イスタンブルでの滞在で、もしお時間があったらぜひ行ってみていただきたいのが、プリンセス諸島(プリンシィズ諸島)です。
ここは、イスタンブールのマルマラ海に浮かぶ島々。
カバタシュやアジア側のカドゥキョイから定期船や高速船が出ています。
島から仕事に通ってくる人もいますので、これらの船は市民の足としても馴染みなのです。
4つの島を一つずつ巡ります。
揺られている時間もこれまた乙。
高速船よりは少し時間がかかりますが、一般的な定期船がお勧めです。
春から夏にかけてのイスタンブールは、海も青く素敵です。
甲板の席は風が気持ちよく、追ってくるカモメにえさをあげたり、売り子がやってくるのでチャイやコーヒーを飲みながらのんびり小旅行気分を味わえます。
海から旧市街のアヤソフィアやトプカプ宮殿、また乙女の塔なども見ることができます。
ちなみに、高速船は窓も全部閉まってますので、席を立つことはできませんので、ちょっと窮屈。
ですので、私はお友達が日本から来たりしたときは、道中も楽しめる定期船でのんびり行くことにしています。
今回ご紹介するのはビュユック島。トルコ語では大きいという意味です。
カバタシュからビュユック島までは1時間程度。
名前のとおり、このプリンセス諸島では一番大きな島で、春から夏までは、大変混み合います。
殆どの乗客がこの島で降りるといっても過言ではありませんが、実は、他の島でもビーチクラブがあったりするので、混雑を避けたい場合は他の島での海水浴もお勧めです。
ですが、ビュユック島が混雑するにはやはりわけがあります。
島内には今も大変綺麗なYALIが多く残っているのです。
YALIとは、別荘のこと。
昔、この島は、イスタンブールの貴族や裕福層の避暑地でした。
その頃の、オスマン建築とヨーロッパ建築から立てられた瀟洒な洋館が数多く残っているのです。
現在もメイン通りの洋館は大変美しく、見る人の目を楽しませてくれます。
素敵な洋館のレストランなどもありますので、アフタヌーンティーを楽しむこともできます。
また、島内の移動は馬車のみ。
これも、この島々の人気の理由です。
島内一周のツアーもありますので、お楽しみいただけます。
島の頂上には、ギリシア正教の教会があり、イコン等拝見することもでき、そこも観光地として親しまれています。
秋にはお祭りがあり、この教会まで、糸を道中巻きつけて切れずに上りきったら願いが叶うと信じられていて、トルコ女性も多く参加しています。
港近辺は一番賑わう場所で、食事をするところも多くあり、島にきたらやはり魚を食べたくなるようで、海側には多くの魚レストランがあります。
また、カフェも数多くありますので、帰りの船まではのんびり夕日を見ながら楽しむのがトルコ流。
もちろん、島内は多数のホテルもありますので、バカンスにも最適です。
馬車料金は、一台の値段で、4人程度乗車可能。
8トルコリラからですが、場所によって料金は異なります。島内ツアーは2種類あり、小ツアー67トルコリラ 大ツアー79トルコリラ
また、レンタル自転車(一日15~トルコリラ程度)もありますので、自然一杯の島内を楽しむことができます。
※島内の有料のビーチクラブやレンタル自転車などは、外国人の場合パスポートの提示が必要の場合がありますので、忘れないようにしましょう。
ビュユック島へは、定期船か高速船を利用
定期船:カバタシュ、カドゥキョイから乗船可能 3.5トルコリラ程度
▼時刻表
http://www.sehirhatlari.com.tr/tr/seferler/kabatas-kadikoy-adalar-bostanci-369.html
高速船:
カバタシュ⇔プリンセス諸島 ジェトン8トルコリラ / アクビル・イスタンブルカート6.5トルコリラ
ボスタンジ⇔プリンセス諸島 ジェトン5トルコリラ / アクビル・イスタンブルカート3.9トルコリラ
Buyuk Ada ビュユック島
河合 亜希子
(トルコ雑貨店運営)
瀟洒な洋館の残る貴族の愛した島
- 投稿日2015/02/18
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。