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ミラノ (イタリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(5人)詳細

[Closed]EXPO Milano 2015 [終了]2015年ミラノ国際博覧会(ミラノ万博)

加藤 之英 (エンジニア)

5年に一度の夢の祭典、テーマは”地球に食料を、生命にエネルギーを”

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国際(万国)博覧会の歴史は古く、1475年のフランス物産展から始まったと言われています。1970年には大阪、2005年は愛知、2010年上海、そして今回2015年はミラノで行われています。

ミラノ西郊外に110haの広大な土地を使って、世界から140ヶ国が参加、会期は5月1日~10月31日までの184日間で、約2000万人の来場者が見込まれています。

今回のテーマは"地球に食料を、生命にエネルギーを"ということで各国のパビリオンでは「食」に関する展示、ショー、物産、レストランなどがあり、観たり、参加したり、飲食することができます。

会場は東西に横長に造られていて、メインストリートの距離は2km近くにもなります。地下鉄駅は西口側にしかないので、メインストリート沿いの建物を見るだけでもかなりの距離を歩くことになりますのでご注意ください。2005年愛知万博では、「アジア」、「ヨーロッパ」、「アフリカ」、「アメリカ」などに区分けされ、その中で各国のパビリオンがありましたが、ミラノ万博ではメインストリートの両脇に何の区分けもなく様々な国のパビリオン並んでいるので、区分けや格付けが嫌いなイタリア的で面白いです。

入り口すぐにある「パビリオン・ゼロ」では世界の異なる地域での食料不足の問題、食育の問題、遺伝子組換え物質といったテーマに対して、映像やリアリティの高いジオラマの展示、食に関する問題や現状をうったえています。

140ヶ国のパビリオンの中からいくつかお勧めを紹介します。
ダントツNo.1に素晴らしいのは日本館。日本のテーマはHarmonious Diversity(共存する多様性)、まず建物は、釘を使わずすべて木材、「立体木格子」、正面には色鮮やかな日本各県の銘酒樽が並び美しいです。
館内50分間のショーでは、墨の書画、四季を表す浮世絵画像、日本の農村の四季の移り変わりの映像、「クールジャパンダイニング」の展示など。「ダイバーシティの滝」は滝から様々な日本料理の皿が流れ出てきて、スマートフォンを料理に当てるとコンテンツを取り込め、後から見ることができます。
次の部屋は食にまつわる地球規模の課題、問題などと、それに対する日本の解決方法の提案など。2005年愛知博のマスコット「モリゾーとキッコロ」が出てきて説明してくれます。
最後は「トモロー・レストラン」ショー。座席前スクリーンで季節や素材、調理法などの選択肢から好みをお箸でクリックすると、それにマッチした料理が一人一人の前に映像で現れます。最後には日本からの映像とともに日本語で「いただきます」の 大合唱、盛り上がります。
出口には和食フードコートで、天ぷら、寿司、すき焼き、カレー、懐石料理などをいただけます。

次にお勧めはドイツ館、入り口で渡される厚紙を元に体験しながら食文化を勉強できます。フランス館は奇抜な展示、中国館は何千もあるライトのショーと映像による食文化の紹介など。小国のパビリオンは非常に小さく、来場者もほとんどいないのですが、その国のスタッフと話ができて、国の文化、情報を直接聞けるのでお勧めです、アゼルバイジャン、モルドバなど。
中央にあるイタリアのパビリオンでは1000種類以上のワインを試飲できるエリアがあり、ソムリエがおすすめワインを教えてくれます。
その近くにある「生命の木」は夜になると噴水、光、音楽が一体となったショーがあるので是非見てください。

各国のパビリオン脇ではその国の料理を食べられるのでお勧めですが、食材、調理の制限があるので冷凍ものが多く少し残念です。筆者のお勧めは中央にある、イタリア中のおいしい料理が食べられる「Eataly(イータリー)」です。イタリア各州の名物料理、地域特産を食べることができます。中でもお勧めはカンパーニャ州、ナポリ名物のピッツァ、マルゲリータ。手作り生地とトマトソース、とろけるモッツァレラチーズ、バジルの組み合わせが絶品です。

夏以降は来場者数が大幅に増加し、各パビリオンは数時間待ち、日本館は5時間超待ちという日もあります。
また、入り口のセキュリティチェックでは係員がすきを見て高級品、スマホなどを盗難するという事件も発生しておりますので十分お気を付けください。また荷物預け、ロッカーなどないので、身軽な格好で行きましょう。

通常1日券は39ユーロと高いですが、19時以降のチケットは5ユーロと激安です。ただし、各パビリオンは20時ごろ閉館となりますのでご注意ください。

アクセスは地下鉄がおすすめ。1号線(M1赤線)で「RHO FIERA」駅下車、「フィオレンツァ(Fiorenza)」よりご入場いただけます。RHO FIERA用の往復5ユーロの切符を購入してください。ミラノ市内用の1.5ユーロ切符だと「RHO FIERA」改札の検問があった場合、30ユーロ程度の罰金を支払わされますのでご注意。

次回万博は2020年、UAEのドバイで開催されます、今から楽しみですね。

ミラノ万博(Milano EXPO)公式サイト http://www.expo2015.org/it
ミラノ万博日本館サイト https://www.expo2015.jp/

川倉 靖史 (イタリア政府公認添乗員)

万博史上初!「食」のテーマ。

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2015年5月1日から10月31日までミラノで行われる国際博覧会、通称「ミラノ万博」。
ミラノでの開催は、1906年以来109年ぶりとなります。

この博覧会は世界的関心のあるテーマ、”地球に食料を、生命にエネルギーを"を掲げ、世界の異なる地域での食料不足の問題、食育の問題、遺伝子組換え物質といったテーマにいたるまで、食料に関する全てを含んだ広いテーマを扱っています。

東京ドーム24個分、または東京ディズニーリゾートとディズニーシーを合わせたくらいの敷地面積に、直線のメインストリートが全長1,6キロメートル。その周りに各国のパビリオンがまるで競い合うかのように建てられています。

現在、地球上の8億5千万人を苦しめている飢餓や乳幼児死亡、栄養不足といったもの、食糧不足や感染症を撲滅して、地球上にいる全ての人が安全で良質な食物を享受する権利を考え、一方では、肥満の問題を抱える先進国の存在など、食の不均衡にも切り込んでいきます。

ミラノ万博を通じて、質の高い農産物の純良さと流通に関する重要性にも注目が向けられるでしょう。質の高い農産物はイタリアには豊富にありますが、それは生産活動や農家による栽培活動、原産地の確固たる伝統、科学技術の大いなる革新が取り入れられた何世紀にもわたる経験の成果とも言われています。

パビリオンの中で一番人気は日本館。日本の農林水産業や食を取り巻く様々な取り組み、「日本食」や「日本食文化」に詰め込まれた様々な知恵や技が、人類共通の課題解決に貢献するとともに多様で持続可能な未来の共生社会を切り拓く。

「いただきます、ごちそうさま、もったいない、おすそわけの日本精神が世界を救う。」ということです。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。