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エリア:
- 中近東 > トルコ > カルス
- 中近東 > トルコ > イスタンブール
- 中近東 > トルコ > キャフタ
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テーマ:
- 観光地
- / 世界遺産
- / 歴史・文化・芸術
イスタンブルで開催された第40回ユネスコ世界遺産委員会でトルコ東部カルス県にある「アニ遺跡」が登録されることが決定致しました。。これに伴い、トルコからリスト登録数は16となった。
アニは、トルコとアルメニアの国境に沿って流れるアルパチャイ川の両側に、シルクロードの商業都市として建設された町です。アニ遺跡はトルコ領の、アルパチャイ川の西側の深い渓谷の中にあります。アナトリアの古代都市でもあるアニは、カルスから南東42キロに位置し、面積は5ヘクタールにおよびます。
アニ遺跡には、文化遺産に登録されている21の建築物が残されています。それ以外にも様々な一般建築が発見されており、一部は地下にもあるとされ、全体が第1級考古学遺跡エリアに指定されています。 それぞれの建築物には、ササン朝からアラブ、アルメニア、グルジアに至る、歴代支配者の文化と芸術の跡が色濃く残されています。また、宗教的にもキリスト教とイスラム教の両方の収集品が見つかっています。アニは数々の世界文明の発祥地であり、その意味でアニ遺跡は、世界にとって共通の遺産であると言えます。
主な遺跡
カーブ(洞窟):アニ周辺の岩壁は洞窟を掘削するのに適しており、墓、倉庫、住居、宗教行事などとして使用されました。階段を有する数階建ての住居も発見されています。
アナトリア地方01聖グレゴリオ教会:アニ北西の高原の、市の外壁近くに建つ教会。アニの教会は、市街から見たときに美しく映えるよう、平原の隅に建てられたと言われています。外壁は12面から成り、入り口は一般的な東西軸上でなく南西側にあります。内部は、外観からは想像できないほど広い作りになっています。
アナトリア地方01聖プリキッチ(ハラスカル)教会:アニ南東の大聖堂の近くに建つ、典型的なアルメニア式教会。壁には優美な文字で碑文が刻まれています。外観は円形に近い19角形で、内壁にはフレスコ画が描かれています。
アナトリア地方01大聖堂:アニ出身の著名な建築家が、バグラト朝時代に20年かけて建築したとされるバシリカ式大聖堂。アニの中央に位置し、建設には特有の赤い石灰華が使用されました。西側は一般の扉、南側は王の扉とされています。天井が高く、細長い窓とアーチで彩られています。ドーム(円天井)と鐘塔は北側の壁とともに倒壊してありません。
ティグラン・ホーネント教会:商人であったティグラン・ホーネントが、聖グレゴリオに献上する目的と、墓として使用する目的で建設した教会。内部に残るフレスコ画は建築当時のもので、イエス・キリストと聖グレゴリオの生涯を描いています。
エブー・マヌイェフル・ジャーミー:アルパチャイ川を見渡す山腹に建つ、現存するセルジュークの宗教建築としては最古のモスク。ミフラーブ(メッカの方角を示す窓)の代わりに、壁にくぼみが示されています。1906年まではモスクとして使用されていましたが、その後、ロシア人考古学者ニコライ・マルの博物館となりました。
セルジューク宮殿:アニ最北西の角に位置する、長方形の宮殿。大ホールと、ホールの周囲に配された小部屋から成ります。二階部分は破壊されましたが、一階と地下が残っています。東側のファサードの入り口に、見事な装飾を見ることができます。
シルクロード橋:バグラト朝時代に、アルパチャイ川を横断するために架けられた橋。長さ30メートルのアーチは倒壊しており、現存しているのは橋脚の部分です。橋はもう一本あったとされますが、遺構は見つかっていません。
アニは、トルコとアルメニアの国境に沿って流れるアルパチャイ川の両側に、シルクロードの商業都市として建設された町です。アニ遺跡はトルコ領の、アルパチャイ川の西側の深い渓谷の中にあります。アナトリアの古代都市でもあるアニは、カルスから南東42キロに位置し、面積は5ヘクタールにおよびます。
アニ遺跡には、文化遺産に登録されている21の建築物が残されています。それ以外にも様々な一般建築が発見されており、一部は地下にもあるとされ、全体が第1級考古学遺跡エリアに指定されています。 それぞれの建築物には、ササン朝からアラブ、アルメニア、グルジアに至る、歴代支配者の文化と芸術の跡が色濃く残されています。また、宗教的にもキリスト教とイスラム教の両方の収集品が見つかっています。アニは数々の世界文明の発祥地であり、その意味でアニ遺跡は、世界にとって共通の遺産であると言えます。
主な遺跡
カーブ(洞窟):アニ周辺の岩壁は洞窟を掘削するのに適しており、墓、倉庫、住居、宗教行事などとして使用されました。階段を有する数階建ての住居も発見されています。
アナトリア地方01聖グレゴリオ教会:アニ北西の高原の、市の外壁近くに建つ教会。アニの教会は、市街から見たときに美しく映えるよう、平原の隅に建てられたと言われています。外壁は12面から成り、入り口は一般的な東西軸上でなく南西側にあります。内部は、外観からは想像できないほど広い作りになっています。
アナトリア地方01聖プリキッチ(ハラスカル)教会:アニ南東の大聖堂の近くに建つ、典型的なアルメニア式教会。壁には優美な文字で碑文が刻まれています。外観は円形に近い19角形で、内壁にはフレスコ画が描かれています。
アナトリア地方01大聖堂:アニ出身の著名な建築家が、バグラト朝時代に20年かけて建築したとされるバシリカ式大聖堂。アニの中央に位置し、建設には特有の赤い石灰華が使用されました。西側は一般の扉、南側は王の扉とされています。天井が高く、細長い窓とアーチで彩られています。ドーム(円天井)と鐘塔は北側の壁とともに倒壊してありません。
ティグラン・ホーネント教会:商人であったティグラン・ホーネントが、聖グレゴリオに献上する目的と、墓として使用する目的で建設した教会。内部に残るフレスコ画は建築当時のもので、イエス・キリストと聖グレゴリオの生涯を描いています。
エブー・マヌイェフル・ジャーミー:アルパチャイ川を見渡す山腹に建つ、現存するセルジュークの宗教建築としては最古のモスク。ミフラーブ(メッカの方角を示す窓)の代わりに、壁にくぼみが示されています。1906年まではモスクとして使用されていましたが、その後、ロシア人考古学者ニコライ・マルの博物館となりました。
セルジューク宮殿:アニ最北西の角に位置する、長方形の宮殿。大ホールと、ホールの周囲に配された小部屋から成ります。二階部分は破壊されましたが、一階と地下が残っています。東側のファサードの入り口に、見事な装飾を見ることができます。
シルクロード橋:バグラト朝時代に、アルパチャイ川を横断するために架けられた橋。長さ30メートルのアーチは倒壊しており、現存しているのは橋脚の部分です。橋はもう一本あったとされますが、遺構は見つかっていません。