大回りコースから少し東側に離れたプラダック村にある中型寺院バンテアイ・サムレ。シェムリアップ市内からだと車で片道40分程の立地となります。
寺院は12世紀初頭となり、アンコールワットを造ったスールヤヴァルマン2世により建立され、建造当時はヒンドゥー教を祀ったものでした。
そのため、寺院内のいたるところにヒンドゥー教の神ヴィシュヌや、インド叙事詩「ラーマヤナ」の彫刻が刻まれています。
中でも面白いのが、猿と阿修羅の戦いのシーン、猿が阿修羅のお尻をがぶりと噛みつき、阿修羅がウヒャッと言う感じで飛び上がり、どこか微笑ましい。
寺院自体は平面型となりますが、アンコールワットと同時代に造られたこともあり、
その造りや塔などの形はアンコールワットとかなり似ているためプチアンコールワットとも呼ばれています。
周壁はラテライト石で造られ、一部ナーガなどの蛇の像なども刻まれています。
このラテライト石、実はとても硬い石で、彫刻もほどこしづらいため、他でもあまり見かけません。
ちなみに、寺院本殿からまっすぐ東に向かうと、テラス、参道があり、そちらに向かうと当時から残るシンハ像があります。
近くにあるプラダック村では、手作りのかご編み土産品なども販売しているので、バンテアイ・サムレ観光後に、時間があれば散策してみると楽しいですよ。
別途、観光にはアンコール入場券(1日券37$、3日券62$、7日券72$)が必要となりますので、
ソカシェムリアップホテル近くにある遺跡入場券売り場にて、事前購入をお忘れなく。
Banteay Samre バンテアイ・サムレ
西村 清志郎
(カンボジア観光省 総合旅行業取扱管理者)
様々なヒンドゥー教神話が刻まれたプチ・アンコールワットと呼ばれる寺院
- 投稿日2018/12/21
- 更新日2019/04/01
2018/02訪問
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ジャンル史跡・遺跡
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エリアシェムリアップその他
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住所
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アクセスアンコールワットから車で約30分
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営業時間7:30-17:30
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定休日無休
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予算入場料(大人) 37リエル
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。