アンコールトムの中心地に位置するバイヨン。
その少し北に位置する王宮跡内に残っているピラミッド型の小さな寺院がここ「ピミアナカス」である。
この寺院はスーリヤヴァルマン1世により11世紀初頭に建造されたヒンドゥー教寺院であり、
「天上の宮殿」という意味を持つ。
象のテラスから王宮内へまっすぐ入って行くと、オレンジ色の寺院が現れる。
寺院は3段になっており、それぞれの四隅には象の彫像が残っている。
(破損が激しいためぱっと見た感じは何か判断しづらい。)
正面にも階段があるが、あまりにも急勾配で躊躇するが、
西側(後)にある手すり付きの階段を上ると頂上までたどり着く。
中央には祠堂があり、近くにはリンガが残る、
そしてその周りはものすごく低めの回廊が繋がっている。
実は、この寺院には伝説が残っている。
アンコール時代、この塔には女の蛇神ナーギーが住んでいた。
そのナーギーと王は必ずこの場所で毎晩契りを交わさねばならない約束となっていた。
もし約束を破った場合は王は死ぬとされ、夜になると王が一人この塔に上って行ったという。
ちなみに、この王宮内にはピミアナカス寺院以外にも男池、女池と呼ばれる水浴び場もあり、
その池にも魚やワニなどの珍しい彫刻がきざまれており、ここも一緒に見てみよう。
Phimeanakas ピミアナカス
王宮内に建造されている「天上の宮殿」と蛇神の伝説
- 投稿日2014/09/30
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