システィーナ礼拝堂

システィーナ礼拝堂は、ローマ教皇の公邸となるバチカン宮殿内にある礼拝堂。1984年に世界遺産に登録された「バチカン市国」の構成資産のひとつとなっています。

この礼拝堂が世界的に知られているのは、ルネサンス期の芸術家ミケランジェロが描いた『最後の審判』があるため。彼はまず1508年から1512年にかけて、天地創造から人類の堕落、大洪水、ノアの方舟による人類再生までを描いた『創世期』を制作し、『アダムの創造』などの傑作を生み出しました。その後、1533年に教皇レメンス7世の命を受けてから1541年に完成を迎えるまで『最後の審判』を制作。聖書に表現されている場面を本の挿絵のように誰でも理解できる、世界的な大作が誕生しました。

礼拝堂は現在、ローマ教皇を選出する会議コンクラーヴェの会場としても知られています。 閉じる