首都ティンプーから東へ向かう時に最初に越える峠がタルチョ(経文旗)が無数にはためく標高約3,150mのドチュ・ラ。
この峠はブータンを旅する観光客の大半が越えることになるのですが、最初に目に飛び込んでくるのが2004年に建てられた108基のチョルテン(仏塔)。これは2003年12月にインドとの国境地帯で起こった紛争の際に先代国王の一番上の王妃であるアジ・ドルジ・ウォンモによって建てられた仏塔です。
この108の仏塔を見下ろす丘の上に建つのはドゥク・ワンゲル・ラカン。“ドゥク”とはブータンのこと。“ワンゲル”とは勝利の意味。“ブータンの勝利”の意味を持つこのお堂も同じく、アジ・ドルジ・ウォンモによって2008年に建てられました。2011年から毎年12月13日にこの場所でドチュ・ラ フェスティバルも開催されています。
晴れていればこの峠から見える光景はまさに絶景。北の方角にマサ・ガン(6,800m)やブータン最高峰ガンカル・ピンスム(7,570m)などの、美しいブータンヒマラヤの姿を望む事が出来ます。現在この峠近くにはカフェとホテルが建っているので、ここでお茶をするもよし。行程に余裕のある方はこの峠に一泊するもよし。皆さまがこの峠を通る時に、晴れていることを祈っております!
ちなみにあまり知られていませんが、この峠からさらに山道を登っていくとルンチョチェ・ラカンという小さなお堂が建っています。ドチュ・ラよりも標高が高い場所に建っているため、晴れていれば更に美しいブータンヒマラヤの姿を見ることが出来ます。が、標高が高いためしっかり高度順応していないとかなり大変な行程です。筆者は到着二日目の朝からかなりの二日酔いで登ったためへろへろになりましたが(笑)。。お時間と体力と高度順応に自信がある方は、晴れていればこのルンチョチェ・ラカンまで足を延ばしてみるのも良いかもしれません。
Dochula Pass ドチュラ峠
108基の仏塔とブータン最高峰は絶景
- 投稿日2016/03/24
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ジャンル山・高原
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エリアティンプー
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住所
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アクセスティンプーから車で約40分
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