北のJokin が透明な水をたたえた静寂な海を抱えており女性的なのに対し、南の Xodreは荒々しく猛り狂う海に臨みとても男性的、好対照をなしています。
Weのドレウビラージュから約40km、海岸沿いに走る幹線道路をひたすら南下すると、車窓の右側には延々と続く石灰質の崖の壁、左側はヤシの林の奥に海がちらほら垣間見えます。やがて、左奥にかつて軽食屋だったあばら家が見えてきたらそこで行き止まり、車を停めましょう。ここから先、右の崖の壁と左の海とに挟まれた岩だらけの1km半の道を徒歩で奥へ奥へと進みますが、行けば行くほど道はヒドくなり、サンダルではとても歩けません、おまけに黒い火山岩の突起があちこちある凸凹道で足が切れてしまいますのでシッカリした靴を。
さっきまで心を無にしてくつろいでいた穏やかな白砂のビーチは、ここでは忘れるべし!静から動へと180°変わる風景、波しぶき砕け散る岩場の下を恐る恐る覗き込むと、泡立つ荒波の下には青と言うよりほとんど黒に近い紺青の大海が。野生的な大自然のスペクタクル、この猛々しさにはハッとさせられます。今まで見てきた心癒される風景を全てぶち壊してしまうようなド迫力! 優しさ・心地良さばかりに陶酔してきた自分にパンチを食らったかのようで、感覚を研ぎ澄まさずにいられなくなります。
リフーの島棚は、海底の隆起によって少しずつ水面に現れてきた太古のサンゴ礁。右側にそびえ立つ断崖も、気が遠くなる年月をかけて荒波で侵食されたサンゴなのです。見る角度によってはカテドラルのように見える箇所も。いくつか洞窟もありますが、地元村人の案内が必要、一人で勝手に探検してはいけません。また大波が突然来ることもあるので、必要以上に岩場の縁まで近付かないで下さい。
荒涼とした深い濃紺の海と黒い火山岩の岩肌、そして白い石灰岩に反射する日の光、この3つの色のコントラストが鮮やかなのはお昼頃までです。太陽が島の向こうへ回る前に訪れるのがベスト。
Les Falaises de Xodre チョドレの断崖
北のJokinと正反対!荒波に洗われた厳しい自然美のパワースポット
- 投稿日2016/10/25
2016/08訪問
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。