんで…」
と、口にすると、
「大丈夫。ゆっくりで大丈夫ですよ。」
「それならお願いします。」
「私たちが今立っているこの場所は、昔はハスが植えてあった池だったんですよ。」
「石垣を見て下さい。下の方の石は不ぞろいですが、上の方の石はキレイに揃っています。あれは下の方は下界、上の方はおしゃか様に近い上界を現しているのです。」
「さあ、こっちこっち、ここに立ってみて下さい。石垣の上の柱台の石が雲の形になっているのが見えますか、あそこが雲上の世界、極楽浄土です。」
石垣の上に構えているのは、全長90m、まるでびょうぶの絵の様に横に広がって下界を抱き、見守る仏国寺の伽藍だ。
「さあ、今度はこっちです。」
と、おじいさんはそそくさと脇の石階段を昇り始める。
「ちょっと待って下さい。下から写真を撮っておきたいので撮ってきます。」
「そ、そうですか。」
Junkoと2人でその場を離れて写真を撮って戻ってくると、おじいさんの姿はない。
「どこ行っちゃったんだろう?」
「きっと待ちきれなかったんじゃない。」
ガイドをお願いした時はゆっくりでいいと言っていたボランティアガイドのおじいさんだが、そのそそくさとした仕草、まくしたてるようなガイドぶりから察するに、かなりセッカチな方とお見受けした。
見学時間の限られたツアー等の観光客ならニーズとマッチするんだろうが、時間がたっぷりあるのんびり派の我々とはペースが合わなかった様だ。
「ちょっと写真撮ってただけで、待ち切れずにいなくなっちゃうとは。ゆっくりでいいって言ったのにね。」
そして慶州でこれを見なければ奈良に行って大仏様を素通りするようなもの。それは石窟庵(ソックラム)の如来像。
奈良の大仏様よりは小さいが、こちらも大仏様。石造りで、その柔和な表情とたたずまいはもう我々日本人が知る仏様そのもの。気のせいだろうか、唇のあたりがほんのりあからんでるように見えたのだが。。。
小高い山の中腹にある石窟庵の仏様が見下ろす、日本海(韓国では東海と呼ぶ)。
まだ影も形もみえないが、その海原の先は我々の故郷、日本だ。
【食事】
朝:パン
昼:パン
夜:カップメン
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
・ 仏国寺3000W 慶州市街よりバスで1000W
・ 石窟庵3000W 仏国寺よりバスで1000W
・ 本日、夜普門リゾートの屋外演芸場で行われた伝統芸能を鑑賞しました。無料で毎日開催されていた(直近の情報については事前に観光案内所等で確認されたし)。
本日の演目は、カラフルな民族衣装で長い紐の付いた帽子を破った男達が舞う農楽、綱渡りなど。演者は本格的な伝統芸グループで、韓国人の観客で溢れ返った会場は大盛り上がりもちろん我々も大興奮だった。
普門リゾートへは慶州中心街、仏国寺よりバスで1000W。ただしこの日は大盛り上がりのお陰で、閉演が予定時刻をオーバーした為、帰途が夜遅くなってしまい、他の日本人、韓国人達とタクシーをシェアして、宿のある慶州の市街まで戻った。(一台5000Wを5人でシェアし、一人1000W)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
- 雨の古都 (韓国)慶州
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エリア:
- アジア>韓国>慶州(キョンジュ)
- テーマ:街中・建物・景色
- 投稿日:2001/08/11 14:15
期待に胸膨らまして目覚めた韓国の古都、慶州一日目の朝。
だが外を見ると、もくもくとした黒い雲からは雨粒がしたたり、蒸暑い韓国の夏の日に一服の涼を与えてくれている。
「時間もいっぱいあるし、今日は出かけずにゆっくりしようか。」
ネコの小判のような小ぢんまりとした繁華街を外れた、慶州の下町にある宿の2階から、静かにそよぐ様に降る夏のにわか雨に包まれる家並と屋根瓦を眺めたりしながらのんびり過ごす。
歩き回らず部屋にとじこめられていること、で返って、この古都にうずもれてしまっている感じがして、
こんな日も悪くない。
【食事】
朝:パン
昼:なし
夜:韓国料理のビュッフェ(食べ放題5000W)
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
だが外を見ると、もくもくとした黒い雲からは雨粒がしたたり、蒸暑い韓国の夏の日に一服の涼を与えてくれている。
「時間もいっぱいあるし、今日は出かけずにゆっくりしようか。」
ネコの小判のような小ぢんまりとした繁華街を外れた、慶州の下町にある宿の2階から、静かにそよぐ様に降る夏のにわか雨に包まれる家並と屋根瓦を眺めたりしながらのんびり過ごす。
歩き回らず部屋にとじこめられていること、で返って、この古都にうずもれてしまっている感じがして、
こんな日も悪くない。
【食事】
朝:パン
昼:なし
夜:韓国料理のビュッフェ(食べ放題5000W)
【トラベルメモ】
1$≒1000W(韓国ウオン)
【宿】(慶州)西川旅人宿 13000W/W1室
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