地元では野底マーペーと呼ばれる野底岳(のそこだけ)は、標高282mの山。自然が広がる西海岸のエリアを車で走っていると、ポーンと独特の姿をした山が見えてきます。
野底岳が野底マーペーと呼ばれるよ
地元では野底マーペーと呼ばれる野底岳(のそこだけ)は、標高282mの山。自然が広がる西海岸のエリアを車で走っていると、ポーンと独特の姿をした山が見えてきます。
野底岳が野底マーペーと呼ばれるようになった背景には、悲しい恋物語伝説があります。昔々、黒島宮里村のカニムイという男性と、マーペーという女性がいてふたりは恋人同士でした。しかし、琉球国王の命令で人々を強制移住させるという「道切り法」という制度によって離ればなれになることになってしまいます。強制移住させられたマーペーは近くにある高い山の野底岳に登り恋人のいるふる里を眺めようとしましたが、島で一番高い於茂登岳(おもとだけ)に遮られて見ることができませんでした。嘆き悲しんだマーペーは頂上で祈る姿のまま石となってしまいました。その後、人々はマーペーのことを哀れんで、この山を「野底マーペー」と呼ぶようになったのだとか。石垣島版ロミオとジュリエットという感じです。
そんな野底マーペーですが、主にトレッキングを楽しみたい人が訪れます。麓からは1時間ほど、標高200mほどの場所にある登山口からは15分くらいで頂上まで登れます。登山口までは車でアクセスでき、近くには展望台もあります。とんがり帽子のような山の姿を、麓から見上げるだけでも一見の価値ありです。