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フランス紀行

~フランスの社会・生活・文化に関する情報や日本社会との比較分析、世界各地を旅して発見した面白い情報をお届けします。~

プロフィール

ニックネーム:
Neomars
居住地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
性別:
女性
会社名:
Tabet International en France
会社英字名:
Tabet International en France
会社所在地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
業種:
現地ツアー企画・現地ガイドなど
自己紹介:
単なるスポット紹介やグルメを堪能することだけに飽き足らない旅慣れた日本人が欲している情報とは何か・・・。それは、「現地とコネクトすること」ことができる情報提供ではないかと思っています。表層に現れる現象の根拠を歴史的、文化的、社会的価値観の観点から探り、ついでに辛口ジョークや捻りの利いたブラックジョークも交えながら、「なるほど・・」と納得しながらクックックゥと笑って楽しんで頂ける情報提供をお約束します!

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パティセリ1
バゲットとチーズ
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>パリ
テーマ:街中・建物・景色 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2012/02/28 00:14
コメント(0)
実は、私はこれまでパンの質について拘るほうではなかった。ぶっちゃけ、コンビニで売っている菓子パンでも十分に満足していた。というよりも、むしろ、コンビニの目まぐるしく変わるラインナップに興味を覚え、新製品を次から次へと試食してみるのが楽しみだった。

C級グルメ愛好者と言われればそれまでだが・・・・、いずれにせよ、質というよりも、ヴァラエティのほうにウエイトを置いていたということだ。そのため、相当気に入った物で無い限り、同じものを継続して賞味するということは稀だった。

これは、私の意思というよりも、日本のコンビニをはじめとする小売戦略に拠るところが多いと思われる。

というのは、日本では相当なベストセラーでない限り、ひとつの商品が店頭に長々と並ぶことはまずない。ライフサイクルは商品により異なるのであろうが、いずれにせよ、売れないことが判明したり、絶頂を過ぎたと見なされれば、容赦なく即お蔵入りとなる運命にある。無数の商品が店頭デビューを控えるているなかで、売れない商品に拘る必要など全くないからだ。

そのため、知らず知らずのうちに、次から次へと登場する新製品に目を奪われ、心を奪われ、如何ともし難い移り気な消費者が生まれるのだ。これは、日本の消費者の生まれ持っての特性というよりも、そうならざるえない構造のなかで消費活動をしていることから、必然的に上記のような行動パターンが身に付くというほうが正しい。

私も意図せずして、このコーポレート・ジャパンの商業戦略に踊らされ、次から次へと新商品を渡り歩く移り気で新しい物好きの消費者であったわけだ。

このことに気が付くのは、フランスでの生活を本格的に始めてからのことになる。というのは、フランスの構造は日本と正反対であるため、違和感を覚えることが多々あるからだ。

フランスでは、コンビニなどという新製品試供場のようなものは一切存在しない。夜遅くまで、しかも日曜日も営業しているのは、アラブ人が経営する食料品店で、いわゆる我々が考える「コンビニ」からは程遠い存在である。

余談だが、アラブ人が経営する食料品店は極力避けることをお勧めする。理由は、品質管理がずさんで、かつ割高であり、彼らの店で買い物をする利点が全くないからだ。大きな声では言えないがが、彼らは、一般のスーパーや食料品店が在庫処分として放出する商品や期限切れの商品を安くで買いうけ、高利で持って販売するプチ・悪徳商法を実践しているようだ。

コンビニを除く一般の商店では、新製品が続々登場するなどということはまずもってない。お馴染みの商品が何十年にも渡って店頭に並び、消費者に愛される・・・とは必ずしも言えないにしても、少なくともコンスタントに購入されている。

ブランジェリやパティセリと呼ばれる手作りお菓子・パン屋においても同様で、多少の改良やバラエティの拡大は時と場合に応じてなされるものの、商品の基本的なラインナップは何十年という月日を経ても大変わりすることはまずない。

パティセリ1

夫や友人が小さな頃に食べていたお菓子やパンの各種は今だ健在で、30年を経た現在でもその存在に陰りが見られることはまずない。

パティセリ2

なぜなら、30年を経ても根強い消費者を抱えているからだ。夫をはじめ多くのフランス人の友人・知人は、自分達が子供の頃から慣れ親しんだお菓子やパンが大好きで、他へ移り気することもなく、今だ定期的に購入して食べている。仕方なしというよりも、食べずにはいられないからのようだ。

翻って、私は小さな頃に食べていたパンやお菓子を今だに食べたいと思うだろうか・・・?

日本がここ半世紀の間に経験した経済・社会面における巨大な地殻変動は、我々の消費行動にも影響を及ぼしていることは確かだ。我々の両親と比較して、団塊ジュニア世代に我々の消費行動パターンは確実に異なる。

私の父が今だに「あんぱん」や「コルネ・チョコ」といった、昔懐かしの味に拘るのに対して、私にはこのような拘りは全くない。

小さな頃に食べていたお菓子やパンなんて、今ではどこを探しても見当たらないし、第一、どのような物を食べていたかもよく覚えていない。目にすれば、「ああ、あったよね」と思い出すが、かといって、これじゃないと駄目!と拘りを持つ商品はない。現在と同じく、小さな頃からコロコロ変わるラインナップに影響され、選択がコロコロ変わったからだろう。

一方、商品のラインナップが変化に乏しいフランスに来てからは、若干ではあるものの、拘りともいえるような感覚が私のなかで芽生えてきた。

まず、ヴァゲットであるが、主食とまではいかなくとも、日々の食卓で食するようになると、徐々にではあるが、種類や店による特徴、品質、好みというものが分かるようになり、お気に入りの店、お気に入りの商品というものが出てきた。そして、これから何十年とこの同じ味と商品に拘るのだろうと漠然と思ったりしている・・・。

ヴァゲット

フランスでは、パンを手作りする店しか「ブランジェリ」の看板を挙げてはならないことになっている。政府の許可が必要であり、その審査をパスして初めてこの看板を掲げることができるらしい。

もっとも、最近では悪質なブランジェリが登場し、機械により大量生産され、冷凍保存されたパンを「手作り」と偽って販売している店もある。しかし、このような店は長続きしないのではないかと思ったりする。というのは、この私でさえも、今ではひとくち食べてみれば、手作りと機械生産の違いを的確に見分けることができる。

ポイントは、肌理の細かさとしっとり感にある。

機械による大量生産では、肌理は確実に粗くなり、同時に恐ろしいほど画一的になる。機械によって無機質に統制されるからだ。

一方で、手作りのものは、肌理が細かく、小麦のフレイバーを長期間に渡って保存することができることから、食べるとその風味が口全体に広がる。噛めば噛むほど、味わい深くなるわけだ。

言葉で全てを説明することは難しいが、慣れてくれば簡単に見分けることができるようになる。そして、焼きたての手作りバゲットをこの上なく美味しいものだと感じるようになることも請け合いである。

私にはパリを頻繁に訪れる友人が多いが、皆同様に、「どうしてフランスのパンはこんなに美味しいの?!」とため息をつく。彼らは、私と違って、そろいもそろってグルメ志向であり、美味しい物に食べなれている。そのため、住んでじっくり味わうことなく、美味しいものとそうでないものの違いが直ぐに分かるのだ・・・・。今となって、私も彼らに賛同せずにはいられない。確かに、フランスの手作りパンは世界最高である。

続いて、ご飯に漬物というように、バゲットには欠かせないチーズであるが、これに関しても、徐々に味や品質の違いが分かるようになってきた。これまで、チーズの選択は夫に全てお任せだったが、この頃は、私自らワインや料理に合うチーズを選ぶことができるようになってきた。もちろん、失敗することは今だ多々あるのだが・・・。

フロマジェリ

以前は、カマンベールとブリーの違いが良く分からなかった・・・(汗)・・。このことに気が付いた夫は、あまりの驚きに、しばし呆然としたことがあった。それもそのはず、西洋諸国を中心に海外での長期に渡る生活を経たにも関わらず、今だにカマンベールとブリーの違いが分からない現代日本人がいたなんて想像だにしなかったのだ。

余談だが、私は、食に関しては、今では珍しい「純ジャパ」種であり、日本食意外は基本的に受け付けないタイプだ。絶対に海外に住んではいけないタイプの日本人である。これは親譲りだ。私の両親もいかなる地域に住もうと、お付き合いで仕方ない場合は除いて、頑なまでに日本食に拘り続けたのだった。

チーズはワインと同じく奥が深い。だから、私がチーズを理解しているなどというつもりは毛頭ないが、地域によって味や製法が異なり、歴史を経て変革を遂げてきたものなどもあり、それぞれのチーズに隠された由来や特徴を知るのはとても面白いと思う。

アルザス

最近は、日本人の味覚に合い値段も手ごろなブリーやエメンタルを選んで食べているが、他にも色々開拓して味覚の幅を広げてみるのも面白いかななどと思うようになってきた。

まだ、質を論じるまでにはいかないが、まずはヴァラエティを拡大することからはじめようと思う。この辺り、質よりもヴァラエティに重きを置く日本人消費者の特性がむくむくと頭をもたげてきたといえるかもしれない・・・。
タグ:
パリ パン ヴァゲット お菓子 グルメ 

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展示会1
マルセイユ絵画展
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
テーマ:観光地 鑑賞・観戦 歴史・文化・芸術 
投稿日:2012/02/26 03:04
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マルセイユの歴史を追った絵画展が3月の初旬まで開催されているというので、早速、見に行ってきました。場所は旧市街にある美術館で、エジプト美術やアフリカ美術展なども同時に開催されていました。

展示会1

この建物は、第二次大戦終結まで、貧民救済のための施設として利用されていたようで、今でもこのことを説明する表示や看板が立っています。

展示会7

展示会6

今だって貧民救済施設として利用したほうが市民に喜ばれるんじゃない・・・人間は霞を食っては生きられないんだから・・・と思う私・・・。

マルセイユでもご他聞に漏れず、貧困はそこかしこで見られます。他よりも群を抜いて高い失業率から鑑みると、むしろ、マルセイユこそ貧困のたまり場なのかもしれませんが・・・。

いずれにせよ、フランス全土で急速に広がる貧困を考えると、最早、この国は文化に立脚するというよりも、福祉救済に立脚した国家としてのアイデンティティを強化したほうがいいんじゃないか・・・と思ったりします。芸術や哲学などメタフィジカルなことに現を抜かしてる暇があったら、貧困や格差など現実に横たわる問題に真摯に取り組み、解決するメカニズムを構築することに時間とエネルギーをかけるべきでしょう。観光客を喜ばすよりも、国民を喜ばせることのほうが先決です。

入り口でチケットを購入するのですが、チケット購入ぐらいにどうしてここまで時間がかかるの・・・?というぐらい時間がかかりました。まずミッシングしているのが、チケット売り場の売り子の姿が見当たらないということ・・・・・。待っているのが私達を含めて6人ぐらいだったので、被害はそこまで甚大ではありませんでしたが・・・。

しかし、待つこと5分、それから購入するのに15分・・・。日本だったらものの1分で全てが終了するところ、ここフランスではその20倍はかかるということです。効率と性能を重んじる日本人の私には、どうしても慣れることができない、また受け入れたくない日常における現実です。

私には、どうしてサッサと物事を効率良く済ますことができないのか理解できません。複雑難解な問題解決を要求されているわけでもあるまいし、ごく普通の一般教育を受ければ十分に遂行可能なタスクなのだから、ちゃっちゃとこなしてよと思うのですが、そうは問屋がおろさないようです。考えすぎなのか、若しくは、考えなさすぎなのかわかりませんが、とにかく、要領を得ないというのがこの国の国民の特徴だといえるでしょう。

何とかチケットを購入し、おなじみのフランス人に関する人間行動科学アナル101を夫に対して垂れながら、展示会場に向かいました。

回廊がぐるりと周囲に巡らされており、一部はカフェやレストランとして利用されています。ここ二週間ほど、マルセイユでは小春日和が続き、日中は15度を越える陽気が続いています。その前に雪が舞ったなんて信じられないほど暖かく、外でゆっくりとランチをしたり、お茶をしている人達がいました。

展示会5

展示会3

展示会場に入ると、撮影禁止だと言われ、がっくり・・・・。写真を撮ろうと張り切ってカメラまで準備してきたのに・・残念でした・・・。

展示は主として18世紀ぐらいから現代までを網羅するもので、学芸員がそれぞれの絵を説明してくれるのですが、何しろ人数が足らず、学芸員の周りには黒山の人だかりができていました。最初は私達も黒山に混じって真剣に説明を聞いていましたが、途中から離れて、自分達で鑑賞することにしました。

展示会2

絵画は、その背景について知ることも重要ですが、自分の目で見て、感性で感じることも同じく重要だと思います。一般の素人として、まず大切なことは、自分の審美眼に照らして好きか嫌いかを見定めることだと思います。私は、技法や巧みさやコンセプトの斬新さはまず横に置いて、自分の感性に訴えてくるものかどうかにまず注目しています。

この観点からすると、今回の展覧会は、まずまずだったなというところです。

まず展示のコンセプトですが、これはまず問題ありませんでした。マルセイユは地中海の名だたる港湾として有名なだけあり、絵画のほとんどが地中海を背景にして生きる人々の日常を描いたものでした。

そして、絵画の種類ですが、印象派による風景画や古典派による人物画が主だったコレクションでした。

ここまでは良かったのですが、問題は、全体として、これといって目を惹くものがなかったということです。ひとつぐらいは思い出に残るような絵があっても良さそうなものですが、今回は、不幸にも、そんな絵にめぐり合うことはありませんでした・・・。

私は、日本人の一般的美術愛好家のご他聞に漏れず、印象派が大好きです。ベタだと言われようと何だろうと、印象派でなければ古典派にしか興味がありません。

そのため、購入したい絵画になかなか巡りあえないという問題を抱えています。印象派の作品などは売りに出されることはまずありませんから。素敵なものは全て美術館ががっちり握っていて手放すことはありません。売り出されているものは、ほぼ全て現代アートで、主人も私も現代アートにはいまいち・・・・と気乗りがしないのです。

駆け出しのアーティストの作品をコレクションするのもひとつの方法なのでしょうが、そこまでの審美眼を持ち合わせておらず・・・。やはり、「これだ!」と感性の叫びが聞こえない作品には、どうしても手が伸びません。

絵画は、インテリア・アイテムとしても、資産としても申し分ありません。特に、相続税の観点から資産としてはまずもって申し分ないものですが・・・。もっと色々巡って勉強したり、新たな感性を養う必要があるようです・・・。

展示会4

さて、最後に少しだけマルセイユの歴史やプロフィールについてお話しましょう。

コレクションは18世紀から始まっていましたが、マルセイユの始まりはそれよりも遡ること著しく、紀元前600年になります。このことから、マルセイユは2600年の歴史を持つ、フランスで最も古い都市として有名です。

当時は小アジアと呼ばれる場所(現在のギリシャやレバノン辺りにかけての地域)に住んでいたフォセン(phoceenne)という民族によって建設され、西地中海の主要貿易港として栄えました。マルセイユがギリシャ人の植民都市と言われる所以がここにあります。そのためか、今でも、マルセイユのことをフランス語の別名でLa Cite Phoceenneといいます。

古代より、マルセイユはヨーロッパ本土、地中海、北アフリカ、小アジアを結ぶ要としての役割を果たしてきました。様々な民族が商業を通じて交わり、そこにには多彩な文化の混交が見られ、マルセイユを他とは異なる稀有な特徴-文化の十字路-を持ち合わせる都市へと発展させてきたのです。

古代においては、地中海と内陸部を結ぶ要として、ギリシャ人、その後ローマ人と内陸部に住むガリア人との接触を促し、中世から近代にかけては、イスラム商人がそれに加わり、近代以降においては、北アフリカを中心とする植民地からの移民などが加わります。

展示会8

中世の一時、度重なるペストによって人口の多くを失い、第二次大戦の戦火によって旧市街の多くが全滅したことを除けば、これといった災禍に見舞われることなく順調に商業都市として栄えてきたといえます。

マルセイユが位置するプロヴァンス地方の文化は内陸のフランクのそれとは異なるものでした。17世紀のルイ14世の時代になって、ようやくフランス国家としての枠組みが整い、統一が図られるようになるまでは、言語や風習など多くの点で異なり、全く異なる文化圏をそれぞれ形成していたといいます。

今ではプロバンス訛りなどと方言のような言い方をされますが、プロバンス語はフランス語とは異なる言語だといいます。ドーテの「風車小屋からの便り」には、当時のプロヴァンス地方で営まれていた生活や価値観が活写されています。

また、サントン人形といって、この地方の農民の生活を具現化する人形がありますが、こちらは現在でも購入できます。サントン・ド・マルセイユと呼ばれ、様々な種類があることから、当時の農民の生活が偲ばれます。

現在は、パリに次ぐフランス第二の都市として、地中海における最大の貿易港として知られていますが、それと同時に、また別の都市としてのアイデンティティの確立も目指しているようです。

つまり、ビジネスや海洋関連の研究に力を入れ、欧州本土と地中海世界を含むヨーロッパの文化の十字路としての役割の強化を模索しているのです。

前者に関する主な活動は、研究機関の設立と研究者の誘致、後者に関しては、来年2013年にヨーロッパの文化都市として様々なイヴェントがあります。

その他にも、国際機関の誘致や、国際会議の開催などをはじめ、欧州や地中海という地域に限定されることなく、世界の主要都市として地位を確立するよう努力しているようです。

展示会9

従来の商業、貿易都市、地中海と大陸の架け橋という枠には収まらないダイナミックな成長と発展が期待できるようです。
タグ:
絵画 展示会 南仏 マルセイユ 歴史 

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水の都蘇州の名所:古寺(寒山寺)
エリア:
  • アジア>中国>蘇州(ソシュウ)
テーマ:観光地 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2012/02/26 00:36
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写真はこちら:http://ameblo.jp/paris-marseille/entry-11027749247.html

蘇州は、東のヴェネチアと呼ばれるように、街の中を運河が巡っています。実際に行ってみると、東のヴェネチアというには、あまりに語弊がある・・・厳密な科学的根拠を別にしても、これは比較にならない・・・という印象を持ちました。

ヴェニスでは、ヴィザンチン芸術と西洋芸術の類稀な混淆が生み出す豪華絢爛が街の隅々まで浸透しています。地中海が世界の中心であった時代、ヴェネチアは東西貿易を独占し、世界の富が集まるだけでなく、西洋がオリエントと出会うコスモポリタンな都市として世界に名を馳せました。そのレガシーが今でも、我々を虜にするのでしょう。

蘇州には、ヴェネチアのような歴史もなければレガシーもありません。よって、我々旅行者がヴェネチアを目の当たりにして感動は、蘇州を前にしても一切感じることはありません。

ただ、水墨画の世界が好きな旅行者には必見の土地だといえます。街全体が水墨画の世界に生きていると言っても過言ではないからです。蘇州に行ってみて初めて、水墨画が中国で発達した意味が理解できました。俗世界への執着、この世で生きることに積極的なルネサンス以来の西洋においては、決して発達しえなかったものだといえます。

蘇州に来て印象に残ったことは、この街は、良い悪いの価値判断は別にして、立体感に乏しい二次元の世界だということです。人の顔や体つき、建物などにしても、あえて遠近法を用いたりして立体的に表現する必要がないのです。

専門的なことをは良く分かりませんが、この地に降り注ぐ光の強さや量にも関係しているのかなと思ったりしました。中国では南方に位地しているとされる蘇州ですが、全体的に光が柔らかくて弱いという印象を受けます。そのため、街全体にパリッとしたしまりがない感じがするのです。ボワーと浮いているように存在している街。この臨場感を表現するには、墨絵の筆致が最適だといえます。

また、鬱蒼と茂る柳がダラーンと垂れて、濁った運河の水面にぼんやりと影を落としているところなど、水墨画にはうってつけの景色だといえます。茂りたい放題に放置された柳が、これまた濁りたい放題に放置されている運河の水面に無気力に影を落とす。仙人や世捨て人を描く水墨画の背景としては、これに勝るものはありません。

ここまでのトーンによって、私が蘇州を批判的に見ていると言われても言い返す言葉がありません。しかし、これは、私が水墨画や中国アートを十分に理解していないことから来るものだと思います。

こんな私でも、一部の中国アートには興味を覚えました。唐草模様や、その透かしから入って来る光を捉えたものは、とても美しいと思います。

また、やはり、黄金をふんだんに用いた建造物には弾かれるものがあります。

寒山寺にも幾つか興味深いものがあったのでご紹介します。寒山寺を手短に説明すると、唐の時代に建立され、最も古い漢詩もここで閲覧することができます。

二人の僧によって建立されたという伝説があり、その伝説の二人が以下になります。

先程お話した、黄金の建造物ですが、演奏する魔王には参りました!

黄金でできた修行僧。黄金色に輝く修行僧には、将来のニルバナが約束されているというメッセージが託されているのでしょうか?

大雄宝殿にある釈迦如来像です。豪華ですよねぇ!寒山寺は大乗か小乗か定かではないのですが、大乗仏教の豪華さがあります。

大雄宝殿の外にある蝋燭立てです。日本のものよりも遥かに巨大です。でも、あまり綺麗ではありませんが・・・。

この楼蘭は、16-17世紀に建立されたものだとのこと。寒山寺の一部としてあります。

境内の外にでると、露天が並び各種フルーツが売られていました。こちらは、中国のへしゃけたモモです。失敗作でまともな値段では売れないからこうして露天で売っているとのことでした。潰れた形に興味をそそられ、ひとつでも購入したかったのですが、何が入っているかわからないから止めたほうがよいとアドヴァイスされ、結局買わずじまいでした。

こちらは、いまだに何かわかりません。これまで見たことがありませんが、フルーツの一種だそうです。妊娠してなかったら試してました・・。いつか、謎を解いてみたいものです。
タグ:
世界遺産 中国 蘇州 観光 景勝地 

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中国のお茶屋さん
エリア:
  • アジア>中国>上海(シャンハイ)
テーマ:買物・土産 観光地 グルメ 
投稿日:2012/02/26 00:26
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写真はこちら:http://ameblo.jp/paris-marseille/entry-11029884957.html

中国を旅行して避けることができないのが、お茶屋さんです上海でも、一軒、話の種も兼ねて訪問してきました。

ちょっとした老舗のお茶屋さんになると、大抵、英語か日本語を話すことができる店員を常駐させており、顧客の質問や要望に応えてくれます。買うか買わないかは別にして、色々質問を投げかけ、各種中国茶の効用について勉強し、ついでに、色々試飲させてもらうのも悪くありません。

私は、今回、ダラダラと質問攻めを展開し、最終的に、ライチ茶、新茶のウーロン茶、海草茶、ジャスミン茶(大輪版)の4点も試飲させてもらうことに成功しました!これらのいずれも買いませんでしたが・・・・(汗)。私に対応した店員は、日本人にしては稀代のケチだと、私を内心詰ったことでしょう。

私としては、6月に瀋陽や大連など中国の東北地方を旅して回り、その時に「楊貴妃も愛飲していた」美容に効くといわれるキンモクセイ茶を一瓶購入したばかりでした。帰国して、さあ、毎日飲んで絶世の美女になるぞ!と喜び勇んだのも束の間、その後に旅行したクロアチアで購入したアプリコット茶にはまってしまい、キンモクセイ茶は遠く忘れられた存在になってしまいました。

そして、今現在、妊娠で、キンモクセイ茶の匂いさえも受け付けない状態になり、今頃、ビンにはくもの巣がはっているやもしれません。今では、日本人の原点である玄米茶のみ飲めます。緑茶は大好きですが、カフェインがきついということで、当分の間お預けです。

いずれにせよ、日本茶以外は飲めない状態にある今、中国茶を購入するわけにはいきません。ウーロン茶でも、古くなるとお茶としての効用を失ってしまうといいます。

お茶の効用や価値に関してですが、今回の訪問で、プアールの価値について耳寄りな情報を得ました!

プアール茶は、他のお茶と異なり、古くなればなるほど効用が増し、価値が上がるとのことでした。3-5年ものになると、中国では財産として見なされ、多くの中国人がプアール茶を長く保存しているとのことです。

我が家にも3年を越えるプアール茶があります。単なるプアール茶ではなく、黄金のケースに入っており、形、サイズともちょうど固形のコンソメスープの素のようです。勿論、色は異なり、黒ですが。そんな固形版が6つ、デリケートな紙に一つひとつ丁寧に包まれて、先に述べた黄金のケースに収まっているわけです。

以前勤務していた会社で部下のひとりが台湾へ旅行したお土産としてくれたものです。育ちの良いお嬢さんでかつ律儀な彼女は、我々庶民が自分用にと大枚を叩いて購入する物品を、お土産としてさらりとスマートに贈呈してくれるのでした。

この間の引越しで、この黄金ケースを見つめながら、せっかくもらったのに飲めずに申し訳ない・・・と嘆きつつ捨てようとしたところで、ふと別の考えが浮かんできて、いやいや、大きなものでもないんだから、一応持って帰ろうと箱の中に入れたのを思い出しました。

私は、偶然の他のなんでもない自分の英断に対して過剰に感激したことは言うまでもありません。帰ったら、プアール茶を祀る祭壇でも造るべきかと今から考えあぐねている次第です。

話が長くなりました。すみません。要点は、プアール茶は、時間が経てば経つほど価値が高まるということです。

ですので、少なくとも3-5年は寝かせて、それから、中国のしかるべき場所で売りさばいみるのがベストではないでしょうか。プアール茶御殿が建つまでになるやもしれません。

他のお茶については、新茶がベストで、半年もすると古いという烙印を押されるようになります。最も分かりやすい違いは、淹れた時の色の違いだとのこと。

またまた余談ですが、数年ほど前に、サントリーが自社特性のペットボトルウーロン茶と供に中国へ進出しましたが、当初はさっぱり売れませんでした。理由は、ウーロン茶の色に問題があったとのこと。

中国人が知る新茶のウーロン茶の色は、黄金色です。実際に、新茶のウーロン茶を試飲したのですが、その時のものも黄金色でした。

一方、サントリーのウーロン茶の色といえば、茶色です。茶色いウーロン茶は、中国人にしてみれば、古くなったもの、あえて購入する価値のないもので、全く売れなかったというわけです。

この点をサントリーが知っているのかどうかは定かではありません。この話をしてくれた店員は、この点については、全く知らないようでした。

しかし、黄金色は、淹れた時しか出ない色で、時間が経つと茶色に変色してしまいます。要は、酸化すると茶色になるということではないでしょうか。であれば、ペットボトルのなかを真空状態にでもしないと、この黄金色を達成するのは不可能なような気がします。

サントリーぐらいになれば、このような問題も高度技術により解決できるのかもしれませんが、今だに茶色であるところを見ると、もう中国進出はあきらめたのでしょうか。まあ、お茶は熱く飲むものと決めている中国人に対して、ペットボトルで保存の利く冷えたお茶を売るのは、そもそも無理なのかもしれません。

中国人は、お茶を単なる飲み物ではなく、漢方薬の一種、つまり薬の一種として飲んでいます。体内のバランスを保つ、あるいは、不調がある場合にはそれを調整する方向に持っていくことができるお茶を選んで飲みます。漢方薬として指定を受けているお茶もあるぐらいです。

中医学を補助する漢方薬は、ご存知の通り、西洋医学のように原因と結果を明確にして処方されるものではありません。中医学は全て陰と陽のバランスで理解されるもので、このバランスが崩れると体調が崩れるとするものです。漢方薬は、そのバランスを復元するために処方されるものです。即効力はないものの、長期に渡る健康増進には大いに役立つものだといえます。

さて、試飲させてもらったお茶の効用ですが、ライチ茶は、風邪の予防に効く、ウーロン茶は、プアール茶と同様に脂を体内から洗い流す効果がある、海草茶は、高血圧や高脂血漿を防いで血液のサラサラ化に効く、ジャスミン茶は、美容に良いというものでした。

ここでライチ茶を始めて飲んだのですが、ライチの実の甘酸っぱい香りがして、とても美味しく頂きました。海草茶も初めて飲んだのですが、名前の通り、海草の味がして、これは身体に良いだろうと納得しました。

最後のジャスミン茶ですが、この度は、淹れると同時に大輪の花を咲かせるバージョンを試飲させてもらい、味覚のみならず、目も楽しませてもらいました。一粒が直径3センチほどもある大粒ですが、淹れるたびに茶器の中で大輪の花を咲かせるというのも、とてもオツなものです。

お茶とは別に、ここでは、熱湯をかけると黄金色に変化する蛙を見ました。蛙といっても、本物ではなくて置物ですが。

お金を口にくわえた蛙の置物は、大小各種サイズでも売られています。中国では、蛙は「福が家に帰る」ということで重宝されています。

また、「しょんべん小僧」の像も売られていました。これは、水をかけるとオシッコが出てくる仕組みになっています。とても可愛かったので、一枚撮りました。安物カメラなので至近距離ではピントが合わず・・クリアーではありませんが、大体の感じをつかめていただけると思います。

お店のキャッシヤーの横にあった大福さんの像。儲かって笑いが止ませんわぁ!と言っているようです。福のおこぼれを頂くためにも、一枚パチリ。

最後に、極めつけの置物。おそらく、中国以外ではお目にかかることはないでしょう。竜亀オブジェ。竜のように天に向かって運勢が舞い上がり、亀のように長寿であることを祈念した置物です。中国人の願いの全てが込められた置物でした。
タグ:
中国 上海 お茶 ショッピング 観光 

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NoPhoto
上海の穴場
エリア:
  • アジア>中国>上海(シャンハイ)
テーマ:買物・土産 観光地 歴史・文化・芸術 
投稿日:2012/02/16 21:29
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写真はこちら:http://ameblo.jp/paris-marseille/entry-11026952043.html

ついに上海に到着しました!

妊娠3ヶ月は不安定だから旅行などは控えるようにと言われますが、妊娠が分かる前にブッキングしたことからキャンセルするのはあまりにも惜しく、結局、十分に注意して行くことになりました。べべが生まれたら、当分の間は遠出をすることは無理なので、この機会を逃すはずはありません。

中国東方航空(China Eastern)で上海紅橋(ホンチャオ)空港へ飛びました。関西空港から約2時間強、成田からは約3時間弱の飛行時間になります。

因みに、上海には二つ空港があり、もう一つは上海浦東(プートン)空港になります。ホンチャオ空港は主として国内線とアジアを中心とする近距離国際線に対応し、プートン空港は、長距離国際線に対応しています。拡大する中国の空のニーズに対応するべく、新たにプートン空港を建設したとのことでした。

中国東方航空の変貌振りには驚きました。SQやエミレイツのレベルには届かないものの、それでも、機内サービスといい、発着時間の正確さといい、格段の進歩を遂げていました。

今から15年程前に、北京に行く為に当航空を利用したことがありましたが、その時は、太っちょの見るからに逞しげなおばさんがCAを勤めており、苦虫を潰したような顔をしてのっしのっしと機内を我が物顔で歩き回って、機内食をぼいっ、ぼいっと投げるように配るのが当たり前でした。うるさくしたら中国語で怒鳴りつけられるのがオチ、歩いているのを呼び止めようものなら売られた喧嘩は受けて立とうの勢いで「何か用か!」と凄まれる始末。全くもって、顧客サービスもへったくれもありませんでした。

それが今では、花も滴る20代のうら若き乙女が優しい微笑みと供に温かく迎え入れてくれる航空会社となりました。目が合えばニッコリ笑顔、機内食サービスの際にも優しい心配りと温かい笑顔を決して忘れることはありません。アジア女性の微笑みは、最早、タイ女性だけのものではなくなったのです。

トレードマークとなる赤の制服も、当時は共産党の赤を髣髴させ、贅肉を束ねる巾着のように見えたのが、今では、躍動する中国のエネルギーを表現する赤、スラッとした色白美人が栄える制服として定着しています。

機内食も紙でできた弁当ボックスにビーフジャーキーと炭水化物となる何かが入っていた一昔前のものとは一変して、トレイで配られ、前菜からデザートまで一式提供されます。昔は、投げるように配るのがスタンダードだったようなので弁当ボックスになっていたのかもしれません。

東方航空への絶賛はこれぐらいにして、先へ進みましょう。

上海の空港ですが、10年ほど昔に完成したばかりで、最新のアメニティが搭載されている快適でモダーンな空港です。優先席なんていうデリカシーのある設備まで整えられており、しかもデザインが日本よりおっされ!

トイレなど、入ってびっくりです。ドアを開けると、ほのかな香水の香りが漂ってくるではありませんか!気のせいかと思って別のドアを開けても同じでした。いやはや、ここまで拘るかと思いましたが、さすがは共産党が全てを指導する中国、国家の威信にかけても世界で最も美しいトイレを実現するべく国家総動員をしたに違いありません。

空港から上海中心街に出るのに、電車やタクシーを使っても子一時間はかかります。成田と同じぐらいアクセスが悪いというのが難点ですが、拡大の一途にある上海市としては、市内に空港を設置するわけにもいかず、かの如く遠方に空港を設立することにしたといいます。

私は今回上海に来るのは初めてですので、昔との比較を述べることはできませんが、知り合いの話しでは、数年前と比較して様変わりしたとのことでした。しかし、昨年の上海万博までに主たる開発はほぼ完了しているので、今後において大きな変化はないだろうとのことでした。今後は、住宅の整備が進むだろうとのことでした。

開発が進み近代化するのは結構なことだとは思いますが、私のように歴史をこよなく愛する人間には、ちょっとばかり寂しい気持ちがしないでもありません。近代化がもたらす便利さにどっぷりつかっている自分のことを棚に上げて言うのもなんですけどね・・・・。

近代化は、その国特有の「国のにおい」を消し去ってしまうものでもあるからです。文化遺産などはそれなりに国で管理したり、世界遺産としての指定を受けて保護してはいるようですが、その国の文化とはこれらの偉大なる遺産に具現化されるものだけではありません。そこに住む人々の生活文化こそが、まさにその国をその国たらしめるものであり、昔ながらの路地や家並み、商店街の活気などが消えると供に消滅してしまうのです。

旅行が特別の意味を持って我々の心に残るのは、そこに住む人々の生活文化に触れるからではないかと思ったりします。同じ人間が異なる様式や美学でもって生活を営んでいるのを目の当たりにしたとき、我々は新鮮な驚きと好奇心を抱くものです。これこそ、まさに日常からの脱走であり、旅行の目的であるのではないかと思います。

上海は、幸運にも悠久とモダニティが同時に存在する大都会でした。


日光の反射で光り輝く近代ビルが立ち並ぶ地区から少し離れた場所に、古臭い二階建て建築が連なる商店街があったりします。上海の昔ながらの建築様式だとのことで、このような場所は市内の各地で散見されます。一部は政府が保護しているとのことですが、これらの多くはいずれ取り壊される運命にあるとのことでした。

以下は上海にある問屋街にあるお店の一つです。中国人は、「〜世界」とか「〜宇宙」とかいう名前が好きですよね。やはり中華思想が支配する国だけあって、自分や自分の店が世界や宇宙の中心であるという発想になるのでしょうか。日本人には思いも呼ばない発想です。でも、見習わなければなりません!

以下にある写真は、上海でも前衛芸術や商品を中心に販売する地域で見られる建物です。以下のような建物の1階がショップとして利用され、芸術作品から小物類各種がところ狭しと販売されています。ショップ内はほぼ全て撮影禁止でしたので、残念ながらこちらでお見せすることはできません。

一部外から密かに撮ることができましたが、あまりよく見えませんね・・(涙)。

また、元英国やフランス租借地で見られる建築には、華洋折衷となった建物も見られます。このような混淆は建築に限らず、洋服や小物類のデザインにおいても頻繁に見られるものでした。

時計台がトレードマークの元英国租借地、別名バンド地域は、華洋折衷のビルが立ち並び、夜景となるとその華やかさは上海随一となるのではないでしょうか。川を挟んで対面にある上海のランドマーク、テレビ塔と並んで、上海の夜景を代表するものです。因みに、「華麗なる一族」とかいうドラマの収録が行われた銀行もここにあります。

元フランス租借地は、今では「新天地」と呼ばれ、ヨーロッパのプロムナードを彷彿させる一角に様変わりしていました。ここには、上海ではあまりお見かけしないフランス人観光客も見られました。

日本租借地もありますが、殆どが壊されてしまって原型をわずかに残すのみとなっていました。「横浜橋」がまだ健在で、唯一当時の面影を残していると言いたいところですが、周囲が全て様変わりしているので、この橋だけで当時を偲ぶことは不可能です。他の租借地は美しく整備されているのに、日本人街だけこのような状態とは、日中関係の厳しさがこのあたりであからさまなのか・・・・と勘ぐりたくなりました。

日本のたこ焼き屋さんです。まだ行ったことがありませんが、帰る前には一度は寄って味見をしてみたいものです。20年ほど昔の途上国では、日本料理といっても「なんちゃって」ものが氾濫していました。しかし、上海ぐらいになれば、日本料理のレベルも本国相当まで到達していると信じています。

こちらは、上海ヒルズに入っているおすし屋さん!ローカル風味も取り入れ、柔軟なメニュー設定になっているようです。何しろ、カリフォルニア・ロールなどもあるわけですから、上海ロールがあってもおかしくありません。中華のおかずが上に乗った巻きも好評だとのことです。

この上海ヒルズには、日本のお店も数多く出展しており、なかにはABCクッキングまで入っているのには驚きでした。上海ネーズが夫や彼氏のハートを射止める、もしくはキープするべく楚々として料理に励んでいましたよ。

最後に、上海の各地で見られるお茶のチェーン店。中国人はコーヒーよりもお茶のほうを好むとのことで、コーヒーチェーンの代わりにお茶のチェーンが登場していました。忙しいけれども健康と美容のためにお茶を欠かすことができない上海人のニーズをスマートに満たしたお店といえます。
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