萌黄の館は神戸市中央区北野町にあり、北野町広場に面して西側に建つ洋風建築。名前の通り、萌黄色の建物であるのが特徴。寄棟造、桟瓦葺、外壁に長い板材を横に用いた下見板張りの木造2階建ての建物は、国の重要文化財に
萌黄の館は神戸市中央区北野町にあり、北野町広場に面して西側に建つ洋風建築。名前の通り、萌黄色の建物であるのが特徴。寄棟造、桟瓦葺、外壁に長い板材を横に用いた下見板張りの木造2階建ての建物は、国の重要文化財に指定されています。
1903(明治36)年、アメリカ総領事ハンター・シャープ氏の邸宅として建築されたもの。シャープ氏は1886(明治19)年に来日し、1908(明治41)年まで神戸に滞在。1944(昭和19)年に元神戸電鉄社長の小林秀雄がドイツ人よりこの館を手に入れ、30年以上住まいとして使用していました。館内は、小林家時代の様子がうかがえ、趣きのある玄関ホールや2階のベランダからの眺めは人気の撮影ポイント。
1995(平成7)年1月に発生した阪神・淡路大震災で萌黄の館も被災し、3本あった煉瓦積煙突がすべて落下。壁に亀裂が入るなど大きな被害を受け、その後、修復されましたが、その時の折れた煉瓦積煙突は今も庭に残されています。