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エリア:
- ヨーロッパ > ギリシャ
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テーマ:
- その他
はい、明日はやはりゼネスト決行だそうです。
ついでに私のストライキの思い出を。
(先月のアテネ便りニュースレターからの抜粋)
ギリシャは本当に「ストライキ」が全て揃っているような国だ。
品揃え豊富!よってらっしゃい、見てらっしゃい!ストライキならな〜んでも揃ってるよって商売したくなる。
ストライキが売り物だったら、経済援助必要ないのにねぇ....
私の強烈なストライキ体験は電気である。
まだここに住む前の、観光客として訪れていた時。ある年、前から憧れていたメテオラへ行くことにした。アテネに到着したとき、現地在の知人から「今電気のストライキが行われているの。でもアテネ市内のホテルは影響がないから問題ないわね」と言われた。その実全く何の支障もなく。この言葉はなにとなく忘れ去ってしまった。
さて、メテオラ観光の拠点であるカランバカに到着。客引きに連れられていったプラティア(広場)に程近いホテルというよりRoom to Let。 部屋に入るとあちらこちらにキャンドルが。
「うわ〜っ!ロマンチック!!」
と同行した友人と共に大はしゃぎ。 顔を見合わせてはこれが男と一緒だったらねぇ….と二人して嘆いた(笑)。
-メテオラ観光は珍道中。今回のテーマに関係ないから省きます。-
夕食を取りに再び外へ。今日一日の散々(?)で楽しかった出来事をぺちゃくちゃと喋っているとそのうち日も落ちてあたりは暗くなる。そろそろホテルへ戻ろうか、と腰を浮かしたとたんに突然辺りは真っ暗闇に。
な、な、何だ?何なんだ?
パニックに落ちる前に、周りから、ぽっ、ぽっと仄かな明かりがつきはじめる。
カフェやタベルナの外に出されたテーブルのろうそくでようやく暗闇は消える。
停電にしてはおかしい。 誰も騒がないから。
店の人にいったいこれはどうしたことかと聞くと;
「電気のストライキでねぇ….」
ああああああ!アテネで言われた言葉が蘇った。
それにしても、全く明かりのない夜っていうのはなんと怖くて不思議なんでしょう。
暗闇の中だと音にものすごく敏感になる。 空気が揺らいでる音まで聞こえそう。
当然街灯なんぞは点いていないから、ホテルに帰るまでがまたひと騒動。
同じ場所を何周もまわった挙句、へとへとになって到着。
部屋に入ると、ロマンチックなろうそくが私たちを待っていたのでした。
-この話を昨年久しぶりにカランバカを訪れたときにタクシーの運転手に話したら大うけしました(笑)
電気のストライキは一昨年の夏にもありました。アテネ市内はランダムで日中や夕方の数時間。これにあたった地区は大変!特にアイスクリームとか冷凍ものを扱っていて自家発電がないようなところ。多大な被害だったようです。
そして翌年、前年痛められたにもかかわらず同行者はギリシャにはまってまた一緒に。このときのテーマはタクシーを使わず、できるだけ公共バス・トロリーをフルに使うこと。空港から始まって散々調べて“完璧!”の状態にしたにも関わらず、公共バスのストライキ….. かなり長いストライキであったようで、軍用車がバスの代わりに走っていた。車内アナウンスがないから窓からの風景で降りないとダメな私たちに、兵隊さんが乗り込むトラックではちょっと無理。でも乗ってみたかったなぁ。 後から聞いた話では公営から私営化するしないで揉めていたらしい。
ここに住んでからはたいていのストライキじゃ驚きもしない。が、やはり、こういうストライキもありなんですね!と呆れるより感心してしまうものも。 日本人の感覚では想像がつかないものも….
ディモシオグラフォス(マスコミ)のストライキ:TVのニュースがなくなります。それと新聞。ニュースの代わりに映画とかシリーズもののドラマの再放送。
市場:ギリシャでは地区ごとに週1回の市場が出ますがそれのストライキもあり。
先生や、生徒。 もちろんゼネストもあり。
誰でもいつでもストライキやデモ行進ができるわけではありません。
大きな組織(たいていは雇用者の組合)のトップが決定して内務省や警察(デモ行進の時は)に許可を求めなければ合法ではないのです。
日本であると、ストライキをしている方に非難がくる。迷惑だからー
でもギリシャではちょっと違います。まず、自分たちの権利主張だから当たり前。あとは、しょうがない、もしくは早く解決せよ!と政府を非難という反応が多いみたい。
ついでに私のストライキの思い出を。
(先月のアテネ便りニュースレターからの抜粋)
ギリシャは本当に「ストライキ」が全て揃っているような国だ。
品揃え豊富!よってらっしゃい、見てらっしゃい!ストライキならな〜んでも揃ってるよって商売したくなる。
ストライキが売り物だったら、経済援助必要ないのにねぇ....
私の強烈なストライキ体験は電気である。
まだここに住む前の、観光客として訪れていた時。ある年、前から憧れていたメテオラへ行くことにした。アテネに到着したとき、現地在の知人から「今電気のストライキが行われているの。でもアテネ市内のホテルは影響がないから問題ないわね」と言われた。その実全く何の支障もなく。この言葉はなにとなく忘れ去ってしまった。
さて、メテオラ観光の拠点であるカランバカに到着。客引きに連れられていったプラティア(広場)に程近いホテルというよりRoom to Let。 部屋に入るとあちらこちらにキャンドルが。
「うわ〜っ!ロマンチック!!」
と同行した友人と共に大はしゃぎ。 顔を見合わせてはこれが男と一緒だったらねぇ….と二人して嘆いた(笑)。
-メテオラ観光は珍道中。今回のテーマに関係ないから省きます。-
夕食を取りに再び外へ。今日一日の散々(?)で楽しかった出来事をぺちゃくちゃと喋っているとそのうち日も落ちてあたりは暗くなる。そろそろホテルへ戻ろうか、と腰を浮かしたとたんに突然辺りは真っ暗闇に。
な、な、何だ?何なんだ?
パニックに落ちる前に、周りから、ぽっ、ぽっと仄かな明かりがつきはじめる。
カフェやタベルナの外に出されたテーブルのろうそくでようやく暗闇は消える。
停電にしてはおかしい。 誰も騒がないから。
店の人にいったいこれはどうしたことかと聞くと;
「電気のストライキでねぇ….」
ああああああ!アテネで言われた言葉が蘇った。
それにしても、全く明かりのない夜っていうのはなんと怖くて不思議なんでしょう。
暗闇の中だと音にものすごく敏感になる。 空気が揺らいでる音まで聞こえそう。
当然街灯なんぞは点いていないから、ホテルに帰るまでがまたひと騒動。
同じ場所を何周もまわった挙句、へとへとになって到着。
部屋に入ると、ロマンチックなろうそくが私たちを待っていたのでした。
-この話を昨年久しぶりにカランバカを訪れたときにタクシーの運転手に話したら大うけしました(笑)
電気のストライキは一昨年の夏にもありました。アテネ市内はランダムで日中や夕方の数時間。これにあたった地区は大変!特にアイスクリームとか冷凍ものを扱っていて自家発電がないようなところ。多大な被害だったようです。
そして翌年、前年痛められたにもかかわらず同行者はギリシャにはまってまた一緒に。このときのテーマはタクシーを使わず、できるだけ公共バス・トロリーをフルに使うこと。空港から始まって散々調べて“完璧!”の状態にしたにも関わらず、公共バスのストライキ….. かなり長いストライキであったようで、軍用車がバスの代わりに走っていた。車内アナウンスがないから窓からの風景で降りないとダメな私たちに、兵隊さんが乗り込むトラックではちょっと無理。でも乗ってみたかったなぁ。 後から聞いた話では公営から私営化するしないで揉めていたらしい。
ここに住んでからはたいていのストライキじゃ驚きもしない。が、やはり、こういうストライキもありなんですね!と呆れるより感心してしまうものも。 日本人の感覚では想像がつかないものも….
ディモシオグラフォス(マスコミ)のストライキ:TVのニュースがなくなります。それと新聞。ニュースの代わりに映画とかシリーズもののドラマの再放送。
市場:ギリシャでは地区ごとに週1回の市場が出ますがそれのストライキもあり。
先生や、生徒。 もちろんゼネストもあり。
誰でもいつでもストライキやデモ行進ができるわけではありません。
大きな組織(たいていは雇用者の組合)のトップが決定して内務省や警察(デモ行進の時は)に許可を求めなければ合法ではないのです。
日本であると、ストライキをしている方に非難がくる。迷惑だからー
でもギリシャではちょっと違います。まず、自分たちの権利主張だから当たり前。あとは、しょうがない、もしくは早く解決せよ!と政府を非難という反応が多いみたい。