オレゴン州ポートランドで冬のロードトリップ!おすすめホテルや飛行機、観光スポット情報も♪

「全米で最も住みたい街」として知られるオレゴン州ポートランド。グルメやビール、DIY、LGBTQフレンドリー、エコな取り組みなど、さまざまな面で注目されている都市のもう1つの魅力は、日本人に親しみ深い“あの山”にそっくりな冬のマウントフッドにありました。最先端の大都市から今も西部文化が残る都市まで、冬のオレゴンの魅力をまるっとご紹介します!

アメリカ オレゴン州マップ

オレゴン州はアメリカ西海岸の北西部に位置しています。そしてオレゴン州最大の都市であるポートランドは「アメリカの都市で体験できるものは全て楽しめる」とも言われています。近年では独自のカルチャーやグルメなどで世界中から人気を集めています。
そんなオレゴン州の最大の魅力は、大都市から少しドライブするだけで万年雪を有する山や、緑豊かな渓谷などの大自然に出会えること、そして西部開拓時代にタイムスリップしたかのような、アメリカの伝統が息づく都市が今も残されていることです。
最先端の大都市から大自然、そしてアメリカの伝統文化まで、まさに「アメリカの全て」を体験できるオレゴン州へロードトリップに出かけましょう!

ウィンタースポーツ

全米唯一!1年中スキー可能な"オレゴン富士"へ

ダウンタウンから車を走らせること90分。その美しい見た目から「オレゴン富士」とも呼ばれ親しまれるマウントフッドは、万年雪を活かし1年中滑ることのできるスキー場があることでも知られ、地元の人のみならず全米からも人気を集める雪のワンダーランドです。冬のポートランドに来たならば、ここを楽しまない手はありません!

マウントフッドには大小問わず、個性豊かなスキーリゾートが勢ぞろい。
今年で50周年を迎えた「マウントフッド・メドウズ」は、マウントフッド最大のスキーリゾートです。85ものコース数を誇り、インストラクター付きの初心者向けコースから上級者向けのコースまでとても充実しているので、グループで行っても誰もが楽しめます♪息を呑むような絶景をバックに、思う存分滑りましょう!

全米で唯一、オールシーズン滑れる「ティンバーライン・スキー」もマウントフッドで人気のスキー場。併設されている宿泊施設「ティンバーライン・ロッジ」は、世界恐慌真っ最中の1930年代、ルーズベルト大統領によるニューディール政策の一環で建てられたのだとか。全米から集められた大工や芸術家の手作業で造られたため、部屋の中はもちろん階段の手すりや石造りの外壁に動物の顔が彫られていたりと、いたるところに職人達の芸術性やこだわりを垣間見ることができます。スキーを存分に楽しんだあとは、こちらで1泊するのがおすすめです。

オレゴン州観光局公式のスキー情報ガイドでは、マウントフッドだけでなくオレゴン州全体のスキー場情報を見ることができるので、こちらもお見逃しなく。

スキーだけじゃない!マウントフッドで雪遊び♪

スキーやスノーボードが苦手でも、冬の楽しみが尽きることはありません。

自然の癒しを求めるなら、マウントフッド・アドベンチャーでスノーシューをレンタルして雪上トレイルに向かいましょう。
マウントフッド国有林には数え切れないほどのトレイルコースがありますが、おすすめは雪化粧をした美しいマウントフッドを見渡すことができるトリリウム湖までのコースです。
銀世界の中で小鳥たちのさえずりにしばし耳を傾けて足を休めていると、日々の喧騒を忘れてリフレッシュすることができます。

絶叫系が好きなあなたには、全米最大級のナイタースキー場を構える「マウントフッド・スキーボウル」のコズミックチュービングがおすすめ。LEDライトでカラフルに照らされた雪の坂をタイヤチューブに乗って猛スピードで滑り降りる遊びです!
見た目はただの浮き輪に見えるので、子ども向けのソリかな?と思われるかもしれませんが、坂を下る間は全く制御不能。甘く見ているとかなりの怖さです!30ドルのチケットを買うとその日は何回でも滑れるのでとってもおトクですが、筆者は怖くて3回で断念しました…(笑)

その他にも、マウントフッドにはスノーモービルやクロスカントリーなど、雪山ならではのアクティビティがいっぱい。冬の思い出づくりに、海外でウィンタースポーツを楽しみましょう!

ポートランドまではレンタカー利用もできますが、雪道の運転が心配な方はポートランドから「アメリカズ・ハブ・ワールド・ツアー」などの現地のガイドツアーへの参加もおすすめです。

古き良き西部文化

西部開拓時代の面影が残る、オレゴン東部へロードトリップ!

19世紀半ばの西部開拓時代、アメリカ中西部のミズーリ州からオレゴン州までを結ぶ道のりは「オレゴントレイル」と呼ばれ、多くの人々が無償の土地を求め旅をしました。オレゴン東部にはこの史跡が今でも多く残っており、かつての「古き良き西部」を体験することができます。ポートランドを出発して東へ400km、コロンビア川の美しい渓谷沿いを突っ走り、アメリカの歴史を体感するロードトリップへと出発しましょう。

■ロデオの聖地、ペンドルトンへ
オレゴン北東部にあるペンドルトンは、かつてのオレゴントレイル上にある街のひとつ。最近人気のウールブランド「ペンドルトン・ウールン・ミルズ」の発祥地としても知られています。
この街の普段の人口は15,000人ほどですが、毎年9月の第2週にはその人口が約3倍の45,000人にも膨れ上がります。その理由は「ペンドルトン・ラウンドアップ」という伝統的なロデオの大会。全米で2番目に大きい大会で、これに出ることはカウボーイ達にとって憧れなのだとか。ここの競技場では、過去にはMaroon 5なども出演した一大ミュージックフェス「ペンドルトン・ウイスキー・ミュージック・フェスト」も毎年夏に開催されています。
また、ペンドルトンのダウンタウンには、カウボーイご愛用のグッズ販売店やレストランがずらり。レインボー・カフェではペンドルトン・ラウンドアップの過去の優勝者の写真や動物のはく製などが飾られていて、気軽に西部の雰囲気を味わうことができます。

■ベーカーシティで、歴史と現代の融合を楽しむ
ペンドルトンからさらに150km南下して、ゴールドラッシュ時代に栄えた街ベーカーシティへ。
郊外にある国立オレゴントレイル歴史資料館は、歴史好きでなくても楽しめる博物館。西部開拓時代、3,500km程のオレゴントレイルを歩いて移動した歴史に触れることができます。
ベーカーシティのダウンタウンにはレンガ造りの歴史ある建物が並んでおり、リノベーションされて手作りチョコレートや有名地ビールなどのお店として利用されています。そぞろ歩きをして美しい外観を眺めつつ、お買い物を楽しみましょう。特にピーターソンズ・チョコレートの可愛らしい手作りチョコは、試す価値ありです!

作り手の想いが詰まった、カスタムメイドを体験

オレゴンでは大量生産を避け、オリジナルで製作するDIYなどが根強い人気を誇っています。せっかくここに来たならば、カウボーイご愛用のカスタムメイド・ショップを体験しましょう。

ハムリーズ・ウエスタン・ストアは、創業100年以上の歴史を持ち、ロデオの街ペンドルトンのシンボルとも呼べる代表的なショップ。馬や牛にまたがる際に使用するサドルをお客さんの要望に合わせて一から手作りで作っています。
値段は中古で数万円のものから、新品では数十万円するものも。全て職人の手作りで、1つのサドルを作るのに数十時間を要し、牛半頭分の革を使用しているということを考えれば、そう高くないのかもしれません。
サドル以外にも、本革のベルトやかばんも販売されているので、お土産としてプレゼントしても喜ばれそうです。

カウボーイブーツ専門店のステープルマンブーツ&レザーは、全米からはるばる訪れる人がいるほどの人気店。カウボーイらしい革の装飾も魅力ですが、特徴的なのは徹底したサイズ計測。店主のリチャードさんは、「デコレーションにこだわるのではなく、お客様の足に完全にフィットする靴を作りたい」とこだわりを語ります。自分に最も合うものを作れるのは、カスタム・メイドならではですね。

サドル、ブーツ、とカウボーイグッズを堪能したあとは、カウボーイの象徴とも言える、カウボーイ・ハットショップへと向かいましょう。
ペンドルトン・ハット・カンパニーでは、ビーバーの革でできた帽子に水蒸気をあてることで、帽子を変形させてお客さん好みの帽子を作っています。凹ませるのも、とがらせるのも、全て職人の手加減次第。目の前で私の要望を聞きながら形を変えていく帽子を眺めていると、子供のようにワクワクしてしまいました。

オレゴンならではのカスタムメイド・ショップに足を運んで、自分だけのお気に入りをおうちに連れて帰ってみてはいかがでしょうか。

飲む

世界一のクラフトビール天国へようこそ

「ビールの名産地」と聞いて、どこを思い浮かべますか?実は天候と良質な土壌に恵まれたオレゴン州はクラフトビール好きな方なら一度は絶対に足を運ぶべき、まさに「クラフトビール天国」なんです。
なんと言っても特徴的なのは、ブルワリー(ビールの醸造所)の数。オレゴン州最大の都市であるポートランド市内には70以上のブルワリーがあり、世界一の多さを誇ります。

今回の旅でのイチオシビールは、数々の賞を受賞したブルワリー「バーレイ・ブラウンズ・ビア」の看板商品「ポール・ジャック」。まさにクラフトビールといったパンチの効いた旨味は、舌の肥えた人でも思わずうなってしまうほど。

これぞオレゴン!といいたくなる素敵なバーは、ポートランドにある「DIYバー」。その名の通り、DIYを楽しみながら美味しいクラフトビールを堪能することができます。筆者はレザーウォレット作りにチャレンジしてみました。詳しい様子はブログでお届けします!

オレゴンの人にとってはブルワリーが生活の一部に溶け込んでいて、晴れた日には犬の散歩がてらテラスでビール休憩という光景もよく見られます。「ブレークサイド・ブリュワリー」では、思い思いのクラフトビールを片手にこの日も多くの人と犬でにぎわっていました。散歩途中に美味しいクラフトビールが飲めるなんて、ビール好きにはたまりません!

あまりにも素敵なビールがありすぎて、短い旅の間では足を運びきれない…という方もご安心ください。
ポートランド国際空港では、ここはスーパーか?と思いたくなるほどの品揃えでクラフトビールが販売されています。他の空港のように、空港だから割増になってしまうということもないので、お土産・持ち帰りには空港で選ぶのも良いでしょう。

DIYバー体験記はこちら!

センス抜群のアートとワインに酔いしれる

オレゴンはビールだけでなく、ワインも世界で人気急上昇中。特に、オレゴン北西部のウィラメットバレーはブドウ栽培に非常に適した土地で、世界一流の赤ワイン用のブドウ品種であるピノ・ノワールを作り出すことから「ワインカントリー」とも呼ばれるほどなのです。

ワインはあまり詳しくない…という方にもおすすめの楽しみ方、“ワイン+アート”。オレゴンにはワインを飲みながらアートを楽しめるお店が沢山あります。オシャレすぎる!と思わず感銘を受けた、オレゴンのワインバーを厳選してご紹介します。

ベーカーシティの「アース&ヴァン ワインバー&アートギャラリー」に足を踏み入れると、ビックリするようなアートがお出迎え。
ここではローカルアーティストによる作品の展示が行われており、数ヶ月ごとに作品の入れ替えを行なっているそうなので、行くたびに新しい発見があるかもしれません。
格調高い雰囲気ではなく誰でも気軽に入れるレストランと言った感じで、4時から6時のハッピーアワーには1ドル引きでワインを提供しています。旅の足休めに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

コロンビア川沿いの街、ザ・ダレスにある「サンシャインミル・ワイナリー」は、元々製粉所だった建物を改造してつくられたワインバー。
当時使用されていた歯車などをそのままお洒落に残したインテリアセンスには、思わず感動してしまいます。
このバーのおすすめは、白ワイン用のブドウ品種であるシャルドネとピノグリのブレンドワイン。すっきりとした後味で、クラッカーとも相性抜群。とても飲みやすい味なので、ワイン特有の苦みが苦手な方にもおすすめです。

ホテル

オレゴンに来たらここに泊まろう!

観光スポット巡りだけでなく、宿泊先も旅の最も重要な要素の1つ!オレゴンに来たら泊まるべきおすすめホテル3選をご紹介します。

■泊まる勇気はある?色々な意味で有名なホテル
ベーカーシティの「ガイザーグランドホテル」は、ゴールドラッシュ全盛期の雰囲気をそのまま残したような豪華な装飾が特徴。レストランにはステンドグラスの天井があり、ヴィクトリア調の家具が使用されたベッドルームに入ると貴族になったような気分を味わえます!
しかし、このホテルを有名にしたのはその豪華さだけではありません。なんと、怪奇現象が頻繁に起こるとして日本の某有名番組で何度も取り上げられているのです。信じるか信じないかはあなた次第ですが、筆者は無事に帰れましたので、“奇跡体験”してみてはいかがでしょうか。

■暮らすように泊まるならここ
ポートランドの主要観光地のひとつ、パールディストリクトに位置する「ザ・マークスペンサー・ホテル」の特徴は客室に本格的なキッチンが付いていること。もちろん、調理器具や電子レンジ、冷蔵庫などが備え付けられているので、ローカルフードを自分で購入して調理できちゃいます。旅の間はつい外食に頼りがちですが、自炊でヘルシーに過ごしたいという方におすすめ!

■ポートランドのホテルと言えば!
ラウンジの大きなソファーが特徴的な「エースホテル」は、ポートランドのシンボル的存在として親しまれているホテル。元々「クライド・ホテル」という古いホテルだったのをリノベーションし、ポートランドらしいヴィンテージ家具やローカルアーティストの作品をあちこちに散りばめています。
客室の内装デザインも遊び心があふれていて一見の価値あり。もし他のホテルに宿泊したとしても、ホテル隣の「スタンプタウン・コーヒー」で購入したコーヒーを片手にラウンジに座り、カフェ感覚で雰囲気を楽しめますよ!

フライト

成田~ポートランドは直行便で約9時間!
デルタ航空なら機内サービスも充実

■直行便はデルタ航空だけ!乗り継ぎなしで快適&サービスも充実♪
アメリカというと遠いイメージがあるかもしれませんが、直行便なら成田~ポートランド間は約9時間。デルタ航空は機内サービスが充実しているので、思っていたよりもあっという間に到着してしまいます。こちらでは、筆者が感動した機内サービスをピックアップしてご紹介!

■機内から無料でテキストメッセージの送受信が可能◎
フライト中、日本にいる友達や家族と連絡が取れないのが寂しい…なんてことありませんか?
なんとデルタ航空では、2017年10月から機内のテキストメッセージ送信が無料に。機内のWi-Fiに繋ぐと、FacebookメッセンジャーやアップルのiMessageなどから簡単にメッセージを送ることができます。
「今、空の上にいるの!」なんて友達を驚かせてみてはいかがでしょうか。(*Wi-Fiアクセスは有料で提供)

■日本語の映画が約100本も!
アメリカの航空会社だから英語の映画ばっかりなんじゃ…とあなどるなかれ!上映開始したばかりの話題の邦画やハリウッド映画も含め、日本語で楽しめるバラエティに富んだ映画が約100本も用意されているのです。筆者は迷いに迷って片道だけで3本観てしまいました!
映画のリストはこちらからチェックできるので、旅のプランと一緒に映画鑑賞プランも立ててみましょう♪

■ドリンクが充実。なんとアルコールも無料!
デルタ航空では、オレンジ・アップルといったジュースやお茶などのソフトドリンクはもちろん、ビール・ワインなどのアルコール類も無料で提供されています。
特におすすめなのは、素敵な瓶で提供してもらえるAVISSIのスパークリングワイン!機内食と一緒に頼むと、テーブルの上の雰囲気がパッと華やぐので、旅のわくわく感も増していきます。
ウイスキーやジンなども用意されているので、ソフトドリンクと一緒に頼んでオリジナルカクテルを作るのも楽しいですよ!

デルタ航空の機内サービスで、快適なフライトを過ごしましょう♪

デルタ航空をおすすめする6つの理由

最先端の都市から大自然、アメリカの伝統まで、まるっと堪能できてしまう冬のオレゴンロードトリップはいかがでしたでしょうか?「アメリカ」を体験してみたい人や、海外でウィンタースポーツにチャレンジしてみたい人は、ぜひオレゴンへ足を運んでみてください!

オレゴン州基本情報
  • 言語英語
  • 通貨1ドル(USD)=約107円(2018年2月現在)
  • 時差-17時間(3~11月のサマータイム適用時は-16時間)
  • 気候平均気温は年間を通して大体東京と同じくらいだが、夏でも比較的からっとしていて過ごしやすい。
  • アクセス成田-ポートランド間は、デルタ航空が週5便で直行便を運航(月木金土日)
  • フライト時間成田-ポートランドの往路は約9時間、復路は約11時間(直行便の場合)
タイアップ企画
  • トラベルオレゴン
  • トラベルポートランド
  • デルタ航空

画像提供:オレゴン州政府観光局、Travel Lane County
(C)Christian Heeb、Satoshi Eto

最終更新日:2018年2月20日