「チュ」とは「川」、「ゾム」とは「集まる場所」の意味。昔からブータンでは、川が合流する場所には聖なる力が満ちていると考えられてきました。ティンプー、パロ、ハ、そしてプンツォリンへと向かう4つの道路が交差し、パロ・チュとティンプー・チュが合流し、ワン・チュとなって流れていくこの場所は非常に大きな力で守られた場所。その合流点には3つの仏塔(左からネパール式、チベット式、ブータン式)が建てられており、この聖なる場所を守っています。
空港のあるパロから首都・ティンプーに向かう場合、このチュ・ゾムに架かる橋を越えたところから、ティンプー・ゾンカク(県)に入ります。昔はここで一度止まり、チェックを受けなければならなかったのですが、現在は素通りしていくことも可能。ですがせっかくの聖なる場所なので、そんなに急がず車を降りて辺りを歩いてみましょう。そんなに急いでどこへいく?です(笑)。
パロ側で車を降りてゆっくりと橋を歩いて渡るのもよし、ハに向かう道沿いに立ち並ぶお店を冷やかしてみるのもよし。急がなくても大丈夫。ここから首都ティンプーの中心地までは約40分。ティンプー県に入る門を通り、ティンプー・チュ沿いのきれいに舗装された道(くねくねしてますが)をひた走ると雷龍の国の都に到着します。
Chhudzom チュゾム
山名 訓
(旅行会社代表)
川の合流地点は 雷龍の国の都への入り口
- 投稿日2016/03/24
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。