さまざまなメディアでも取り上げられ、Asia's 50 Best Restaurants にも常にランクインする大班樓。
海外のグルメ評論家の間でも、『香港で必ず行くべき広東料理レストラン』と賞賛されるなど、食通を唸らす名店で、なかなか予約が取れないレストランのひとつでもあります。
土日ともなれば1カ月待ちは当たり前の超人気店なので、旅行の計画が決まったら早めの予約がおすすめです。
でもこの予約の取れなさこそが、また行きたい! と強く思わせるんですよね。
同店は、上環のE2出口から徒歩5分ほど、九如坊(ガオユウフォン)というエリアにあります。
通りを一本あがれば、小さなカフェや人気雑貨店HOMELESS、トマト麺で有名な勝香園、牛バラ麺の九記牛腩などローカルの麺屋などが立ち並び、大変にぎやかなエリア。
ちょっと奥まった場所にあり、こぢんまりとした外観。内装も派手なデコレーションは一切なく、控えめながらも清潔感があり好感が持てます。
アットホームな雰囲気と、細部まで目が行き届いた心地の良いサービスでゆっくりと食事を楽しむことができます。
シェフが世界中から取り寄せたという厳選食材は、できるだけオーガニックのものを使用し、料理は化学調味料を一切使用しないというこだわりよう。季節の食材をシンプルにおいしくいただくという強い信念を持つシェフ。
素材から出る濃厚な旨みと奥深さ、滋味あふれる味わいは、まさに極上です。
なかでも評判なのは、蒸し花咲蟹の紹興酒と鶏油ソースかけ「雞油花雕蒸花蟹」(ガイヤオファーディウジンファーハイ 時価 500〜800香港ドル程度)。“酔っぱらいカニ”とでも言いましょうか。こちらは時価で、少々お値段が張りますが、看板メニューなので一度は召し上がっていただきたい逸品です。
蒸した蟹まるごと一杯と、陳村粉という幅広のライスヌードルとともにいただくお料理。熟成した年代物の紹興酒がなんとも香り豊かです。
蟹ももちろんおいしくていつまでも味わっていたいほど。また、陳村粉には蟹の旨味と紹興酒がしみ込んでいて、一緒に食べると絶品です。
ただ、紹興酒がかなり利いているお料理ですので、お子様やアルコールが飲めない方は召し上がらない方がいいと思います。
「沙茶粉絲游水大蝦煲」(サーチャーファンシーヤオソイダイハーボウ 318香港ドル)は、プリプリの新鮮で大きな海老にレモングラスとジンジャーがきいていて、香りが高く食欲をかき立ててくれます。
「瑤柱咸魚醬炒時菜」 (イウチュウハムユジョンチャオシーチョイ 168香港ドル)は、季節の野菜と咸魚(ハムユ)と呼ばれる魚を塩漬けにして発酵させたものが、独特の香りとともにとてもいいアクセントになっていて美味。
ディナーで1人600〜香港750ドルほど。こぢんまりとしたプライベートキッチンといった趣なのですが、食器やナプキンなど全てに清潔感があり、接客もお見事。
料理を人数分に変更して作ってくれるなど、きめ細やかなサービスが受けられます。
一流ホテルのレストランもいいけれど、一気にこなれ感が演出できる同店は、香港通なリピーターさんにおすすめの一軒です。
The Chairman 大班樓 チェアマン
食通を唸らす! 予約が取れない広東料理の名店
- 投稿日2019/10/18
2019/01訪問
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ジャンル広東料理
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エリア上環
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住所
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アクセスMTR港島線 上環(シャンワン)駅 A2出口から徒歩約3分
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電話番号+852-2555-2202
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営業時間12:00-15:00, 18:00-23:00
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定休日無休
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予算300~1,000香港ドル
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公式サイト
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