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プロフィール

ニックネーム:
武田ちょっこ
居住地:
神奈川県
性別:
女性
自己紹介:
アフリカのサファリ旅行のガイドブックを作っています。
・『 まるまるサファリの本』シリーズ
取材裏ばなしもブログで発信しています!
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・『ちょっこの直行サファリツアー!』講談社
・『どうぶつちゃんLOVE紀行』山と渓谷社
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タイトル
フラミンゴの大移動
エリア:
  • アフリカ>ケニア
テーマ:観光地 動物 
投稿日:2019/12/31 13:58
コメント(0)
“ヌーの大移動”はケニア好きなら誰もが知る大イベントですが、実はフラミンゴも大移動をしているんですよ。

***********

フラミンゴは1年の8ヶ月〜9ヶ月を繁殖と子育てに費やしています。
かつてケニアのナクル湖が代表的な繁殖地だったのですが、現在は水かさが増したためにフラミンゴの数は激減していました。

フラミンゴ1
↑90年代のナクル湖。ガイドさんいわくこれでも「少ないほう」。

現在は多くのフラミンゴがボゴリア湖に集まってきています。とはいえここはナクル湖のように安心して繁殖できる環境ではないので、繁殖のシーズンになるとタンザニアのナトロン湖に飛んでいくのです。その距離約500キロ。
フラミンゴ2

なんとあのか細いフラミンゴがそんな大移動を敢行しているんですね。ピンク色の羽、細い首や足のイメージから、“可憐な”、と形容されることが多いフラミンゴですが、実はとっても猛々しい生き物なんです。

ボゴリア湖のフラミンゴ1
(ボゴリア湖。12月)

ナトロン湖に飛んで行くのは毎年10月頃。
なぜそんなに長距離を飛んでまでナトロン湖で繁殖するの?という疑問の答えは、古い記事ですがこちらをお読みください!
アフリカのどうぶつ「激減しているフラミンゴ」

ナトロン湖に集まってきたフラミンゴのオスは、メスを惹きつけるためにダンスを踊ります。このダンスこそがフラミンゴを、“バレエリーナ”と呼ぶ所以なんですね。
恋の相手が見つかれば繁殖に励み、その後メスが卵を産み落とし、約1ヶ月後にはかわいい雛の誕生です。
生まれた子供達は約85日で飛べるようになりますが、500kmもの大移動にはまだまだ栄養が足りません。お母さんのフラミンゴミルクを飲んで元気を養います。
※このフラミンゴミルクは母親が雛に与える栄養素で、正確にはミルクではありません。

フラミンゴ4
(↑左はピンク色だけど、右の個体はまだ白い。幼鳥ですね)

フラミンゴミルクを飲み、スクスクと育ち、そしてついに大移動を敢行。
7月には新しい命を連れてボゴリア湖に戻ってきます!
2018年、2019年は少し早く戻ってきているようですが、その数は例年以上に多く、湖はフラミンゴであふれかえっています。
近年はボゴリア湖まで足を伸ばす観光客も増えていますよ。

10月の初め頃には再び繁殖のために多くのフラミンゴがナトロン湖へと旅立っていきます。
フラミンゴは4〜6年に1度繁殖するので全てが飛んで行くわけではありませんが、6割ほどが飛んでいくそうです。
フラミンゴ3
(↑減っている時でもこのくらいはいる)

つまりケニアでフラミンゴが多く見られるのは7月〜10月初め。この時期はヌーもマサイマラNRにやってきていてサファリもベストシーズン!
夏にケニアを訪れるのならフラミンゴを追っかけるのも楽しいかも♪
ちなみにアンボセリの湿原にも、この時期フラミンゴがやってきていますよ。

※バードウォッチャーさんなら北半球が冬の11月中〜3月初め頃にケニアを訪れるかと思いますが、この頃フラミンゴは少なめです。でもボゴリア湖なら減っているとはいえかなりの数が見られます。
タグ:
ケニア タンザニア フラミンゴ ベストシーズン サファリ 

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