新潟市中央区にある「旧齋藤家別邸」は、新潟市の市街地、古町地区を訪れたのなら、ぜひ立ち寄りたいスポット。もとは「新潟三大財閥」に数えられる豪商、齋藤家の4代目、喜十郎が1918年に築いた別荘で、2009年か
新潟市中央区にある「旧齋藤家別邸」は、新潟市の市街地、古町地区を訪れたのなら、ぜひ立ち寄りたいスポット。もとは「新潟三大財閥」に数えられる豪商、齋藤家の4代目、喜十郎が1918年に築いた別荘で、2009年から新潟市の施設として一般に公開されています。
数寄屋造(すきやづくり)を基調として建てられた邸宅自体も素晴らしく、特筆すべきは、邸宅と庭との組み合わせの見事さ。
邸宅と庭を一体のものとしてとらえた「庭屋一如」という考えに基づいて造られており、4,500平方メートルもの広大な敷地内に、玄関庭、中庭、主庭が広がります。そのいずれもが、邸宅との調和を考え抜いて造られています。
さらに目を凝らしてみると、各所には細部にわたるこだわりが見えてきます。邸宅が建っている敷地の一部は、もともと砂丘だった場所。この高低差を活かして築山を築いていたりと、さりげないところに当主と造園家の美学が詰まっています。まずは観覧エリア内をくまなく散策してみるといいでしょう。
訪れるにあたり、とくにおすすめなのが、紅葉の深まる秋。例年11月上旬頃に見頃を迎えます。