新潟市街から南東側へおよそ18km、白鳥の一大飛来地として知られる瓢湖(ひょうこ)。江戸時代に用水池として造られた人造湖です。当初の姿がひょうたんに似ていたことから、その名が付けられたといいます。
冬
新潟市街から南東側へおよそ18km、白鳥の一大飛来地として知られる瓢湖(ひょうこ)。江戸時代に用水池として造られた人造湖です。当初の姿がひょうたんに似ていたことから、その名が付けられたといいます。
冬になるとシベリア方面から白鳥が飛来するようになり、ピーク期の白鳥飛来数はおよそ5,000羽にのぼることも。雪化粧をまとった風景のなか、渡り鳥が水面を覆う神秘的な光景を見ることができます。後世に守り継ぐべき白鳥の飛来地として、国の天然記念物に指定されているほか、ラムサール条約の登録湿地となっています。
白鳥の第一陣が飛来し始めるのは、例年10月上旬頃。11月下旬にピークを迎え、3月下旬頃まで滞在して、春の訪れが聞こえ始めるとシベリア方面へと帰っていきます。白鳥の種類はコハクチョウ、オオハクチョウ、コブハクチョウの3種がメインで、カモやガンなども数多く生息しています。
こうした渡り鳥は早朝に飛び立ち、昼間は周囲の田畑などで過ごし、夕方に湖へ戻ってくるのが一日のサイクル。より多くの姿を見るなら、早朝と夕方がベストタイムです。
背後に見える飯豊山系の山並みと合わせて白鳥を写真におさめたり、なかなか経験できない白鳥へのエサやりに挑戦してみたりするのもおすすめ。入口にある白鳥観察舎では水鳥用のエサを販売。野鳥とはいえ人に慣れているものも多く、数多くの白鳥をより近くで観察できます。
なお、冬以外のシーズンは、春の桜や初夏のアヤメの名所としても知られています。