伊豆大島を週末1泊2日でぐるっと観光

「東京都内」の楽園・伊豆大島。“安・近・短” 観光地の代名詞ながら、行くのは初めてという人も多いはず。海鮮などのグルメはもちろん、日本で唯一の砂漠があったり、絶景露天風呂が豊富だったり…と、奥深い大島の楽しみ方を、実際に体験した1泊2日一周旅を通してお伝えします!

限られた時間で行くならここ!オイシイとこ取りの楽しみ方【1日目】グルメ&温泉を求めて

8:40 船酔いゼロ!“空飛ぶ船”で約2時間の快適航海

■ポップな船で出航!着岸港チェックはマスト
いつもより少しだけ早起きをして、竹芝客船ターミナルへ。爽やかな海風が吹き抜け、朝から気分がしゃっきりします。まずは窓口で予約済のチケットをゲット。ここでチェックしたいのは、大島で着岸する港。海模様や風向きによって、2つある港のうちどちらに到着するかが、当日7時に決まります。この日は岡田港着。両港は車で15分ほどの距離に位置するので、それほど大きく予定を変える必要もないですが、知っておけば安心です。

アナウンスに従い乗り場へ進むと、待っていてくれたのはポップなペイントの高速ジェット船。イラストレーター・柳原良平さんによるカラーリングで、全4種類あります。どれに乗れるかは当日のお楽しみ!

■東京湾もハイライト観光できるお得感♪しかも船酔いゼロ
2階建ての客室には、新幹線のようなシートがずらり。全席指定の座席に着き、シートベルト(!)を締めます。実はこの船、海面をジェット機のように‟飛ぶ“ことが特長。船尾から海水を勢いよく噴き出すことで、浮き上がる力を得て飛ぶ、という仕組みです。そのため波の影響をほぼ受けず、ほとんど揺れません。ウィーン…というエンジン音を高めたところで浮き上がり、テイクオフ。最高速度は時速約80kmにもなります。東京タワーに手を振りつつレインボーブリッジをくぐると、右手の羽田空港にはたくさんの飛行機。滑走路から絶え間なく飛び立つ姿を見学できます。ほどなく、横浜ベイブリッジにご挨拶。出港後約30分の間に、京浜地区のハイライトが次々と船窓に現れます。(デッキには出られないので、潮風に頬を撫でられる「ザ・船旅」がしたい方は大型客船へ!)

伊豆半島を遠くに眺めながら、笑い話をしているうちに大島到着のアナウンスが。最短105分の航海は、本当にあっという間でした。全航海のうち、速度を緩めてから着水する瞬間が一番揺れたくらいで、船酔いしがちな筆者も全くのノーダメージでした。瑠璃色の海を見ながら下船すると、予約していたレンタカー店の方が出迎えてくれました。当日の着岸港に先回りして来てくれているので安心です。その場で手続きを済ませすぐ出発!ちなみに大島の車は「品川ナンバー」です。

竹芝客船ターミナル(たけしばきゃくせんたーみなる)

11:30 景勝ドライブ♪突如あらわれた「巨大バームクーヘン」

■北の玄関口から反時計回りにドライブ開始
島は一周約50kmと、車で走るだけなら2時間でコンプリートできます。高低差は400mと、走りきればちょうどいい達成感を得られるレベルなので、自転車や原付で巡る旅も人気とのこと。オイシイところ取りをしたい筆者たちは、元町港で貸自転車を調達して車に積み込むことに。部分的にサイクリングを挟んだ反時計回りの一周ドライブを目指し、「大島一周道路」づたいに活気ある元町港へ。

港からすぐの貸自転車屋さんにて一日2000円で自転車を借ります。お店のおばさまが「カーブが多いから気をつけてね」とヘルメット付きで、立派なクロスバイクを貸してくれました。返却は何時でもいいとのこと。島特有のおおらかさ、ありがたいです。コンパクトカーに詰め込み、南へゴー!

■火山活動が生み出した勇壮な景観は、あのお菓子にそっくりだった!
右手に青い水平線を望みながら、起伏ある細めの道をゆっくりと走ります。トンネルのように生い茂った林に囲まれ、それが急に途切れると、目に飛びこんできたのは何ともダイナミックな光景!切り立った高さ約30mの崖が、うねうねと波打ちながら遠く800m続きます。実はこれ、約1万5千年も前から数百回に及ぶ三原山の噴火活動によって、火山灰などが100層以上重なってかたちづくられたもの。その歴史を刻み込んだ断面をむき出しにしています。迫力は期待以上のものでした!

まるで巨大な龍のよう。いや待て、色といい形といい…さながらバームクーヘン!…この渾身の直喩表現は実は既出で、地元の人々から親しみを込めてそのように呼ばれているそう。美味しいスイーツで評判の「シャロン洋菓子店」が「地層切断面バウムクーヘン」を売り出し、「ありそうでなかった」とすでに銘菓の地位を築いているとのことでした。実際にお菓子を買ってみましたが、見た目は先ほど見た光景そのもの。味は2種類で、おすすめは特産の明日葉を粉末にして入れたもの。ほのかな苦味がまるで抹茶のようで、プレーン味よりも甘さが控えめでおすすめです。同店のほか、ターミナル港の売店でも購入できるので是非お試しあれ。

地層切断面(ちそうせつだんめん)

  • 住所 東京都大島町野増間伏
    【アクセス】
    大島バス波浮港ライン「地層切断面」停留所下車すぐ
    元町港から車で15分

12:15 お腹がすいたら大島南部のノスタルジックなエリア、波浮港へ

伊豆大島の南東部に位置する「波浮港」は、明治から昭和初期にかけて多くの文人墨客が観光や執筆のために訪れた場所。文豪・川端康成の小説『伊豆の踊子』にも登場するなど、ノスタルジックな香りが漂うエリアです。今日はここでランチとします!

■郷土料理「べっこう」はクセになる美味しさ!
まずは、絶品の地魚を味わうべく「港鮨」へ。「べっこうにぎり」(1750円)と「地魚にぎり」(1750円)をいただきました。「べっこう」は、地魚の切り身を醤油や日本酒、青唐辛子などが入ったたれに漬け込んだ伊豆七島の郷土料理。艶々とべっこう色に輝くネタをほお張ると、青唐辛子がピリッと利いてなんともさわやかな口当たり。青唐辛子の辛みがメダイの甘みを引き立て、かなりクセになる美味しさです!

一方の「地魚にぎり」は、大島近海で獲れた魚を一度に色々楽しめるお得なメニュー。この日はカンパチ、カワハギ、イサキ、カツオ、ヤリイカ、アジ、クロムツ、ホウボウ、トビウオの全9品。白身系の魚が多いので、あっさりさっぱりいただけます。伊勢海老の味噌汁(400円)の具は、味噌たっぷりの伊勢海老オンリーです。平日の13時にもかかわらず、店内は満員御礼。今回は運よく入れましたが、予約をしたほうが安心です。

■面積=ハネ>タイ!超特大“おまけ付き”タイ焼き
食後のデザートは、巷で人気のタイ焼き屋さん「島京梵天」へ。超特大のハネ付きタイ焼きが話題のお店です。見た感じ、タイよりハネの面積の方が大きい気がします(笑)。気になる生地はパリパリ食感かと思いきや、サクサクともちもちのミックス系。これが、よーく練り込まれた、ねっとり系のつぶあん(150円)と合うんです!カスタード(160円)もあっさり目で食べやすーい♪古民家を改装した店内もステキなので、「港鮨」共々、足を運んでみてくださいね。

波浮港(はぶみなと)

15:00 無料だからと侮るなかれ!地形を活かした動物園には驚きがいっぱい!

「大島公園動物園」は、大島でぜひ訪れてほしいスポットのひとつ。全体の規模はそれほど大きくないし、動物の数だって決して多くはありません。でも実際に訪れると、色々な驚き体験ができる超貴重なスポットです!

一番の見どころは、サル島。サル島=サル山を想像する方も多いと思いますが、スケールが全然違います!1周約300mにもなるサル島は国内最大級の大きさ。島の中央を分断するように約60mの橋が架かり、色々な角度からワオキツネザルなどの動物を観察することができます。しかも、噴出した溶岩を活かした岩山はものすごい迫力。その頂上で、この春生まれたバーバリーシープの子ヤギが、無邪気にはしゃぐ姿が可愛らしかったです♪

また、動物を間近で見られるのもここならでは。オリの前に柵がない所もあり、動物との距離感になかなかの衝撃を受けます。なかには向こうから距離を詰めてくる猛者(特にワオキツネザル)もいるので、近づき過ぎにはご注意を(笑)。これで入園料が無料なんて本当に驚きです。海近の園内は、心地いい開放感に浸れるステキな場所でした♪

東京都立大島公園動物園

16:00 サイクリング+駆け込みサンセット湯煙=至福

■島東部~元町港へ12.5kmのサイクリング
ここでちょっくら欲張り旅を。と、車へ積み込んだクロスバイクに活躍してもらうことに。島東部にある都立大島公園前で二手に分かれ、後輩にあたる筆者は自転車で、先輩は動物園に寄ってから12.5km先の元町港で落ち合うことにしました。

適度なアップダウンが続く舗装道路を、自転車で滑るように走っていきます。本土で見るものより大分背の高い椿が道路の両側に整列するエリアに差し掛かりました。こちらは「椿のトンネル」と呼ばれ、1~3月のシーズンには真っ赤な花をたたえた大樹を楽しめるそうです。「トンネル」をくぐると、むき出しの根を苔むす岩に張りめぐらせた神秘的な大木が。その木がぱっくりと割れた間に現れたような、階段がありました。

駆け上りたい衝動を抑えつつ、自転車を置いてカメラをパチリ。車からでは見逃してしまうようなポイントも、自転車のスピードなら発見ができるので、次はマイバイクで一周旅をしようと心に決めました。なだらかな上り坂にあるトンネルを一気に走り抜けると、眼下に青い海が広がるナイスサプライズが!正直、島なのに海岸までの距離が遠い印象の「大島一周道路」でしたが、この岡田港付近の「日の出浜」では海原を近くに感じられました。

■「リアル銭湯背景図」に溜息!公共露天風呂で汗を流す
大島公園から1時間弱で元町港に到着。17:00、日の入りまでに絶対に行きたかった所へ急ぎます。それは港近くの、海へせり出した露天風呂「元町浜の湯」。島の西海岸に位置するため、水平線に沈みゆく茜色の夕陽を眺めながら温泉に入ることができるという、地元でも人気の公共浴場です。脱衣所こそ男女別ですが、混浴につき水着の着用は必須。忘れた場合は無料で貸し出してくれるので、ご心配なく。筆者は勝負水着持参に気を取られ、うっかりタオルを忘れましたが、こちらも無料貸し出しだったので助かりました。ただドライヤーの使用は禁止なので、寒い日は髪を濡らさないように気を付けた方が良いかも。

浴場の目の前には相模灘のパノラマ、振り返ると猛々しい三原山が鎮座。これは確実に絶景といって良いです。晴れていれば対岸の富士山や伊豆半島の天城山を望めるそうで、何とも贅沢な「リアル銭湯背景画」。筆者の日ごろの行いが悪いせいか、この日は雲が厚く夕陽が拝めませんでしたが、屋外ながら十分に熱い温泉にじんわりと筋肉をほぐしてもらいつつ、至福の時間を過ごしました。適度な運動後の温泉ほど、気持ちの良いものはありませんね!白髪の紳士方が憩いの場にされていますが、女性も多く、一人でも気兼ねなく入れる雰囲気でした。

元町浜の湯(もとまちはまのゆ)

19:00 名物「椿料理」と絶景露天風呂を!三原山至近の温泉ホテル

■島人も太鼓判!温泉とハイキングを楽しむならここ
「今日のお泊りはどちらへ?」。島の人に尋ねられて名前を出すと、「あぁ、いいですね」と揃って好反応だったのがこちらの大島温泉ホテル。旅の拠点に選びたい理由は、とにかく三原山から近いこと。大島観光のメインのひとつ、ハイキングに絶好の立地なのです。もう一つの訳はもちろん、源泉かけ流しの温泉が素敵なこと!朝と夜、二度の露天風呂探訪はマストです。夜は満天の星空、朝は三原山の勇壮な姿を見ながら、日常の疲れを癒しましょう。温泉の日帰り利用(大人800円)や宿泊者以外の朝食利用(入浴とセットで大人2000円)も可能なので、早朝入港の大型船で到着したらこちらへ直行し、スッキリ&パワーチャージしてから始める一日も良いですね。

■自分でカラッと揚げる「椿フォンデュ」が美味しすぎる!
夕食の「椿フォンデュ」も特筆に値しました。伊勢海老、帆立、玉ねぎ、茄子など計9種の海鮮と野菜の串に自分で衣をつけ、国産椿油が煮立つ南部鉄器へ投入。パチパチという音が次第に小さくなりきつね色に揚がったら、鉄鍋のふちで油を切ってアツアツをパクリ。さっくさくの衣は歯触りが小気味よく、芯まで通った熱が具材の甘みを引き出しています。お好みで大島産の塩か、麺つゆにつけて楽しんで。驚くべきは、椿の油で揚がったフライの軽さ。最近豚カツが辛くなってきた筆者ですが、たくさん食べてもここまで胃が重くならない揚げ物に初めて出合いました。玉ねぎと明日葉、目の前に鎮座した大きな伊勢海老からとった味噌を粉地とよく混ぜ、自分で揚げるかき揚げも最高。そのほか近海で獲れたという肉厚でふっくらとした金目鯛の煮付け、島豆腐のかに餡かけなどを堪能しました。

お部屋は二人泊には十分な広さの和室。タオルに浴衣、歯ブラシやドライヤーなど基本的なアメニティのほか、かわいらしい和柄の手ぬぐいがあり、日帰り温泉の多い大島の旅にはうれしい心遣い。全客室で使えるWi-Fiは無料。部屋の壁も厚くぐっすり眠れました。

大島温泉ホテル(おおしまおんせんほてる)

大島観光ハイライトをガッツリ楽しもう!お土産も忘れずに【2日目】日本唯一の砂漠を訪ねる!

8:30 さながら月面着陸!日本唯一の「砂漠」へトレッキング♪

■そこは異世界!温泉コース~裏砂漠へ
日本で唯一の砂漠は、東京都にある――。そんな衝撃の事実を知ってから、いつかは絶対に訪れてみたいと思っていた三原山裏砂漠。砂漠の定義は「降雨量が極端に少なく、岩石や砂礫からなる広大な荒地のこと」だそうで、国土地理院の地図上で「砂漠」と表記されているのは、日本ではここ大島の裏砂漠だけなのです。胸躍らせながら、念願の砂漠探訪をスタート!まずはホテルの目の前がスタート地点の「温泉コース」(約3.4km)から、島の真ん中に位置する三原山(標高758m)の噴火口を目指します。

サクッサクッ、と昨夜のフライを思い出させる軽やかな音を立てながら、黒くて細かい溶岩の粒を踏み締めて進みます。サラサラした砂浜のような地表を想像していましたが、だいぶ違いました。森林地帯を抜け、変わった形の溶岩石群のど真ん中を歩いていきます。行く手にはさっそく黒い裏砂漠が広がります。その光景はさながら月面か火星の表面のよう。行ったことはないですが、異世界にポツンと取り残された…そんなイメージです。

山腹に達して道が上り坂になるのに合わせて、地表の溶岩粒が小石程に大きくなり、踏ん張るごとに体力を奪われます。夏の晴れた日は、帽子と水分補給用の飲み物は必須ですね。山頂の方向から、むくむくと白い煙が上がっているのが見えました。正体は水蒸気の噴気なので心配無用ですが、三原山が現役の活火山だということを感じさせます。スタートから1時間程経ったところで、「噴火口一周道路」(2.5km)に合流。40分ほど掛けて火口をぐるっと巡る、いわゆる「お鉢めぐり」のスタートです。

■地球の鼓動を感じる!お鉢めぐり~山頂遊歩道
お鉢巡り道中は、振り返ると裏砂漠、右手には噴火口という息を呑む光景。覗き込むとその深いこと!直径300~350m、深さ200mのお茶碗のような形をしています。この火口は地下のマグマが噴き出すための出口で、噴火のたびに大きさや形を変えてきたそう。地球の鼓動を感じる時間でした。

一周しきると、「三原神社」の鳥居が。昭和の大噴火の時は、溶岩流が不思議とこの神社を避けるように、直前で両側へと流れを変えたのだそう。スピリチュアルなパワーを感じつつ、三原山を背に舗装された「山頂遊歩道」(2.0km)を下ります。アスファルトの有難みを噛み締めながら、往路よりも豊かな緑に囲まれて30分ほどで「三原山山頂口」にゴールイン。ここから元町港方面へバスも出ていますが、本数が少ないので事前に時刻表をチェックして下さいね。筆者たちは可愛らしい馬たちのいる牧場や「新火口展望台」を通り過ぎ、3時間半の全行程を達成感とともに終えました。

三原山(みはらやま)

13:00 クチコミで大人気!島の素材が輝く約30種類の手づくりアイス

■チョコバナナ、クリ、トウモロコシ、南国フルーツにバジル!
実は今回の旅の前に、大島に詳しい友人から「一番のおすすめ」として聞いてきたのが、元町港から歩いてすぐの「島のアイスクリーム屋 トリトン」。常時約25種類、多い時には31種類のアイスすべてに、大島牛乳を使っています。パッションフルーツやクリ、トウモロコシにバジル、安納イモなどの素材も大島産のものだというから驚き。店頭の冷凍ショーケースには色とりどりのアイスが並び、味を決めるのは至難の業。「2泊3日の滞在中、4回来てくださったお客さんもいるんですよ」と店主の浅沼務さんが話すのも、納得です。

店主イチオシの「焼き栗」(250円)は、焼いた栗の香ばしさとゴロゴロ入った生栗の歯ごたえがうれしい、モンブランケーキのような上品なお味。「チョコバナナ」(250円)は、大きなチョコチップがアクセントになっており、生のバナナそのもののまろやかな甘みと香り。ベースの甘さがかなり抑えられているので、素材の旨みと風味が引き立ちます。大島らしい「アシタバ」(200円)もほんのり苦みのある後味が爽やか。これは辛党の男性にもウケが良さそうです。

実はこれらのフレーバー、島の人のリクエストから生まれたものだとか。「チョコバナナ」は、常連の方のご家族である小学3年生のアイディアを忠実に再現したもので、‟プロデュース“した彼はお店へ来るたびに「僕が作ったんだよ」と得意顔なのだそうです。

■全ての始まりは辛口過ぎるひと言から
仕込みから販売まで、全て一人で行う浅沼さん。地元の高校を卒業後18歳で本土に渡り、会社勤めののち2011年に帰島。経験ゼロから、アイスが評判の農協運営直売所「ぶらっとハウス」で修業をすることに。浅沼さんをアイス製作にのめり込ませたのは、「おじさんのアイス美味しくない!前のおじさん(前任の製作担当者)の方がおいしい」という、島の子どもたちのオブラートも何もない言葉。「このやろー、絶対お前らに美味いって言わせてやる!」。本土のアイス屋を食べ歩いて研究を重ね、腕が立った2014年12月に独立し開店。「あの子たちの言葉で今がある」と浅沼さん自身も言うように、地元の子どもたちが親を連れて来て、気に入った親が知人に薦め…とクチコミで評判が拡散。最繁忙期の8月の夏祭りの日には、店の前に約60mの行列ができるほどの人気店になりました。

季節替わりで旬の味を売り出しており、夏(7~8月)のおすすめは、島特産の「ニューメロン」(250円)。はじめはプリンスメロンや夕張メロンで試作してみたものの、子どもたちにばっさり「まずい」と切り捨てられ…。試行錯誤ののち、アイスに加工するには、小さなウリのようで香りの強いこのメロンが一番だと分かった、といいます。子どもたちも大好きな夏季限定フレーバーに、海水浴の後や湯上がりに出合えたら迷わず食べてみてくださいね。

島のアイスクリーム屋 トリトン(しまのあいすくりーむや とりとん)

14:30 港でお土産ハンティング!~あっという間の帰港

■バラマキ土産の本命から、やっぱり気になるヘアケアグッズまで
旅の充実度はお土産の重さで計れる…!?両手いっぱいに思い出と戦利品を抱えたい筆者は、便利な岡田港の売店で調達することに決めました(帰りも岡田港からでした)。豊富な品揃えのうちイチオシは、もち米を椿油で揚げたおかき「椿あげ」(4個入り440円)。しょうゆとごまの風味が香ばしく、まぶした塩がアクセントになっていてクセになるお味。お約束の「あしたば入」に、手書き風の椿が描かれたパッケージが旅情を誘う、バラマキ土産の本命です。船内でスイーツを楽しみたいなら、とろ~りと舌でとろける「大島牛乳ぷりん」(330円)がおすすめ。優しいカラメルが濃厚な搾りたてのミルク味を引き立てています。頼めば保冷剤を付けてくれるし、5日程は持つのでお持ち帰りもOKです。

女性におすすめしたいのは、やっぱり椿油。元町の高田製油所で絞っている椿油は、手の平サイズの10ml入り(540円)を一つ持っていると旅の間に重宝します。トリートメントとして髪につけたり、メイク落としに使ったり、保湿用に全身に塗りこんだり‥と、筆者もマルチな仕事っぷりに惚れ込んでいます。ころんとした丸いシェイプも可愛らしい。柳原良平さんのイラストが入った「橘丸トランプ」(320円)に一目惚れし、個人的に衝動買いしてしまいました。

■起きたら竹芝だった…ターミナルで余韻に浸ろう
さて、楽しい時間はいつでもあっという間…!船に乗り込むと、港にはお見送りの方々がずらりと並び、出港後も走って追いかけながら手を振ってくれています。だんだんと航跡の向こうへと離れていく島を眺めながら、少ししんみり。が、次の瞬間顔をあげると、横須賀近海にいました(笑)。登山の疲れがここにきて押し寄せ、すっかり寝落ちしていました。右手には、君津など京葉地区の工場が連なっています。夜便がある大型船から見る景色も、またきれいなのでしょうね。

帰りの羽田空港滑走路付近では、進行方向の関係で飛行機と並走しているような感覚を味わえます。貨物船をビュンビュンと追い抜き、まどろんでいなくてもあっという間の航海。もう少し余韻に浸りたいというあなたは、竹芝にある伊豆諸島の特産品を扱うアンテナショップ「東京愛らんど」で駄目押しの買い物を楽しんでは。帰り道には不思議と、「今度は八丈島に行ってみようかな」なんて、次の船旅に胸躍らせている自分に出会うことでしょう。

岡田港客船待合所(おかたこうきゃくせんまちあいじょ)

いま行くべき理由があります!使いこなそう★期間限定割引★

おさらいマップ&宿泊割引情報

▲1日目、2日目の行程付地図 反時計回りで回った場合です。

いま伊豆大島に行くべき理由があります!なんと、島内のホテルに宿泊して現金支払いをするなら、1泊につき3000円分の宿泊割引券がもらえます(2泊まで)。
手順は簡単。おそらく旅の間一度は立ち寄るであろう元町にある、大島観光協会へ申請書を持っていき、住んでいる場所が確認できる身分証(運転免許証など)を提示するだけ。割引券は宿泊施設チェックアウト時に使用します。2016年4月1日~2017年3月31日までが対象なので、絶対に活用してください。ツアーの割引もあるので、詳しくはHPを確認してください。

■伊豆大島までのアクセス(船旅)
<高速ジェット船>
大島⇔東京・竹芝桟橋(最短105分)
大島⇔神奈川・久里浜(60分 ※季節運行)
大島⇔静岡・熱海(45分)

<大型客船>
大島⇔東京・竹芝桟橋(4時間10分)
大島⇔横浜・大さん橋(3時間30分)

いかがでしたか?
身近ながら、本土では見ることのできない大自然を抱く大島。お得な割引もあるので、いま絶対に楽しんで欲しいスポットです。みなさんの「次の週末行くべき場所リスト」に、加えて貰えればうれしいです!

協力:東海汽船株式会社

最終更新日:2016年4月26日