札幌駅の高架化に伴う旧地上駅跡地の再開発事業により建設し、2003年に開業した北海道旅客鉄道(JR北海道)の複合商業施設。JRグループによる駅ビル再開発としては1997年開業の京都駅ビル、1999年開業のJ
札幌駅の高架化に伴う旧地上駅跡地の再開発事業により建設し、2003年に開業した北海道旅客鉄道(JR北海道)の複合商業施設。JRグループによる駅ビル再開発としては1997年開業の京都駅ビル、1999年開業のJRセントラルタワーズ(名古屋駅)に次ぐ大規模再開発となった。後に「アピア」、「パセオ」、「エスタ」、「札幌ステラプレイス」含む「JRタワー」と合併した為、延床面積は350,644m2に改訂している。4つ併せた商業施設の総称を「JRタワースクエア」としていた時期もあるが、現在は全ての商業施設を総称して「JRタワー」とのみ呼んでおり、百貨店の「大丸札幌店」と合わせて、大通地区とともに札幌市内最大となる商業エリアを形成している。
札幌駅1階の東西にあるコンコースと一体化した形で地上1階と地下1階に大きな通路を設けており、これを境に施設は大きく3つのブロックに分かれている。外観には3代目駅舎のデザインを採り入れて札幌の街と駅の歴史や記憶の継承を意図している。2つのコンコースに挟まれた中央棟(センターブロック)を9層(軒高51 m)に抑えて4代目駅舎の水平線のイメージを残しているほか、超高層棟(軒高163 m)を東側奥にセットバックして建築することで駅前広場と調和したヒューマン・スケールに配慮している。正面(ファサード)中央部には北海道出身の彫刻家・デザイナーである五十嵐威暢による「星の大時計」を配置しており、大時計の外壁下部に貼られたソーラーパネルを動力源にしている。