トアロードは、神戸開港(1868年)で誕生した居留地と外国人たちの住まいとなった北野町を結ぶために造られた道でした。名称の由来には諸説あり、1908(明治41)年、トアロードの最北端に開業した「トアホテル」
トアロードは、神戸開港(1868年)で誕生した居留地と外国人たちの住まいとなった北野町を結ぶために造られた道でした。名称の由来には諸説あり、1908(明治41)年、トアロードの最北端に開業した「トアホテル」に続く道ということで、「トア・ホテル・ロード」と呼ばれたりしながら、「トアロード」に転じていったのではないかという説があります。
神戸大丸の北東角の交差点を起点に、南北約1kmにわたって続く一直線の坂道がトアロード。起点となる交差点の北東には三宮神社があり、通りには「TOR ROAD」の名前が刻まれたアーチがかかっています。
アーチをよく見ると「ON 11TH JANUARY 1868」と書かれています。それは備前藩の隊列が三宮神社の前にさしかかったとき、その隊列を横切ろうとしたフランス人水兵を切りつけた事件が起きた日のこと。後に「神戸事件」といわれるようになったもので、三宮神社境内の一角にも「史蹟神戸事件発生の地」と刻まれた石標が建てられています。
トアロードは南から北へ上る坂で、著名な帽子の専門店や高級食料品、ケーキ屋など両脇におしゃれな店が軒を連ねています。また、通りの西側の「トアウエスト」には若者に人気のショップや雑貨店、グルメの店も点在。そして「トアイースト」は飲食街になっています。
山手幹線を渡れば、東角はNHK神戸放送局。さらに北上すれば、左手にイギリス人の建築家による木造・瓦葺の異人館(明治27年建築、旧ビショップ邸)の中華料理店が目を引きます。その先に見えてくる「神戸外国倶楽部」は、かつてのトアホテルだった場所。ここでトアロードも終点になります。