青の洞門(どうもん)は大分県中津市本耶馬渓町に位置し、山国川に面してそそり立つ競秀峰(きょうしゅうほう)の裾にあるトンネル。江戸時代に、鎖渡しと呼ばれる難所で命を落とす人や馬が多く、それに心を痛めた禅海和尚
青の洞門(どうもん)は大分県中津市本耶馬渓町に位置し、山国川に面してそそり立つ競秀峰(きょうしゅうほう)の裾にあるトンネル。江戸時代に、鎖渡しと呼ばれる難所で命を落とす人や馬が多く、それに心を痛めた禅海和尚が安全な通行を目的として、約30年かけてノミと槌だけで掘ったといわれています。その全長は約342m、うちトンネル部分は約144mに及びます。1906年から1907年にかけて行われた大改修で、完成当初の原型はかなり失われてしまいましたが、当時の面影を残す手掘り部分が残っている箇所もあります。菊池寛の小説「恩讐の彼方に」で全国的に知られるようになり、秋は紅葉の名所としても有名で、シーズンには多くの人でにぎわいます。