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今年のモンタナは12年ぶりの多雨を記録し、すごしやすい日々を送っています。
というのも気温が低いのもさながら、雨が多いので、庭の植物などの水やりも少なめですんでいるうえ、さらにはお肌の乾燥も防げるということもありまして。
庭に生える草の伸びるのも雨のおかげでずいぶん早く、草刈機の出番も多いこのごろです。
そんな雨は、動物にとっても、きっと多くの恵みをもたらしていると思われます。草が多ければそれだけたくさんの栄養を簡単に手に入れられるし、水にも困らないし。
さて、今回はイエローストーンのお話から少しはなれて、モンタナの人々との野生動物との距離を示すちょっとしたお話を。
日本では最近イノシシが出没したとかいうだけで、近所から警察に通報が行くような時代…つまり野生動物がものめずらしくて、みただけで何もしていないのに恐怖を抱く人も増えているような状況のようですが、ここモンタナでは野生動物はそこここにすんでいるのは当たり前です。我が家の庭にもコゲラやキツツキなどがよくやってきますし、ロビンが庭にいるのをみない日はありませんし、鳥自身も人間というものはその辺にいるものだと思っているようで、あまり警戒心をもっていないようです。
数ヶ月前のことになりますが、ボーズマンの町から30分ほど車を走らせた場所にプレイリードッグタウンというのがあるということでいってきました。
プレイリードッグというのはイヌ科の動物かと思いきやそうではなくて、ネズミの仲間たちです。地面の下に巣穴があり、巣穴と地上をつなぐトンネルが縦横に走り、敵影が少しでも横切るならば、すぐ近所の出入り口に逃げ込む準備を整えています。
出入り口周辺の盛り上げた土の上で少し背伸びしつつ周囲を見張るもの、近所の草を食べるもの。群れで生活し、見張り番の甲高いキャンキャンという警戒音を発するものなど、いろんな姿をいちどきに観察できます。
このプレイリードッグタウンは、人間のこしらえものではなくて、プレイリードッグの居住地を保全することを目的につけられた名前なようです。
訪れた頃はちょうどプレイリードッグの子どもたちが巣穴から顔を出しはじめた時期だったようで、まだ危険をあまり経験したことのない子どもたちは、恐ろしいというよりも興味の方が強いらしく、車からカメラを構えるわたしたちの方へむしろ近寄るようなしぐささえ見せて、大人のキャンキャンというイヌのような警戒音もあまり耳に入らない様子でした。
わたしたちはプレイリードッグたちが草を食んだり、お互いに抱き合ったりキスしたりしつつ挨拶を交わす姿を観察したり、巣穴からちょろちょろと顔をのぞかせたりする彼らの愛らしい様子をしばし観察しているうち、一羽のワシが上空を横切って、まさにプレイリードッグを狙わんと上空を旋回したかと思うと、あっというまに地面に舞い降りるのも観察しました。あいにくそのときはプレイリードッグのほうが逃げ足が少し速かったようで、少しがっかりしたような雰囲気で、再び空へと飛び去っていきましたが。
さて、そのプレイリードッグタウンの帰り、たまたま高速道路付近のスーパーマーケットに立ち寄るために、高速道路を下りる大きいターンの途中、遠くになにやら動物が動いているのが見えるので、邪魔にならない場所に車をとめてよくみると、道路に囲まれた草原の一部に、キツネの巣穴があり、ちょうどコギツネたちが巣穴から少し離れた場所で飛んだりはねたり…たぶん将来これが獲物を狩るための練習になるのでしょうけれど…兄弟で転がりながら遊んでいます。母親がやさしいまなざしで子どもたちを見守りながら、しかしながら何か問題があればすぐに巣穴へとコギツネたちを導くことができるように、ときどき鋭い視線で周囲をみはっています。
わたしたちはここでもしばしキツネの親子を観察したのですが、周囲を行く人々はこのキツネたちを知ってか知らずか、まあ別にそこにキツネがいても何も気にしていないのか、次々と走りさっていくのでした。
日本ではワシタカ類といえば、トビ以外はまず至近距離でお目にかかることも少ないし、キツネの巣穴など観察したことがある人はどれだけいるでしょうか?さらには親子の姿など…。
イエローストーンではもちろんもっともっとたくさんの野生動物たちが間近で見られるのですけれど、ここモンタナでは、わたしたちの住むすぐそばに、結構普通にいろんな生き物が暮しているのでした。
というのも気温が低いのもさながら、雨が多いので、庭の植物などの水やりも少なめですんでいるうえ、さらにはお肌の乾燥も防げるということもありまして。
庭に生える草の伸びるのも雨のおかげでずいぶん早く、草刈機の出番も多いこのごろです。
そんな雨は、動物にとっても、きっと多くの恵みをもたらしていると思われます。草が多ければそれだけたくさんの栄養を簡単に手に入れられるし、水にも困らないし。
さて、今回はイエローストーンのお話から少しはなれて、モンタナの人々との野生動物との距離を示すちょっとしたお話を。
日本では最近イノシシが出没したとかいうだけで、近所から警察に通報が行くような時代…つまり野生動物がものめずらしくて、みただけで何もしていないのに恐怖を抱く人も増えているような状況のようですが、ここモンタナでは野生動物はそこここにすんでいるのは当たり前です。我が家の庭にもコゲラやキツツキなどがよくやってきますし、ロビンが庭にいるのをみない日はありませんし、鳥自身も人間というものはその辺にいるものだと思っているようで、あまり警戒心をもっていないようです。
数ヶ月前のことになりますが、ボーズマンの町から30分ほど車を走らせた場所にプレイリードッグタウンというのがあるということでいってきました。
プレイリードッグというのはイヌ科の動物かと思いきやそうではなくて、ネズミの仲間たちです。地面の下に巣穴があり、巣穴と地上をつなぐトンネルが縦横に走り、敵影が少しでも横切るならば、すぐ近所の出入り口に逃げ込む準備を整えています。
出入り口周辺の盛り上げた土の上で少し背伸びしつつ周囲を見張るもの、近所の草を食べるもの。群れで生活し、見張り番の甲高いキャンキャンという警戒音を発するものなど、いろんな姿をいちどきに観察できます。
このプレイリードッグタウンは、人間のこしらえものではなくて、プレイリードッグの居住地を保全することを目的につけられた名前なようです。
訪れた頃はちょうどプレイリードッグの子どもたちが巣穴から顔を出しはじめた時期だったようで、まだ危険をあまり経験したことのない子どもたちは、恐ろしいというよりも興味の方が強いらしく、車からカメラを構えるわたしたちの方へむしろ近寄るようなしぐささえ見せて、大人のキャンキャンというイヌのような警戒音もあまり耳に入らない様子でした。
わたしたちはプレイリードッグたちが草を食んだり、お互いに抱き合ったりキスしたりしつつ挨拶を交わす姿を観察したり、巣穴からちょろちょろと顔をのぞかせたりする彼らの愛らしい様子をしばし観察しているうち、一羽のワシが上空を横切って、まさにプレイリードッグを狙わんと上空を旋回したかと思うと、あっというまに地面に舞い降りるのも観察しました。あいにくそのときはプレイリードッグのほうが逃げ足が少し速かったようで、少しがっかりしたような雰囲気で、再び空へと飛び去っていきましたが。
さて、そのプレイリードッグタウンの帰り、たまたま高速道路付近のスーパーマーケットに立ち寄るために、高速道路を下りる大きいターンの途中、遠くになにやら動物が動いているのが見えるので、邪魔にならない場所に車をとめてよくみると、道路に囲まれた草原の一部に、キツネの巣穴があり、ちょうどコギツネたちが巣穴から少し離れた場所で飛んだりはねたり…たぶん将来これが獲物を狩るための練習になるのでしょうけれど…兄弟で転がりながら遊んでいます。母親がやさしいまなざしで子どもたちを見守りながら、しかしながら何か問題があればすぐに巣穴へとコギツネたちを導くことができるように、ときどき鋭い視線で周囲をみはっています。
わたしたちはここでもしばしキツネの親子を観察したのですが、周囲を行く人々はこのキツネたちを知ってか知らずか、まあ別にそこにキツネがいても何も気にしていないのか、次々と走りさっていくのでした。
日本ではワシタカ類といえば、トビ以外はまず至近距離でお目にかかることも少ないし、キツネの巣穴など観察したことがある人はどれだけいるでしょうか?さらには親子の姿など…。
イエローストーンではもちろんもっともっとたくさんの野生動物たちが間近で見られるのですけれど、ここモンタナでは、わたしたちの住むすぐそばに、結構普通にいろんな生き物が暮しているのでした。
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