カラコルム博物館はモンゴル大帝国最盛期の首都があったウブルハンガイ県ハラホリンにあります。日本政府の無償資金援助で設立された博物館で、世界遺産であるオルホン渓谷、旧都カラコルム跡から出土された文化財が展示されています。
2013年から15年にかけての2年間、日本政府の青年海外協力隊員が活動していたので、展示物の解説が日本語・英語がつけられていてわかりやすいです。
オルホン渓谷の遺跡はカラコルム宮殿跡からの出土品以外に、モンゴル帝国以前の突厥、ウイグル帝国時代の遺跡から発掘された出土品なども展示されています。
騎馬民族国家が随分昔から漢民族との交流があったことがうかがえます。
圧巻は展示コーナー中央に設置された旧都カラコルムのジオラマです。
モンゴル帝国が栄えた理由はいくつもありますが、異民族の文化を受け入れ、信仰の自由と生活文化を維持する自由を保証し、能力のある人材は出自に関係なく重用したことなどが挙げられてますが、ジオラマには数多くのイスラム寺院、仏教寺院、キリスト教教会が点在し、漢人商人街や職工街、イスラム商人街などが混在していたことがわかります。
1階フロアのみの展示なので、モンゴル帝国の歴史文化の流れを短時間で把握できます。すぐ近くにあるエルデネゾー寺院博物館を見学する前にぜひお立ち寄りいただければ、世界遺産の歴史探訪をより味わうことができますよ。
カラコルム博物館のもうひとつのおすすめポイントは、ハラホリンの村の寄宿舎で暮らす遊牧民の子供たちがつくったアクセサリーなども販売しているお土産コーナーです。
子供ならではの素朴さと、日本人のボランティア隊員が2年間丹精込めて指導した成果ともいえるプロ意識が感じられるお手頃価格の素敵な商品です。
こちらの売上はすべて、寄宿舎の食費など地元遊牧民の子供たちのために使われるフェアトレードですので、ぜひ、お買い求めくださいませ。
入場料
60歳以上の高齢者・乳幼児無料
小人/500MNT
学生/ 2000MNT
大人/5000MNT
写真撮影 /unProfessional 10000
一眼レフ等プロ仕様カメラでの撮影 /Professional camera 35000
ビデオ撮影 35000
【関連情報】
■所在地:ウブルハンガイ県春ハルホリンソム ガンガンオルホンバグ
カラコルム博物館
Gangan Orkhon bag, Kharkhorin soum, Uvurkhangai province
営業時間
夏季 (5/1- 9/30)定休日なし 09:00 - 18:00
冬季営業 /Winter (10/1- 4/30)
/WEEKDAY 09:00 - 17:00/
Tel: (976)-70327808, 70327811
Fax: (976)-70327810
E-mail: info@kharakhorummuseum.mn
WEB sie URL: www.Kharakhorummuseum.mn
Kharakhorum Museum カラコルム博物館
山本 千夏
(モンゴル語通訳コーディネーター、遊牧民企業家)
世界遺産や文化財を展示!歴史探訪をより味わうにはここから!
- 投稿日2016/03/11
- 更新日2016/03/29
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ジャンル博物館・ミュージアム
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エリアカラコルム (ハラホリン)
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住所
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アクセスウランバートルから車で約5時間
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電話番号+976-70-327808
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営業時間[夏季]9:00-18:00[冬季]9:00-17:00
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定休日[夏季]無休[冬季]土曜日、日曜日
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。