1. 旅行比較サイト トラベルコ
  2. 特派員ブログ
  3. イチローとジュンコさん
  4. 中国の記事一覧
  5. 2ページ
日経トレンディ総合力BESTに続きオリコン顧客満足度®でも1を獲得 [プレスリリース]

  海外エリア: アジア > 中国 の他のブログはこちら|

イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

カレンダー
3月<2024年4月    
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930

記事一覧

6 - 10件目まで(20件中)

万里の長城と明の十三陵  1
万里の長城と明の十三陵 (中国)北京
エリア:
  • アジア>中国>北京(ペキン)
テーマ:観光地 世界遺産 
投稿日:2001/07/24 10:50
 早起きして、窓越しに早朝の北京の空を見上げる。
空全体がモヤッとしていて、何だかハッキリしない天気だ。

 北京に入って4日目、到着日こそ雨が降っていたが、この2日間は毎日同じ様な天気。夏の北京はかなり蒸し暑く、高い湿度のせいか、日の光はあっても、太陽と青空はモヤッた空気に隠れ、よく見えないのだ。
 今日も朝からモヤッているが、昨日までと同じで雨は降らないだろうと外に出る。

 本日のお目当てはズバリ「万里の長城」。

 長〜い万里の長城、観光客が訪れる事ができるポイントはいくつかある。その中でも人気を集める、八達領に行くことにする。

 八達領まで、北京の中心部から約70km。バスは朝7時に出発してしまうので、ゆっくりと空模様をうかがって、行くか行くまいか考えてる時間はないのだ。

 朝もやの中、晴れ上がる事をいのりながら、6時には宿を出て、市バスで北京中心街の前門へ。
 前門で乗客を待つ、八達領を廻る周遊バスは、既に沢山の人が乗り込んでいる。
 我々も、コースと料金、空席を確認して、周遊バスに乗込む。

 「大丈夫かな天気。」
運良く晴れれば、屋根伝いにはるか彼方まで龍のごとくうねり続く長城の姿を望めるはずだ。

 ところがこういう時に限って運悪く、長城・八達領に着いて、その階段を登る頃には、雨がちらつき始める。そしてさらに、長城の上を歩き出して間もなくすると、雨は本降りになってしまう。雨と雲にさえぎられてしまい、ほんの10mの先さえも、ほとんど見えない状態だ。

 Junkoと2人で、小さな折りたたみ傘の下で、降りしきる雨にむせぶ長城にたたずみ、雨に隠されたその勇壮な姿を想っていると、突然雨がやみ、雲が流れ、ほんの一瞬だけ視界が開けたのだ。
 その一瞬だけ、一帯が、流れる雲の切れ目に入った様だ。

 はるか彼方と言う訳にはいかなかったが、雲の奥のまで分け入りくねるその姿は、正に万里の長城の風格だ。
 長城上は、雨でも多くの観光客がひしめき合っており、我々の周囲では皆、今だとばかりカメラのシャッターを押している。

万里の長城と明の十三陵  1万里の長城と明の十三陵  2

 数秒後、再び雨と雲におおわれると、
 「そろそろ行こうか。」

 長城の上は思った以上にかなりの急こう配で、雨のせいで足元はかなり滑りやすくなっている。
 「危ない!!」
ダダンダン・・・おばさんが一人、そしておじさんが一人と、下り降りようと歩く我々の隣を、転んだ上に転げ落ちて行く。
 足元は固い石造り、頭でも打ったら大変だ。気を付けなければと、よちよち歩きで長城・八達領を後にする。

 皮肉な事に、我々の周遊バスが次の周遊地、明の十三陵(明の皇帝の墓群遺跡)の一つ、定陵に着く頃には、日が差し出し、せみの声が鳴り響いていた。

 何でも定陵の近くは桃の産地だとのことで、入口前には沢山の桃売りが出ている。
 「こうなりゃもうヤケ喰いだよ。」
 安い事をいい事に、両手に袋いっぱいに桃を仕入れ、北京中心街へと戻るバスの中でほおばる。
 食い気に逃げる所が、我々らしいと言うか、中国の旅らしいと言うか・・・。

 ともかく、総括すると、
 長城は雨で残念だった。
 定陵はまあまあ。
 そして、桃は旨かった☆☆☆


【食事】

朝:包子
昼:アンパン、桃
夜:アン入りおやき他

【トラベルメモ】

1$=8元(中国元)
・ 前門から万里の長城・八達領、定陵への一日周遊バス 50元一人
・ 入場料 八達領:46元 定陵:45元

中華サーカス・雑技  1
中華サーカス・雑技 (中国)北京
エリア:
  • アジア>中国>北京(ペキン)
テーマ:鑑賞・観戦 グルメ 
投稿日:2001/07/23 10:41
 北京駅近くの高級ホテル内に入っている、中国国際旅行社のオフィスで、中国・天津から韓国・仁川までの船の切符を購入。

 料金は一人「888元」。これ本当?料金にしては中途半端な額だし、ワザと末広がりの8を3つ並べた縁起のいい数字に仕立ててるんじゃ?さすがは中国です・・・。

 その高級ホテルから少し歩くと、日本のものと比べても全くそん色ない真新しいショッピングモールを発見。
 その名も東方新天地。

 入口では、2008年に北京での開催が決まった、オリンピックのマークの巨大なモニュメントがあり、人々がその前で記念撮影している。北京中心街の路上では、小さなオリンピックの旗が売られ、皆こぞって購入し、手にしている。

中華サーカス・雑技  2

 ショッピングモールの中は、ブランドショップにスポーツ店にCD店、テーマパークさながらの派手な内装のジャングルカフェから、牛丼の吉野家まである。

 近代的な巨大ショッピングモールにオリンピック、現代(いま)の中国の急速な発展ぶりを象徴している。

 だが、我々外国人旅行者が求めるのは、中国のそんな姿ではない。
 ショッピングモールを出て、ちょっとハイソな王府井の商店街から路地にそれると、ありました。相変わらずの活気、人が溢れる屋台街だ。
 ビルとアスファルトの街歩きに疲れた、彼らの行きつく先は、やはりこれなのだ。

 さすがに、北京きってのハイソな繁華街にあるだけあって、古くさい屋台と言うよりは、キレイで近代的な建物の軒先に半露天の店が並ぶ、屋台村と言ったところ。

 店先に並ぶサンプル。色々な種類のヤキソバや焼飯などが沢山あって、どれを頼むか悩んでしまう。
 「あれも、これも食べたくなっちゃうけど、2人でそんなに食べられる訳ないよね。どうしよう・・・。」

 そこで、お客さんが食べている物を見ながら熟考し、ヤキソバと竹筒に入った焼飯を注文。中国人の方々は皆もりもり食べてるし、サンプルを見ているときはそれ程には見えなかったのだが、いざ目の前に差出されたそれを目の当たりにすると、
 「でかい・・・」

 ヤキソバも、竹筒チャーハンも、物凄い量だ。一品がラーメンドンブリ一ぱい分はある。
 周囲を見てみると、お子様からお年寄り、スマートなお姉さんまで、皆、この凄い量の一人前をペロリとたいらげた上に、更にもう一品、二品と、ハシをつついている。一体、彼らの胃袋はどうなっているのか。

 残す訳には行かない。残したらもったいない。我々は日本でそう教わって育って来た。
 喰い散らかす周囲を横目に、ムリしてキレイにたいらげる。

 「あー、お腹いっぱいだー。」
ふくれた胃に手をあてながら、今度は王府井よりもゴチャゴチャした、その名も自由市場へ。

 自由市場には白人観光客の姿が目立つ。見ると彼らは、偽ブランドバッグなどを買い物している。
 アジアと言えば、良くできた安い偽ブランド品が未だ有名だ。彼らの中国観光の楽しみも未だそれなのだ。

 それにしても、日本には偽ブランドを取り締まれだのうるさいくせに、その偽ブランドをこぞって買って行くのは、見るからに白人観光客が目立つ。売る方も売る方、買う方も買う方、そんな自由な観光市場だ。

 そんな自由市場は軽く流して、本日の北京歩きの締めは、昨日の京劇に続く観劇、中華サーカス「雑技」を拝見。

 女の子がバレエをしながらこまを廻したり、自転車曲乗りでは20人余りもが一台の自転車に乗ったり。何もそこまでしなくともと思いながらも、思わず微笑んでしまう、ミスマッチングな演技がが何とも愉快だ。

 もちろん、中華サーカスならではの、アクロバティックな獅子舞や曲芸もあり、Junkoもすっかり気に入ってしまった様だ。

中華サーカス・雑技  1

 とっても楽しい雑技だが、京劇と違って、地元の人達の人気は低迷し、すっかり外国人観光客用になってしまっているそうだ。

 「晩御飯どうする?」
 「カンベンしてよーもう。お昼食べ過ぎでもう晩御飯なんて入らないよー!!」

 連日、安くておいしくて、必ず大盛りの中華庶民料理を楽しんできた我々2人だが、本日の北京歩きを振返って、最後に一言。
 「そろそろ胃がお疲れの様だ。」
 今日のお昼も、ムリをしてまで山盛り食べた。

 今日午前中に買った、韓国行の船の切符に記された出発日は、2001年7月29日。
 あと一週間、中国パワーについて行けるだろうか・・・。  


【食事】

朝:ワンタン、アンカケ豆腐→安くておいしいが胃に重たい中華料理だが朝の屋台の朝食はあっさりしていて胃にやさしい、もちろん安くて旨い☆
昼:竹筒焼飯、ヤキソバ
夜:胃疲れにつきなし××

【トラベルメモ】

1$=8元(中国元)
・ 中国・天津→韓国・仁川 (船)切符 エコノミー席 888元
・ 朝陽劇場での雑技 19:15〜21:30 100元

故宮(紫禁城)と京劇  1
故宮(紫禁城)と京劇 (中国)北京
エリア:
  • アジア>中国>北京(ペキン)
テーマ:鑑賞・観戦 世界遺産 グルメ 
投稿日:2001/07/22 10:25
 昨夕北京に到着した我々、今日が北京歩きの第一歩。

 まずは、北京の中心、天安門広場から天安門をくぐって、紫禁城こと故宮へ。

 坂本龍一の甘いメロディーのテーマ曲の、アカデミー賞受賞映画「ラスト・エンペラー」の舞台としてのイメージが頭に強く残っている。

故宮(紫禁城)と京劇  1

 紫禁城の門をくぐって歩ってまわってみると、案外あっさりとしたのもではあるが、王朝時代、中国宮廷文化がここで栄え、袖の長い独特な中国宮廷衣装をまとった人々が動きまわっていたのかと、想像力をいかんなく発揮すれば、それなりに楽しめる。

 「そうかー、この御殿のあの玉座に、ラストエンペラー幼き溥儀が座り、その前には家臣らが勢揃いしていたのだな。」

 御殿への昇段に彫り描かれた龍が、皇帝の座る位置を一段と高貴に高めている。

故宮(紫禁城)と京劇  2故宮(紫禁城)と京劇  3

 ただ、ここでも圧倒されるのは、こちらの商魂のたくましさ。
 城内あちこちに立ち並ぶお土産屋に飲食店。蒸し暑い夏日に歩き疲れた人々は、競ってアイスなどを買っている。我々もつい、1人2本もアイスを買って食べてしまった。

 極め付けは珍宝館。
 宮内にある、宝物を展示した御殿なのだが、特別入場料の他に、クツの上からはく使い捨てのスリッパ(シューズカバーと言った方が正しいかもしれない)を、強制購入させられるのだ。
 クツを抜いでハダシで入るからと訴えてもダメ。

 ところが、ツアーガイドやスタッフは、自分達は別とばかり、平気でクツのまま土足で入り込んでいる。
 おまけに、スリッパ(シューズカバー)をはかされた我々一般観覧客も、スリッパをはかされる門前から、珍宝館のある御殿まで、他と何ら変わりない外の道を歩かされるので、その間にスリッパは土足化してしまっており、その効果は極めてギモンだ。


 「お腹すいてきたね。」
紫禁城を後にし、食事処を物色しながら前門の繁華街を歩く。
 そして、立並ぶ食堂前に掲げられた慣れない漢字のメニューが読み切れず、つい見送っている内に、いつの間にか繁華街を抜け、殺伐とした大通りに出てしまう。

 辺り一帯は工事中、ビルでも建てているのだろう。こんな所に食事処なんてありそうにない。
 「もう、だからさっさと店を決めて食べておけば・・・」
と、Junkoのキゲンが悪くなり始めている。
 「やばい・・・!!」

 間もなく、工事現場を細々と抜け入る路地の向こうに、人々の雑踏と、立ち込める湯気を発見。
 向ってみると、ありました、ありました!!下町の雰囲気たっぷりの、庶民的な小さな素朴な商店街。湯気はその一角で鍋をゆするお弁当屋さんから湧き上がっている。いい感じだ。

 だが、掲げられている漢字のメニューは相変わらず解読不可能。さあどうしようかと思っていたら、隣のおばさんがなにやら注文している。すると、お弁当屋さんは目の前で大きな中華鍋に、瓜だかナスだかの切身と各種野菜を放り込み、鮮やかな鍋さばきで炎と湯気を昇らせながら調理をし始める。そして出来上がった炒め物を、発泡スチロールの器に溢れんばかりに詰め込んで、手渡している。

 「これは旨そうだ。」
と、おばさんの手に渡った弁当を指さして、
 「アレを一つ!!」
と、ひと差し指を一本立てて注文する。
 「ミーファン(米飯)も一つね☆」

 お弁当屋さんのお玉で、中華鍋から発泡スチロールの器に移された我々の炒め物、溢れんばかりどころか、トロッとしたタレがダラダラと溢れてしまっている。ご飯もこんもり山盛りだ!!
 これで一人わずか4元(60円くらい)。

 大通りに戻り、路肩に座って2人で分けて食べる。何しろ作り立て、熱々が旨い。
 一人分を2人で分けているのだが、物凄い量なのでお腹一杯だ。

 Junkoの機嫌もコロッと好転。
 「やっぱりこれだよねー。」
と、実は胸をなでおろす自分。

 腹ごしらえが終わったら、お次は中国文化の顔的存在、ユニークなくまどり化粧で有名な京劇を観劇。

 「シャンシャンシャン・・・」
中国ならではのドラの音に合わせて繰り広げられる、躍動感溢れるアクロバティックな動き。可愛らしい女性の立ち振る舞い。

故宮(紫禁城)と京劇  4

 「言葉も訳わかんないし、もしかしたら退屈して寝ちゃうかも。」
なんて心配していたけど、とっても楽しい舞台だ。

 京劇が終わると外はすっかり夜。紫禁城からずっと歩いてまわっていたのだが、
 「この辺から宿までのバスはあるのかな?」
バス停を見つけ、案内板の路線図に、宿近くの停留所名を探す。
 「あったあった、『洋橋』。このNo.のバスに乗ればいいんだ。」

 すかさず、ボールペンで、手のひらに宿近くの停留所名、「洋橋」と書き込み、来たバスに乗込んだらすぐ、車掌さんに見せつける。
 「洋橋についたら教えてね!」
ウンウンとうなずく車掌のおばさん。

 朝から晩までよく歩き、よく食べ、よく遊んだ。大満足の北京歩きの初日だった。
 夜のバスに揺られながら、2人で笑顔を交わす。


【食事】

朝兼昼:包子
夜:瓜かナスの炒め物弁当

【トラベルメモ】

1$=8元(中国元)
・ 故宮(紫禁城)入場料60元+珍宝館スリッパ代2元
・ ホテル前門飯店内梨園劇場での京劇。
19:30〜20:45 30元/2F席 会場はさほど大きくなく2Fからでも充分良く見えるので、他の高い席の切符を買う必要なし。安いし、楽しい北京に来たなら必見です。

NoPhoto
北京到着 (中国)北京
エリア:
  • アジア>中国>北京(ペキン)
テーマ:街中・建物・景色 ホテル・宿泊 
投稿日:2001/07/21 10:19
 昨日、蘭州を出発した列車は、夕方、中国の首都、北京の西駅に到着。

 改札を出て、案内表示に従って階段を登ると、小ギレイなバスターミナルにワゴンタイプの市バスが待機している。

 小雨が降りしきる中、大きなマクドナルドのMマークのネオンが輝く。
 北京にマクドナルド一号店が開店したニュースもまだまだ記憶に新しいと思っていたら、発展めまぐるしい中国においては、そんな話とはとっくに、「今は昔」。今や街中そこら中に、マクドナルドが幅をきかせ、大きなデパートやスーパーマーケットが軒を連ねているのだ。

 そんなマクドナルドの隣に立つ大きなホテル、その名も京華飯店。情報によると、ここのドミトリーが北京で一番の安宿との事だ。

 フロントで訪ねると、一部屋20人の大部屋のドミトリーで、一人25元(350円位)だと言う。

 「20人の大部屋なんて聞いただけで嫌がる人もいるけど、何しろ安いし中々いいのよね。」
と、隣のベッドのスペイン人のお姉さん。普段はロンドンでウエイトレスの仕事をしていて、お金を貯めては旅に出ているそうだ。

 確かに、部屋はクリーンで、じゅうたんが敷かれ、一つ一つのベッドもキレイだ。
 20人部屋と言う事で部屋が広い分、小さな部屋より開放感があり、中々リラックスできる。
 何より、こうして各国から集まった旅人達と話したり、情報交換したりと、合宿的な雰囲気も、ドミトリーの楽しさの一つ。

 2008年、北京オリンピックを迎えても、こんなに安宿が残ってくれている事を切に望む。

 「シャワーに行って来るね」とJunko。
 こうして、我々の北京での滞在が、1人2元の市バスと、25元の宿で、始まった。


【食事】

朝:レーズン
昼:カップメン
夜:マーボードーフ(ホテルのレストランにて。安くておいしい店がいっぱいある北京にあってこのホテルのレストランは高くてマズイ、最悪。泊まるだけにしましょう。)

【トラベルメモ】

1$=8元(中国元)

【宿】(北京)京華飯店 25元/ドミ一人

NoPhoto
中国・列車の旅 (中国)蘭州→北京へ
エリア:
  • アジア>中国>蘭州(ランシュウ)
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/07/20 11:30
「駅の切符売場は恐ろしい程混み合っており、外国人旅行者がそこで直接切符を買うのは困難。」
 「2〜3日前には切符を買っておく必要がある。当日に切符を買う事はまずムリ。」
 「いつも満員の列車は、きゅうくつで乗り心地は良くない。特に長距離の場合、硬座と呼ばれる一番安い座席は、シートは硬く、最悪。」

 ・・・様々な悪評を、ガイド本や、中国を旅行した事があるという人から聞いていた。
 我々が数年前に中国を列車で旅した時も、その印象は悪評にふさわしいものだった。

 ところが今回、中国に入って出会った、中国に留学している何人かの日本人などに聞いてみたところ、列車は意外に快適で、切符の購入も難しくないとの事。
 その言葉を信じて、主に列車で中国を旅している我々だが、実際、21世紀の中国の、列車での旅は、思った以上に快適だ。

 駅の切符売場はコンピュータ化されており、切符の購入は実にスムーズ。一見切符売場に人が溢れているように見えても、列に並んで待っていればそれ程待たされる事もなく、自分の順番がくる。
 並ぶ必要はなくても、整理券を持たされてひたすら待たされる、イタリア・ローマの駅で切符を買うより、中国の方がずっと早い。

 時々、列の途中から割り込もうとするやからもいるが、整列係の駅員がちゃんと見張っていて、そういうやからは厳しく列からつまみ出してくれる。

 列車の乗り心地の方もなかなか。空調完備、シートはクッションが効いていて、恐れていた様な悪いものではなかった。
 どんな長距離でも、そこで食べたり寝たりしてれば目的地についてしまうんだから、現代のシルクロードは随分気楽なものだ。

 どうやら悪評の方は昔の話で、発展めざましい今頃の中国では列車も随分良くなったようだ。

 車内に設置されている給湯器のお湯で入れたお茶をすすりながら、近くに座った中国人の家族と筆談を交えながら雑談などしたり、夜寝ている間に、昨日敦煌を出た列車は今日の朝、大都会、蘭州に到着。たった一晩でずい分東へ来たもんだ。

 蘭州で北京までの今日の列車の切符を買おうとすると、指定席は全部売り切れとの事で、「無座」と書かれた、「席が空いていれば座れる」と言う切符を購入。

 蘭州から北京まで一泊二日、もし席がなかったらキツイなと思っていたのだが、列車に乗り込むと空いている席がチラホラあり、ホッと一安心。

 実は、切符売場はコンピュータ化されていると言ってもオンライン化はされておらず、始発列車以外の通過列車の切符を買おうとすると、座席指定が出来ず、「無座」になってしまう事がよくあるそうだ。
 そういう訳なので、例え「無座」となってもそんなに悲観する必要はなく、特に長距離列車では途中駅での人の乗り降りもひんぱんで、座れる確立は高い。

 また、列車内で乗務員に頼んで差額を払えば、「無座」から空いている指定席や寝台に振りかえてもらえる。

 実際旅して、わかってくれば、意外に快適な中国の列車の旅。
 「明日はもう北京だ」
と、車内の厨房で作り立ての、熱々の中華弁当を晩メシにと、口にほおばる。


【食事】

朝:包子
昼:パン
夜:車内弁当の野菜炒め

【トラベルメモ】

1$=8元(中国元)
・蘭州→北京 硬座無座(座席指定なし)12:45発 翌18:30着 215元

6 - 10件目まで(20件中)