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フランス紀行

~フランスの社会・生活・文化に関する情報や日本社会との比較分析、世界各地を旅して発見した面白い情報をお届けします。~

プロフィール

ニックネーム:
Neomars
居住地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
性別:
女性
会社名:
Tabet International en France
会社英字名:
Tabet International en France
会社所在地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
業種:
現地ツアー企画・現地ガイドなど
自己紹介:
単なるスポット紹介やグルメを堪能することだけに飽き足らない旅慣れた日本人が欲している情報とは何か・・・。それは、「現地とコネクトすること」ことができる情報提供ではないかと思っています。表層に現れる現象の根拠を歴史的、文化的、社会的価値観の観点から探り、ついでに辛口ジョークや捻りの利いたブラックジョークも交えながら、「なるほど・・」と納得しながらクックックゥと笑って楽しんで頂ける情報提供をお約束します!

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アクス
ラ・マルセイエーズを高らかに!
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>パリ
テーマ:街中・建物・景色 留学・長期滞在 歴史・文化・芸術 
投稿日:2015/01/16 14:08
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先週パリの出版社で起きたテロに対して100万人を超える人々が反対を表明する連帯デモをパリで展開。世界に先駆けて人権の重要性を世界に訴え、その権利保障を実現してきたフランスにおいて、今回のように言論の自由がある特定の宗教的信条により侵されるということは断じて許されることではない。

フランスでは革命を境に、ライシテと呼ばれる公共の場における宗教の禁止という、厳しい政教分離の制度が導入された。宗教は個々人のプライベートで行われるものであり、政治に限らず公共の場での宗教的言動は一切慎むというのが鉄則だ。

この鉄則を知ってか知らないでか堂々と違反しているのが、公共の場でスカーフやブルカを被って神秘なオーラをムンムン漂わせているイスラムの女性達・・。学校で被るのを許すかどうかで一時、国民的な議論を呼び、最終的に違法の判決が最高裁から下された。


アクス

この判決は、当たり前と言えば、当たり前。一つにして不可分の共和国であり続けるためには、個別の宗教の勝手気ままなmanifestationを許すわけにはいかない。フランスを含む欧州の国々は恐ろしい宗教戦争を経験し、政治と宗教を分離させることこそが地域の平和を確約するものだという原理を発見した。近代国家フランスの土台は、この原理に忠実であるわけだ。

とまあ、このような背景があることを理解しないと、なぜCharlie Hebdoがあそこまで辛辣な宗教風刺を連載し、脅迫を受けながらも編集長をはじめ体を張って言論の自由を追及する理由を理解できないと思う。

Charlie Hebdoの編集長は、以前のTIME誌の取材で「イスラムの脅威に屈するぐらいないなら、死んだ方がましだ。自分は死ぬまで戦う」と明言していたという。彼はその言葉通り最後の時を迎えた。共和国は、そして世界は、類い稀な人財を失ってしまった・・・。フランスの出版業界は連帯の精神を発揮し、協力してCharlie Hebdoの継続を図ったが、失った才能はあまりにも巨大で、その穴埋めは簡単ではないという・・・。

彼らは、まさしく、共和国とイスラムの最前線で戦いを続けていたのだ。共和国の土台を成す精神を冒涜する言動をためらいなく繰り返すイスラムに対し、風刺を通じて警告し続けたのだ。

これを個人の宗教の自由を無視する人権侵害だと考える人は、現代社会に生きる資格はないと思う。よそから勝手に国にやってきて、その国のルールを無視して自分の好き嫌いを主張し続け、注意すると反撃し、果ては殺人まで犯して平然としている人々をあなたは何と思うだろう?そんな人間も許し、その人権を尊重し、果ては、自分の働いたお金で養わねばならないのか?もし、日本が同じ状況に置かれたら、あなたは黙って受け入れるか?

フランスが置かれている状況はまさにこのような状況なのだ。フランスをこのような状況から救うために第一線で闘ってきたのが、このCharlie Hebdoなのだ。

私は最後に一言言いたい。イスラムよ、ペンにはペンで対抗しろと。

思想には思想で返し、勝負すべきではないのか。武器を持ち出した時点で、その教義の限界が明らかになる。イスラムに対する風刺にペンで対抗できないということは、その教義に限界があるのか、若しくは現代社会において通用性がないということになるのではないか。

今回の事件で短い生涯を終えた自由の戦士に永遠のオマージュを捧げ、ご家族や愛する方々に心からのお悔やみを申し上げる。
タグ:
移民問題 社会問題 フランスの現代史 フランス社会 パリのイスラム 

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