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- いちじく、目のはしで見っけた!
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エリア:
- アジア>中国>上海(シャンハイ)
- テーマ:買物・土産 街中・建物・景色 グルメ
- 投稿日:2013/11/22 14:40
- コメント(0)
上海のど真ん中、烏魯木斉路。
待てよ、あれはー。急ぎ通り過ぎたものの、バックバック。。。
やっぱり、イチジクだ。しかもきれいじゃ〜
中国で意外にお目にかからないのが、イチジク。
西域に行けば小粒の乾燥イチジクが特産でうまいが、
この辺りじゃ、太湖の島とたまに上海で見ただけ。
おばさんにどこから来たのと尋ねると、
上海市北の宝山からって。それはちょいと遠い。ご苦労様。
「最近イチジクってあまり見かけないねっ。」
「うん、少なくなったね。これは今年最後。朝採って来たばかりで木で熟しているから甘いよ。」
本を散々買い込んで、背中のリュックが重くて疲れていたのもすっかり忘れ、
ガンと買い込んでしもうた。
傷めないように蘇州まで持って帰らなきゃ…とほほ。。。
でも甲斐あり。甘かった〜よお。
待てよ、あれはー。急ぎ通り過ぎたものの、バックバック。。。
やっぱり、イチジクだ。しかもきれいじゃ〜
中国で意外にお目にかからないのが、イチジク。
西域に行けば小粒の乾燥イチジクが特産でうまいが、
この辺りじゃ、太湖の島とたまに上海で見ただけ。
おばさんにどこから来たのと尋ねると、
上海市北の宝山からって。それはちょいと遠い。ご苦労様。
「最近イチジクってあまり見かけないねっ。」
「うん、少なくなったね。これは今年最後。朝採って来たばかりで木で熟しているから甘いよ。」
本を散々買い込んで、背中のリュックが重くて疲れていたのもすっかり忘れ、
ガンと買い込んでしもうた。
傷めないように蘇州まで持って帰らなきゃ…とほほ。。。
でも甲斐あり。甘かった〜よお。
- タグ:
- 上海 くだもの
なやむ…
この時期、蘇州では虫遊びが季節の風流ごと。
先週の日曜、仕事が終わってから花鳥市場に立ち寄ったが
虫遊びグッズ、いっぱい。。
が、上物は蘇州のことであるからして、高級木の紅木なんかで作ってあり
虫籠が、200~300元、いいのは1000元以上する。
わあ〜虫をいれずとも飾っとくだけでもいいなあ…
いかんいかん。この道には手をのばしゃちゃいかんと
振り切って帰ってきたものの、いまだうずうず気になっている。
蘇州人は花を植え、鳥を育てるのが、他地方の人たちにもまして好むが、
それ以外に気合いが入っているお遊びが
先だってこちらのFBでもご紹介した、「闘蟋蟀(コオロギ)」。
古人はこれを優雅に「秋興」と呼んでもいた。
文人墨客の詩のお題目かと思いきや、
なんと「体育会系・コオロギボクシング」。
鳴き声のいいコオロギは、文系か芸術系の資質かと思いきや
闘争心強く、戦いの美学に酔うのがあやつの本質だったのだ。
「闘蟋蟀」には、小道具がいっぱいあって、
ボクシングリングの場である盆の他に、
コオロギをつついたり、
お手軽にちょっと入れたりする瓶や小箱がある。
「闘蟋蟀」にはいまのところ興味がないし、
虫籠にコオロギを入れて鳴き声を聞くより
遠くから聞こえてくる音色を楽しむほうが好きだけれど、
あの、道具もん、ちょっとほしいなあ。。。
この時期、蘇州では虫遊びが季節の風流ごと。
先週の日曜、仕事が終わってから花鳥市場に立ち寄ったが
虫遊びグッズ、いっぱい。。
が、上物は蘇州のことであるからして、高級木の紅木なんかで作ってあり
虫籠が、200~300元、いいのは1000元以上する。
わあ〜虫をいれずとも飾っとくだけでもいいなあ…
いかんいかん。この道には手をのばしゃちゃいかんと
振り切って帰ってきたものの、いまだうずうず気になっている。
蘇州人は花を植え、鳥を育てるのが、他地方の人たちにもまして好むが、
それ以外に気合いが入っているお遊びが
先だってこちらのFBでもご紹介した、「闘蟋蟀(コオロギ)」。
古人はこれを優雅に「秋興」と呼んでもいた。
文人墨客の詩のお題目かと思いきや、
なんと「体育会系・コオロギボクシング」。
鳴き声のいいコオロギは、文系か芸術系の資質かと思いきや
闘争心強く、戦いの美学に酔うのがあやつの本質だったのだ。
「闘蟋蟀」には、小道具がいっぱいあって、
ボクシングリングの場である盆の他に、
コオロギをつついたり、
お手軽にちょっと入れたりする瓶や小箱がある。
「闘蟋蟀」にはいまのところ興味がないし、
虫籠にコオロギを入れて鳴き声を聞くより
遠くから聞こえてくる音色を楽しむほうが好きだけれど、
あの、道具もん、ちょっとほしいなあ。。。
- タグ:
- 蘇州 文化 趣味 昆虫 遊戯
- がまんならず…、シ・ア・ワ・セ、焼餅(シャオビン)♪
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エリア:
- アジア>中国>蘇州(ソシュウ)
- テーマ:観光地 グルメ
- 投稿日:2013/11/07 15:14
- コメント(0)
あ〜あ〜、くっちゃった。
やっぱり、うまいっ!
毎朝、朝練してから、作りたての豆浆を買いに行くのが日課だが、
その店に行くまでに、朝はズラリとチャイナファーストフードの露店が並ぶ。
手掴餅、油餅、ゴマ団子、シュウマイ、包子などなど。
朝からこんなに脂っぽいもの食べちゃいかんと思うような、
コレステロールならびに血糖値が上がりそうな禁断のフードばかり。
が、これを買わずに前を通り過ぎるだけ!
これはかなりのがまん強さが必要…
過度のストレスはだめだということにし、週1回はOKに^^;
大抵は週末にいただくのだけど、
今日はたまたま出勤前に、また魅惑のフード街を通ってしまい、
並ぶ人もなかったので、ふらふらとシャオビン屋の前に…。
このおやじさん、露店の中でもっともプロの手つきなんだよね。
ちょっと前かがみの姿勢から繰り出される
コテさばきが実に無駄な動きがなく、速くかつ美しい。
代金もご自身ではお金には触らず、
お客様に勝手に箱から清算させるという、
衛生面を考慮したおはからい。
からさもお好みにしてもらえ
卵の個数も調整可。
中に挟み込んだ、あげもの。
またこれがなかなかうまい。
他の店で同様の餅(ビン)を買うと油っぽく、
後で胃がむかつくのだけれど、ここのは全然問題なし!
いつも前を通るから、
待ち人がいない時は、
気のよさそうな、にこにこ視線が投げかけられるが、
ひとことも声をかけない、いさぎよさ!
ここがまたお気にいりなんである。
おじさん、ありがと、おいしかったよ。
また来るからね(^o^)丿
やっぱり、うまいっ!
毎朝、朝練してから、作りたての豆浆を買いに行くのが日課だが、
その店に行くまでに、朝はズラリとチャイナファーストフードの露店が並ぶ。
手掴餅、油餅、ゴマ団子、シュウマイ、包子などなど。
朝からこんなに脂っぽいもの食べちゃいかんと思うような、
コレステロールならびに血糖値が上がりそうな禁断のフードばかり。
が、これを買わずに前を通り過ぎるだけ!
これはかなりのがまん強さが必要…
過度のストレスはだめだということにし、週1回はOKに^^;
大抵は週末にいただくのだけど、
今日はたまたま出勤前に、また魅惑のフード街を通ってしまい、
並ぶ人もなかったので、ふらふらとシャオビン屋の前に…。
このおやじさん、露店の中でもっともプロの手つきなんだよね。
ちょっと前かがみの姿勢から繰り出される
コテさばきが実に無駄な動きがなく、速くかつ美しい。
代金もご自身ではお金には触らず、
お客様に勝手に箱から清算させるという、
衛生面を考慮したおはからい。
からさもお好みにしてもらえ
卵の個数も調整可。
中に挟み込んだ、あげもの。
またこれがなかなかうまい。
他の店で同様の餅(ビン)を買うと油っぽく、
後で胃がむかつくのだけれど、ここのは全然問題なし!
いつも前を通るから、
待ち人がいない時は、
気のよさそうな、にこにこ視線が投げかけられるが、
ひとことも声をかけない、いさぎよさ!
ここがまたお気にいりなんである。
おじさん、ありがと、おいしかったよ。
また来るからね(^o^)丿
- タグ:
- 中国 蘇州 グルメ
- 蘇州人に愛される出版社、”古呉軒出版社”
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エリア:
- アジア>中国>蘇州(ソシュウ)
- テーマ:買物・土産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2013/11/06 17:01
- コメント(0)
やっぱり、「読書人」の街だ、万歳〜
2,3か月前から気になっていた、
近所の出版社の奥まった所に控えめにかけられていた
「全民閲読節、呉地文化図書」の赤垂れ幕。
この”古呉軒出版社”は、名前が表すように蘇州地元の出版社で
歴史文化芸術関連の書籍を中心に
非常に手堅い、正統派の書籍を出版しており
私が好きな類の書を多く出版されており、お気に入りなんである。
本日昼休み、外で食事をした帰り、首尾よく思いだし立ち寄った。
おそるおそる中に入ると、ありゃ、本当に本を売ってる〜
蘇州にちなんだ、書、アートものを中心に歴史文化関連の研究書もズラリ。
ど、どーしよう〜、好きなものが多すぎる(@_@)
先日上海に行った時に買いこんだ書籍に手をつけてないしな。
今日は、3-4冊ぐらいにしておこう。
さすが中国唯一の書法(書道)都市に恥じない
高級宣紙を用いた歴代書家の復元書があって惹かれたが
今日はだめだめ。
レジで会員カード、持ってる?と聞かれ
初めて来たのでと告げると
いつのまにか隣にいた人のよさそうが男性がにこにこしながら、
あんた本好きそうだから作ったほうがいいよとアドバイスくださる。
ん、じゃと作ってもらうと、なんと3割引き!!
60元も安くなった…
くだんの男性が、「ほら、泣けてくるだろう。よかったなあ。」
いや、ほんとほんと。
最近中国では過剰包装は控えるためレジ袋がないから、
普通はMY袋がなければ複数本を購入した場合は
そのままバランスを崩さないように抱え持つしかないんだが、
店員さんがひもでよかったらくくろうかと、ひもを探してくくって下さる。
し、しんせつだなあーー
気をよくして、らんらんらんと足取り軽く外に出ると、
くだんの男性が、「小姑娘!小姑娘!」と声をかけてくる。
ひさしく「小姑娘!」などと呼ばれたことないから
我がことと思わず、そのまま行くと声が大きくなる。
「まだお金バックしてくれるらしいよ」
レジの店員さんが打ち間違えた、すみませんと恐縮して
さらに7元返してくれる(*^^)v
ええ〜、まだ安くなるの。。。
かの男性はこちらのスタッフではなくリーピーター客であった。
「ここは良心的なんだよ。
出版してるのも新華書店のようにいいかげんなものじゃない。
だからいつもここで買うんだ…」
本好き同士は、見ればぴぴっとわかりあえますな。
あんたもこの道に惹かれる精神性をお持ちですな。
一緒にわかちあおうとばかり、もりあがる。
蘇州はそんな人と結構あちこちで出会うんである。
蘇州はかつて官吏登用試験「科挙」で
トップ合格者の”状元”を断トツで多く輩出させた
「読書人」、つまり知識分子の街。
が、官界なんて、いやだ、合わんと早々に引退して
故郷で好きな勉強や風流ごとにいそしんだ人が多い。
いまでも中国科学院に属しているのは蘇州出身者が多く
「院士の故郷」と称されているとか。
くだんの男性客が、明日から2日間
ここで書の展覧会があるから
書が好きならお勧めだよとお教えくださる。
蘇州人が自慢する出版社の展覧会。
もちろん、来ますとも。
蘇州はかように好きな人だけそそっと来る展覧会に
上質なものが多いこと、知ってるよん(*^^)v
2,3か月前から気になっていた、
近所の出版社の奥まった所に控えめにかけられていた
「全民閲読節、呉地文化図書」の赤垂れ幕。
この”古呉軒出版社”は、名前が表すように蘇州地元の出版社で
歴史文化芸術関連の書籍を中心に
非常に手堅い、正統派の書籍を出版しており
私が好きな類の書を多く出版されており、お気に入りなんである。
本日昼休み、外で食事をした帰り、首尾よく思いだし立ち寄った。
おそるおそる中に入ると、ありゃ、本当に本を売ってる〜
蘇州にちなんだ、書、アートものを中心に歴史文化関連の研究書もズラリ。
ど、どーしよう〜、好きなものが多すぎる(@_@)
先日上海に行った時に買いこんだ書籍に手をつけてないしな。
今日は、3-4冊ぐらいにしておこう。
さすが中国唯一の書法(書道)都市に恥じない
高級宣紙を用いた歴代書家の復元書があって惹かれたが
今日はだめだめ。
レジで会員カード、持ってる?と聞かれ
初めて来たのでと告げると
いつのまにか隣にいた人のよさそうが男性がにこにこしながら、
あんた本好きそうだから作ったほうがいいよとアドバイスくださる。
ん、じゃと作ってもらうと、なんと3割引き!!
60元も安くなった…
くだんの男性が、「ほら、泣けてくるだろう。よかったなあ。」
いや、ほんとほんと。
最近中国では過剰包装は控えるためレジ袋がないから、
普通はMY袋がなければ複数本を購入した場合は
そのままバランスを崩さないように抱え持つしかないんだが、
店員さんがひもでよかったらくくろうかと、ひもを探してくくって下さる。
し、しんせつだなあーー
気をよくして、らんらんらんと足取り軽く外に出ると、
くだんの男性が、「小姑娘!小姑娘!」と声をかけてくる。
ひさしく「小姑娘!」などと呼ばれたことないから
我がことと思わず、そのまま行くと声が大きくなる。
「まだお金バックしてくれるらしいよ」
レジの店員さんが打ち間違えた、すみませんと恐縮して
さらに7元返してくれる(*^^)v
ええ〜、まだ安くなるの。。。
かの男性はこちらのスタッフではなくリーピーター客であった。
「ここは良心的なんだよ。
出版してるのも新華書店のようにいいかげんなものじゃない。
だからいつもここで買うんだ…」
本好き同士は、見ればぴぴっとわかりあえますな。
あんたもこの道に惹かれる精神性をお持ちですな。
一緒にわかちあおうとばかり、もりあがる。
蘇州はそんな人と結構あちこちで出会うんである。
蘇州はかつて官吏登用試験「科挙」で
トップ合格者の”状元”を断トツで多く輩出させた
「読書人」、つまり知識分子の街。
が、官界なんて、いやだ、合わんと早々に引退して
故郷で好きな勉強や風流ごとにいそしんだ人が多い。
いまでも中国科学院に属しているのは蘇州出身者が多く
「院士の故郷」と称されているとか。
くだんの男性客が、明日から2日間
ここで書の展覧会があるから
書が好きならお勧めだよとお教えくださる。
蘇州人が自慢する出版社の展覧会。
もちろん、来ますとも。
蘇州はかように好きな人だけそそっと来る展覧会に
上質なものが多いこと、知ってるよん(*^^)v
- タグ:
- 蘇州 書籍 ショッピング
- よかったっ!蘇州戯曲フェステイバル、越劇『柳永』
-
エリア:
- アジア>中国>蘇州(ソシュウ)
- テーマ:鑑賞・観戦 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2013/11/04 13:14
- コメント(0)
新鮮!感動〜、
王君安主演、越劇『柳永』
すまん。知らなかった。こんなにすばらしいなんて…
蘇州には中国戯曲で最上位に置かれる、世界遺産の「昆曲」があり、芸事の盛んな街でもある。秋には戯曲フェスティバルがあり、全国から代表的な戯曲団が集まり、戯曲三昧〜。
とんぼも昆曲のちょいフアンだが、蘇州人に昆曲に勝るとも劣らず人気があるのがお隣の地区の越劇。
越劇は中国版タカラヅカで、演者は女性のみ。一度いい作品をと思っていたが、国家一級演者による越劇と大々的に宣伝されていたのが、こちら福建芳華越劇団による『柳永』。
"越"劇というぐらいだから、発祥は浙江の紹興、つまりもと越の国。ふうむ、福建の越劇団ねえ。北京時代、地方のドサ回り劇団を多く見たせいか、トップの役者さんは国家一級でも、演出がダサかったり。。。などちょいと疑わしき思いがかすめたり。が、ポスターに載った主演王君安があまりにも輝いており、見るたび、いいよんと誘いかけてくる。今回の戯曲フェスティバルで一番のオススメの匂いがクンクン、いいや、見ちゃえ。
結果、花丸五重マル!!
見逃さなくて、本当によかった。
まず驚いたのが、大劇場がほぼ満席。しかも「我愛你王君安」の赤の垂れ幕まで登場。ほお~。
その昔、90年代北京のうらぶれた、古い四合院に囲まれた人民劇場で京劇を見ていた時は、ストーリー、演出、衣装ともに目を引くものがなく、孫悟空などアクロバット的なものを除いてはすぐに夢うつつの世界に。
が、時は変わり、中国の劇は今おもしろいものが非常に多い。ストーリー、舞台設計、衣装、演出。どれも練られており、現代劇、古典劇ともに見応えがあるのが増えた。
本日の越劇は最初から最後まで大満足。「柳永」は北宋時代の著名な詩人だが、不遇だった才人の生涯を綴る。
王君安の優美な動作、含みのある情感豊かな歌声。北宋画の三次元の演出、舞台設計、意匠を凝らした衣装。どれもがそつなく、見てよし、聞いてよし。すこぶる心地よし。
しかしレベル高かったなあと、先ほどパンフレットなどをあらためてよく見ると、主演の王君安は、上海で越劇の改革に取り組んだ尹桂芳の直系弟子で国家一級演者だが、その他関係者も「国家級」。やっぱりね。
脚本は上海音乐学院連波教授、舞台美術は中国舞台美術学会副会長で中央戯劇学院教授劉杏林等。
アンコールで最後に、会場から「我愛你王君安!」の掛け声が出たのもびっくりしたが、何のことない、私も手を振って唱和しておった(*^^*)
ううむ、やはり越劇のフアンとヅカフアンはどこか似てる気がした。
王君安主演、越劇『柳永』
すまん。知らなかった。こんなにすばらしいなんて…
蘇州には中国戯曲で最上位に置かれる、世界遺産の「昆曲」があり、芸事の盛んな街でもある。秋には戯曲フェスティバルがあり、全国から代表的な戯曲団が集まり、戯曲三昧〜。
とんぼも昆曲のちょいフアンだが、蘇州人に昆曲に勝るとも劣らず人気があるのがお隣の地区の越劇。
越劇は中国版タカラヅカで、演者は女性のみ。一度いい作品をと思っていたが、国家一級演者による越劇と大々的に宣伝されていたのが、こちら福建芳華越劇団による『柳永』。
"越"劇というぐらいだから、発祥は浙江の紹興、つまりもと越の国。ふうむ、福建の越劇団ねえ。北京時代、地方のドサ回り劇団を多く見たせいか、トップの役者さんは国家一級でも、演出がダサかったり。。。などちょいと疑わしき思いがかすめたり。が、ポスターに載った主演王君安があまりにも輝いており、見るたび、いいよんと誘いかけてくる。今回の戯曲フェスティバルで一番のオススメの匂いがクンクン、いいや、見ちゃえ。
結果、花丸五重マル!!
見逃さなくて、本当によかった。
まず驚いたのが、大劇場がほぼ満席。しかも「我愛你王君安」の赤の垂れ幕まで登場。ほお~。
その昔、90年代北京のうらぶれた、古い四合院に囲まれた人民劇場で京劇を見ていた時は、ストーリー、演出、衣装ともに目を引くものがなく、孫悟空などアクロバット的なものを除いてはすぐに夢うつつの世界に。
が、時は変わり、中国の劇は今おもしろいものが非常に多い。ストーリー、舞台設計、衣装、演出。どれも練られており、現代劇、古典劇ともに見応えがあるのが増えた。
本日の越劇は最初から最後まで大満足。「柳永」は北宋時代の著名な詩人だが、不遇だった才人の生涯を綴る。
王君安の優美な動作、含みのある情感豊かな歌声。北宋画の三次元の演出、舞台設計、意匠を凝らした衣装。どれもがそつなく、見てよし、聞いてよし。すこぶる心地よし。
しかしレベル高かったなあと、先ほどパンフレットなどをあらためてよく見ると、主演の王君安は、上海で越劇の改革に取り組んだ尹桂芳の直系弟子で国家一級演者だが、その他関係者も「国家級」。やっぱりね。
脚本は上海音乐学院連波教授、舞台美術は中国舞台美術学会副会長で中央戯劇学院教授劉杏林等。
アンコールで最後に、会場から「我愛你王君安!」の掛け声が出たのもびっくりしたが、何のことない、私も手を振って唱和しておった(*^^*)
ううむ、やはり越劇のフアンとヅカフアンはどこか似てる気がした。
- タグ:
- 蘇州 越劇 戯曲 中国
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