ローマ中心地から南西に30km、ローマ時代に貿易港として栄えた古代オスティアの町の遺跡です。
ローマの外港として、帝国全土から、小麦などの食料や物資が集まり、繁栄しました。
帝国の滅亡、海岸線の後退、サラセン人の攻撃で、オスティアの町は放棄されていました。
しかし、19世紀以降の発掘により町の構造が蘇り、ローマ植民都市の生活を、魅力的に見せてくれます。
モザイクの美しいネプチューン浴場、4000人の観客を収容できたという円形劇場、カウンターや壁画がそのまま残っている居酒屋、庶民の生活のうかがえる集合住宅のディアナの家、大規模な食糧倉庫、街の繁栄が伺える大小様々な神殿など、見どころは満載です。
内部には、軽食の取れるカフェティア、売店、お土産屋さんもあり、ゆっくりと見学できます。
ローマ中心地から離れていますが、オスティア・リド線オスティア・アンティーカ駅から徒歩5分からは近いので、アクセスしやすいかと思います。
(オスティア・リド線は、地下鉄B線ピラミデ、バジリカ・サン・パオロ駅などで乗り換えできます)
また、フィウミチーノ国際空港からは車で15分程度、空港周辺での宿泊の方、空港での時間のある方は、タクシーなどを利用して訪れてみるのもいいかもしれません。
1時間30分程度を見ておけば、余裕をもってまわることができると思います。
歩きやすい服装で行かれることをお勧めします。
【入場料】
10ユーロ(特別展が行われている場合、追加料金有)
毎月第一日曜日無料
Ostia Antica オスティア アンティカ
古代ローマの港町へタイムスリップ
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松林に囲まれた郊外の古代遺跡 ― 中心街の喧騒から離れて、自然散策も堪能
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ローマ郊外にある海辺の古代都市遺跡、オスティア アンティカ。
紀元前7世紀頃にテヴェレ川の河口(ラテン語でOstium)に港湾の城塞都市として、
当時のローマ皇帝アンクス・マルティウスによって作られたのが始まりで、その後、
港の場所を変えて拡大を続け、1~3世紀頃に最盛期を迎え、商業の中心地として、
海陸の交通の拠点として大変な繁栄を見せました。
ローマ帝国の衰退とともにこの町も次第に衰え、9世紀頃には廃墟と化してしまいました。
1800年代から始まった発掘調査は、現在も続いています。
見学できるのは、全体の約3分の2にあたる遺跡部分で、
良好な状態で現存する古代ローマ遺跡としては、ポンペイに次ぐ規模と言われています。
中央通りのデクマーノ・マッシモをたどりながら、
ハドリアヌス帝により作られた公共浴場(ネプトゥヌスの浴場)や
消防士の宿舎、ローマ将軍アグリッパが建造させた劇場の跡地を散策することができます。
特に浴場のモザイクは保存状態に優れ、海神ネプチューン(ネプトゥヌス)の姿やイルカ、
海の生物などが生き生きと描かれています。
さらに進むと、、居酒屋や共同住宅など公共広場、神殿など、レンガ造りの
様々な建物の遺跡を見学でき、この地が、様々な機能を持った施設のある
文字通りの大都市だったことがよく分かります。
夏にはガイド付きツアーも参加可能。
自分達だけで回る場合も、入り口で地図を購入するのをおすすめします。
(遺跡内はだだっぴろくて、順路などの標識が少なく、分かりにくいです。)
松の木陰が涼やかですが、これ以外に日光を遮るものはないので冬でも念入りに日射対策を。
充分なお水も持参してください。
また石畳の舗装路はかなりでこぼこしており、後半はむき出しの地面の部分もあるので、
歩きやすい靴で向かいましょう。
遺跡内には考古学博物館もあり、貴重な出土品が展示されています。
カフェテラス、遺跡グッズや本格的な美術書などを扱うブックショップも併設されています。
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ジャンル史跡・遺跡
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エリアオスティア
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住所
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アクセスLIDO線 Ostia Antica駅から徒歩約12分
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電話番号+39-06-56350215
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営業時間10月25日-2月28日:8:30-16:30, 3月1日-3月31日:8:30-17:15, 4月1日-9月30日:8:30-19:00, 10月1日-10月24日:8:30-18:30
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定休日月曜日, クリスマス
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予算入場料(大人) 8~11ユーロ
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公式サイト
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