アンコールトムを造ったアンコール時代最強の王ジャヤヴァルマン7世により
12世紀末に建造された仏教寺院がここ「バンテアイクディ」である。
「僧侶の砦」という意味があり、寺院内には瞑想をする部屋も残っている。
そのため当時、この寺院には多くの僧侶たちがおり、彼らのために造られたのではないか
という説もある。
寺院は小回りコースのエリアに位置し、すぐ近くにはタプローム寺院や
聖なる池スラスランなどがある。
寺院自体はそれほど大きいわけではなく中規模ではあるが、
外周壁のサイズは東西約700メートル、南北500メートルとなっており、
中心部にある寺院に行くには少し歩く必要がある。
寺院内部には数多くのテヴァダーの彫刻が彫られ、東側には石仏が、
そして西側には大きなガジュマルが立ち、その根の大きさと長さには目を見張るものがある。
また、この寺院は、日本の上智大学アンコール遺跡国際調査団により調査が行われており、
2001年には274点の仏像などが発見されたことでも有名である。
(現在それらの多くは「プリアノロドムシハヌークアンコール博物館」に展示されている)
そして、寺院崩壊を防ぐために中央部の祠堂にはロープが巻きつけられているが、
他の遺跡修復チームの修復方法などと比べてみると、チームにより修復方法が大きく異なり、
それぞれのチームの遺跡修復に対する発想、目的などが感じられることで
一つ上の遺跡の見学のしかたとなり面白い。
時間があれば、訪れてみたい遺跡の一つである。
Banteay Kdei バンテアイ クディ
上智大学アンコール遺跡国際調査団による修復、大発見の場を見たければここ
- 投稿日2014/09/30
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ジャンル史跡・遺跡
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エリアシェムリアップその他
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住所
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予算入場料(1日) 37USドル
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