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ウランバートル (モンゴル) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(2人)詳細

山本 千夏 (モンゴル語通訳コーディネーター、遊牧民企業家)

自然と歴史の両方を堪能できる国立公園!貴重な猛禽類も見放題!!

  • 自然散策おすすめ
  • 定番人気

ホスタイ国立公園は、モンゴル馬の原種といわれている野生馬タヒ(モウコノウマ/プルジェワルスキー馬)のサンクチュアリです。ウランバートルから西に100㎞弱のところにあり、日帰りハイキングもできます。
生物学や生態学の研究者やレンジャーの活動のインターン、国際的な会議や外国からの訪問団の視察など、観光客以外にも国内外の多くの人が訪れるため、国立公園の保護活動をささえる資金調達のため、委託されたNPO団体が運営するツーリストキャンプは通年営業しています。

公園内には、森林、岩山、湿地、草原、砂漠など多種多様な環境が含まれていて、モンゴルに生息する動植物の観察などにも最適です。
環境保全が徹底しているため、タヒ以外にも鹿や狼、タルバガン、ガゼルなどの哺乳類やチョウゲンボウやヒゲワシ、イヌワシ、ハヤブサなど世界的にも数が激減している猛禽類の姿も比較的簡単に見ることができます。
日帰りでも楽しめますが、できれば、1泊2日が望ましいです。コース例としては、昼食後、ウランバートルを出発、2時間弱で現地到着。情報センターで20分弱の日本語の解説ビデオを見てから、資料館でホスタイ国立公園の活動や動植物の生息分布図を確認。午後に4WD車に乗って、公園内の決められたルートをドライブ(ハイキングも可)して動植物の観察をします。天候にもよりますが、夕暮れ時にタヒが水場に集まってくるので、忙しいスケジュールの人たちは、観測頻度が高い水場にのんびり待機しています。

おすすめシーズンは、タヒの出産、子育てシーズンの初夏から夏にかけて。草原のアイドル、タルバガンも頻繁に見ることができます。
また9月中旬以降、シカの発情期が始まると、オスが「恋鳴き」という独特の声でなくようになり、モンゴル人は、この鳴き声を聞くと、寿命が延びると言います。
国立公園の管理センターから30㎞ほど南下し、トーラ川のほとり近くまでいくと、ウングット遺跡という突厥時代の石人像や、死者の魂をあの世に導く石列といわれるバルバルが10㎞以上にわたってトーラ川沿いの草原に並んでいるのが見えます。自然と歴史の両方を堪能できるところが、ホスタイ国立公園の魅力です。

1992年にホスタイノローがタヒを野生に戻すための保護区に指定されたため、立ち退くことになった遊牧民たちへの経済支援のために、養蜂、フェルト細工制作、オランダ式のゴーダチーズの工房などのワークショップが行われました。ツーリストキャンプでの食事で提供される野菜、蜂蜜、チーズ、食肉、乳製品の多くは地元の人たちから購入したものです。
ツーリストキャンプのレストランでもゴーダチーズや蜂蜜などが、土産物コーナーでは、この施設でしか買えないオリジナルの動植物図鑑やタヒグッズ、売上の一部が鳥類保護活動費になるTシャツなどが販売されています。

【関連情報】

施設名:「ホスタイ国立公園(Hustai National Park)」
住所:Tariat valley, Argalant sum, Tuv aimag(Hustai tourist resort)
電話番号:976-11-245087・976-11-329895/ウランバートル事務所(英語可)
URL:www.hustai.mn
FBページ:www.facebook.com/khustai/
アクセス:ウランバートルからハラホリンへの幹線道路を93km。案内看板のところで左折。約15km。
ツーリストキャンプは年中無休(要・予約)。 国立公園見学のみの場合は、入場料 $12 /人。英語か日本語のパンフレットをもらえます。
宿泊  $45/泊 食事付
現地ガイド 保護区内を国立公園レンジャーの解説付で行く場合、ガイド料として半日$35程度、1日$50程度。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。