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フランス紀行

~フランスの社会・生活・文化に関する情報や日本社会との比較分析、世界各地を旅して発見した面白い情報をお届けします。~

プロフィール

ニックネーム:
Neomars
居住地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
性別:
女性
会社名:
Tabet International en France
会社英字名:
Tabet International en France
会社所在地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
業種:
現地ツアー企画・現地ガイドなど
自己紹介:
単なるスポット紹介やグルメを堪能することだけに飽き足らない旅慣れた日本人が欲している情報とは何か・・・。それは、「現地とコネクトすること」ことができる情報提供ではないかと思っています。表層に現れる現象の根拠を歴史的、文化的、社会的価値観の観点から探り、ついでに辛口ジョークや捻りの利いたブラックジョークも交えながら、「なるほど・・」と納得しながらクックックゥと笑って楽しんで頂ける情報提供をお約束します!

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サヴォン・ド・マルセイユ(Savon de Marseille)を救え!
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
テーマ:買物・土産 観光地 歴史・文化・芸術 
投稿日:2012/12/22 20:21
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昨日のフリーペーパーに、サヴォン・ド・マルセイユを守るために、マルセイユのアルティザンが署名活動を開始した旨を報じた記事が掲載されていました。

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サヴォン・ド・マルセイユという石鹸は、誰でも一度は聞いたことがあるかと思います。Made in France というよりも、Made in Marseilleの石鹸で、プロヴァンスで取れたオリーブオイルや他原料を使用し、地中海の海水を用いて醸造し、最後は地中海の潮風で自然乾燥て作られることが義務付けられており、政府の厳しい管轄の下に置かれています。

私も個人的に驚いたのですが、作り方は各メゾンによって少々異なるものの、原料に用いるものは全てプロヴァンス産であることが厳しく求められているとのことです。対岸から来るマグレブ産などの安いもので間に合わせたものは、たとえ作り方が正しくとも、最早サヴォン・ド・マルセイユとは見なされないといいます。

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実際に見ていただくと分かるのですが、オリーブ成分のパーセンテージ(72%)までしっかりと彫刻されているのが分かります。色はベージュと緑色のものが元祖ですが、昨今では、観光客向けに各種色素をつけた彩り豊かなヴァージョンも出回っています。

もっとも、この着色に関して地元の工房の間で意見が分かれています。人工的に着色したものも正式のサヴォン・ド・マルセイユとして見なすのかどうか・・・・。

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いずれせによ、元祖のものについては、香料や着色料も含まず無添加で肌に優しく、アトピーやニキビに悩む方にも安心して利用してもらえるようで、しかも使用後も自然に優しいのが特徴です。

サヴォン・ド・マルセイユの歴史は古く、14世紀に遡り、ルイ14世の治世において作り方が統一され、17世紀後半において、時の財務大臣であるコルベールにより、マルセイユ地域で活躍する90ほどの工房で作られたもののみをサヴォン・ド・マルセイユと呼ぶと定められました。

Le premier savonnier dans la région est recensé en 1370. La formule de ce savon a été réglementée au XVIIe siècle sous Louis XVI.. En 1688, Colbert a passé un édit limitant l'utilisation du nom « savon de Marseille » uniquement aux savons fabriqués à l'huile d'olive dans la région de Marseille,qui compte, au XIXe siècle, 90 savonneries.
(フランス語ウエキペディアより)

しかしながら、昨今では、中国やトルコやチュニジアなどから偽物の安いバージョンが出回っており、これが本物の「サヴォン・ド・マルセイユ」の真価を下げ、ついでに価格破壊も行っています。

これに講義する署名活動が、ここに掲載する新聞記事の主題です。

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良い物を安く手に入れたいというのが誰もの願い・・・でも、本物は高価であるというのが当たり前。歴史の風化にも耐えて今日まで受け継がれてきたものには、それなりの価値とレガシーがあり、それに対価を払うのは、ある種、使う者の義務とも言えるでしょう。

私は個人的に物欲がないので、基本的にメードインチャイナもメードインフランスも気にせず使っていますが・・・でも、拘りを持つものには、真価を求めます。そこで判断材料になるのは、長きに渡る歴史の風化に耐えてきたかどうか・・・。

歴史の検証を経て今現在も本物として通用するものについては、我々現代人も敬意を払い、後世に受け継いでいくべく努力する義務があります。

何ができるかって、出来る限り、本物以外を買わないようにし、買ったら大切に使うということに尽きるでしょう!
タグ:
サヴォン・ド・マルセイユ プロヴァンスお土産 フランス観光 アルティザン 伝統工芸 

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