5日以上のキューバ滞在になるのなら、絶対おすすめなのがトリニダーです。
照りつける太陽の下、カラフルな平屋の町並みをのんびり散策。疲れたらカフェでモヒートを一杯。一服したらまた、音楽に導かれるように歩き出す。気のむくままに、道端で人々とサルサを踊る・・・
自分がイメージした通りのキューバは、ハバナよりもむしろトリニダーにありました。
小さな町ですが、ところどころでバンドが演奏しています。おじさんバンドが多く、渋~くかっこいい声で歌っています。ハバナなどでストリートミュージシャンの写真を撮ろうとすると、バンドのチップ係が集金に飛んでくるのですが、トリニダーでそんなことはありません。「いっしょにサルサを踊ろうよ!」と、まわりの人が声をかけてくれます。キューバ人はみんなサルサの名人です!手とり足とり、にこやかにサルサを教わりながら、名前も知らない人たちと道端で楽しく踊りました。今回の滞在で、一番キューバへ来たことを実感できた瞬間だったかもしれません。
音楽の町なので、ライブスポットはたくさんあります。有名なのはカサ・デ・ラ・ムシカとカサ・デ・ラ・トローバ。カサ・デ・ラ・ムシカは教会のとなりにあるカフェ。広いテラスがあり、夕方になるとバンドの野外ライブが楽しめます。夜はみんなサルサを踊って大盛り上がり!カサ・デ・ラ・トローバはアットホームなジャズバー。CDショップも併設しているので、キューバンジャズのCDが欲しいならここへ行くといいでしょう。
町は北から南へ下る坂になっているので、滞在するなら北寄りのカサがいいと思います。(ホテルは北にはなく、坂下の南側に多いです)
ハバナから5時間以上かかりますが、たとえ1泊でも滞在する価値はあります。人が多く騒がしいハバナだけを見るのと、トリニダーなどの田舎も訪れるのとでは、キューバの印象がググッと変わってきます。
Trinidad トリニダー
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街を歩くと、18世紀へタイムトラベルしたような錯覚に陥ってしまうのが、トリニダーです。
街自体が一つの博物館だと評される程で、コロニアル様式の建物や石を敷き詰めた街路、ヒストリカルな公園等に、スペイン統治時代の趣が、そのままのカタチで残っています。
トリニダーが創建されたのは、1514年。初代の総督、ディエゴ・ベラスケス・デ・クエリャルによるものでした。最初の町は、海岸近くにありましたが、度重なる海賊の襲撃に耐えきれず、山側に移転したそうです。
製糖産業や奴隷、砂糖等の貿易で大いに栄え、富を築いた農場主や商人達が、競って豪邸を建てました。現在、ロマン主義博物館となっている建物は、サトウキビの大農園主ブルネートの邸宅、考古学博物館は、富裕な農園主オルティスの邸宅、市立歴史博物館は、“砂糖王”と呼ばれたカンテーロの邸宅でした。
街はマヨール広場を中心に構成されており、広場周辺には教会や豪邸が集まっています。1892年に再建されたサンティシマ教会と、現在は革命博物館となっているフランシスコ会修道院、1750年に建てられ現在は建築博物館として利用されている建物はその代表的な存在と言えるでしょう。
こうした歴史的建造物の多さが評価され、1988年、ロス・インヘニオス渓谷とともに、世界文化遺産に指定されました。
トリニダーの名物と言えば、ラム酒にハチミツ、ライム、水を混ぜたカクテル、カンチャンチャラ。ライブ演奏も楽しめるバー「ラ・カンチャンチャラ」で賞味できます。お土産なら、色鮮やかな陶器がお勧めです。
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