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カトマンズで新しく家を建てるとき、水に関して行う仕事があります。庭に井戸を掘る、貯水タンクを作る、公共水道を引く手続き、屋上に水のタンクを備える、などです。私が暮らす村を例にすれば、上水道として送られてくる水は、山の水です。これを貯水タンクに溜めて、モーターで屋上のタンクに送り、蛇口を捻って水道水として使います。しかし、上水道として送られてくる水は自然水なので、供給が一定ではありません。特に乾季になると毎日送られなくなり、ひどい場所では、1週間に1回、などということもあるようです。これに備えて井戸が掘られます。井戸からやはりモーターで屋上のタンクに水を送って使います。
この水のタンク、屋上から落として、「ほら、どこも壊れてないよ」といった趣旨のテレビコマーシャルを見たことがありますが、人々にとって欠かすことができないものになっています。以前は、黒一色のタンクでしたが、最近では色付のものやステンレス製のものが作られるようで、屋上の色合いも変わってきています。
部屋を借りて暮らす人たちの水事情は、もっと厳しく、部屋に水道が引いてある場合はほとんどないといえるようです。村には共同の水場が設けられています。そこの上水道も、家庭に送られる水と同様に、朝夕の決まった時間のみに送られてくるのですが、その水を水瓶などに入れて家に持ち帰っています。一日にどのくらいの水を使うのか、私にはわかりませんが、慣れているとはいえ、水に関しては大変なのではないか、と思ってみています。
カトマンズ盆地では、乾季の2月3月ころに見られる水に関する光景がありました。共同の水場にできる、順番を待つ水瓶などの長い列。街の中心部では、共同の井戸の底にわずかに溜まっている水を組み上げる作業が目につきました。私も井戸を覗いたことがありますが、かなり深い井戸の底に水が見え、そこに紐をつけたポリタンクなどを下ろしてすくい上げるのです。大人も子供も実に上手に汲み上げていました。
こうしたカトマンズ盆地の水事情が変わるようです。というのは、カトマンズの外から水を引く工事が完成したのです。観光客の街といわれるタメルでも、あちこちの道路を掘って水道管を埋める工事が行われていましたが、今は上水道が流れているはずです。ネパールの事情から、ずいぶん長い年月がかかりましたが、今は水の問題が解決されているのでは。新聞に、これで水の問題がなくなった・・・と書かれているのを見ましたから。
日課だった水場の長い列も、井戸の底から水を汲み上げる光景も、いつの日か昔話になっていくのでしょう。人々の生活に直接関わり、支え、欠かすことができない生活の基本に関する発展は、好ましく、嬉しいことです。
この水のタンク、屋上から落として、「ほら、どこも壊れてないよ」といった趣旨のテレビコマーシャルを見たことがありますが、人々にとって欠かすことができないものになっています。以前は、黒一色のタンクでしたが、最近では色付のものやステンレス製のものが作られるようで、屋上の色合いも変わってきています。
部屋を借りて暮らす人たちの水事情は、もっと厳しく、部屋に水道が引いてある場合はほとんどないといえるようです。村には共同の水場が設けられています。そこの上水道も、家庭に送られる水と同様に、朝夕の決まった時間のみに送られてくるのですが、その水を水瓶などに入れて家に持ち帰っています。一日にどのくらいの水を使うのか、私にはわかりませんが、慣れているとはいえ、水に関しては大変なのではないか、と思ってみています。
カトマンズ盆地では、乾季の2月3月ころに見られる水に関する光景がありました。共同の水場にできる、順番を待つ水瓶などの長い列。街の中心部では、共同の井戸の底にわずかに溜まっている水を組み上げる作業が目につきました。私も井戸を覗いたことがありますが、かなり深い井戸の底に水が見え、そこに紐をつけたポリタンクなどを下ろしてすくい上げるのです。大人も子供も実に上手に汲み上げていました。
こうしたカトマンズ盆地の水事情が変わるようです。というのは、カトマンズの外から水を引く工事が完成したのです。観光客の街といわれるタメルでも、あちこちの道路を掘って水道管を埋める工事が行われていましたが、今は上水道が流れているはずです。ネパールの事情から、ずいぶん長い年月がかかりましたが、今は水の問題が解決されているのでは。新聞に、これで水の問題がなくなった・・・と書かれているのを見ましたから。
日課だった水場の長い列も、井戸の底から水を汲み上げる光景も、いつの日か昔話になっていくのでしょう。人々の生活に直接関わり、支え、欠かすことができない生活の基本に関する発展は、好ましく、嬉しいことです。
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