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- イギリスの食事は不味いなんて誰が言った!? 食、ガーデン、中世ヨーロッパ、大自然、アンティーク・・・いろんな要素がたくさん詰まった「本当のイ
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エリア:
- ヨーロッパ>イギリス>ロンドン
- ヨーロッパ>イギリス>スカイ島
- ヨーロッパ>イギリス>イギリスその他の都市
- テーマ:世界遺産 歴史・文化・芸術 自然・植物
- 投稿日:2016/10/25 14:57
中世ヨーロッパ時代の景色そのままの田舎町ライの景色 私のお気に入り
海賊の根城としても使われた「マーメイドイン」私のお気に入り
どうしてイギリスで食べる食事はまずいと言われているのでしょうか? それも世界的な常識となっているかのような言われ方で・・・。 当のイギリス人でさえそれを自虐的なジョークとして使うので、それを聞いた人は信じてしまうでしょう。
ネットで調べてみると、不味い理由となっている説をたくさん見つけましたので、いくつかご紹介します。
①地理的な条件
地中海沿岸の地域と比べ、寒冷地帯が多く日照時間も短いため作物が育ちにくい。 特に緑黄色野菜がほとんど獲れなかった。
②食材の特徴を生かすことなく焼き過ぎ・煮込み過ぎ調理法
農業から工業へと社会が移り変わった18世紀後半の技術革新により、急激に多忙となった人々は料理をする時間も無くなり、食への意識も低下していきました。 「産業革命」と呼ばれた時代です。当時から階級社会が根強かったイギリスでは、大半の庶民は貧しく、新鮮な食べ物が手に入りづらいため、しっかりと火を通すことが重要で、焼き過ぎる、煮込み過ぎる調理法が最も良い方法として根付いてしまった。
しかし、私、ネス湖でフィッシュ&チップス、ロンドンでハンバーガー屋さんのチップスを食べましたが、揚げ過ぎることなく普通に日本と同じでした。
ネス湖の人気店のフィッシュ&チップス屋
③宗教的な習慣
イギリスの国教はキリスト教のイギリス正教会でプロテスタントの部類に入り、贅沢を「悪」、倹約を「美徳」とする傾向があります。 そのため、食事は空腹を満たすための単なる行為であるという考えが根強かった。
④ 伝統を重んじ過ぎる教育
先祖からの家の伝統や習慣、祖父母、父親、母親からの教えを守るよう教育されてきたため、時代が移り変わっても他国からの新しい文化を積極的には採りいれてこなかった。
⑤ 民族的な特徴
イギリス人は主にゲルマン系アングロサクソン人を祖としています。 人間には食べ物の味を感じる「味蕾(みらい)」というセンサーが舌にあり、この数が多ければ多いほど様々な味を感じることができるそうです。 アングロサクソン人は、この味蕾の数が少ないために民族的に味音痴だとされた。
諸説ある中の一部ですが、「これだ!」という有力な根拠になるものではないようです。
ただ、イギリスの食事は不味い根拠を探る情報が山ほど存在していることは確かです。
しかし、これらの事実と相反する情報もあります。
それは・・・
イギリスで生産されている世界的に有名な食材や製品ってけっこうあるのです。
たとえば・・・
**<魚類>*******
日本と同じように島国なので漁業が盛んでたくさんの種類の魚が獲れます。 スコットランドのスモークサーモン、イングランド南部の天然牡蠣や養殖牡蠣は特に有名で、私は今回の旅でこれらの両方を食べてきました。うまかったです。
ガーリック味とスモーク味。もちろん生牡蠣もある
ウィスタブルの地ビール。強烈な地ビール感
**<肉>*******
イギリスの牛肉、豚肉、ラム肉は産地直送であり、地産地消でもあります。 また、それに付随した製品のチェダーチーズ、スティルトンチーズなどチーズの種類は豊富で、世界中から高品質であるとの評価を得ています。 ロンドンにあるチェーン店のハンバーガー屋さんで食べたのですが、チーズハンバーガーはボリュームたっぷりで旨みがあり、本当においしかったです。 マクドナルドのハンバーガーは半年に1回くらいしか食べる気が起きませんが、これだと月に何度も食べることができます。
肉が旨い
これはチェコのバドワイザー
**パン*******
オーツ麦、ライ麦のパンなど、パンの種類が豊富で、イギリスでは、すべての家から徒歩圏内に必ずパン屋さんがあると言われています。 従って、パンを焼く技術は高く、フランスのクロワッサンやバゲットももちろんおいしいです。 材料となる麦系の作物はイギリス古来の農作物で多く輸出されています。
**果物*******
これは、あるガイドさんから聞いたお話ですが、ヨーロッパでは「イギリスのいちごは世界一」だとの評価を得ているそうです。 他にはラズベリーはじめベリー系各種、リンゴ、ラフランス、サクランボなど果物が豊富でヨーロッパ各地に輸出されています。 イギリスのイチゴは7〜8月の夏が旬で他の地域では一般に春先が旬なので季節のずれも知名度アップに一役買っているそうです。 また、テニスの4大大会のひとつ、ウィンブルドンでの大会中にイチゴ&クリームがイギリス名物として飛ぶように売れます。 イギリスのイチゴは日本産と比べ酸味が強いので練乳のような甘いクリームがぴったり合うそうです。今回は季節が合わず、イギリスのイチゴを食べることができませんでした。 残念。
**ウィスキーとビール*******
スコッチウィスキーは言うまでもなく、世界中で愛飲されているスコットランド原産のウィスキーです。スコットランドのあちらこちらに蒸留所があります。 今回私は、そのひとつの蒸留所を訪れ、ゴージャスな雰囲気の中ウィスキーのテイスティングを体験しました。ウィスキー1種類に付き、テイストの違ったチョコレートが付いてきます。 これが本場の嗜みだそうです。
「ダルウィニー」シングルモルトスコッチウィスキー蒸留所(インヴァネス近郊)
初体験! ウィスキーのテイスティング
また、ビールも種類が豊富で、各地に地ビールの醸造所があり日本同様すごい種類のビールの銘柄があり、味も多様でこれまた言うまでもなく旨い!
因みに、2012年サントリーが調査した世界のウィスキー消費量ランキングでイギリスは5位。日本は4位、1位はインド、アメリカは2位、6位にミャンマー。
また、同じく2012年にキリンビールが調査した世界のビール消費量ランキングでイギリスは8位。日本は7位、1位は中国、アメリカは2位。
総消費量なので人口が多い国が上位になりがちですね。
スカイ島のビール工場
「スカイビール」豊富な商品ラインナップ
「ハーベイズ」のビール工場(ロンドン近郊のルイス)
直営ショップの商品ラインナップ
直営パブ 素敵!
つまり、サーモンや牛肉に塩胡椒して焼き上げたお魚料理やお肉料理とビール、そして、ラズベリージャムに濃厚バターを塗ったおいしいオーツ麦のパンやバゲット。 デザートには酸味たっぷりの真っ赤なイチゴを食べ、寝る前にスコッチウィスキーをロックで、くいっ。
これを読めば、もう、「食に貧困な国・イギリス」と言う人は誰もいなくなるでしょう!?他にもヒラメやムール貝、肉などおいしい料理を食べてきましたので、後ほどご紹介します。
さて、今回の旅の目的は、大きく2つ。 お料理がメインテーマではありません。
1. スコットランド・スカイ島を中心にハイランド地方の大自然に触れる
2. 南イングランドの中世ヨーロッパの雰囲気がそのまま残る小さな田舎町周辺を訪れエレガントな
古城や英国式庭園の代表のひとつとされる庭園を見学
アムステルダムで乗り換え、イギリス最初の訪問地・エジンバラに到着です。アムステルダムでは1時間25分という乗り換え時間の中、非常に厳しいセキュリティーチェックでしたが、チェックするスタッフがたくさんいたからなのか、ハイテクノロジー機器を駆使し、とてもスムーズに進むことができました。
空港から市内へ「トラム」が便利
スコットランドの首都はエジンバラで、人口が最も多い都市はグラスゴーになります。 エジンバラは、中世の重厚なレンガ造りの建物がひときわめだつ旧市街と都市計画の最高傑作と称される新市街があり、ともに街全体が世界遺産に登録されています。 最初、「新市街なのに世界遺産なのか」と少し違和感を覚えましたが、新市街の建設は1700年代の中頃に始まったので日本ではまだ江戸時代ですから決して新しくはありません。 当時からずっと名称を変更することなく、新市街と呼ばれ続けているということですね。
エジンバラの目抜き通り「ウォーターループレイス」付近
旧市街のシンボルは岩山に築かれたエジンバラ城です。 街を見下ろすように建つ重厚な石造りの要塞はスコットランドとイングランドの長い攻防の歴史を語るのに欠かせない存在です。その物語は、映画「ブレイブハート」で描かれています。 今もスコットランドの英雄であるウィリアム・ウォレスの闘いの半生を描いた映画です。
スコットランド・ハイランドの雄大な大自然
ウィリアム・ウォレスは歴史上の実在の人物で、当時のイングランド王の過酷なスコットランド支配に対して一般民衆の国民感情を高め抵抗運動を推し進めただけでなく、その運動をイングランドからの独立運動にまで進化させた中心人物です。 しかし、その運動に非協力的だったスコットランド貴族の裏切りにあい、志し半ばで処刑されてしまいます。皮肉なことに、彼を処刑したことがかえって反イングランド感情に火と油を注ぎ、イングランドからの独立を果たす未来につながっていくのでした。 ウィリアム・ウォレスは今もスコットランド国民にとってのヒーローなのです。
因みに、この映画の監督は、主演も務めたメル・ギブソンで、アカデミー作品賞はじめ、アカデミー音響効果賞、アカデミーメイクアップ賞、アカデミー監督賞、アカデミー撮影賞を獲得し世界から絶大な評価を得ました。
このエジンバラ城を起点に聖ジャイルズ大聖堂、地下洞窟都市、ホリルードハウス宮殿など歴史的建造物が見どころ。新市街は18世紀に計画されたため比較的古い時代の新市街と言えます。 中心はプリンセス通りでヨーロッパの巨匠の絵画などが多く収蔵されている国立スコットランド美術館、ギリシャ神殿のような佇まいのロイヤルスコティッシュアカデミー、スコットモニュメントなど見どころが集中しています。 また、夕暮れ時にカールトンヒルからエジンバラの街全体を見渡すのが定番観光です。 しかし、私は時間がなく訪れることができませんでした。 残念!
スカイ島はじめハイランド地方の観光はバスツアーが便利です。 1泊から数泊する多彩なコースがあるので希望に合わせて選択することができます。 当社では2泊3日のコースを組み込んだツアーがございます。 今回私が参加してきました。
1日目は、エジンバラ→カランダー→グレンコー→フォート・ウィリアム→エレンドナン城→スカイ島のポートリーと辿ります。
スコットランド歴代王家ゆかりのリンリスゴー城やスターリング城を眺めながら16人乗りの小型バスを利用してスカイ島へ向かいます。 グレンコーの壮大な景色をドライブして、ハイラインド第2の都市フォート・ウィリアムにて休憩
フォート・ウィリアム中心地の町並み
薄く霧のかかったグレンコーの谷
グレンコーは、1692年イングランド政府内強硬派およびスコットランド内の親英勢力による虐殺事件があった村です。 「グレンコー」はスコットランド・ゲール語で「嘆きの峡谷」を意味します。 現在も小さな村があり、美しい景観で知られる観光地で、映画「ハリーポッター」のロケ地になっています。 「アズカバンの囚人」ではハグリッドの小屋のロケ地、「炎のゴブレット」でもグレンコーの山々が背景として使われました。
すぐ近くのグレンフィナン高架橋とシエル湖も、「ハリーポッターと秘密の部屋」のロケ地です。 現在も蒸気機関車「ジャコバイト号」が走る世界最古のコンクリート製高架橋がグレンフィナン高架橋です。 ロケ地として使われたため「ハリーポッターブリッジ」と呼ばれるようになりました。
※この付近の道路は車が猛スピードで走行しているので、基本的に下車して観光しませんが、どうしても写真を撮りたい時はあらかじめガイド兼ドライバーさんに伝えておく必要があります。
フォート・ウィリアムは、イギリス最高峰のベン・ネイビス山の麓にある町です。 休憩後スコットランドで最も美しく、神秘的なエレンドナン城(アイリーンドナン城)へ向かいます。スカイ島ではカラフルで可愛らしい港町、ポートリーに2連泊しました。
ポートリーの海岸沿いのかわいらしい町並み
エレンドナン城は、スコットランド本島とスカイ島を結ぶ、スカイブリッジから約10kmほど手前にあります。 ここも、映画「ハイランダー・悪魔の戦士」や007シリーズ「ワールド・イズ・ノット・イナフ」のロケ地で使われました。 写真で見てもわかると思いますが、お城の外観は寂れた感が甚だしく廃城ではないのかと思ってしまうほどでした。 往時の華やかな様子が再現された城内を見学後、再び外観を見ると、その寂れた感が、王者の風格に見えてしまうので人の感覚や思いほどいい加減で危うく、おもしろくもあり、恐ろしくもあるもの、であると感じます。
エレンドナン城(内部は撮影禁止)
かなりの時間をバスの車内に座って居眠りしているだけでも疲れるものです。 1日目の最終目的地、スカイ島のポートリーには5時30分頃の到着になります。
スカイ島はスコットランドで2番目に大きい島でスコットランドゲール語が日常的に話されているスコットランドの中でも稀有な地域です。 ポートリーはスカイ島で一番大きくすべてが徒歩圏内のこじんまりした町です。 人口はスカイ島全体で約1万人。
雨天と晴天が目まぐるしく変化するため虹や霧が多く、幻想的な雰囲気を満喫することができます。 スカイ島が別名「霧の島」と呼ばれる所以です。 晴天と雨天(しかも豪雨)が繰り返される中、私は、何度も180度近い状態に架かる虹を見ました。 それもダブルレインボウで。
「鮭とブロッコリーのクリームソースのスープパスタ」
基本的に常温で出されるビール
ポートリーは、鮭の養殖で有名な町と聞いていたので、夕食はサーモン料理をいただきました。 次の日の体力を補てんするために鮭とブロッコリーのクリームソースのスープパスタをチョイス。 そしてもちろんビールはスカイ島の地ビールです。「スカイレッド」「スカイブルー」「スカイイエロー」「スカイグレー」「スカイプレミアム」戦隊物のテレビ番組みたいですが、全部で何種類あるのか、その後に立ち寄ったスカイビールの醸造所で質問するのを忘れてしまいました。 どこのレストランもそうだったのですが、基本的にビールは常温で出てきます。 冷たいビールが欲しいときは店員さんに希望を伝えた方がよいと思います。 それと、ほとんどのレストランで量が多く食べきれませんでした。ごめんなさい!!
「ザ・ローズデール・ホテル」も素敵
ホテルはイギリスらしいB&B「ザ・ローズデール・ホテル」です。 チェックインするときのウェルカムドリンクはスコッチウィスキーでした。 さすがスコットランドです。 建物は何度も増築していて迷路のようでした。 お部屋は少々狭いと感じましたが大柄なイギリス人が泊まることを考えるとこんなものなのでしょう。 朝食は、スコットランド式の朝食で、卵料理(スクランブル、ポーチド、フライド、ゆで卵などからのチョイス)と10種類くらいのサイドメニューの中から自分の好きなものを選びます。 全部選ぶこともできます。食べれるならの話ですが・・・。 サイドメニューは、ベーコン、ソーセージ、マッシュルームのソテー、煮豆、焼きトマト、ハギスなどです。
「ザ・ローズデール・ホテル」の朝食
ハギスは日本ではなかなか食べられないスコットランドの伝統料理で、茹でた羊の内臓のミンチ、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹でる、もしくは蒸す詰め物料理の一種です。 スコットランドでは一般的で、肉屋の総菜としても売られている最も有名な羊肉料理です。 ツアーバスで移動中にドライバーさんのハギス(写真がありません!ごめんなさい)のランチを少しいただきましたが日本人のお口には合わないと思います。基本的に何でも食べる私ですが、強烈な個性を持つすごい食べ物です。食文化の違いが成せる業ですね。 日本人が好んで食べる納豆やくさやがこれにあたるのでしょうか・・・。
2日目は・・・
荒々しくワイルドな姿を見せる岩山、複雑なフィヨルド地形の断崖絶壁の海岸線、遥か彼方の山の裾野まで続く広大な草原など世界屈指のすばらしい景観が魅力のスコットランド・ハイランドエリアの人気の名所を訪れます。
かわいい港町ポートリーを南下し、スカイ島最西端のニースポイントに向かい、次に北端へ。北側の海岸は、壮大な絶壁や岩々であるオールドマン・オブ・ストーやキルト岩などが連なるエリアになります。 どのポイントに訪れるかはドライバーさんがその日の気象条件に合わせて立ち寄り先を決めて連れて行ってくれます。
スカイ島最西端の「ニースポイント」
スカイ島の北側はワイルドな景色の連続
映画「ブレイブハート」で見た景色が目の前に広がります。内陸よりも気温が下がるそうなので、各季節1枚多めに服が必要です。 また、強風が吹き荒れるため帽子や身に着けている物が吹き飛ばされないように注意しましょう。 それらだけでなく自分自身にも注意しましょう。 それほど突風が吹くこともあるそうです。
途中、ブレイブハートでも出てきた中世時代の一般庶民の家を見学できます。 まさに映画通りでした。
ひときわ真っ赤な実が映える「ローワンマウンテンアッシュ」
再現したものだが間近で見ると不思議な迫力がある(有料の博物館)
この日の晩ご飯は、またシーフードにしました。 マッスル(ムール貝)のワイン蒸しカレー風味です。 なんでまたカレー風味なのか怪訝に思いましたが、レストランのお奨め通りの味でおいしくいただきました。 スパイシーなので体が温まる効果があります。 私が旅した10月頭は夜朝の最低気温が3度。 もうしっかりと寒いです。
カレー風味のマッスルポッドとスカイビールの黒
そして、エジンバラに戻る最終日は・・・
スカイ島(ポートリー)→フェリーを利用してスコットランド本土へ→ネス湖→エジンバラ
いよいよバスツアーの最終日は、エジンバラに戻る途中、ネッシー伝説で有名なネス湖に立ち寄ります。 ランチ休憩も含めた立ち寄りになりますが、その時間によって楽しみ方が変わってきます。 今回はそんなに長く時間が取れなかったので、ネス湖の写真撮影と、フィッシュ&チップスのランチと少しの休憩で終了です。
時間があればネス湖クルーズやミステリアスな廃墟、アーカート城まで散策するなどして楽しめます。
ネッシーはいないか!?
ネッシーの最初の記録は、なんと西暦565年。 ネッシーが湖から首を出したあの有名な写真が発表された遥か昔にまで遡ります。 その写真の真偽はさほど重要ではなく他にも多くのネッシー伝説の「証拠」が残されているのです。 またさらに、ネス湖の湖底は海と繋がっているため様々な憶測を生み、伝説の真相は未だ謎のまま。ネッシー探索クルーズに参加した観光客は皆、船外の景色を見ることなく、しばらくの間ずっと湖底を映す船内のモニターに見入っているそうです。
ネッシーのモニュメント
スコットランドからイングランドへの移動は飛行機ではなく列車を利用し、エジンバラからロンドン・キングスクロス駅に向かいました。(所要時間約4.5時間)イギリスの列車の場合、予約は日本でしても実際の乗車(指定)券は駅の自動発券機を利用して取り出します。その際、名前の確認が必要なため、必ずクレジットカードが必要です。自動発券機にまずクレジットカードを差し込み、読み取りはすぐ終わるのでクレジットカードを取り出し、次に予約番号を入力したらそれで完了です。 お金の引き落としは一切ありませんのでご安心を。
駅構内に目立つように自動発券機が置かれている(有人の窓口もある)
乗車指定券
座席番号は背もたれ上に刺さってる紙で確認(違う席に座ると罰金と書いてある)
発券された乗車(指定)券を持って自分が乗るべき正しい列車に乗り込むだけです。 車内ではビールやスナックの車内販売もあり快適な列車の旅を楽しみました。
エジンバラ・ウェイヴァリー駅発ロンドン・キングスクロス駅行きの列車
残るは、あと3泊4日、第二のテーマである・・・
南イングランドの中世ヨーロッパの雰囲気がそのまま残る小さな田舎町周辺を訪れエレガントな古城や英国式庭園の代表のひとつとされる庭園を見学
あと3泊4日あるとは言え、ロンドンはほとんど寝るだけの時間しかありませんので、実際は1泊2日でこのミッションを遂行しなければなりません。
エレガントに湖水に浮かぶ「リーズ城」
まず、訪れた場所や体験したことをご紹介します。
★ライ・・・中世ヨーロッパの雰囲気がそのまま残る田舎町(1)海賊や密輸業者が跋扈し た時代があった。
★シーフードカフェ・・・ライ特産の舌平目料理とエビと鮭のブイヤベースを食べ、ライ特産地ビールを飲む。
旨かった!
★マーメイド・イン・・・海賊が根城にしたいわく付きのホテルに宿泊
★ルイス・・・中世ヨーロッパの雰囲気がそのまま残る田舎町(2)特に、プロも買い付けにくる良質で安価のアンティークの町。
★ブリティッシュパブ・・・イギリスの有名ビールメーカー「ハーベイズ」の直営パブで昼ビール。ルイスはハーベイズの企業城下町。
★トラディショナルパブ・・・歴史あるマーメイドインのバーでスコッチ「ラフロイグ10年物」をロックでいただく。
★セブンシスターズ・・・丘陵地をナイフで切りとったような白亜の絶壁
★ホテルでコース料理の夕食・・・泊まったマーメイド・インのレストランにて
★焼きたてのクロワッサンが出る朝食・・・泊まったマーメイド・インのレストランにて
★カンタベリー大聖堂・・・イギリス正教会の総本山であり世界遺産
★ウィスタブル・・・王室御用達の牡蠣の町として有名。養殖牡蠣ばかりでなく天然も食べれる。
★リーズ城と英国式庭園・・・英国で最もチャーミングな城。施設内のB&Bに宿泊もできる。ここの庭園はイングリッシュガーデンの代表。
1泊2日の限られた時間でしたが、こんなに内容の濃い充実した時を過ごせたのは、ひとえに専用車を利用したことによる効果です。 専用車を利用するとお値段はそれなりにかかってしまいますが、限られた時間の価値を飛躍的に高めてくれます。 当社では専用車を利用するコースがございます。 詳細は当社スタッフまでお問い合わせください。
ライの町のシンボル「セントメリー教会」
セントメリー教会の鐘楼から眺めたライの町
数百年前は教会のすぐ前は海だった
実は、リーズ城に併設されているB&Bに宿泊する予定でしたが満室のため、ライにある「マーメイド・イン」に宿泊することになりました。が、これが掘り出し物でした。 今回の旅の大きな収穫の一つです。 ライの歴史あるインで、12世紀のノルマン様式のセラーや隠し部屋。教会へ通じる地下通路が造られています。これは海賊や密輸業者の根城だったため、禁制品などを隠す部屋として造られました。 また、教会への地下通路は、何とその禁制品を教会に隠すための通路だったのです。 つまり、教会の牧師(または神父)と協力して密輸品を隠していろんな利益を得ていたわけです。 このいわくつきのホテルには少なくとも5体の幽霊が、今も尚住んでいるのだそうです。このホテルに行けば、その詳細がわかります。
マーメイドインの外観
暖炉のあるラウンジ
すべてのお部屋に名前が付けられている
実は本棚は隠し扉。隠し部屋や地下通路へと続く(普段は鍵が掛かってて入れません)
天蓋付きベッドのデラックスルーム
スタンダードルーム
こんな裏の顔とは別に・・・
1420年に基礎部分を残して再建され現在に至ります。エリザベス女王、皇太后、エドワード王子をはじめ、多くの有名人やアーティストが訪れている由緒あるホテルです。お部屋にはかわいらしいアンティーク家具が置かれ中世ヨーロッパの雰囲気満点です。
私も満喫させていただいたレストランは、イギリスで権威ある、AAロゼット(日本で言うJAFのようなものでホテルガイドや地図を発行している)の2つ星を受賞しているレストランで洗練されたイギリス料理やフランス料理を楽しめます。雰囲気もとても素敵です。
バーのカウンター
おいしくゴージャスにいただきました
焼きたてパンの朝食
バーもまた大きな暖炉のある素敵な雰囲気で、名だたるスコッチウィスキーを(日本に比べると)安価で楽しめます。
ただ、歴史ある建物のため、幾度とない改修、改装を繰り返した結果、平面であるべき場所に段差があったり、異様な盛り上がり部分があったり、地面と平行だと思われる部分が少なく、常に斜めに立っている感覚になりますが、それはご愛嬌で気にしないことにいたしましょう。
ウィスタブルの町の様子
ウィスタブルは、王室御用達の牡蠣の町として有名で養殖牡蠣ばかりでなく天然牡蠣も食べれます。海岸沿いに牡蠣のカウンターバーやレストランが点在していて、夜だけでなく、ランチ時からオープンしています。テイクアウトもできますので、ビール片手にビーチに座ってのんびりできます。
ルイスにあるアンティークショップ
ルイスは、プロも買い付けにくる良質で安価のアンティークの町で日本からも多くのバイヤーが来るそうです。掘り出し物が見つかることも多いそうなので日本のアンティークショップの値段表を片手にルイスのアンティーク街をはしごしてみるのも面白いでしょう。
また、ハーベイズのビール工場がある企業城下町でもあり、ビール工場直営のショップやパブで安価にビールをゲットできます。
リーズ城は、イギリス歴代の6人の王妃が住んだことから「貴婦人の城」とも呼ばれています。英国式庭園の美しさはもちろんのこと、中世王室の暮らしをそのまま再現したインテリアや調度品も必見です。
リーズ城と庭園。ここの庭園はイングリッシュガーデンの代表と称えられています
庭園を含め敷地内はどこも花が咲き誇り、四季を通じて楽しめるようガーデナーたちのがんばりでいつも満開状態になることから 「イングランドの庭」と呼ばれています。
敷地内のB&B(宿泊客はお城の入場料が無料)に泊まると日帰り観光客のいない静かな時間を利用してのんびり散策することができ、とっておきの時間を過ごすことができると思います。マーメイドインに泊まらずに、リーズ城のB&Bに泊まるのもお奨めです。 どちらも捨てがたく悩んでしまいます。
最後に、イングランドにもスコットランドに勝るとも劣らない大自然の驚異があります。
丘陵地をナイフで切りとったような白亜の絶壁がドーバー海峡に面した海岸沿いにあります。その様子が、ベールをかぶった7人の修道女のように見えるためにセブンシスターズと名付けられました。
いろんな表情を見せてくれる「セブンシスターズ」
ビューポイントは主に2つでセブンシスターズの名前の由来である7人のベールをかぶった修道女(シスター)のように見える様子がよくわかるのがシーフォードヘッド側からで駐車場から往復約50分のウォーキングコースになります。また、断崖のふちまで近づくことができるのがバーリングギャップ側のポイントになります。駐車場から片道約15分で旧灯台(現在はB&Bとして利用)まで行け、より高いポイントからセブンシスターズを眺めることができます。ただ、このあたりは断崖のへりまで行くことはできますが強度の弱い石灰岩の地盤になりますのでいつ何時崩れ落ちるかわかりません。ヘリには決して近づかないようにしてお楽しみください。
皆様も、食、ガーデン、中世ヨーロッパ、大自然、アンティークなどの要素がたくさん詰まったイギリスの旅を是非お楽しみください。
あらためてイギリスの偉大さを再認識するとともに、イギリスで食べる食事を不味いと思っている皆様には「目からうろこ」の旅になることでしょう。
スカイ島はじめスコットランドハイランドエリア ★★★★★ 圧倒される大自然
ライ ★★★★★ 中世ヨーロッパの雰囲気そのままの田舎町。教会からの景色が最高
イギリス料理 ★★★★ 海岸沿いの漁業が盛んな町の料理はグッド!!
リーズ城 ★★★★ エレガントなお城はもちろんワイルドフラワーのようにも見せる英国式庭園の 技に感激
セブンシスターズ ★★★★ ここからの夕日が最高。白い絶壁をドローンで空撮したい
(2016年9月28日〜10月6日 森裕)
- 英国式旅行 〜ナローボートで真のイギリスを見る〜
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エリア:
- ヨーロッパ>イギリス>コッツウォルズ
- ヨーロッパ>イギリス>ストラトフォードアポンエイヴォン
- テーマ:ホテル・宿泊 グルメ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2016/06/24 15:57
古くからの伝統を大切にする国イギリス。
そんなイギリスで、200年経った今でも変わらずに大切に守られているものがある。それはパブでのビールと、「ナローボート」だ。電車が発達する現在でも、まだ伝統を大切にしているイギリス。今回はその「ナローボート」に宿泊させて頂き、イギリスの歴史に浸ってきた。
「ナローボート」と聞いて、あ〜ナローボートね。と分かる人はいるだろうか。私は正直、行くまで全然ナローボートのことを知らなかった。ナローボートとは、その名のとおり、狭い(ナロー)ボート。
今から約200年前、産業革命の頃イギリスでは運河が作られ始めた。運河の設計と同時に、石炭や鉄道のレール、枕木などを運搬するために造られたのがナローボート。産業革命の中心であったバーミンガムを中心に、運河は網目のように張り巡らされ、ナローボートは運搬手段として大活躍してきた。ところが、蒸気機関車が開発されてからは、運河の交通はみるみると忘れ去られてしまう。やっぱり、ボートは列車の速さや運搬量にはとても敵わない。
でも、忘れてはいけないのがここは「古いものを大切にする国、イギリス」だということ。古いもの大好きなイギリス人達の手で、忘れかけられたナローボートをレジャーの目的で、かつてない素晴らしい旅のスタイルとして甦らせたのだ。
エイヴォン川
シェイクスピアの故郷、ストラトフォード・アポン・エイヴォンに1泊した私は、そこから電車で約10分のウィルムコート駅に向かった。周りは何もない、こじんまりした駅。到着すると、日本人のあつこさんと、イギリス人のアンディさんが出迎えてくれた。
そこから歩くこと1,2分で運河に到着。
そこには何艘ものナローボートが並び、その中から赤色のボートに案内された。「アット・イース」という名前が書かれている。
このボートは、あつこさんとアンディさん2人の手作り。以前のボートに住みながら、この新しいボートを1年半かけて作ったという。今は家も車も売り払い、ナローボートで暮らしている。ナローボートは、幅約2.1m×長さ約20mで、この中にダイニングルーム、キッチン、バスルーム、洗面台が2か所と、寝室が2か所ある。
早速船内を案内してもらう。ボートの内装は、私が想像していた簡素な船内とは裏腹に、とても温かく落ち着いたモダンな内装。あつこさんがデザインや設計を手掛けたということもあり、日本人好みな内装かもしれない。
寝室
洗面台
アメニティも完備
ダイニングルーム
キッチン
ボートにはこの狭い空間だけで生活していくための知恵があらゆる所に詰め込まれている。これぞ究極のミニマリスト。隙間を上手く活用し、無駄なスペースが全くない。特にキッチンには思わず見入ってしまった。最大で4名のお客様を乗せることがあるため、その分の食器が必要。食器の高さにあう食器棚を買ったのか、食器棚の幅にあう食器を見つけたのか、食器棚に無駄なスペースを作らず、ぴったりのサイズでたくさんの食器が収納されている。寝室も、スーツケースを広げられるだけの幅がきっちりと確保されており、ベッドの下にはスーツケースがすっぽり入るスペースが設けられている。
一通り船内を見学した後は、ボートでの注意事項を聞き、いざ出発。
アンディさんが舵を切り、あつこさんは紅茶を入れてくれた。ボートは時速4〜6kmの速さでゆっくりと進む。
アンディさん手作りクッキーと紅茶を頂く
両岸には小径が作られていて、そこをジョギングする人、犬の散歩をする人、サイクリングをする人が行き交っている。
運河の脇には小径続いている
この道は絶えることなくずっと続いている。ふと気付けば、ずっと右側にあった道が左側にある。どうしてだろう・・
それは、今のボートを動かしているエンジンが開発されるよりも昔、馬がこのボートを引っ張っていた。この道はかつてナローボートを引っ張る馬のための道だったのだ。
右にあった道が左に変わったのは、馬の筋力のバランスをとるため。ずっと右側から引っ張っていると、馬の筋肉が片方についてしまいまっすぐに歩けなくなる。そのため、時折道を左側に変え、馬への負担を減らしたらしい。運河をわたす橋には、馬が引っ張っていたロープが擦れた跡がいまだに残っている。
ナローボートの運転には特に資格は要らない。そのため、私も少しだけ舵取りにチャレンジさせてもらった。やってみると意外と簡単!行きたい方向と反対方向に舵を引けば良い。
しかし、運河には所々に番号がふられた橋が渡されており、その細いトンネルを船幅すれすれを通らなければいけない。
この先の細-いトンネルをくぐる
舵を切っているところから見ると、さらに難しいのが分かる
さすがにここは私では無理なので、アンディさんにバトンタッチ。乗っていると本当に船幅すれすれを通るので、スリル満点。
誰でも運転できるということで、家族でボートをレンタルしたり、結婚式前のパーティに若い男性陣がわいわいと騒いでいるボートもあったり、どうやらイギリスでは若者からお年寄りまで、幅広く人気があるみたい。いろんな人たちが乗るボートとすれ違い、その度にみんなが挨拶をしてくれるのが楽しい。
しばらくすると、細い橋が見えてきた。これは「水道橋」といって、道路や線路の上をボートで走れるようになっている。
水道橋
線路の上を走る
下を走る車から手を振ってくれる
下から見るとこんな感じ(これは短い水道橋)
さらに行くと、行き止まりが見えてきた。これは、「閘門」と言われる門。この門の向こう側は水位が異なっており、この閘門を設けることによって、水位を調節し、船が行き来できるようになっている。一度船から降り、手作業で開けて通る。
まず、門を通るためにボートを細い通路に通し、スタンバイ。
そして、手でぐるぐるとハンドルを回し、水中にある水路を開け、水を水位の高い方から低い方へと送る。
水中の水路を開ける
そして、反対側の門も閉め、水を貯めて水位を合わせる。
門は重たいので、全体重をかけて
水位がだんだん上がってくる
最初こんなに低かった水位が
ここまで上がる
水位が合うと、もう一つの門を開け、ようやく船を通すことができる。
ナローボートでの旅は「急ぐ」ということはできない。対向するボートが来た場合は、この門を対向ボートが通るまで待って、もう一度水位を合わせて通っていく。
何よりも、ゆっくりと歩く速さで動くボートから眺める景色は最高。鴨の親子が戯れている様子、野生のウサギがぴょんぴょん飛び跳ねている様子、草原で牧草を食べる牛や羊の様子。日本にいると体感できないゆっくりとした時間の流れに身を任せ、何も考えずにこの大自然の景色を眺めているととても心が癒される。
この日はウートン・ワーウェンという所で停泊。ここで、ボートに水を補給。シャワーや飲料水はボートの下部に積まれていて、停泊した際に補給する。
この停泊所近くのパブで夕食。
ナビゲーションイン
このナビゲーションインというパブ。運河沿いに同じ名前のパブが何軒もあるらしい。「Navigation」は「航行する」という意味。かつてこの運河を作っていた頃、作業員の休憩所のために建てられたのがこのナビゲーションイン。運河の工事が進むと、その先々に建てられていたため、運河沿いにはたくさん同じ名前のパブがまだ残っており、このパブに飾ってある写真や絵を見ると、運河ができる様子が年ごとに見ることができて面白いのだとか。
この辺りは明かりがないため、夜はボートから満点の星空を見ることができる。残念ながら、夕食を食べ終えた頃から雨が降り出し、星は見ることができなかった。。。
ボートで寝るって、船酔いは大丈夫?
2人が暮らすボートで寝るって、プライベートは大丈夫?
と心配される方もいるかもしれない。
船酔いに関しては、私も船酔いには弱いため、少し心配していた。が、ボートといっても全く揺れないので、船酔いの心配は不要だった。あつこさんもこれまで船酔いされた方はいないとおっしゃっていた。
また、客室と、あつこさん夫妻が寝る寝室はきちんと仕切られるようにドアがあり、夜はここを閉めて寝るので、きちんとした個室になりプライベートは保たれる。バスルームと洗面台も2か所あるので、自分の好きなタイミングでシャワーを浴びることができる。アメニティやドライヤーも用意されているので、不便を感じないどころか、想像を遥かに超えて快適に過ごすことができた。※ドライヤーは、電気はエンジンが動いている間しか使うことができないので、夜は20時まで、朝は7時以降しか使うことはできない。
朝は、あつこさんが朝食を作って下さった。
まさかボートでこんな豪勢な朝食を食べられるとは思ってもいなかった。何といっても日本人のあつこさんが作ってくれるので味は間違いない。フルーツも私が到着する数時間前に仕入れて下さったということで、とても新鮮。因みにお醤油も用意してくれている。
お腹いっぱいになったところで、ボートは再度ウィルムコート駅に向けて出発。
この日は少し雨が降っていたので、外は少し肌寒かった。船内で曇る窓ガラスをこすりつつ、あつこさんが入れてくれたコーヒーを飲みながら、ナローボートについての興味深いお話をひたすら聞いた。
かつて、ナローボートで生活していた人はたくさんいた。しかし、ナローボートで生まれた子供たちはきちんと学校にも行くことができず、字の読み書きができなかった。その子たちから生まれる子供たちももちろん字の読み書きができない。そのため、かなり苦しい生活をし、その当時のことは本などにも残っておらず、ナローボートで生活する人たちの間で、口頭で伝えられてきた情報しかないのだ。
そんな貴重なお話を聞くことができ、さらに実際に目に見ることができ、行くまで名前も知らなかったナローボートの虜になってしまったことは言うまでもない。
これからコッツォルズを訪れる際には、是非ナローボートも体験して頂きたい。ロンドンだけではもったいない!
ナローボートの旅を通し、イギリスの古き良き伝統と大自然に魅了され、初めてのイギリス訪問にして真のイギリスを見れた気がした。
お世話になりました!
ナローボート ★★★★★ 素晴らしい伝統と大自然に触れることができる。イギリスに行ったことのある人にも、初めての人にもおすすめ!
(2016年5月 池田郁依)
- 雨の断崖絶壁とたくさんの花々に囲まれて。アイルランド・イギリスの旅
-
エリア:
- ヨーロッパ>アイルランド>コング
- ヨーロッパ>アイルランド>イニシュモア島[アラン諸島]
- ヨーロッパ>イギリス>コッツウォルズ
- テーマ:街中・建物・景色 歴史・文化・芸術 自然・植物
- 投稿日:2016/01/04 16:42
今回はアイルランドとイギリス2カ国を旅してきました。日本からオランダで乗り継いで約15時間で、最初の目的地ダブリンに到着。
スタイリッシュなダブリン空港を出て、バスで市内までが20分くらいです。
リフィ川沿いに洗練された街並みが並ぶ都会ですが、その中に歴史や伝統が詰まっています。
街のメインストリートはリフィ川の北に延びるオコンネル・ストリート。ランドマークであるオコンネル像から始まり、「光の尖塔」、立派な玄関の中央郵便局やショッピングセンターが並びます。
大きな見所の一つはイギリスのエリザベス1世が創設したアイルランド最古の大学、トリニティー・カレッジ。ここはアイルランドとイギリスで発行された本が納品される法定納品図書館、日本の国会図書館みたいなところで、300万を超える蔵書が収められています。なかでも「ケルズの書」は豪華な装飾が施された福音書なのですが、豪華すぎてケルト芸術の最高峰だとか、アイルランドの宝だと言われています。「ケルズの書」が展示されているロングルームは、映画「スター・ウォーズ」のジェダイ図書館のモデルにされました。
このトリニティー・カレッジの正門の向かいにあるアイルランド銀行は、かつてアイルランド自治議会の議事堂として使われていました。ここから南へ、おしゃれなショップが並ぶ人気のグラフトン・ストリートが続いています。歩行者天国になっている石畳みの通りで、バスカーズと言われるアーティストの出没スポットでもあります。アイルランドで老舗のチョコレート屋さんバトラーズのお店も。
夜はリフィ川の南側に広がるテンプル・バーに行ってみるのがオススメです。ギャラリーが点在するアートなエリアで、パブやカフェ、レストランがたくさんあります。もちろんアイルランド伝統料理も食べられるし、伝統音楽の生演奏があるパブもあれば、路上で演奏している人もいて、わいわいがやがやした通りです。ちなみに「バー」はぱっと思いつく意味のバーではなくて、土砂が堆積した砂州の意味です。
2日目はゴールウェイへ。まず市内からルアスという路面電車でヒューストン駅まで約5分。ルアスは5分おきくらいに走っていて、バス停にある自販機で簡単にチケットが買えるので便利。
ヒューストンからゴールウェイまでの電車はだいたい2時間に1本、車内販売もあり、コンセントまでついています!約2時間半でゴールウェイに到着です。
そんなに大きな街ではないので、1時間もあればぐるっと周れます。カラフルなお店の並ぶ通りや川沿いの遊歩道を歩くのが楽しい!ゴールウェイ大聖堂はちょっと歩いたところにあるけれど、ステンドグラスがとてもきれいです。
そしてもちろんゴールウェイにもバーがたくさんあり、港町なのでシーフードも美味しく頂けます。
幸せの指輪、クラダリングのお店も。ハートは愛、王冠は忠誠、手は友情を表していて、付け方によって意味が異なるそうです。
この町の港から、アラン諸島の一つ、イニシュモア島へ行ってきました。イニシュが島、モアが大きいを意味するゲール語で、この辺りでは日常会話としてゲール語が話されています。
アイルランドは1日のうちに四季があるといわれ、晴れかと思ったら、突然雨が降ったりして、割と曇り空が多いみたいです。この日も典型的なアイルランドのお天気で、朝からかなり雲行きが怪しい。イニシュモア島まではフェリーで1時間かからないくらいなのですが、天候が荒れると、乗客の気分が悪くなることを見越して、全員に袋が配られるそうです。でも今回は心配した程揺れずに到着。ただ雨と風が激しく、とても寒いです。島の住民もこのフェリーで買い物に出るそうで、大変ですね。
車で島をまわりつつ、ビジターセンターへ。
ここから断崖に面する古代遺跡ドン・エンガスまで歩きます。風雨が強くなってきて、足元が滑りやすいので、ちゃんとしたスニーカーで来なかったのを後悔。ようやく砦までたどり着くと、景色としては雨なので一面灰色でした。でも、腹這いになって断崖のギリギリに近づき、下を覗くと、思わず叫んでしまいました!すごい勢いで下から風が吹き上げてきます。しかもずっと下のほうでは岩に波が打ち寄せていて、冷たいのは雨なのか、波のしぶきなのか、何がなんだか分からなくなるような迫力でした。
ここは海面からの高さが80mくらいですが、さらに高いのがモハーの断崖。こちらは200mもの断崖絶壁になっていて、ここもすごい迫力がありそうです。
もし晴れていたら断崖の淵から一面に海が見渡せていたのでしょう。来る前はそれを楽しみにしていたのですが、むしろ雨でとても楽しかったです!
イニシュモア島からの帰りに、この辺りでギネスビールが1番美味しいというパブに行ってギネスデビューしてみました。ものすごくギネスに詳しい方と一緒だったのですが、彼女曰くここのギネスは街中のパブとは一味違うとのこと。ゆっくりと泡が上に溜まるのを待ってから飲んでみると、思ったより飲みやすく、ギネスが体にしみわたります。
でも私のお気に入りはホットウイスキー。お砂糖がはいっていて甘いんです。これにさらにコーヒーが入ったのがアイリッシュコーヒー。コーヒーなのにウイスキーが入っていて、砂糖もたっぷりで甘いという、なんとも不思議な飲み物です。
そういえば、ダブリンにはギネス・ストアハウスがあって、工場見学の後で試飲ができます。上の階がバーになっているので、思う存分飲むこともできます。
その後はコネマラ地方へ。ここにも見所がたくさんあり、よく見ると羊が点々としているマーンマウンテンや、緑豊かな湖畔に佇むカイルモア修道院をみながら、小さな小さな町コングへ。
10分くらいで歩いてまわれるほど小さくて、200人程の人が住んでいます。こんなに小さな町でも何軒かパブがあるのがアイルランドらしいところ。
今夜の宿はとてもチャーミングなアンさん夫妻のB&Bです。かわいらしい家具がちょこんと置かれ、静かでゆったりとくつろげます。朝はさらに静かで、近くのお庭や牧場でお散歩して、美味しい朝食を頂くのが、都会では決して味わえない贅沢な時間です。
まだまだアイルランドでゆっくりしたいところですが、今回はイギリスにも行って参りました。
コッツウォルズではハチミツ色のライムストーンで造られたかわいらしいお家が並びます。
ボートンオンザウォーターの町は小さな橋のかかった川沿いにカフェやレストランなどが並ぶ景色が美しく、とても人気があります。
静かな田舎町なのがチッピングカムデンやバイブリー。カースルクームでは屋根にアンテナを取り付けるのも禁止されています。
それぞれの町に、教会やガーデンなど見所がありますが、特に素敵だったのがヒドコットマナーガーデン。広大な敷地に様々な花や草木が咲き乱れ、エリアからエリアへ移動すると、景色が次々に変わり、まるで「不思議の国のアリス」の世界に迷い込んだよう。
ガーデンの外でも、ちょうどアブラナの花が咲く季節で、一面に色鮮やかな黄色の花畑が広がり、車窓からつい目で追ってしまいます。また細い道の両側の木の葉が上の方でつながって、緑のトンネルになっているところがたくさん。
さらに今回バンズリーハウスというマナーハウスに泊まってきました。ここのガーデンは園芸家のローズマリーさんが生前作り上げたお庭で、キレイな藤の花やイチイが石畳の両脇に並んでいます。広々としたスタイリッシュなお部屋からも、ガーデンを眺めることができます。
コッツウォルズからロンドンへ戻る途中、ストーンヘンジも見に行きました。あの中に入ってみたかったです・・・
ロンドンではタワーブリッジやウエストミンスター宮殿、バッキンガム宮殿など見所がたくさんあります!キングズクロス駅には映画「ハリーポッター」にでてくる9と3/4番線の入り口が再現されていて、記念撮影ができるようになっています。
大英博物館では本物のロゼッタストーンや日本に来たことのない展示品を目の前にして大興奮!古代エジプトのエリアの一部しか見て回る時間がありませんでしたが、エジプト好きの私にはたまらないひと時でした。
アイルランドもイギリスも、見所たっぷりの街と、自然豊かでかわいらしい田舎町がどちらも楽しめます。今回は特にお花の季節に行かれたので、カラフルなガーデンや色とりどりの花々を見ることができてとても幸運でした!次はもっとお庭やお花に詳しくなって、それから博物館もまだまだ見たりないので、また見に行こうと思います。
オススメ度
ダブリン ★★★★★・・・歴史や見所いっぱいのリフィ川沿いの都市
イニシュモア島 ★★★★★・・・アイルランドに行くなら必ず行きたいケルト文化の島
コング ★★★★・・・田舎で羊や自然を楽しめる
コッツウォルズ ★★★★★・・・ハチミツ色のおうちが並ぶかわいらしい町がたくさん
ロンドン ★★★★★・・・一度では回りきれないほど、見所が満載
(2015年5月 増田里沙)
- イギリスの田舎巡り〜映画・絵本の世界に浸る旅〜
-
エリア:
- ヨーロッパ>イギリス>コッツウォルズ
- ヨーロッパ>イギリス>湖水地方
- ヨーロッパ>イギリス>イギリスその他の都市
- テーマ:買物・土産 歴史・文化・芸術 自然・植物
- 投稿日:2014/12/25 18:53
ヨーロッパ旅行の定番の国、イギリス。誰もが人生で一度は訪れたい国の上位に入る国のひとつだと思います。
私は先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハリーポッターの世界を体験してきたばかりなのですが、まさか本場のイギリスに行けるなんて!!
更にずっと昔から行きたかった美しい村々が点在するコッツウォルズ地方も周れるという、夢のような機会に恵まれました。
スコットランドから始まり湖水地方、コッツウォルズを訪れる旅。私にぴったりな欲張りな旅の始まりです。
日本を出発し、乗り継ぎを経て最初の到着地、エディンバラ。まさにこのエディンバラがハリーポッターの著者が1作目を書き上げた場所なのです。撮影のセットのようなTHEイギリスといった感じの建物が並び、映画の世界に入り込んだような街並みで圧倒されます
。
エディンバラのメインストリートはエディンバラ駅(ウェイヴァリー駅)の南側で、エディンバラを代表する2つの見どころ、エディンバラ城とホリルードハウス宮殿を一直線で結ぶ通りです。この通りはロイヤル・マイルと呼ばれ、緩い傾斜がずっと続いています。
このロイヤル・マイルを歩き、西側のつきあたりまで行くと、エディンバラ城が見えてきます。
そしてハリーポッターに出てくる「ホグワーツ城」のモデルが、このエディンバラ城だといわれているため、注目度も年々高くなっているのではないかと思います。
城内は博物館や展示室が多数あり、軍の活動をしていた時の様子がよくわかりますし、中心部で高台にあるため、エディンバラの街を一望することもできます。
もうひとつの見どころ、エディンバラ城とロイヤル・マイルでで結ばれるホリルードハウス宮殿は、毎年エリザベス女王が滞在する宮殿として有名です。素敵な門の先は宮殿です。今回時間切れで宮殿内には入れませんでしたが、美しい中庭、装飾が豪華なお部屋も多数あり時間があれば入るべき宮殿のひとつです。
そんな魅力満載のエディンバラですが、ここまで来たので北スコットランドまで観光してみようということで、日帰りのバスツアーに参加しました。
日本語イヤホンガイドがあることと、写真ストップや休憩が比較的多く快適なバスツアーです。簡単なガイドもするドライバーさんが、乗客を盛り上げバス内も楽しい雰囲気に包まれます。
行き先はグレンコーやハイランド地方、ネッシーが住むネス湖です。グレンコーはかつて虐殺事件があった村ですが、今はそのような事件の面影はなく、大自然と峡谷が広がる地域となっていいます。
ネス湖ではぜひクルーズに参加してください!ツアーのため、アーカート城で下船はできませんが、アーカート城が折り返し地点です。静かな湖を約1時間クルーズした後は、エディンバラへ帰路につきます。
次の目的地は湖水地方。エディンバラから列車で湖水地方の基点となるオクセンホルムへ。
1泊のみの滞在のため、こちらも半日のツアーに参加しました。
湖水地方はピーターラビットの故郷なので、ツアー内容もほぼピーターラビット関連で、もっと予習をしていけば良かったなぁと少し後悔しました。
緑が広がり、常に羊と牛が視界に入ってくるような湖水地方は、イギリスといえば大都会とイメージしていた私にとって衝撃的でした。
もう少し湖水地方をじっくり見て周りたい方は、2泊するのがおすすめです。湖水地方にもB&Bは数多くあり、雰囲気の良いB&Bばかりなので街歩きの散策も楽しめます。
次に向かうのはチェスターです。チェスターが組み込まれたツアーはなかなか見かけませんが、果たしてどんな街なのか今回の旅で一番気になっていた所です。一言で言うと、「黒と白のショッピングの街」です。
大きく注目される見所こそないものの、城壁に囲まれ、ローマ時代からの白壁に黒い梁が特徴的な木組みの建物が美しい街です。
チェスターの中心部は、2階・3階建ての建物が並び、建物の2階部分はずーっとつながっています。雨の日でも傘いらずでショッピングが楽しめるというわけです。こちらもローマ時代からずっと引き継がれたもので、昔の人もよく考えたなぁと感心してしまいます。
中心部を囲むように城壁が築かれていて、城壁の上を散策するのも趣があって良いです。
旅もいよいよ終盤、チェスターから列車を2〜3回乗り換え、コッツウォルズに向かいます。私が今回の旅で一番楽しみにしていたのがこのコッツウォルズなのですが、さすが期待を裏切りません。マルタ島の景色にも似たはちみつ色の建物・家が素敵です。このはちみつ色の正体はコッツウォルド・ストーンとよばれる石ですが、コッツウォルズの家々は主にこの石を使って家を建てているので、どの村も美しいです。
コッツウォルズの小さな村々にはもちろん列車は走っていません。移動手段はバスになりますが、バスもルートによっては1日3本程度しか運行しておらず、1泊や2泊の観光で利用するのは効率的ではありません。少々高くなっても車をチャーターし、いろいろな村を見て周ることをおすすめします。
コッツウォルズ地方には有名なイングリッシュガーデンがたくさんあり、大都市のようなあわただしく観光地を見て周ることもないので、ゆっくりと散策できます。
大都会というイメージだったイギリス、今回の旅でイギリスの田舎な部分をたくさん周ることができ、また憧れのコッツウォルズのほんの一部の村ですが周遊し、イギリス大好きになって帰ってきました。一人旅をしていると、よく現地の人に声をかけられますが、イギリス人も同様、フレンドリーに話しかけてくれる人が多く良い印象をもちました。
スコットランド ★★★★ ロンドンよりイギリスらしさを感じます。ここまで来たらハイランド地方やネス湖ツアーも外せません。本物のネッシーに会えるかも?!
湖水地方 ★★★★★ 大自然!イギリスらしいB&Bがたくさんあり、故郷ゆえにピーターラビットにまつわるお店、ギャラリー等が集まります。
チェスター ★★★★ 他の都市では見られない木組みの建物が特徴的で美しい。中心部は地下、1階、2階とお店がずらりと並ぶ、ショッピングの街。
コッツウォルズ ★★★★★ 「イングランドで最も美しい村」であるバイブリーを含め、はちみつ色のコッツウォルド・ストーンで作られた家が魅力的。イングリッシュガーデンも数多くあり、1日では足りません!
10月 栗山智美
私は先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハリーポッターの世界を体験してきたばかりなのですが、まさか本場のイギリスに行けるなんて!!
更にずっと昔から行きたかった美しい村々が点在するコッツウォルズ地方も周れるという、夢のような機会に恵まれました。
スコットランドから始まり湖水地方、コッツウォルズを訪れる旅。私にぴったりな欲張りな旅の始まりです。
イングランドで最も美しい村と称賛されるバイブリー
日本を出発し、乗り継ぎを経て最初の到着地、エディンバラ。まさにこのエディンバラがハリーポッターの著者が1作目を書き上げた場所なのです。撮影のセットのようなTHEイギリスといった感じの建物が並び、映画の世界に入り込んだような街並みで圧倒されます
。
映画の中のような感覚になる
エディンバラのメインストリートはエディンバラ駅(ウェイヴァリー駅)の南側で、エディンバラを代表する2つの見どころ、エディンバラ城とホリルードハウス宮殿を一直線で結ぶ通りです。この通りはロイヤル・マイルと呼ばれ、緩い傾斜がずっと続いています。
緩やかな坂が続くロイヤル・マイル
イギリスらしいダブルデッカー発見!
このロイヤル・マイルを歩き、西側のつきあたりまで行くと、エディンバラ城が見えてきます。
そしてハリーポッターに出てくる「ホグワーツ城」のモデルが、このエディンバラ城だといわれているため、注目度も年々高くなっているのではないかと思います。
遠くからでもなんだか威圧感があります
城内は博物館や展示室が多数あり、軍の活動をしていた時の様子がよくわかりますし、中心部で高台にあるため、エディンバラの街を一望することもできます。
もうひとつの見どころ、エディンバラ城とロイヤル・マイルでで結ばれるホリルードハウス宮殿は、毎年エリザベス女王が滞在する宮殿として有名です。素敵な門の先は宮殿です。今回時間切れで宮殿内には入れませんでしたが、美しい中庭、装飾が豪華なお部屋も多数あり時間があれば入るべき宮殿のひとつです。
外観も美しいホリルードハウス宮殿
そんな魅力満載のエディンバラですが、ここまで来たので北スコットランドまで観光してみようということで、日帰りのバスツアーに参加しました。
日本語イヤホンガイドがあることと、写真ストップや休憩が比較的多く快適なバスツアーです。簡単なガイドもするドライバーさんが、乗客を盛り上げバス内も楽しい雰囲気に包まれます。
行き先はグレンコーやハイランド地方、ネッシーが住むネス湖です。グレンコーはかつて虐殺事件があった村ですが、今はそのような事件の面影はなく、大自然と峡谷が広がる地域となっていいます。
湖、山、川、平原大自然がずっと続くハイランド地方
ネス湖ではぜひクルーズに参加してください!ツアーのため、アーカート城で下船はできませんが、アーカート城が折り返し地点です。静かな湖を約1時間クルーズした後は、エディンバラへ帰路につきます。
クルーズ入口でネッシーがお出迎え!
クルーズ船内は広々としていて綺麗
アーカート城が見えてきた
ネッシーが今にも現れそうなネス湖
次の目的地は湖水地方。エディンバラから列車で湖水地方の基点となるオクセンホルムへ。
1泊のみの滞在のため、こちらも半日のツアーに参加しました。
湖水地方はピーターラビットの故郷なので、ツアー内容もほぼピーターラビット関連で、もっと予習をしていけば良かったなぁと少し後悔しました。
ウィンダミア湖一望
ヒル・トップ
ホークスヘッド村
緑が広がり、常に羊と牛が視界に入ってくるような湖水地方は、イギリスといえば大都会とイメージしていた私にとって衝撃的でした。
もう少し湖水地方をじっくり見て周りたい方は、2泊するのがおすすめです。湖水地方にもB&Bは数多くあり、雰囲気の良いB&Bばかりなので街歩きの散策も楽しめます。
湖水地方ならでは!料理もうさぎの形に盛り付けられていて可愛い
次に向かうのはチェスターです。チェスターが組み込まれたツアーはなかなか見かけませんが、果たしてどんな街なのか今回の旅で一番気になっていた所です。一言で言うと、「黒と白のショッピングの街」です。
大きく注目される見所こそないものの、城壁に囲まれ、ローマ時代からの白壁に黒い梁が特徴的な木組みの建物が美しい街です。
どの角度から写真を撮っても絵になります。
チェスターの中心部は、2階・3階建ての建物が並び、建物の2階部分はずーっとつながっています。雨の日でも傘いらずでショッピングが楽しめるというわけです。こちらもローマ時代からずっと引き継がれたもので、昔の人もよく考えたなぁと感心してしまいます。
2階部分。通路がずっとつながっていて1階とは別のお店がずらりと並ぶ
中心部を囲むように城壁が築かれていて、城壁の上を散策するのも趣があって良いです。
川沿いの城壁を散策
旅もいよいよ終盤、チェスターから列車を2〜3回乗り換え、コッツウォルズに向かいます。私が今回の旅で一番楽しみにしていたのがこのコッツウォルズなのですが、さすが期待を裏切りません。マルタ島の景色にも似たはちみつ色の建物・家が素敵です。このはちみつ色の正体はコッツウォルド・ストーンとよばれる石ですが、コッツウォルズの家々は主にこの石を使って家を建てているので、どの村も美しいです。
ブロードウェイの博物館
チッピングカムデン郊外の家 庭のお手入れに田時間とお金をかけているようです
ブロードウェイの街並み
コッツウォルズの小さな村々にはもちろん列車は走っていません。移動手段はバスになりますが、バスもルートによっては1日3本程度しか運行しておらず、1泊や2泊の観光で利用するのは効率的ではありません。少々高くなっても車をチャーターし、いろいろな村を見て周ることをおすすめします。
モデルヴィレッジ ボートン・オン・ザ・ウォーター全体のミニチュア
コッツウォルズ地方には有名なイングリッシュガーデンがたくさんあり、大都市のようなあわただしく観光地を見て周ることもないので、ゆっくりと散策できます。
手入れが行き届いているヒドコット・マナーガーデン。夏はもっとたくさんの花が咲き、カラフルなガーデンになるそう
大都会というイメージだったイギリス、今回の旅でイギリスの田舎な部分をたくさん周ることができ、また憧れのコッツウォルズのほんの一部の村ですが周遊し、イギリス大好きになって帰ってきました。一人旅をしていると、よく現地の人に声をかけられますが、イギリス人も同様、フレンドリーに話しかけてくれる人が多く良い印象をもちました。
バイブリーコート 素敵な外観 お部屋も高級感溢れています
バイブリーで最も有名な1本道 アーリントン・ロー
スコットランド ★★★★ ロンドンよりイギリスらしさを感じます。ここまで来たらハイランド地方やネス湖ツアーも外せません。本物のネッシーに会えるかも?!
湖水地方 ★★★★★ 大自然!イギリスらしいB&Bがたくさんあり、故郷ゆえにピーターラビットにまつわるお店、ギャラリー等が集まります。
チェスター ★★★★ 他の都市では見られない木組みの建物が特徴的で美しい。中心部は地下、1階、2階とお店がずらりと並ぶ、ショッピングの街。
コッツウォルズ ★★★★★ 「イングランドで最も美しい村」であるバイブリーを含め、はちみつ色のコッツウォルド・ストーンで作られた家が魅力的。イングリッシュガーデンも数多くあり、1日では足りません!
10月 栗山智美
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