世界遺産、石見銀山遺跡の中で唯一、常時公開されている間歩(銀を採掘するための坑道を意味する) で、江戸時代の中頃に開発された代官所直営の坑道跡です。閉山した1943年までの約228年もの間、開発が行われたと
世界遺産、石見銀山遺跡の中で唯一、常時公開されている間歩(銀を採掘するための坑道を意味する) で、江戸時代の中頃に開発された代官所直営の坑道跡です。閉山した1943年までの約228年もの間、開発が行われたとされ、良質な銀鉱石が多く発掘されました。
龍源寺間歩は、4つの間歩(永久、大久保、新切、新横相間歩)と共に、「五カ山」と称される大坑道です。石見銀山間歩群の中では、6つの間歩(釜屋、大久保、新切、福神山、本、新横相間歩)と共に、国の史跡に登録されています。
龍源寺間歩は大久保間歩に次いで長い坑道を誇り、その全長は600mに及びます。そのうち一般公開されているのは入り口から157mの地点までと、そこから新たに設けられた観光用の坑道(栃畑谷新坑、全長116m)の計273mです。
間歩の壁面には当時のノミの跡がそのまま残っており、排水のために縦方向に100mも掘られた「竪坑」や、鉱脈に沿って掘られた左右に広がる「ひおい抗」も見られます。また、観光用の坑道には銀山での作業風景を絵巻風に描いた「石見銀山絵巻」の電照板が展示してあり、当時の様子を垣間見ることができます。
より深く石見銀山について知りたい方には、「石見銀山ガイドの会」による龍源寺間歩のガイドツアーがおすすめです。詳細は
石見銀山ガイドの会ホームページを参照。