Tiwan Pineapple Museum 台湾鳳梨工場（九曲堂泰芳商会鳳梨缶詰工場） タイワンフォンリーゴンチャン

018年8月18日オープンの観光スポット、パイナップルの缶詰工場「台湾鳳梨工場（九曲堂泰芳商会鳳梨缶詰工場）」。

台湾鉄路「九曲堂駅」から徒歩で1〜2分の場所にあります。MRTを利用する場合、大東駅から「大樹祈福線バス」に乗って、九曲堂駅で降りましょう。

台灣鳳梨工場（タイワンフォンリーゴンチャン）という名前が付いていますが、現在工場はなくミュージアムになっていて、展示室が2軒、他の1軒はパイナップルスイーツのお店になっています。ちなみに鳳梨（フォンリー）は、中国語でパイナップルという意味です。

高雄市政府文化局によると、日本統治時代、高雄市南部の鳳山と大樹一帯はパイナップルを作るのに非常に適した気候で、1902年に「岡村庄太郎氏」が、鳳山区に「岡村鳳梨罐詰工場」を建設しました。

1922年には、大樹区の大曲堂駅付近に台湾人の「葉金塗（イェ ジントゥ）」氏が工場を建設し、2004年に歴史建築物として登録された後、2017年に修復を終え、2018年8月18日に観光スポットとしてオープンしました。

日曜は家族連れで混み合う人気のスポットです。

入場料は無料で、缶詰作り体験が200元になっています。

ミュージアムの周りには、芝生やパイナップルスイーツのお店「招牌旺來冰（ヂャオパイ ワンライビン）」のオーナー、巴錦楙さんが育てているパイナップル畑があり、南国ののどかな雰囲気を感じられます。

まず最初に入ったのは「鳳梨産業展示館」。こちらでは缶詰作り体験や、台湾パイナップルの歴史を学ぶことができます。わたしは挑戦していませんが、たくさんの方が缶詰作りをしていました。

もうひとつの展示室「大樹分史展示館」は、缶詰工場の年表や缶詰、年代ごとによる缶詰のラベル、その他大樹区に関する展示物を見学することができます。

そして最後に訪れたのは、有機農法で作るパイナップルスイーツが楽しめるお店「旺來會社（ワンライフゥェイシェァ）」。わたしが訪れた時はとても混雑していて、テーブルが空くまで少し待ちました。

基本的にどれも美味しいのですが、こちらのおすすめは、お店の名前がついた「招牌旺來冰（ヂャオパイ ワンライビン）120元」というかき氷です。

オーナーの巴さんが丹精込めて作った、有機パインを惜しげもなくたっぷり乗せてくれていて、1人で食べるのは少し厳しいかなと思うほど、ボリューム満点です！

パインシロップと2種類あるパイナップルの砂糖漬けのバランスが抜群。上に乗せられたパインシャーベットも爽やかで美味しいです。かき氷についてきたジャムのようなものは、しょっぱいような酸っぱいような不思議な味がしました。わたしはまだまだ台湾通ではないので、ジャムなしで美味しくいただきました。

一緒に頼んだタルト、「杏仁鳳梨塔（シンレンフォンリーター）85元」は、オーナーの友人のフレンチレストランにオーダーして取り寄せているそうです。外はサクサク、中はしっとりとして甘すぎず、タルト上部のかぼちゃのタネもいいアクセントになっています。

今回は飲み物もパイナップルティー「鳳梨冰茶（フォンリービンチャ）50元」を頼み、パイナップルを楽しみました。

かき氷やタルトを楽しんでいたら、突然オーナーの巴さんが挨拶にきてくださいました。本業はパイナップル畑「綠冠有機鳳梨農場」の運営とのことで、帰ってネットで調べてみたら、いろいろなところから取り上げられている有名な方のようです。元々はIT関連の工場長をしていたらしく、全く畑違いの農業に挑戦し、成功されているなんて凄いですね。とても物腰の柔らかい方で、笑顔でいろいろ教えてくださりました。

巴さんの「綠冠有機鳳梨農場」では、無農薬は当たり前で、化学肥料も除草剤も遺伝子組み換えも行っていないとのことです。小さなお子さんも安心して口にすることができますね。

3月から6月頃まで農場の見学も可能なそうなので、機会があれば行ってみたいと思います。

台湾パイナップルの歴史から、缶詰作りが楽しめる「台湾鳳梨工場」。
大人から子供まで楽しめる観光スポットです。

日本語は通じませんが、ミュージアムやスイーツショップのスタッフさんたちは中国語ができなくても、優しく接してくれますよ。

高雄と屏東県の境にある観光スポットの「高屏溪舊鐵橋 天空步道（下淡水渓鉄橋）や三和瓦窯」へも徒歩圏内（約15分）にあるので、時間のある方は一緒に回るのがおすすめです。