アムステルダム港に面したホテル。1つ星から5つ星までの部屋があるのが不思議。
- ライター伊藤 雅雄さん
- 投稿日2015年03月23日
アムステルダム中央駅からトラムで約10分。アムステルダム港沿いにある歴史がかった建物がホテルになっています。中に入ると病院か学校のよう、普通の宿泊施設とは様子が大きく異なります。それもそのはず、ここは1920年代にオランダに上陸する移民のために建てられた検疫施設を兼ねた建物だったのです。その後、難民の収容センター、一時的な犯罪者の勾留施設、第二次大戦後にはアートセンターとして使われるなど、数奇な運命をたどって来ました。ホテルになるのが決まったのは1996年のこと。アムステルダム市がこの建物の再開発に向けたコンペを行った結果、現在のようなホテルに改装されることとなりました。施設内にはなんと、1つ星から5つ星まで全てのカテゴリーの部屋が設けられています。5つ星の部屋は、リビングルームにグランドピアノが置かれる豪華版。一方、1つ星の部屋はシャワーとトイレが共用で、壁は建築当時のタイル張りのままと、移民の庇護施設当時の雰囲気を否応なしに感じることもできます。レストラン兼カフェはかつてのアートセンターだったころの息吹をそのまま伝えているようで、現在もなおアート系の人々の集まりや打ち合わせの場所として多用されているよ
続きを読む
アムステルダム港に面したホテル。1つ星から5つ星までの部屋があるのが不思議。
- ライター伊藤 雅雄さん
- 投稿日2015年03月23日
アムステルダム中央駅からトラムで約10分。アムステルダム港沿いにある歴史がかった建物がホテルになっています。中に入ると病院か学校のよう、普通の宿泊施設とは様子が大きく異なります。
それもそのはず、ここは1920年代にオランダに上陸する移民のために建てられた検疫施設を兼ねた建物だったのです。その後、難民の収容センター、一時的な犯罪者の勾留施設、第二次大戦後にはアートセンターとして使われるなど、数奇な運命をたどって来ました。ホテルになるのが決まったのは1996年のこと。アムステルダム市がこの建物の再開発に向けたコンペを行った結果、現在のようなホテルに改装されることとなりました。
施設内にはなんと、1つ星から5つ星まで全てのカテゴリーの部屋が設けられています。5つ星の部屋は、リビングルームにグランドピアノが置かれる豪華版。一方、1つ星の部屋はシャワーとトイレが共用で、壁は建築当時のタイル張りのままと、移民の庇護施設当時の雰囲気を否応なしに感じることもできます。レストラン兼カフェはかつてのアートセンターだったころの息吹をそのまま伝えているようで、現在もなおアート系の人々の集まりや打ち合わせの場所として多用されているようです。
施設の性格からして、いわゆるホテルの豪華さを求めるのは難しいですが、低廉で清潔な施設に泊まりたい、という人はここの1、2つ星のカテゴリ—は狙い目かもしれません。国立博物館まではトラムで乗り換えなしで行けます。