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- 寂光院 大原巡り-その3・京都市左京区
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エリア:
- 近畿>京都>洛北(上賀茂・比叡)
- テーマ:観光地 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2010/09/16 00:22
- コメント(1)
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず、ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ
(平家物語より)
平家物語の冒頭、「どんなに栄華を誇り力を持っても、いつかは衰え塵のように消えていく。」という意味。平家のあり様をあらわしています。
平家物語には、諸行無常を象徴するエピソードが書かれており、寂光院はその舞台となっています。
■寂光院(じゃっこういん)
大原のバス停から、のどかな田舎道を徒歩で15分程度。
壇ノ浦の戦いで滅びた平家の生き残り『健礼門院』が、滅びた一族を弔って終生を過ごした地です。
今でこそ観光地として多くの人で賑わっていますが、
栄華を誇った平家として育った彼女が、ごく数人の侍女とともに人里離れたこの院で暮らしたというのは、それはとても寂しいものだったと思います。
大原の、のびのびとした里山や、済んだ空気、境内の整ったお庭は、彼女の慰めになっていたのでしょうか。
寂光院の本堂や重要文化財は、2000年の放火で燃え尽きてしまいましたが、2005年に復元されています。まさに諸行無常。なんだかちょっと皮肉なものです。
(諸行無常とは…この世のもは全て、姿も本質も流動的なものである)
さて、大原は『しば漬け』の産地として有名です。
このしば漬けと、健礼門院にはちょっとした言い伝えがあります。
もともと大原では紫蘇がとれたため、夏に取れたお野菜を紫蘇で漬けていましたが、
健礼門院がこの地で隠居した際に、彼女を気遣った村人がそのお漬物を献上したところ、
とても喜び、『紫葉漬け』と名付けられたたそうです。
それが今でも『しば漬け』として受け継がれています。
■寂光院
京都市左京区大原草生町676 地図
拝観料:一般600円
拝観時間:3月1日〜11月30日 午前9時〜午後5時
冬季:午前9時〜午後4時30分
大原の三千院・勝林院・宝泉院・実光院については別の記事をご覧ください。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず、ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ
(平家物語より)
平家物語の冒頭、「どんなに栄華を誇り力を持っても、いつかは衰え塵のように消えていく。」という意味。平家のあり様をあらわしています。
平家物語には、諸行無常を象徴するエピソードが書かれており、寂光院はその舞台となっています。
■寂光院(じゃっこういん)
大原のバス停から、のどかな田舎道を徒歩で15分程度。
壇ノ浦の戦いで滅びた平家の生き残り『健礼門院』が、滅びた一族を弔って終生を過ごした地です。
今でこそ観光地として多くの人で賑わっていますが、
栄華を誇った平家として育った彼女が、ごく数人の侍女とともに人里離れたこの院で暮らしたというのは、それはとても寂しいものだったと思います。
大原の、のびのびとした里山や、済んだ空気、境内の整ったお庭は、彼女の慰めになっていたのでしょうか。
寂光院の本堂や重要文化財は、2000年の放火で燃え尽きてしまいましたが、2005年に復元されています。まさに諸行無常。なんだかちょっと皮肉なものです。
(諸行無常とは…この世のもは全て、姿も本質も流動的なものである)
さて、大原は『しば漬け』の産地として有名です。
このしば漬けと、健礼門院にはちょっとした言い伝えがあります。
もともと大原では紫蘇がとれたため、夏に取れたお野菜を紫蘇で漬けていましたが、
健礼門院がこの地で隠居した際に、彼女を気遣った村人がそのお漬物を献上したところ、
とても喜び、『紫葉漬け』と名付けられたたそうです。
それが今でも『しば漬け』として受け継がれています。
■寂光院
京都市左京区大原草生町676 地図
拝観料:一般600円
拝観時間:3月1日〜11月30日 午前9時〜午後5時
冬季:午前9時〜午後4時30分
大原の三千院・勝林院・宝泉院・実光院については別の記事をご覧ください。
- タグ:
- 平家物語
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