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- 【三峡クルーズ乗船記】山から川から眺める、雄大な三峡の自然美に酔いしれよう
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エリア:
- アジア>中国>宜昌(ギショウ)
- テーマ:クルーズ 歴史・文化・芸術 自然・植物
- 投稿日:2019/02/20 19:15
- コメント(0)
一般的な三峡クルーズは、重慶から宜昌へ向かう下りルートだと3泊4日。逆の上りルートだと4泊5日が基本となっています。
今回我々が乗ったのは下りルート。
乗船2日目に、まずは重慶市涪陵区で下船。下船時には、写真のような通行証を持って降りることになっています。
横にいる、地元のゆるキャラらしきものの歓迎を受けたあと、「白鶴梁水下博物館」に向かいました。
かつて先人たちは、水が引いて川底が見えるとそこにさまざまな彫り物をして、水位の移り変わりを見極めていたそうです。
現在は三峡ダムによる水位の上昇のため、どんなに水位が下がっても見ることができなくなってしまいました。
しかしそこは考えたもの。実際の川底を眺めることができるようにと、水中に建設したのがこちらの博物館なのです!
くっきりと刻まれた文字と絵の力強さは、これが1000年近く昔から年月を経てきたものだということを忘れてしまいそうです。
* * *
翌日は奉節県にある「白帝城」を目指します。
下船後、河岸からバスに乗り換えて向かったこちらは、三国志ファンにはなじみ深い人物、劉備玄徳が最期を迎えた地として有名な場所。
ダム建設後に水位が上がったため離れ小島になったそうで、バス乗降所から長い橋を渡り、長い階段を上ると白帝廟が見えてきます。
中は、人形などを使って昔の様子を再現しています。
白帝城いちばんの見どころは、中国の10元紙幣にも描かれている「夔門」(きもん)の風景!
展望台から撮影した風景がこちら。
なんという雄大さ…!
訪問日はあいにく雲の多い日だったのですが、雲の切れ間から「天使のはしご」と呼ばれる日の光が差してきて、荘厳な雰囲気を醸し出していました。
このあとクルーズ船は夔門の間を通り、瞿塘峡(くとうきょう)と呼ばれる「三峡」のひとつを抜けていきます。
峡谷のゴツゴツした斜面を見ると、自然の荒々しさを感じずにはいられません。
* * *
さてさて、同じ日の午後。
今度は、中型の船に乗り換えて「小三峡」クルーズです。
こちらの船から見られるのは、「懸棺」という、断崖絶壁の洞穴のようなくぼみに棺を納める葬送の風習の跡(赤丸部分)。
いったいどうやってこの絶壁に運ぶことができたのか…先人の知恵にはうなるばかりです。
途中でさらに小さい船に乗り換えて、おまけの「小小三峡」見物にも繰り出します!
船頭さんは地元にお住まいの方。住居は山の上のほうとのことで、仕事場との往復も大変なのだとか。
しかしにこやかな方で、途中で舟歌も披露してくださいました♪
途中途中に、昔ながらの投網を見せてくれる漁師さん役の方や歓迎の歌を歌ってくれる方がいて、景色だけではないエンターテインメントになっているようです。
* * *
そして最終日は三峡ダムを見学して、宜昌にてお昼に下船し、このクルーズは終了となります。
ずっと船に閉じ込められているわけではないので、盛りだくさんのイベントをこなしていると、時間の経つのは意外とあっという間!
ただ逆に、スケジュールみっしりのため、下船先での自由行動時間がないのは少し残念なところ。とはいえ、船に乗り遅れるわけにはいきませんからね…(汗)
でも、船上デッキで風を受けながら峡谷をすり抜けていく心地よさや、夕日の沈みゆくさまや満天の星を見上げる経験は、ここでしかできないもの。
今回の黄金クルーズのほかにも各社ごとにプランが用意されているようなので、じっくり見比べて、歴史に思いを馳せに出かけてみてはいかがでしょう?
【おまけ】
こちらのクルーズ、カメラマンが船内船外問わず乗客を撮影しているのですが、実はこれ、フロントで販売するためのもの。
「本日の写真」というモニタに導かれて写真選択機器の前に立つと、なんと顔認識で、それまでに撮影された写真がばばっと表示されるのです!
写真を指定すると、追ってプリントしたものがいただけます。
ベストショットがあったら、旅の思い出に購入もアリかな?
今回我々が乗ったのは下りルート。
乗船2日目に、まずは重慶市涪陵区で下船。下船時には、写真のような通行証を持って降りることになっています。
横にいる、地元のゆるキャラらしきものの歓迎を受けたあと、「白鶴梁水下博物館」に向かいました。
かつて先人たちは、水が引いて川底が見えるとそこにさまざまな彫り物をして、水位の移り変わりを見極めていたそうです。
現在は三峡ダムによる水位の上昇のため、どんなに水位が下がっても見ることができなくなってしまいました。
しかしそこは考えたもの。実際の川底を眺めることができるようにと、水中に建設したのがこちらの博物館なのです!
くっきりと刻まれた文字と絵の力強さは、これが1000年近く昔から年月を経てきたものだということを忘れてしまいそうです。
* * *
翌日は奉節県にある「白帝城」を目指します。
下船後、河岸からバスに乗り換えて向かったこちらは、三国志ファンにはなじみ深い人物、劉備玄徳が最期を迎えた地として有名な場所。
ダム建設後に水位が上がったため離れ小島になったそうで、バス乗降所から長い橋を渡り、長い階段を上ると白帝廟が見えてきます。
中は、人形などを使って昔の様子を再現しています。
白帝城いちばんの見どころは、中国の10元紙幣にも描かれている「夔門」(きもん)の風景!
展望台から撮影した風景がこちら。
なんという雄大さ…!
訪問日はあいにく雲の多い日だったのですが、雲の切れ間から「天使のはしご」と呼ばれる日の光が差してきて、荘厳な雰囲気を醸し出していました。
このあとクルーズ船は夔門の間を通り、瞿塘峡(くとうきょう)と呼ばれる「三峡」のひとつを抜けていきます。
峡谷のゴツゴツした斜面を見ると、自然の荒々しさを感じずにはいられません。
* * *
さてさて、同じ日の午後。
今度は、中型の船に乗り換えて「小三峡」クルーズです。
こちらの船から見られるのは、「懸棺」という、断崖絶壁の洞穴のようなくぼみに棺を納める葬送の風習の跡(赤丸部分)。
いったいどうやってこの絶壁に運ぶことができたのか…先人の知恵にはうなるばかりです。
途中でさらに小さい船に乗り換えて、おまけの「小小三峡」見物にも繰り出します!
船頭さんは地元にお住まいの方。住居は山の上のほうとのことで、仕事場との往復も大変なのだとか。
しかしにこやかな方で、途中で舟歌も披露してくださいました♪
途中途中に、昔ながらの投網を見せてくれる漁師さん役の方や歓迎の歌を歌ってくれる方がいて、景色だけではないエンターテインメントになっているようです。
* * *
そして最終日は三峡ダムを見学して、宜昌にてお昼に下船し、このクルーズは終了となります。
ずっと船に閉じ込められているわけではないので、盛りだくさんのイベントをこなしていると、時間の経つのは意外とあっという間!
ただ逆に、スケジュールみっしりのため、下船先での自由行動時間がないのは少し残念なところ。とはいえ、船に乗り遅れるわけにはいきませんからね…(汗)
でも、船上デッキで風を受けながら峡谷をすり抜けていく心地よさや、夕日の沈みゆくさまや満天の星を見上げる経験は、ここでしかできないもの。
今回の黄金クルーズのほかにも各社ごとにプランが用意されているようなので、じっくり見比べて、歴史に思いを馳せに出かけてみてはいかがでしょう?
【おまけ】
こちらのクルーズ、カメラマンが船内船外問わず乗客を撮影しているのですが、実はこれ、フロントで販売するためのもの。
「本日の写真」というモニタに導かれて写真選択機器の前に立つと、なんと顔認識で、それまでに撮影された写真がばばっと表示されるのです!
写真を指定すると、追ってプリントしたものがいただけます。
ベストショットがあったら、旅の思い出に購入もアリかな?
- 【三峡クルーズ乗船記】クルーズ船「黄金6号」内部レポート!
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エリア:
- アジア>中国>重慶(ジュウケイ)
- テーマ:クルーズ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2019/02/01 19:42
- コメント(0)
さあ、いよいよクルーズ船に乗船です。
バスを降り、荷物を持って向かう先は…おお、あれが我々が乗る船!
大きすぎて、カメラの画角に入り切りません(^^;
今回乗船する「黄金6号」は、350人収容可能、総トン数1万7000tという6階建ての大きなもの。乗組員だけで200名なのだとか!
お部屋は思いのほか広々! バルコニーもあって、風を受けながらの航行も気持ちいいものです。
バスルームはシャワーのみでしたがレインシャワーもありますし、なによりも水の勢いがいいことに感心しました。船の水道設備ってどうなっているのかしら…?
ロビー階にあたるアーケードエリアは吹き抜けでゴージャス☆ コンビニ的なお店や子供のおもちゃが売られる店もあれば、翡翠を扱うお店もあり、客層も幅広いことが窺えますね。
館内設備もさすがのひと言。
麻雀やビリヤード、映画館にキッズルームやプールといったレジャー設備のほか、ラウンジ的な場所にはイミテーションの舵があったり、読書が楽しめるよう書架があったりと、くつろぎのスペースも充実していました。
食堂はビュッフェ形式。世界各国からのツアー客に対応するためか、意外にも中国料理は少なく、フライドポテトやカレーは毎日のように登場。
日本人チームは数少ない中国料理を好んで食べていましたが、日程も後半になると、並ぶお料理の中国料理率が上がり、内心喜びいっぱい。味もおいしくなった気がするのは気のせいかな…?(笑)
また、3泊4日の航行ということもあり、船内ではレクリエーションも頻繁に行われます。
中国麻雀体験は見応えアリ。「Now, you can PONG!」(今、ポンできますよ!)なんてかけ声が飛ぶのが新鮮です。
習字体験や刺繍体験も人気のイベントのようですね。
初日の夜はウェルカムパーティがあり、専属のダンサーによる踊りも披露されました。20人近くいましたが、彼らも「従業員200名」に含まれるわけですね! 練習場はさすがに併設されていないので、乗船前に仕上げるのでしょうか。ハードですね…!
軽くお酒を楽しんだ後は、部屋から夜景を眺めてみました。
少し街から離れると、空には満天の星…♪
しかし、スタッフのカメラの腕では、さすがにそこまでは撮影ができなかったのが悔やまれます…!!!
橋のライトアップ写真でご容赦くださいね。
* * *
さて、このクルーズのスケジュールは、船内でのこんなあれやこれやを楽しみつつ、毎日どこかに寄港しては博物館や名勝を観光しに出かけるという流れになっています。
続いての最終回記事では、立ち寄った「白鶴梁水下博物館」「白帝城」「小三峡」についてのレポートをお届けします!
バスを降り、荷物を持って向かう先は…おお、あれが我々が乗る船!
大きすぎて、カメラの画角に入り切りません(^^;
今回乗船する「黄金6号」は、350人収容可能、総トン数1万7000tという6階建ての大きなもの。乗組員だけで200名なのだとか!
お部屋は思いのほか広々! バルコニーもあって、風を受けながらの航行も気持ちいいものです。
バスルームはシャワーのみでしたがレインシャワーもありますし、なによりも水の勢いがいいことに感心しました。船の水道設備ってどうなっているのかしら…?
ロビー階にあたるアーケードエリアは吹き抜けでゴージャス☆ コンビニ的なお店や子供のおもちゃが売られる店もあれば、翡翠を扱うお店もあり、客層も幅広いことが窺えますね。
館内設備もさすがのひと言。
麻雀やビリヤード、映画館にキッズルームやプールといったレジャー設備のほか、ラウンジ的な場所にはイミテーションの舵があったり、読書が楽しめるよう書架があったりと、くつろぎのスペースも充実していました。
食堂はビュッフェ形式。世界各国からのツアー客に対応するためか、意外にも中国料理は少なく、フライドポテトやカレーは毎日のように登場。
日本人チームは数少ない中国料理を好んで食べていましたが、日程も後半になると、並ぶお料理の中国料理率が上がり、内心喜びいっぱい。味もおいしくなった気がするのは気のせいかな…?(笑)
また、3泊4日の航行ということもあり、船内ではレクリエーションも頻繁に行われます。
中国麻雀体験は見応えアリ。「Now, you can PONG!」(今、ポンできますよ!)なんてかけ声が飛ぶのが新鮮です。
習字体験や刺繍体験も人気のイベントのようですね。
初日の夜はウェルカムパーティがあり、専属のダンサーによる踊りも披露されました。20人近くいましたが、彼らも「従業員200名」に含まれるわけですね! 練習場はさすがに併設されていないので、乗船前に仕上げるのでしょうか。ハードですね…!
軽くお酒を楽しんだ後は、部屋から夜景を眺めてみました。
少し街から離れると、空には満天の星…♪
しかし、スタッフのカメラの腕では、さすがにそこまでは撮影ができなかったのが悔やまれます…!!!
橋のライトアップ写真でご容赦くださいね。
* * *
さて、このクルーズのスケジュールは、船内でのこんなあれやこれやを楽しみつつ、毎日どこかに寄港しては博物館や名勝を観光しに出かけるという流れになっています。
続いての最終回記事では、立ち寄った「白鶴梁水下博物館」「白帝城」「小三峡」についてのレポートをお届けします!
1 - 2件目まで(2件中)