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- 敦煌の石窟 (中国)敦煌→蘭州へ
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エリア:
- アジア>中国>敦煌(トンコウ)
- テーマ:世界遺産
- 投稿日:2001/07/19 11:25
「何だかアパートみたいだな。」
敦煌と言えば有名な、石窟の壁画が並ぶ莫高窟。
だが、今、目の前にあるそれは、表面はキレイに修復され、それぞれの石窟にはスチール製の扉が設置されている。
石の窟と言うより、3階建てのアパートのようなのだ。
石窟は自由に見てまわる事はできず、個人で来た者は、団体ツアーの後について行くように指示される。
そして数ある石窟の中から、その団体ツアーについたガイドがセレクトしたほんのわずかな石窟だけを見る事が出来るのだ。
各々の石窟の入口には、「アパートの扉」が付けられ、鍵がかけられており、ガイドと一緒でないと中に入れないのだ。
せっかく来たのに、ゆっくり思う存分見てまわれないとは…。
それでも、昔の面影を残す部分もまだ少しだがあるし、石窟の中の壁画や仏像はまあ中々ではあった。
中国西域の入り口にある敦煌、かなり有名な人気の場所だ。
そしてその敦煌と言えば莫高窟。期待してたよりはあっさりとしたものではあったが、ここに寄らない訳には行かないもんね。
「世の中にはそんな場所って、あるよね。」
【食事】
朝:包子
昼:パン
夜:カップメン
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ 莫高窟 入場料80元 敦煌中心街より乗合ワゴンタクシーで往復20元
・ 敦煌→蘭州 列車 16:00発 翌8:00着 140元/硬座(指定席)
・ 敦煌駅は敦煌の街から離された柳園という街にある。敦煌→柳園(敦煌駅バスで2時間半 15元)
敦煌と言えば有名な、石窟の壁画が並ぶ莫高窟。
だが、今、目の前にあるそれは、表面はキレイに修復され、それぞれの石窟にはスチール製の扉が設置されている。
石の窟と言うより、3階建てのアパートのようなのだ。
石窟は自由に見てまわる事はできず、個人で来た者は、団体ツアーの後について行くように指示される。
そして数ある石窟の中から、その団体ツアーについたガイドがセレクトしたほんのわずかな石窟だけを見る事が出来るのだ。
各々の石窟の入口には、「アパートの扉」が付けられ、鍵がかけられており、ガイドと一緒でないと中に入れないのだ。
せっかく来たのに、ゆっくり思う存分見てまわれないとは…。
それでも、昔の面影を残す部分もまだ少しだがあるし、石窟の中の壁画や仏像はまあ中々ではあった。
中国西域の入り口にある敦煌、かなり有名な人気の場所だ。
そしてその敦煌と言えば莫高窟。期待してたよりはあっさりとしたものではあったが、ここに寄らない訳には行かないもんね。
「世の中にはそんな場所って、あるよね。」
【食事】
朝:包子
昼:パン
夜:カップメン
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ 莫高窟 入場料80元 敦煌中心街より乗合ワゴンタクシーで往復20元
・ 敦煌→蘭州 列車 16:00発 翌8:00着 140元/硬座(指定席)
・ 敦煌駅は敦煌の街から離された柳園という街にある。敦煌→柳園(敦煌駅バスで2時間半 15元)
- シルクロードの砂丘・鳴沙山 (中国) 敦煌
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エリア:
- アジア>中国>敦煌(トンコウ)
- テーマ:観光地
- 投稿日:2001/07/18 11:18
敦煌の街外れにある、こじんまりとした砂丘。もちろん我々が旅して来たアフリカのナミブ砂漠やサハラ砂漠の大砂丘には遠く及ばないが、シルクロード敦煌の地にある、その名も鳴沙山(ミーシャーシャン)。そこに、この名で、ある事自体に、他にはない価値がある。「月の砂漠」に歌われる情緒があふれる、シルクロードの砂漠だ。
午後遅く、夕暮時を狙って、観光客を乗せたラクダの行列が行き交う鳴沙山にくり出す。
夕日に染まる砂丘を見ようと、皆、砂丘を尾根づたいに登って、そのてっぺんで座り込んでいる。
「よし、我々も!」
その時、砂丘の裾野からすぐ脇を見ると、
「ねえねえ、この斜面を登って行った方が近道なんじゃない?」
サハラを越えて来た我々、鳴沙山をなめてしまったのだろうか。この判断は魔がさしてしまったと言って良い。
砂丘の斜面は一歩踏み出す度に砂に足がスッポリ埋まり、斜面を崩れ流れ落ちる砂に足を取られる。しかも砂の斜面はふもとから見るよりずっと急で、その頂上ははるか上の方だ。
息を切らせ、汗をしたたらせる。途中何度も砂の上に座り込み休みながら、砂丘のてっぺんを目指す。
「やっぱり屋根づたいに歩いた方が良かったかな…。」
砂丘の屋根は砂がつまり、砂が流れない分、歩きやすいのだ。
だからと言って、もうある程度登ってきてしまっている。それをチャラにしてまた下まで戻って、屋根の端から歩き始めるのはもったいない。
砂丘のてっぺんに着いた頃には、もう足も腰もクタクタ、砂の上にへたり込む。
せっかく必要以上に頑張って登って来たのに、いつの間にか空には雲が立ち込め、砂漠のサンセットを見れずじまい。
そして辺りが暗くなり始めた頃、
「もうそろそろ戻ろうか。」
カラハリ砂漠では運転していたレンタカーが砂にスタックしたり、サハラでは砂漠を歩いて越えたりとアフリカではさんざん苦しめられた砂漠。ここ鳴沙山でもヘトヘトにさせられたが、そんな砂漠の砂丘も、この旅ではこれが見納め。
何度も振り返りながら、その絶景とさよならをする。
【食事】
朝:なし
昼:パン
夜:野菜炒めの卵クレープ巻、うす味スープの冷面
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ 鳴沙山 入場料50元 敦煌の街中よりワゴンの乗合タクシーで往復一人10元
【宿】(敦煌)五環賓館 15元/ドミ一人
午後遅く、夕暮時を狙って、観光客を乗せたラクダの行列が行き交う鳴沙山にくり出す。
夕日に染まる砂丘を見ようと、皆、砂丘を尾根づたいに登って、そのてっぺんで座り込んでいる。
「よし、我々も!」
その時、砂丘の裾野からすぐ脇を見ると、
「ねえねえ、この斜面を登って行った方が近道なんじゃない?」
サハラを越えて来た我々、鳴沙山をなめてしまったのだろうか。この判断は魔がさしてしまったと言って良い。
砂丘の斜面は一歩踏み出す度に砂に足がスッポリ埋まり、斜面を崩れ流れ落ちる砂に足を取られる。しかも砂の斜面はふもとから見るよりずっと急で、その頂上ははるか上の方だ。
息を切らせ、汗をしたたらせる。途中何度も砂の上に座り込み休みながら、砂丘のてっぺんを目指す。
「やっぱり屋根づたいに歩いた方が良かったかな…。」
砂丘の屋根は砂がつまり、砂が流れない分、歩きやすいのだ。
だからと言って、もうある程度登ってきてしまっている。それをチャラにしてまた下まで戻って、屋根の端から歩き始めるのはもったいない。
砂丘のてっぺんに着いた頃には、もう足も腰もクタクタ、砂の上にへたり込む。
せっかく必要以上に頑張って登って来たのに、いつの間にか空には雲が立ち込め、砂漠のサンセットを見れずじまい。
そして辺りが暗くなり始めた頃、
「もうそろそろ戻ろうか。」
カラハリ砂漠では運転していたレンタカーが砂にスタックしたり、サハラでは砂漠を歩いて越えたりとアフリカではさんざん苦しめられた砂漠。ここ鳴沙山でもヘトヘトにさせられたが、そんな砂漠の砂丘も、この旅ではこれが見納め。
何度も振り返りながら、その絶景とさよならをする。
【食事】
朝:なし
昼:パン
夜:野菜炒めの卵クレープ巻、うす味スープの冷面
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ 鳴沙山 入場料50元 敦煌の街中よりワゴンの乗合タクシーで往復一人10元
【宿】(敦煌)五環賓館 15元/ドミ一人
- 天池 (中国)ウルチム→敦煌へ
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エリア:
- テーマ:観光地
- 投稿日:2001/07/17 11:09
次の目的地、敦煌への列車は夜行で、今夜の出発。
それまで今日は、ウルチムから日帰りで、天池へ小旅行に出る。
ウルチムから車で1時間半程の所に位置する天池は、緑に囲まれた湖と、標高5000mを越えるボゴダ峰の景観が美しい、人気の景勝地だ。
バスが天池入口の駐車場に着くと、予想通り、整備された森の遊歩道を観光客がそぞろ歩いている。かなりの人数だ。
我々もその中に混じって、湖畔まで徒歩10分。
そこは観光客が大勢たまってはいるものの、顔を上げれば広がる、湖の奥の緑と水は思ったよりずっと純朴で、更に青空にはえるボゴダ峰の白い頂が清涼憾を与えてくれる。
なかなかすがすがしくいい所だ。
ただし、天池に来ればウイグル族のゲル(遊牧テント)が見れるとの事だったが、目にできるものはほぼ全てレストラン等の観光用の言わばパビリオン。ウイグル族の生活ぶりがうかがえると期待してると、間違いなく失望させられる。
この森の深い所のどこかに、または広大な中国西域のどこそこかには、昔ながらに暮らすウイグル族の人々が残っているのだろうが。
ウルムチ戻ると、夜市で軽く腹ごしらえ。 通り中に張り巡らされた電装が夜の市を輝かす
こんがり焼きたてのキョーザを屋台でパクリ、デザートに甘いハミウリで喉を潤す。
パキスタンから中国に入って、急に毎日、沢山食べたせいで、何だかこのごろ胃が重いんだよね。
「今夜の所はこの辺にしといてやろう。」
夜市を後にし、敦煌への夜行列車に乗る。
遊んで、食べて、寝てれば着いちゃう。
現代のシルクロードの旅は、そろそろ後半に突入する。。
【食事】
朝:トーフあんかけ、ゴマあん揚ダンゴ
昼:パン、ピーナッツ、レーズン
夜:焼ギョーザ、ハミ瓜
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ ウルムチ→天池 往復するだけのツアーバス 往復35元
・ 天池 入場料60元 硬臥(2等寝台)113元
・ ウルムチ→敦煌 夜行列車 23:00発 翌12:00着
それまで今日は、ウルチムから日帰りで、天池へ小旅行に出る。
ウルチムから車で1時間半程の所に位置する天池は、緑に囲まれた湖と、標高5000mを越えるボゴダ峰の景観が美しい、人気の景勝地だ。
バスが天池入口の駐車場に着くと、予想通り、整備された森の遊歩道を観光客がそぞろ歩いている。かなりの人数だ。
我々もその中に混じって、湖畔まで徒歩10分。
そこは観光客が大勢たまってはいるものの、顔を上げれば広がる、湖の奥の緑と水は思ったよりずっと純朴で、更に青空にはえるボゴダ峰の白い頂が清涼憾を与えてくれる。
なかなかすがすがしくいい所だ。
ただし、天池に来ればウイグル族のゲル(遊牧テント)が見れるとの事だったが、目にできるものはほぼ全てレストラン等の観光用の言わばパビリオン。ウイグル族の生活ぶりがうかがえると期待してると、間違いなく失望させられる。
この森の深い所のどこかに、または広大な中国西域のどこそこかには、昔ながらに暮らすウイグル族の人々が残っているのだろうが。
ウルムチ戻ると、夜市で軽く腹ごしらえ。 通り中に張り巡らされた電装が夜の市を輝かす
こんがり焼きたてのキョーザを屋台でパクリ、デザートに甘いハミウリで喉を潤す。
パキスタンから中国に入って、急に毎日、沢山食べたせいで、何だかこのごろ胃が重いんだよね。
「今夜の所はこの辺にしといてやろう。」
夜市を後にし、敦煌への夜行列車に乗る。
遊んで、食べて、寝てれば着いちゃう。
現代のシルクロードの旅は、そろそろ後半に突入する。。
【食事】
朝:トーフあんかけ、ゴマあん揚ダンゴ
昼:パン、ピーナッツ、レーズン
夜:焼ギョーザ、ハミ瓜
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ ウルムチ→天池 往復するだけのツアーバス 往復35元
・ 天池 入場料60元 硬臥(2等寝台)113元
・ ウルムチ→敦煌 夜行列車 23:00発 翌12:00着
- ウルムチの夜市 (中国)トルファン→ウルムチ
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エリア:
- テーマ:街中・建物・景色 グルメ
- 投稿日:2001/07/16 11:05
さすが、新彊ウイグル自治区の州都だけに、ウルムチの都会ぶりには目を丸くするにばかり。
中心街には、おしゃれなビルやショップが立並ぶ。ここだけ見ていたら、新宿や渋谷とそんなに変わらない。
歩いている人々も皆オシャレで、アフリカから来た日焼けした顔の我々の方が、よほどいなか者の様だ。
そんなウルムチが、らしさを見せてくれたのは夜。
繁華街から程外れた一本の道に、毎日、夜市が立つのだ。
通り中に張り巡らされた電飾が夜の市を輝かす。
所狭しとズラッと並んだ屋台の飲食店。
それが1km以上も続いている。
調理するのも、売るのも、喰うのもすごい熱気だ。
これぞ食の大国、中国の西域最大の街、ウルムチの真随だろう。
そして、ひしめき合う屋台じゅうから沸き上がる、湯気と炎の火の粉。
隣を見るとブタの顔、少し歩くと目の前には積まれたタニシ、おっとあそこに足を動かしているカニもいる。
食われる方もすごい熱気だ。
「ちょっとあんたー、食べてかない、おいしいよー!」
と、屋台のおばさん。
「ごめん、おばさん。おいしそうなんだけど食べて来ちゃったんだよ。明日また来るかもしれないから。」
今夜はそのパワーに圧倒され放しで、退散をよぎなくされた我々2人だった。
【食事】
朝:マントゥ
昼:ローストチキン
夜:拌面、カボチャと羊肉のギョウザ
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ トルファン→ウルムチ バス 2時間48元
【宿】新彊飯店 17元/ドミ一人
中心街には、おしゃれなビルやショップが立並ぶ。ここだけ見ていたら、新宿や渋谷とそんなに変わらない。
歩いている人々も皆オシャレで、アフリカから来た日焼けした顔の我々の方が、よほどいなか者の様だ。
そんなウルムチが、らしさを見せてくれたのは夜。
繁華街から程外れた一本の道に、毎日、夜市が立つのだ。
通り中に張り巡らされた電飾が夜の市を輝かす。
所狭しとズラッと並んだ屋台の飲食店。
それが1km以上も続いている。
調理するのも、売るのも、喰うのもすごい熱気だ。
これぞ食の大国、中国の西域最大の街、ウルムチの真随だろう。
そして、ひしめき合う屋台じゅうから沸き上がる、湯気と炎の火の粉。
隣を見るとブタの顔、少し歩くと目の前には積まれたタニシ、おっとあそこに足を動かしているカニもいる。
食われる方もすごい熱気だ。
「ちょっとあんたー、食べてかない、おいしいよー!」
と、屋台のおばさん。
「ごめん、おばさん。おいしそうなんだけど食べて来ちゃったんだよ。明日また来るかもしれないから。」
今夜はそのパワーに圧倒され放しで、退散をよぎなくされた我々2人だった。
【食事】
朝:マントゥ
昼:ローストチキン
夜:拌面、カボチャと羊肉のギョウザ
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
・ トルファン→ウルムチ バス 2時間48元
【宿】新彊飯店 17元/ドミ一人
- トルファン・シルクロード史跡めぐり (中国)トルファン
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エリア:
- アジア>中国>トルファン(吐魯番)〔新彊ウイグル自治区〕
- テーマ:観光地 街中・建物・景色
- 投稿日:2001/07/15 10:50
今日は、トルファン郊外に広く点在するシルクロード遺跡をツアーバスでまわる。
まず最初に訪れたのは、ベゼクリク千仏洞。
手前にあるチープなテーマパーク、西州天聖園・シルクロード芸術館なるものばかりが目立つ。
テーマパークの前では、ある意味立派、ある意味チープな、大きな孫悟空像が視界をさえぎる。
一帯は、カラカラに焼けたハゲ野の谷だが、谷底に流れる川沿いだけは緑に恵まれており、谷にへばり付くようにつつましく暮らす地元の人々の畑も見える。
時折、そこではしゃぎ家畜を追う子供の姿や、ロバの引く荷車に乗るおばさんの姿もあり、そちらを眺めている方が楽しかった。
千仏洞内には、特に見るべき物もないとの事だったので、立ち入らず。
次に訪れたのは高昌故城。
今日巡った中ではここが一番よかった。それなりにシルクロード情緒を感じる事ができた。
入口ゲート前に並ぶお土産屋には、ウイグル族の民族衣装や伝統工芸品が雑然と並び、もちろん売るのもウイグル族の人々。
かわいらしい民族衣装をつけ、観光客の気を引こうとする土産売りの女の子達もいる。
高昌故城の遺跡の方も中々。
だだっ広い遺跡はほぼ廃虚ではあるが、この地にこれだけの大きい都市が築かれていたかつての姿をしのぶ事ができる。三蔵法師(玄宗)もガンダーラへ向かう途中、滞在した所だ。
次は、火焔山。
確かに炎が並んだ様な山肌だが、同じ様な山はパキスタン国境からここまでの間、バスや列車の中から幾つも見た。
西遊記に登場する山だそうで、ここにも見晴らしポイントには孫悟空の巨像。
ここで午前の部は終了、観光用のぶどう園で昼食。
料理は高いが食堂では、摘み立てのぶどうやスイカ、ハミ瓜が食べ放題。これは嬉しい。
観光用と言っても、レーズンやワインの土産物屋がひしめく通りのまわりは、全て本物のぶどう畑。
ともかく今回、カシュガルで強く印象に残ったのは、「シルクロード」より、名産のこのぶどう。
ここでも、棚からは、幾つものたわわに実ったぶどうがぶらさがっている。
Junkoが土産物屋でテイストしたワインは、一びんわずか5元だったそうだ。
(もちろんテイストのみで買いはしなかったが。)
午後訪れたカレーズ。
シルクロードの時代からある、地中に井戸から横穴を掘って畑に水をひく地下水路の事で、ペルシャがその起源だそうだ。
観光用に開放されたカレーズは、立派すぎる巨大でエグい門構えとチープな博物館の奥に、見学し易い様に天井を削られ、地下ではなく青天井にさらされている。
水路はコンクリートでかためられ、狭い水路脇の見学通路には観光客が溢れている。
カレーズの仕組みはわかったが、シルクロードの情緒はなし。相変わらずレーズン等のお土産屋がひしめきあっている。
今日、最後に訪れた交河故城。
ここは、地面を掘り下げて作ったシルクロード都市国家跡でほぼは廃虚ではあるが、地面に掘り下げられた道を歩き、人の背丈の何倍もある掘り抜きの壁を見上げ、
「あそこら辺がお寺だったんだ」
などと、シルクロードに物が人が文化が行き交っていたのだと想う。
今日は一日、この様にトルファン郊外の名所をまわって思った事を最後にもう一つ。
どこへ行っても人、ヒト、ひと…。もちろんイタリア程ではないが、どこも観光客で溢れ返っている。
日本人観光客の姿も多いが、中国人観光客も随分いる。経済発展で余裕のできた中国人達が国内旅行を楽しんでいるのだ。
ここでも「発展めざましい中国」を、見せつけられる。
それでも繁華街を出て、小さい街を通り過ぎたり、道中拡がるぶどう畑で人々がカゴにぶどうを摘む姿を見たりと、街中にいるよりはずっとトルファンを楽しむ事ができた。
今や、一大観光地化したシルクロードは、うたかたの夢の跡。
時代は21世紀、ここに暮らす人々の今の夢は何だろう?
【食事】
朝:おかゆ、包子(パオツ)、拌面 (バンメン、別名ラグメン)、スイカ、ぶどう
夜:拌面、マントウ
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
** 本日まわったトルファン郊外の見所(詳細は本文参)**
・ ベゼクリク千仏洞 中には入らず(入るには入場料がいる)。
・ 高昌故城 入場料20元
・ アスターナ古墳 外から見る限り、少しだけ盛り上がった単なる荒地。その下の古墳内に入るとミイラが見られるらしいが、たいした事ないとの事でスキップ。内部を見学する場合は入場料がいる。
・ 火焔山 単なる山なので見学無料。
・ ぶどう溝 観光用ぶどう畑。溝内に入るには入場料20元がいるが、我々は立ち入らなかった。
・ 蘇公塔 18世紀に造られたモスク。外からでも良く見えるので外からだけで充分。我々も外から見たのみ。(入るには要入場料20元)。
・ カレーズ 20元
・ 交河故城 30元
※上記全てまわる一日バスツアーを利用 50元
→ 後からわかったのだが、時間をかければ、全てローカルバスを乗り継いで簡単にまわれる。
バスターミナルにある路線図を見ると良い。
まず最初に訪れたのは、ベゼクリク千仏洞。
手前にあるチープなテーマパーク、西州天聖園・シルクロード芸術館なるものばかりが目立つ。
テーマパークの前では、ある意味立派、ある意味チープな、大きな孫悟空像が視界をさえぎる。
一帯は、カラカラに焼けたハゲ野の谷だが、谷底に流れる川沿いだけは緑に恵まれており、谷にへばり付くようにつつましく暮らす地元の人々の畑も見える。
時折、そこではしゃぎ家畜を追う子供の姿や、ロバの引く荷車に乗るおばさんの姿もあり、そちらを眺めている方が楽しかった。
千仏洞内には、特に見るべき物もないとの事だったので、立ち入らず。
次に訪れたのは高昌故城。
今日巡った中ではここが一番よかった。それなりにシルクロード情緒を感じる事ができた。
入口ゲート前に並ぶお土産屋には、ウイグル族の民族衣装や伝統工芸品が雑然と並び、もちろん売るのもウイグル族の人々。
かわいらしい民族衣装をつけ、観光客の気を引こうとする土産売りの女の子達もいる。
高昌故城の遺跡の方も中々。
だだっ広い遺跡はほぼ廃虚ではあるが、この地にこれだけの大きい都市が築かれていたかつての姿をしのぶ事ができる。三蔵法師(玄宗)もガンダーラへ向かう途中、滞在した所だ。
次は、火焔山。
確かに炎が並んだ様な山肌だが、同じ様な山はパキスタン国境からここまでの間、バスや列車の中から幾つも見た。
西遊記に登場する山だそうで、ここにも見晴らしポイントには孫悟空の巨像。
ここで午前の部は終了、観光用のぶどう園で昼食。
料理は高いが食堂では、摘み立てのぶどうやスイカ、ハミ瓜が食べ放題。これは嬉しい。
観光用と言っても、レーズンやワインの土産物屋がひしめく通りのまわりは、全て本物のぶどう畑。
ともかく今回、カシュガルで強く印象に残ったのは、「シルクロード」より、名産のこのぶどう。
ここでも、棚からは、幾つものたわわに実ったぶどうがぶらさがっている。
Junkoが土産物屋でテイストしたワインは、一びんわずか5元だったそうだ。
(もちろんテイストのみで買いはしなかったが。)
午後訪れたカレーズ。
シルクロードの時代からある、地中に井戸から横穴を掘って畑に水をひく地下水路の事で、ペルシャがその起源だそうだ。
観光用に開放されたカレーズは、立派すぎる巨大でエグい門構えとチープな博物館の奥に、見学し易い様に天井を削られ、地下ではなく青天井にさらされている。
水路はコンクリートでかためられ、狭い水路脇の見学通路には観光客が溢れている。
カレーズの仕組みはわかったが、シルクロードの情緒はなし。相変わらずレーズン等のお土産屋がひしめきあっている。
今日、最後に訪れた交河故城。
ここは、地面を掘り下げて作ったシルクロード都市国家跡でほぼは廃虚ではあるが、地面に掘り下げられた道を歩き、人の背丈の何倍もある掘り抜きの壁を見上げ、
「あそこら辺がお寺だったんだ」
などと、シルクロードに物が人が文化が行き交っていたのだと想う。
今日は一日、この様にトルファン郊外の名所をまわって思った事を最後にもう一つ。
どこへ行っても人、ヒト、ひと…。もちろんイタリア程ではないが、どこも観光客で溢れ返っている。
日本人観光客の姿も多いが、中国人観光客も随分いる。経済発展で余裕のできた中国人達が国内旅行を楽しんでいるのだ。
ここでも「発展めざましい中国」を、見せつけられる。
それでも繁華街を出て、小さい街を通り過ぎたり、道中拡がるぶどう畑で人々がカゴにぶどうを摘む姿を見たりと、街中にいるよりはずっとトルファンを楽しむ事ができた。
今や、一大観光地化したシルクロードは、うたかたの夢の跡。
時代は21世紀、ここに暮らす人々の今の夢は何だろう?
【食事】
朝:おかゆ、包子(パオツ)、拌面 (バンメン、別名ラグメン)、スイカ、ぶどう
夜:拌面、マントウ
【トラベルメモ】
1$=8元(中国元)
** 本日まわったトルファン郊外の見所(詳細は本文参)**
・ ベゼクリク千仏洞 中には入らず(入るには入場料がいる)。
・ 高昌故城 入場料20元
・ アスターナ古墳 外から見る限り、少しだけ盛り上がった単なる荒地。その下の古墳内に入るとミイラが見られるらしいが、たいした事ないとの事でスキップ。内部を見学する場合は入場料がいる。
・ 火焔山 単なる山なので見学無料。
・ ぶどう溝 観光用ぶどう畑。溝内に入るには入場料20元がいるが、我々は立ち入らなかった。
・ 蘇公塔 18世紀に造られたモスク。外からでも良く見えるので外からだけで充分。我々も外から見たのみ。(入るには要入場料20元)。
・ カレーズ 20元
・ 交河故城 30元
※上記全てまわる一日バスツアーを利用 50元
→ 後からわかったのだが、時間をかければ、全てローカルバスを乗り継いで簡単にまわれる。
バスターミナルにある路線図を見ると良い。
11 - 15件目まで(20件中)