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エリア:
- 近畿 > 京都
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テーマ:
- 書籍・CD・DVD
- / 歴史・文化・芸術
表題の作品を読みました。
以下にその感想です。
『金田一耕助の間取り』
木魚庵(文)本間至(絵)(株式会社エクスナレッジ)
SRマンスリーでは「CARR GRAPHIC」が完結したが、それと前後して同じ趣向の『金田一耕助の間取り』が刊行された。
題名からして犯行現場や舞台の屋敷の間取りを描いたのだと思っていたら、金田一耕助の解決した事件が発生順に並んでいて、事件現場の間取りだけではなく建物の外観や舞台になっている土地の地理上の位置も描かれている。しかもカラーなのだな。一見して「へえー、こうなってたんだ」と感心することしきり。
物語に関係する場所や事件現場の地図、周辺地域や関連施設の絵や見取り図を参照すれば再読するときに役立つだろう。題名だけを見て「単なる現場の間取り」だと勘違いしてはいけない。金田一耕助の事件簿に関する総合的なイラストガイドである。良い本だ。
見た(読んだ)感想をスケッチ風に纏めてみる。
『本陣殺人事件』水車の位置はこんなに離れていたのか、と驚いた。これであのトリックが出来るか?
『獄門島』の本鬼頭の屋敷はこんなに複雑だったのかと感心する。一回案内してもらっただけでは分からない。絶対に迷う。
『黒猫亭事件』のお寺はこんなに大きかったのかとビックリした。
『八つ墓村』の双子のお婆さんはここにいたのか、と思うと何か微笑んでしまった。それにしても渡り廊下がとてつもなく長い。
ここまで見て(読んで)思ったのはどのお屋敷も超弩級の大きさであるということ。
『犬神家の一族』では犬神家周辺の俯瞰図で、「ああ、菊人形はここか」とか「ああ、ボートはここか」とか、納得してしまう。そして渡り廊下も結構長い。
『迷路荘の惨劇』になると邸そのものは大して複雑ではないのだが、「迷路のような植え込み」が凄い。邸と植え込みが一体になるとまさに迷路荘で、作者の横溝正史ご本人もここまでのものはイメージしていなかったのではないか。
『女王蜂』になると大道寺家・別館はいたってシンプル。母屋の間取りはない。原作にも書いてなかったのかな。
『幽霊座』では劇場の間取りだが、これは「こんなものかな」と思う。
『蜃気楼島の情熱』ではまた大きな屋敷になるが、渡り廊下の長さは普通になっている。自家用ランチの内部も描かれてます。
『悪魔の手毬唄』では鬼首村の周辺地図や腰かけの滝の断面図もあるが、仙人峠は描かれていない。ちょっと残念かな。^^
『三つ首塔』になると塔のある場所が結構なスケールで描いてあり、日本海から播磨灘まで含んでいるが、三つ首塔の位置はこの地図の中で「この近くにある」と記されているだけである。ピンポイントで指摘できないのは仕方ないかもしれないが、三つ首塔の間取りと断面図はあります。^^
そして『白と黒』になると団地である。それまでの大邸宅とは打って変わってショボイというか、急激に庶民的になる。この落差がまたたまりません^^
実はこれだけではなくて、最後に「金田一耕助の住まい」として旅館「松月」の間取りや緑ヶ丘荘の間取りも描かれている。もちろん、三角ビルの金田一事務所の間取りもあって、中々素晴らしい。
このように、本書は見て楽しく読んで楽しい一冊である。今年の大きな収穫だと言えましょう。
http://sealedroom.blog.jp
以下にその感想です。
『金田一耕助の間取り』
木魚庵(文)本間至(絵)(株式会社エクスナレッジ)
SRマンスリーでは「CARR GRAPHIC」が完結したが、それと前後して同じ趣向の『金田一耕助の間取り』が刊行された。
題名からして犯行現場や舞台の屋敷の間取りを描いたのだと思っていたら、金田一耕助の解決した事件が発生順に並んでいて、事件現場の間取りだけではなく建物の外観や舞台になっている土地の地理上の位置も描かれている。しかもカラーなのだな。一見して「へえー、こうなってたんだ」と感心することしきり。
物語に関係する場所や事件現場の地図、周辺地域や関連施設の絵や見取り図を参照すれば再読するときに役立つだろう。題名だけを見て「単なる現場の間取り」だと勘違いしてはいけない。金田一耕助の事件簿に関する総合的なイラストガイドである。良い本だ。
見た(読んだ)感想をスケッチ風に纏めてみる。
『本陣殺人事件』水車の位置はこんなに離れていたのか、と驚いた。これであのトリックが出来るか?
『獄門島』の本鬼頭の屋敷はこんなに複雑だったのかと感心する。一回案内してもらっただけでは分からない。絶対に迷う。
『黒猫亭事件』のお寺はこんなに大きかったのかとビックリした。
『八つ墓村』の双子のお婆さんはここにいたのか、と思うと何か微笑んでしまった。それにしても渡り廊下がとてつもなく長い。
ここまで見て(読んで)思ったのはどのお屋敷も超弩級の大きさであるということ。
『犬神家の一族』では犬神家周辺の俯瞰図で、「ああ、菊人形はここか」とか「ああ、ボートはここか」とか、納得してしまう。そして渡り廊下も結構長い。
『迷路荘の惨劇』になると邸そのものは大して複雑ではないのだが、「迷路のような植え込み」が凄い。邸と植え込みが一体になるとまさに迷路荘で、作者の横溝正史ご本人もここまでのものはイメージしていなかったのではないか。
『女王蜂』になると大道寺家・別館はいたってシンプル。母屋の間取りはない。原作にも書いてなかったのかな。
『幽霊座』では劇場の間取りだが、これは「こんなものかな」と思う。
『蜃気楼島の情熱』ではまた大きな屋敷になるが、渡り廊下の長さは普通になっている。自家用ランチの内部も描かれてます。
『悪魔の手毬唄』では鬼首村の周辺地図や腰かけの滝の断面図もあるが、仙人峠は描かれていない。ちょっと残念かな。^^
『三つ首塔』になると塔のある場所が結構なスケールで描いてあり、日本海から播磨灘まで含んでいるが、三つ首塔の位置はこの地図の中で「この近くにある」と記されているだけである。ピンポイントで指摘できないのは仕方ないかもしれないが、三つ首塔の間取りと断面図はあります。^^
そして『白と黒』になると団地である。それまでの大邸宅とは打って変わってショボイというか、急激に庶民的になる。この落差がまたたまりません^^
実はこれだけではなくて、最後に「金田一耕助の住まい」として旅館「松月」の間取りや緑ヶ丘荘の間取りも描かれている。もちろん、三角ビルの金田一事務所の間取りもあって、中々素晴らしい。
このように、本書は見て楽しく読んで楽しい一冊である。今年の大きな収穫だと言えましょう。
http://sealedroom.blog.jp


