神奈川県庁の「キングの塔」、横浜市開港記念会館の「ジャックの塔」とともに、「横浜三塔」と呼ばれ横浜港のシンボルとして親しまれている横浜税関本関庁舎「クイーンの塔」。グリーンのドームが印象的でイスラム寺院を思
神奈川県庁の「キングの塔」、横浜市開港記念会館の「ジャックの塔」とともに、「横浜三塔」と呼ばれ横浜港のシンボルとして親しまれている横浜税関本関庁舎「クイーンの塔」。グリーンのドームが印象的でイスラム寺院を思わせるようなエキゾチックな雰囲気です。
庁舎は、1934(昭和9)年竣工と、「ジャックの塔」や「キングの塔」と同じく歴史ある建物で、横浜市認定歴史的建造物に登録されています。ロマネスクなどの洋風建築様式が取り入れられており、正面玄関にはその特徴が見て取れる半円形アーチが重厚感を漂わせています。
庁舎1階一部分に資料展示室が所在しており、無料で見学が可能。クイーンの塔や横浜港周辺の建築物の歴史やデザインについて、横浜税関の歴史や役割などの他に、横浜港と貿易、ワシントン条約、知的財産など多数のコーナーがあり充実の展示内容です。
印象的なのは歴史についての展示。開港前は小さな村だった横浜が開港をきっかけに栄えていく経緯や歴史が、写真やイラスト、年表などでわかりやすく解説されています。
「キングの塔」「ジャックの塔」「クイーン塔」は、それぞれが徒歩2、3分の距離。どれも異国情緒を感じさせる歴史的な建物ですが、3つとも趣が異なるので、併せて見学するのもおすすめです。