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- ポルチーニ茸のサグラ
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>アレッツォ
- テーマ:買物・土産 お祭り・イベント グルメ
- 投稿日:2020/09/30 00:00
- コメント(0)
残暑厳しかったイタリアにもようやく秋がやってきました。
イタリアの秋の味覚といえばポルチーニ茸です。
樹木の根に菌根を作って共生するポルチーニ茸。
栽培は困難で流通するポルチーニは全て天然ものなんですって!
ちなみに「ポルチーニ」は「子豚たち」という名前です。
イタリアのレストランでは一年を通してポルチーニを食することが可能ですが、乾燥ものではなくて生ポルチーニを調理したものを食するなら今です。
そこでフィレンツェ近郊のスカルペリーアの町の Sagra dei funghi Porcini に行ってきました。
sagra(サグラ)とは、収穫物の採り入れの祭りのことです。
スカルペリーアはフィレンツェから車で1時間弱、メディチ家発祥の地ムジェッロの近くにあり、ナイフなどの刃物で有名な町です。
町の中には刃物屋さんがずらりと並んでいます。
会場はcircoloと呼ばれる、町の中の社交クラブのような場所です。
最初に注文書に食べたい料理と品数を記入。
支払いが終わってからテーブルで待っていると、係員が支払済のレシートを見て、料理を運んでくれます。
コロナウィルスのために入場人数が制限されることも考えて、予約をいれてさらに混み合う時間を避けて早めに行ってきました。
それでは料理の写真をご紹介しますね。
まずはアンティパスト(前菜)
ポルチーニ茸のクロスティーニです。
焼いたパンの上に調理してトロトロになっているポルチーニ茸がのっています。
そしてあえてプリーモピアットは抜かしましたがポルチーニ茸のスープやパスタがありました。
メインはど〜んとお肉の上にポルチーニ茸の傘の部分がふたつのっています。
ポルチーニ茸は調理していくと傘の部分がしゅるしゅると小さくなっていきます。
調理後でもこれだけの大きさがあるということは、調理前はどんな大きさだったんでしょう!
最後はワインのつまみにポルチーニ茸のフライです。
- ウフィツィ美術館でふと見逃してしまう作品
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>フィレンツェ
- テーマ:観光地 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2020/09/24 00:00
- コメント(0)
今回はなかなか時間がないと見逃してしまう作品をご紹介したいと思います。実は私がこの美術館で一番好きなのがこの作品です。もし美術館の中から一番好きな作品をもっていっていい〜〜なんてことがあったら、迷わずこれをもらいたいと思います!(なんてことはありませんが)。ビーナスの誕生をもらっても大きすぎて飾るところがないし、、。この絵はちょうど自宅の壁に飾るのにちょうど良いサイズでもあります。
描いたのはロッソフィオレンティーノ(Rosso Fiorentino)で題名はリュートを弾く天使。
彼の名前は髪の毛の色から来ていて、何でも赤毛で(赤はロッソ)とっても美男子だったそうで、大変魅力的で、とっても洗練されて音楽にも関心があったとされていて、ようするに今で言うと大変イケメンだったようです。
この時代美術はマニエリスムと言われ、ミケランジェロ、レオナルドダヴィンチ、ラファエロが亡くなると彼らを超える芸術家が出なくなり、それを模倣して作り直し、その時代に合わせていきます。人物が細長く描かれたり、周りの空間もあまり重要ではなくなり、色も強烈な色が使われたり、古典主義を革新していきます。
ただこれを見るとあまりその特徴がないんですが、何故ならこの絵はもともと大きな絵の一部だったかららしいんです。マリアとキリストが王座に座り、背景の暗い所には階段のデッサンがあって、天使はそこに座っていただろうと思われています。天使が楽器を弾こうとしているのがとても可愛らしいですね。楽器の木の質感は温もりを感じさせます。翼、鼻、頬っぺたが赤くて、それが他の冷たい色と反しています。
天使は赤毛ですが、これは先ほど言ったように、ロッソ自身が赤毛だったからとも言われています。実際このような赤毛の人物は彼の他の作品にも出てきます。
本当にかわいらしい天使ですね!
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