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みゅうローマ発信 現地情報

プロフィール
ニックネーム:
みゅうローマ
居住地:
ヨーロッパ>イタリア>ローマ
会社名:
みゅうローマ
会社英字名:
Myu Rome
会社所在地:
ヨーロッパ>イタリア>ローマ
会社電話番号:
+39-335-750-1984
業種:
旅行業
自己紹介:
イタリア国内の旅行関連手配をしています。オリジナル定期観光バス・みゅうバス、レストラン、通訳、ガイド、アシスタント、送迎サービスなどを手配しています。何なりとご相談下さい。

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ルカコミックス
ルッカコミックス アンド ゲーム 2021
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ルッカ
テーマ:お祭り・イベント 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/11/17 00:00
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皆さん、こんにちは!ルッカのガイドの佐藤です。

私の住むトスカーナ州ルッカ市は毎年10月下旬から11月頭にかけて、ルッカコミックス アンド ゲームと呼ばれる大きな見本市が行われます。

実は1966年から続いている歴史のある見本市で、今ではヨーロッパ一大きな漫画、アニメ、ビデオゲーム、ボードゲーム、カードゲーム、映画の総合イベントです。

昨年はコロナ の影響でオンライン開催になったために、ファンたちは2年間待って、今年のイベントにやってきたのです。

このイベントが終わる日に翌年のホテルの予約をして帰るといわれるほどのコアファンがイタリア全国にいるのです。

今回は、チケット完全予約制を取り、一日2万人に前売りをし、完売でしたが、追加チケット販売があり、さらに2500人の人が毎日入れるようになりました。中にはダフ屋行為を行う不届き者もいましたが、混乱することなく開催されました。規制のせいか、通常よりブースも広く、お客さんも少ないので商品等が見やすかったと思います。

今回某観光局でイタリア人への日本の旅行のアドバイスをしたり、パンフレットを配ったり、アンケートをしたりしました。

ジャパン パレスといって、旧市内のメイン会場でなく、3km離れた別館で働いたため、若干コスプレしたお客さんは少なかったのですが、十分楽しめました。

ある時間になると、きれいな着物を着た先生がいらっしゃって、コスプレイした悟空やナルトに折り紙の鶴やハートを教えたりする光景はなかなか他では見れないユニークなものです。

折り紙に夢中の悟空

また、書道の先生が日本の絵葉書に名前を漢字で書くというのも人気で、いろんな漫画のコスプレーヤーたちが列を作って待っているのを見るのも面白いです。

名前を漢字で書いてあげるというシンプルなイベントなのですが彼らはとても喜んでくれて、最後にみんな丁寧にお礼を言っていきます。

ジャパンパレスの中では日本の商品や漫画Tシャツが買えたり、懐かしい昔の漫画であるルパン3世やうる星やつら、マジンガーなどのキャラクター商品もあるので子供から大人まで楽しめるイベントになっています。

喫茶店では、たこ焼きや肉まんなどもあり、飲料水はワンピースの登場キャラのラベルが入っているのもありました。

ワンピースの飲料水。初日。2日目にはほぼ完売。

落書きコーナーもあって、自由に使えるのですが、案外上手いデザインがあったりします。

休憩時間に2階に登るとLEGOアニマおじさんがいて、なんと日本の兜と甲冑、日本刀まですべてLEGOで作っていました。

兜を自らつけてくれるレゴおじさん

コスプレーは場を華やかにしてくれるので見るのが楽しみなのですが、写真を撮らせてほしいと言うと、どんなに疲れていてもしっかりそのキャラの決まりポーズをしてくれます。

キレイ系、お茶目系、それ似てない系といろいろありますが、私は、手作り系が大好きで、多少似てなくても写真を撮らせてもらいます。

今年人気の鬼滅の刀の兄妹?

ノーコメント(笑)

爽やかなナルトのカップル

進撃の巨人のかっこいいミカサ。起動装置は手作りです。

このようにみんなが楽しめる平和な祭典なのです。

40歳近くで魔女の宅急便のキキに扮しても、バーチャルアイドル初音ミクが好きなオタクであろうと、みんなが和気あいあいと楽しめる平和なイベントは、笑顔をプレゼントできる最高のテラピーだと思います。

宜しければ、来年ルッカコミックスを訪れてみて下さいね!

 

 


マロングラッセ
栗の季節がやってきた!マロングラッセは何処が本場?
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ミラノ
テーマ:買物・土産 グルメ 
投稿日:2021/11/08 00:00
コメント(0)

こんにちは。ミラノのガイドの三浦です。

秋と言うよりは随分寒いので、初冬の香りがするミラノ。寒がりのイタリア人たちは皆ダウン着たりと冬装束です。

 

今年は早くもデパートにクリスマスコーナーが設けられたり、すでに各スイーツ屋さんではクリスマスのお菓子パネットーネが並んでいますが、今日はやはり季節のお菓子であるマロングラッセについてお話してみたいと思います。

マロングラッセってフランスが本場でしょ?と思っている方が多いと思うのですが、実はその発祥地は不確かでフランスかイタリアと言われているんです。

有力な説は後に王家となるトリノのサヴォイア公のカルロエマヌエレ1世のシェフが16世紀に発明したものと言うことです。名前がフランス語なのは、サヴォイア家自体がフランスから来た貴族なのでフランス語のネーミングも自然な成り行きです。

 

実際にイタリアの栗の生産量は世界で5位。フランスに比べると6倍もの生産量です。特にトリノを州都とするピエモンテ州のクネオが一番の生産地です。

と言うことで、北イタリアでは美味しいマロングラッセモンブランが食べられるんですよ〜。

特に有名なのは王室御用達特許も与えられていた、そしてミラノ市から歴史的老舗認定を得ている老舗ジョヴァンニ・ガッリです。

今も昔と変わらず、保存料を使わない100年前からの手法で作られるマロングラッセ。


ジャコモ・バッラ
【2022年ローマ観光】おすすめ現代美術館!未来派ジャコモ・バッラの家!
エリア:
  • ヨーロッパ>イタリア>ローマ
テーマ:観光地 歴史・文化・芸術 
投稿日:2021/11/03 00:00
コメント(0)

 

芸術家のお宅訪問(ジャコモ・バッラの家)

 



作品「イタリア人民の手」の置かれたサロン

 

Buongiorno!

イタリア政府公認旅サポート、マジカ??イタリアの ミミ です

 

古代ローマ時代から世界の文化の中心となり、様々な時代の遺産が何層にも重なっているのが魅力のローマですから、少ない滞在日数をやりくりして全てを見るのは本当に大変です。

現代美術まで手が回らないという方も多いことでしょう。

 

でも、でも、実はローマには すばらしい現代美術館がいくつかあるのです。

 

その中の1つがMAXXIです。

 

現在公開中の未来派・ジャコモ・バッラの家は、20世紀の美術の最先端を生きた芸術家の家としてとても面白いので、今日はそれをご紹介したいと思います。

 

ジャコモ・バッラの家のあるオスラヴィア通り

 

切符は同時開催中のバッラの展覧会を行っているMAXXIの入場券とセットになっています。

バッラの住んだ家は、MAXXIとはテベレ川を挟んで反対側にあるプラティという地区で、東京で言うなら、世田谷のような感じでしょうか、山手の住宅地という感じ。

でも、この地域の開発された1920年代末から30年代初にかけては、地方からやってきた家のない人々に安い家賃で貸し、最終的には購入できるようなシステムだったそうです。

そうしてバッラが手に入れた家が特別に公開中というわけです。

会期は11月21日まで。

 

ジャコモ・バッラは約100年前未来派の名乗りを上げた芸術家の1人で、未来派のリーダーといっても過言ではないでしょう。

彼の多くの作品は、画面いっぱいに光を集め、大変美しい多色使いの幾何学模様を用いた絵です。

 

1910年ごろから、動きやダイナミズムを絵画の中に取り入れようとし、1914年にはマリネッティの提唱した未来派に署名しました。

この時点で彼の芸術家としての評価が大きく変わってきます。

イタリアでは同じ未来派のボッチョーニなどとともに代表とされ、美しい色彩のもとに動きを取り入れた絵画が試みられることになります。

そしてボッチョーニの死後、未来派の中心をミラノからローマに呼び寄せたと言ってもいい功績を残したのです。




バッラは当時8歳だった娘のルーチェがテラスで走り回る姿を1枚の絵の中に描き込みます。

 

「バルコニーをかける少女」

 

明るい光の中で、軽い足取りで子供がテラスを走り回るのを、芸術家の父親の視線は連続写真のように捉え、大変美しく暖かく表現しました。

まだここには1800年代末の点描の名残も見られます。

 

公開中のバッラの家には、 このモデルとなったルーチェの部屋もあります。もっともこの家に越してきたのは1929年のことなので、バッラは58歳、ルーチェももう立派な大人でした。

 

表札にはバッラのサインが

 

扉の表札には金属の板でFuturo Balla と書かれています。

これはサインがわりに作品に描かれたものでこの表札を見た瞬間にファンは心踊るのではないでしょうか?

 

未来派の廊下

 

一歩足を踏み入れると廊下はパステル調の幾何学模様で装飾された、バッラの世界が広がります。この時代、彼が描いていたスタイルで、家全体がとても明るく感じます。

 

一方、彼がこの家に引っ越してきた時代は、イタリアはファシスト政権の真っ最中にあります。

多くの芸術家も それに傾倒していきます。

サロンにはその当時の彼の代表作でもある「イタリア人民の手」(1925)という大作も残されています。

家中のインテリアのコンセプトが未来派なので、サロンの床は薄紫色のタイルが敷かれていて、床の色と作品とのコントラストがとても美しくため息。

そして彼がコレクションしていたというたくさんの譜面台が三次元的アクセントとなっていました。

 

 

天井のライトも当時の未来派の意を酌む手描きのライト。

100年後の目で見る「未来」派は、その言葉のもつ冷たさと裏腹に、ちょっとユーモラスで暖かくも感じます。

この家に彼らが越してきてすでに90年経っているのですからそれも当然でしょう。

 

ルーチェの部屋の天井には見事な未来派的デザインが。

 

彼にはルーチェのほかエリカと言う娘もいました。

ルーチェは父の教えを応用芸術の中に、そしてエリカは外へ向けて芸術家としての活動を行っていきました。

エリカは宝石店で有名なブルガリの創始者の肖像を描いたこともあったそうで、今でも何点かがブルガリコレクションになっているそうです。

 

バッラデザインの未来派のバッグ。素敵すぎる〜

 

ローマ出身のファッションブランドの創始者でもあるラウラ・ビアジョッティ夫妻はバッラ作品の蒐集家であったことも知られています。

バッラをテーマにしたファッションショーも行ったほどなのです。MAXXIで行われているバッラの展覧会はラウラ・ビアジョッティのコレクションの作品も多く展示されています。

 

「バッラは、現在のイタリアファッションを産んだ。」

 

ともラウラ・ビアジョッティは語っています。

 

バッラの2人の娘たちは、ラウラとも交友を持ち、後の世界に父の芸術を伝えることはもちろん、父のパッションも伝え、後世の我々に父の芸術の遺産を伝える大きな役割を果たしたと言われます

 

バッラのアトリエは、別名赤いアトリエとも言われる。

 

なんと言っても圧巻は、バッラのアトリエです。

その力強い芸術エネルギーが今でも宿っているような錯覚を起こす部屋です。この部屋からこの家中に、そして外の世界へと拡散していった小宇宙のようなもの。

小さな部屋なのですが、うかうかしていると圧倒されそうな部屋は、ショッキングとも言えます。

 

キッチンも、バスルームも芸術が支配している不思議な空間。父バッラだけでなく、2人の娘を包み込んだ芸術の家は、現在イタリア銀行が所有しており、次はいつ公開されるかわからないものです。イタリアの未来派を、そして20世紀のイタリア美術を解き明かす上で、とても貴重な資料となっています。

 

 

バッラのお家訪問は、バッラの作品をもっと知りたいなと思わせる、素敵な時間でした。

 

 

バッラの家は間もなく公開を終了しますが、ミラノのノヴェチェント美術館や、ヴェネツィアのグッゲンハイム美術館、ローマの国立現代美術館にも作品が収容されています

 

どの美術館もイタリア現代美術をなかなかだな〜と見直させてくれると思います。

 

A presto! 次回もお楽しみに。

 

マジカ??イタリア、ミミ

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(ローマ・MAXXI) https://www.maxxi.art/

(ローマ・国立現代美術館) https://lagallerianazionale.com/

(ミラノ・ノヴェチェント美術館)https://www.museodelnovecento.org/en/

(ヴェネツィア・グッゲンハイム美術館)https://www.guggenheim-venice.it/


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