オークランド中心部のフェリーターミナルから専用のフェリーに乗ること約75分。ハウラキ湾の穏やかな景色を抜けると、ティリティリ・マタンギ島が見えてきます。外周をぐるっと歩いても3時間程度の小さなこの島は、世界的にも珍しい鳥の楽園として人気を集めつつある大注目の島です。一度は絶滅したと思われていた飛べない鳥「タカへ」や、世界最小のペンギン「ブルーペンギン」、メロディアスな鳴き声が美しい「ベルバード」や「コカコ」など、野生ではほとんどお目にかかれない鳥たちが我がもの顔で飛び(歩き)まわっている場所は、NZ広しと言えどここ以外にはありません。
ティリティリ島は今でこそ緑に覆われた島ですが、わずか30年ほど前まではたくさんの牛や羊が草をはむ放牧地でした。しかし、環境省やボランティアの手によって10年間で30万本もの植林がなされ、本島では絶滅しかかっている貴重な鳥たちも数多く放たれたことで、現在のような鳥の楽園の姿に生まれ変わりました。
島に着いたら、島のボランティアガイドによる散策ツアーに参加しましょう。10ドルと料金も安いですし、数十種類もいる鳥たちを見分けるにはやはりプロに任せたほうが安心です。日本人のガイドもいるので、予約の際に「日本人ガイドを」と言えば付けてくれます。ちなみに、わたくしも島の日本人ガイドの一人ですので、名前を挙げていただければ喜んで同行いたします!※2018年10月頃まで休止中です。
もしお時間が許せば、島に一泊するとさらに忘れがたい経験になるでしょう。というのも、ティリティリ島には国鳥のキーウィもいて、夜の散策で見ることができるんです。ブルーペンギンも夜に巣に帰ってきます。簡易宿泊施設は一泊30ドルですが、その価値は十分にあるでしょう。
フェリーとガイドの予約は、Fullersというフェリー会社のHPか、オークランドのフェリー乗り場で直接行えます。また、島には食べ物が売っていないので、水とランチは必ず持参しましょう。
Tiritiri Matangi Island ティリティリマタンギ島
外山 みのる
(個人ガイド、園芸植物生産、園芸を学ぶ専門学生)
ニュージーランドの自然を学べる一日がここに。鳥の楽園にお邪魔してみましょう。
- 投稿日2016/01/27
- 更新日2018/07/18
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ジャンル島
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エリアその他/近郊
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住所
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アクセスブリトマート駅すぐそばのフェリーターミナルからフェリーで75分
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公式サイト
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