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イチローとジュンコの夫婦珍道中

~バックパッカー日記~

プロフィール

ニックネーム:
イチローとジュンコ
居住地:
東京都
自己紹介:
2000年9月 日本を旅立ったイチローとジュンコは、飛行機で、南アフリカ・ケープタウンに降り立った。
二人はそこから日本まで、飛行機を使わずに、陸路と船のみで帰る。
アフリカ大陸南端の喜望峰から日本まで、アフリカ、東西ヨーロッパ、中東、シルクロードとまるまる1年かけての、夫婦珍道中。
野宿もしました。ゴリラと挨拶もしました。サハラを越え、ヒマラヤを越え。。
大自然、世界遺産、カルチャーショック、紛争の傷跡、そして、多くの出会い。
2001年8月無事帰国した二人の旅を振り返って、番外編コラムを掲載します。

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6 - 10件目まで(20件中)

シャンドゥール峠越え I  1
シャンドゥール峠越え I (パキスタン)チトラル→ソーラスプール
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 鉄道・乗り物 
投稿日:2001/07/05 11:02
 朝、バス乗場に停車する乗合トラックに荷物をのせ、出発を待つ。

 これから目指すはシャンドール峠と、峠の向こうのギルギット。
 景色は素晴らしいがかなりの悪路と聞いている。

 昨日の午後、手頃な金額でジープがチャーターできたらと、チトラルの街中訪ね歩いてみたが、話をするたび言い値が下がったり跳ね上がったりする者や、車を見たいと言うと急に慌てた顔をして、明日朝でないと見せられないと言い出したりする者など、怪しいヤツラばかりで、信頼できそうなジープの所有者は見つからず。
 仕方なく、今朝、乗合トラックの発車を待っている次第だ。

 乗合では、シャンドール峠を越え、いっきにギルギットまで行く事はできない。途中、途中にある小さな村で乗り継いで行かなくてはならない。
 おまけにある程度乗客が集まらないと出発しないので、この乗合トラックもいつ出発することやら。今日中に出発できればいい方だろう。

 シャンドール峠とその向こうのギルギットまでの道のりは遠そうだ。
 一向に出発しそうにない乗合トラックを横目に、茶屋でお茶をすすっていると、痩せたおじさんが話しかけてくる。
 「どこに行くんだい?ギルギット?オレのジープで行かないかい?」
 茶屋の外に出て値段交渉。「7000ルピー」と言うおじさんに「6000ルピーでどうか。」と返すと、おじさん「OK」。

 自分とJunkoの他にもう2人、宿で知り合ったカップル2名が一緒なので我々は総勢4名。6000ルピーなら一人当り1500ルピー、悪くない。

 でもまだまだ油断は禁物
 「車を見せてもらえますか?」
するとおじさんは、
 「ちょっと待って」
と、大慌てで立ち去り、小ギレイなジープで現れる。

 おじさん、大口客の我々を逃したくない一心が外見ににじみ出ている。人も良さそうだ。
 「よし、OK!」
 乗合トラックに載せておいた荷物をおじさんのジープに乗せかえる。

 本日は、ここ数日間で一番の快晴。

 谷にそって走り出したジープの前、谷の向こうに、鋭角でずっしりとした白銀の頂きが青空にそびえる。
 標高7690m、ティリッチミール峰だ。

シャンドゥール峠越え I  1

 そう、ここはもうヒマラヤ山脈の一端なのだ。

 ジープは険しい谷の崖を削った様な道を、ガタガタと進む。

 眼下の谷底では、激流の川が豪音を立てている。
 季節は夏。ヒマラヤからの雪解け水が、ふんだんに流れ込んでくるのだろう。あんな所に落ちてしまったらひとたまりもない、
 「おじさん安全運転でお願いします!!」

 谷を進むにつれ、幾つものごつい雪山に間近に取り囲まれて行く。

 午後2時半過ぎ、ジープはシャンドール峠の手前の小さな村、ソーランスプールの簡素な食堂兼宿に停車。
 おじさん、今夜はここに泊まり明朝、峠を越えると言う。

 目の前には雪山の頂き、村には小川のせせらぎを囲む緑が萌える。
 悪い所じゃなさそうだ。

 我々2人とも、窓の無いジープで悪路をきたので体中あせと砂ボコリだらけ。宿にシャワーはない。まだ、空に日は高い。
 思い立ったら吉日だ。水着を着けて、畑のアゼ道を小川へ向かう。

シャンドゥール峠越え I  2

 そっと足を小川の水につけてみると、
 「ウヒャー!!」
汗ばむ夏日の天候にもかかわらず、川の水が、とても冷たいのだ。

 まるで氷水のよう。つけたつま先が凍えしびれる。さすがは7000m以上の高地からやってきた、ヒマラヤの雪解け水だ。

 この冷たさではとても体ごと水につかって泳ぐ事はできず、身震いしながらの水浴び。

 それでも慣れてくると、清流の冷たさが心地良い。
 何よりおいしい空気と、豊かな自然に取り囲まれたこのひと時が爽快だ。

 「アルプスのおいしい水」ならぬ、「ヒマラヤの冷たい水」で、すっかり心も体も洗われる。


【食事】

朝:パン
昼:ウリの煮込、ご飯
夜:パン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ チトラルからギルギットまでジープをチャーター 一台6000PR。最初2泊3日掛かると言われたが、実際は1泊2日でギルギットに着いた。

【宿】
(ソーラスプール)名称不明、ソーランスプールにただ一件ある簡素な安宿、部屋はドミトリーのみ 100PR/ドミ一人

秘境 カラッシュ・バレー III  1
秘境 カラッシュ・バレー III (パキスタン)チトラル→カラッシュバレー・ブンブレットのブルーン村
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:鉄道・乗り物 
投稿日:2001/07/04 10:58
 チトラルから来た時は割と乗り心地の良い乗合ジープだったのだが、チトラルへ戻る今朝は、オンボロの小型トラックの荷台に、積み荷と一緒に多勢の乗客にもまれゆられる最悪の乗り心地。

 「カラッシュは本当にいい所だったな。」
と、余韻にひたりながらブンブレットのブルーン村を後にするも、ボロトラックの荷台にしがみつき、振り返る事もできず。

秘境 カラッシュ・バレー III  1

 さあ、明日からは、ヒマラヤを越えて中国へ向かう為の基点となる街、ギルギットを目指し、標高3700mのシャンドゥール峠を2〜3日かけて越える予定だ。

 チトラルに着いたら、峠を越える為の車探しをしなくちゃ。

 峠はかなりの悪路と聞いている。
 手頃な値段のジープが見つかればいいんだけど。。。

【食事】

朝:チャパティ、ゆで卵
昼:オクラ、ヤギ肉煮込、ご飯
夜:タマネギサンド、パン

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・ブンブレット・ブルーン村→チトラル 乗合小型トラック 2時間 30PR

【宿】
(チトラル)Al Falooq Hotel 150PR/W一室

秘境 カラッシュ・バレー II  2
秘境 カラッシュ・バレー II (パキスタン)チトラル→カラッシュバレー・ブンブレットのブルーン村
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/07/03 10:36
 朝、谷を眺めながら、朝食のチャパティーとミルクティーを口に運ぶ。

 木で編んだカゴを背負ってアンズを摘む女性の姿が見える。
 今、朝食を取っている我々の脇でも、杏や桑の実がせいろの上で干されている。

 庭には、小さいかわいらしい実をつけたリンゴの木。
 そして果樹園の緑に囲まれた谷の下の川は、静かに朝を流れる。

秘境 カラッシュ・バレー II  2秘境 カラッシュ・バレー II  3

 「今日も、もう一泊します。」
と、宿のご主人に申し出る。

 「よし、そうか、それじゃ今日はみんなで谷の向こうのアフガニスタンの人々の村までハイキングに行こう。」
 と、嬉しそうなご主人。

 朝食を済まして一息入れると、ご主人についてゆっくりとのどかな谷を上る。

 「ここは知り合いの家なんだ、少し休んで行こう。」
と、通された野原の様な庭のそちこちで、女達が民族衣装のスカートの裾を広げ座り込み、杏を干したり、川から引かれた水路で洗濯したりしている。
 子供達は木登りをして桑の実をつまむ。

 「どんな味がするんだろう。」
と、落ちて来た桑の実をテイスティング。
 英語でホワイトベリーとも呼ばれる桑の実は、その呼称通り乳白色の小さなラズベリーと言ったところ。口に入れると甘くておいしい。

 川を渡るとそこには、谷の奥に立つ木造の家屋群、そこはアフガニスタンからやって来た人々の村との事。

 そこで女の子にカメラを向けたら、石を投げられてしまった。
 カラッシュ族の人々は女性の写真を撮るのは特に問題もなかったが、この村はカラッシュ族ではなくモスリム(イスラム教)の村だったのだ。女の子達の服はもちろん、カラッシュ族の民族衣装ではない。

 「しまった、しまった。」
と、今度は程遠く川添いから、白い頂の山をバックに、村の全景を写真に収める。
 「この川は、あの山からの雪解け水なんだ。」

 夜、宿に戻ると、今度は女性達による夜空の下でのダンスパーティーが繰り広げられる。

 何でも今、ブンブレット地方は祭りのシーズンで、祭りは1ヵ月近く続き、ブンブレットにある5つの村に毎日交代で人が集まり、夜な夜な踊っていると言う。

 平和で静かなのどかな谷で、人々は毎日リンゴをもぎ、アンズを摘み、桑の実をつまみ、そして夜は星空の下で踊り暮らしている。

 ここは絵巻物語の桃源郷なのか。

 絵巻物語の様な民族衣装で踊る女性達が散る様に消え、夜が静まり返ると、本日の宴も終了。
 我々も宿に戻って寝る事にしよう。

秘境 カラッシュ・バレー II  1

【食事】

朝:チャパティ
昼:卵、チーズ、チャパティ
夜:煮野菜、煮豆、スイカ

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・チトラル→ブンブレット・ブルーン村 乗合ジープ 2時間 30PR+100PR
(外国人がカラッシュバレー地帯へ入る場合、通行料兼パーミッション料金払わさせられる)

【宿】
(ブルーン村)Kalash Guest House 120PR/W-1人3食付

秘境 カラッシュ・バレー I  1
秘境 カラッシュ・バレー I (パキスタン)チトラル→カラッシュバレー・ブンブレットのブルーン村
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:街中・建物・景色 
投稿日:2001/07/02 10:19
 チトラルの街自体、険しい谷にへばりつくようにあるのだが、乗合ジープで更に山合の奥の細道へ谷を入っていく。
 谷へ真っさかさまに下り続く崖を削ったようなガタガタ道の石ころをけちらしながら車は進み、やがて道脇に緑が開けると、畑で農作業に精を出すカラッシュ族の女性の姿を発見。

 ここが我々にとってのパキスタンの旅のハイライト、カラッシュバレーだ。

 イスラム教国パキスタン、そこに暮らす人々はもちろんほとんどイスラム教徒だ。
 だがパキスタン北部の山合の谷に暮らすカラッシュ族の人々は、独自の信仰を守り続けているのだ。

 チトラルも含め、ここまで訪れたパキスタンの街々では、女性の姿はバスターミナルなどで少し見た位で街中ほとんど見かける事はなかった。
 街を歩くのも、売るのも買うのも男ばかり。男同士手をつないで歩く姿も、こちらでは日常の事だ。

 だがカラッシュ族の人々は女性も顔を出し、それどころかすその長い黒地のスカートに刺繍装飾、飾りの付いたキレイな帽子をかぶり、街を歩き、農作業に精を出し、活き活きと生活しているのだ。

 我々はそんなカラッシュ族の人々が暮らす谷、カラッシュバレーのブンブレットと呼ばれる地域にある小さなブルーン村に滞在。

 チトラルからの乗合ジープがブルーン村に付くと、路端たむろする人に尋ねながら、谷の斜面の畑のアゼ道を上る。

 今日泊まる安宿は、カラッシュ族の家族が営む民宿。
 前述した様なトラディッショナルな民族衣装で身を包み、化粧をほどこした女性達が炊事にはげむ、半露天の間口をくぐる。
 「Hello!!」

 いろりの前に出された木の腰掛に座り、出された甘く濃厚なミルクティーを飲みながら自己紹介。
 そして民族衣装姿の女性達と記念撮影を済ます。

秘境 カラッシュ・バレー I  1

 イスラム教国の中で細々と暮らす異教徒のイメージ゛があったのだが、意外にもカラッシュの人々は、男も女もフレンドリー。
 お互いたどたどしくしかコミュニケーションを取る事ができないのだが、言葉やジェスチャーに詰まってはお互い顔を見合わせ、笑顔をかわす。

 日中は谷を流れる渓谷の川辺に座り、村の人々の暮らしぶりを眺めながらボーッと過ごす。

 授業の終った木造の学校の縁側で、大人と全く同じ民族衣装をイッチョ前に身に付けた女の子達が座り、輪になって何やら遊びに興じている。本を開け先生に質問して勉強を習っている人もいる。

 日射しは相変わらず強いが、清流の響きが耳に心地良い。

 谷を流れる水の音と、風の音、子供達の笑い声だけが静かに響き渡る。
 日中は強い日射でそれなりに暑かったが、夕方になるとかなり過ごし易くなる。

 夕涼みに暮れゆく谷を眺めていると、
 「いいところだろう?いつまでいるんだい?」
と、宿のご主人。

 「一泊だけのつもりで来たんですけど。」
と、答えると、
 「それはもったいない。せめてもう一泊だけでもして行けばいいのに。」

 これまで通って来たパキスタンの街の喧騒が嘘のように、静かで平和な谷、カラッシュバレー。
 「本当にいい所だ。」

秘境 カラッシュ・バレー I  2秘境 カラッシュ・バレー I  3秘境 カラッシュ・バレー I  4

【食事】

朝:パンケーキ、チャパティ
昼:ジャガイモ煮、煮豆
夜:ジャガイモ煮とご飯

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)
・チトラル→ブンブレット・ブルーン村 乗合ジープ 2時間 30PR+100PR
(外国人がカラッシュバレー地帯へ入る場合、通行料兼パーミッション料金払わさせられる)

【宿】
(ブルーン村)Kalash Guest House 120PR/W-1人3食付

NoPhoto
パキスタン北部へ (パキスタン)チトラル
エリア:
  • アジア>パキスタン>パキスタンその他の都市
テーマ:その他 
投稿日:2001/07/01 10:14
 「意外と暑いんだな。」

 涼を期待してパキスタン北部のチトラルへやって来たのだが、北部とは言えども季節は真夏。標高が高い分日中の日差しはかなり強い。気温は30℃強はあるだろう。

 それでも24時間息苦しい程の暑さだったモエンジョダロやラワールピンディより、はるかにマシだ。

 何しろ日が落ちてしまえばこっちのもの、寝苦しさは感じない。

 「安らかに
   寝れるだけでも
        恩の字だ」(字余りなし)

【食事】

朝:なし
昼:ケバブライス、ヤギ肉煮込み、オニオンフライ、ミルクチャイ
夜:オニオンサンド、パンケーキ、ミルク

【トラベルメモ】

1US$ ≒ 60PR(パキスタン・ルピー)

【宿】(チトラル)Al Falooq Hotel 160PR/W一室

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